2017年5月23日火曜日

マクラーレン720S 「このクルマがきっと20年後を定義する!!」

  今から100年以上前に、メルセデス、アルファロメオ、プジョー、マセラティ、フェラーリといった自動車キャリアが、レーシング活動をベースにしたブランディングによって成功し、今日のように世界的に知られる存在になりました。100年以上前に生まれた伝統のブランドもいいですけども、志さえあれば、ほんの20年そこそこの歴史しか刻んでいなくてレクサスよりも後に生まれたとしても、すばらしいブランドが出てきてもいいですよねー。280年の歴史を誇るスイスの時計ブランド・ブランパンもあれば、まだできて37年のウブロや、25年のフランクミュラー、17年のリシャール・ミルといった高級時計のブランドもあります。

  自動車におけるウブロ、リシャールミル的な存在なのが、マクラーレンですね。インスタグラム時代には「ブランドの伝統」なんてどーでもいい!!思いっきり画面からあふれんばかりのオーラを出せる「ブツ」こそが高級品なんだ!! わずか10~20年そこいらでこれだけ有名になるわけですから、世界中のお金持ちを顧客にできるだけの「哲学」があるんでしょうね。ワンパターンなマーケティング活動だけで通用する世界でも無いと思うんですけどねー。



  3000万円超のスーパースポーツですけど、お股に手を入れてシートを前後させるんですね。軽自動車と同じようなレバーがついているのかな。テレスコピックも安っぽく動きます。ハンドリングもなんだか軽そう。インテリアっていろいろ他のラグジュアリースポーツと被りやすいものですけども、なかなか「個性的」でこれならば一発でマクラーレンってわかりますね。『走りたいユーザー』にとってドライビングに打ち込めそうな非常にバランスの良い調度品インパネです。シンプルですけども、単純過ぎてすぐに飽きてしまうでも無い3000万円オーバーと言われても納得できますね。

  他のブランドが高級車なら当たり前と考える要素をざっくりとカットしていて、これはラグジュアリークーペの類いでは無いですね。日産GT-Rのようなチャラついた価値観はマクラーレンには一切ありません!!GT-Rは日本のVカーファンが好きそうな雰囲気を残しつつ(日本的要素!?)、要はマークⅡ、チェイサー、クレスタ、ヴェロッサ、スカイライン、ローレル、セドリック、グロリアといったスポーツ系セダンの全ての『骨』を律儀に拾ってきたような内装です。タッチパネルのナビ画面が世界の主流なのに、タクシー無線機を積んでいても似合いそうな無骨な内装。これをチャラついたと表現するのは適当では無いかもしれないですが、『日本の高級車=機能がたくさんついている』。ナビシートからも目につくところにブースターのインジケーターとかさ・・・。

  マクラーレンのストイックさに比べれば、GT-Rなんてデートカーじゃん。というか予想外にマクラーレンはデート要素を排除している。そのこだわり=哲学が3000万円として認知され、GT-Rは1000万円そこそこのクルマという評価なんですね。この基準でいくと、速くもないし、チャラついただけのメルセデスやBMWの上位カテゴリーのクルマなんて1000万円の価値も・・・無い無い。Lセグサルーンとしてアルファード的な快適さを売りにするSクラスや7シリーズの新車なら1000万円くらいの価値はあるのかもしれませんが、これも中古車市場にかかれば300万円ですからねー。


  西川淳さんもマクラーレンの別のモデルのレビューで書いてましたが、ランボルギーニがSUVづくりを始める『ブレブレ』時代に、徹底してロードカー『だけ』で勝負しているこのブランドの覚悟は清々しいです。金持ち向けのクルマなんて興味ねーし!!と目を背けたくもなりますけども、こういうメーカーの作るクルマを直視できないままに、日産、ホンダ、マツダ、スバル、BMW、プジョー、アルファロメオのどこを評価すればいいのか!?って話です。

  1970年代にスターダムに駆け上がったフェラーリやポルシェ。それをバブルの日本メーカーが1980年代からこぞって追いかけました。バブルの狂騒による黒歴史と断じる人もいるかもしれないですが、あの時に世界を追いかけたからこそ、今の日本メーカーの繁栄があったと思うんですよ。日本メーカーが、単純でコストがかからなくて、故障しなくて燃費の良いクルマばかりを作っていたら、今頃は中国やインド製のクルマが日本にあふれていたはず。世界のレーシングカーのモジュラーエンジンにマツダの4気筒や日産の6気筒をベースとしたユニットが使われて、あらゆるレベルで高品質な日本のサプライヤーがアルミホイールもトルクコンバーターもLSDもスーパーチャージャーも・・・世界に供給しています。

  1990年代にフェラーリやポルシェを完全に飲み込んで行き場を失った日本の自動車産業が、「これはなかなかすごいんじゃ無いの?」と注目したくなるクルマづくりをやっている唯一のメーカーがマクラーレンなんじゃ!? カーメディアには連日のようにVWがすごい!!メルセデスがすごい!!BMWがすごい!!けどPSAは!?微妙、FSAも微妙。ジャガー=ランドローバーも微妙。・・・といった感じで『ドイツカー学会』の権力が強すぎるのかな。けど5年以上前からVWもメルセデスもBMWも『微妙』でしたよ。輸入車は日本メーカーのお手本!?本気で言ってるのか!?(それ日本メーカーが作ったシャシーとエンジンの車だし)

  それが『走り』という意味で唯一当てはまる可能性があるのが、このマクラーレンじゃないの? ホンダはすでにNSXで対抗しているけど、日産もGT-RをHVにして「ロードカーの極地を再定義」するんだってさ。マツダもEVスポーツ。スバルはFA20DETTを500psにする!? BMWは600ps超えのM5。アルファロメオはもっと過激な上級スポーツが出るのかな? プジョーは・・・。2030年くらいまでにはマクラーレンはこれら『ロードカー7ブランド』によって飲み込まれるんじゃないかな?と予想します。マクラーレンを直視して、ロードカーの理想を人々が語るならば、この720Sに匹敵するような『究極のロードカー』が中古で300万円で買える時代は割と近いんじゃないでしょうか!?(はぁ?なに言ってんの!!と思わないで想像してみてくださいよ!!)

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