BMW・X2 「新生BMWの誕生を祝おう!!」
BMWは立派な「乗用車」ブランド
BMWってのは特別なブランドだ。これまでスポーツカーなどにはわき目もふらずに乗用車を作り続けてきた。過去に2回、専用設計スポーツカーを企画したことがあった。1度目はランボルギーニに設計・製造を委託した『M1』、2度目は1989年に作った『Z1』。Z1のウィキペディアにはバカみたいな記述がある。Z1は不人気で2年で8000台程度の生産に終わった。大失敗だ。失敗の理由は『メルセデスSLとの競合に負けた』とある。そんなわけないだろ。BMW好きの日本オッサンが執筆するドイツ車関連のウィキの内容はだいたい腐っている。
柔軟性こそがBMWの魅力
誰の目にもZ1失敗の理由は明らかだろう・・・「ギネス級」のあのクルマの前に完膚なきまでに敗れ去ったのだ。もう2度とBMWがスポーツカーを作ることはないだろう。Z3やZ4といった「擬似」の世界でアメリカのオバさん相手の商売を細々と続けているけども、シャシーは専用設計ではない。ポンコツでしかなかったL2やL7をそのまま使っている。幸か不幸か直6エンジンのスポーツカーをラインナップに投入したいと考えたトヨタからOEMのオファーが来た。過去の辛い歴史を振り切り、BMWに再びスポーツカーを作らせりょうとするトヨタも鬼畜な所業だが、勇気を振り絞ったBMWに拍手だ・・・。
2000年代の黒歴史を断ち切る
2000年以降BMWの名前を失墜させた「L2」「L7」シャシーの伝統が終わりを迎えるらしい。日本で走っているBMWのほとんどがこの両シャシーを使ったものだったけども、この古典的な『C/Dセグメント用FRシャシー』のシリーズを廃止し、新たに『Cセグ用FFシャシー』と『D/E/Lセグ用モジュラーFRシャシー』の2階層の乗用車シャシーに加えて、EV化も視野に入れた『スポーツカー専用シャシー』が追加されることになりそう。
3シリーズの役目は終わった!?
いよいよBMWもメルセデス、レクサス、ジャガーなどと同じ編成になった。北米市場でかろうじて10万台/年を維持している主力の3シリーズだが、予想どおりF30はE90よりも大きく販売台数を落とした。2014年以降好調なメルセデスCクラスの追撃を受け陥落寸前だ。ジャガーXE、インフィニティQ50などシェアを伸ばしているDセグメントサルーンのほとんどが、Eセグメントのシャシーを使った高級版だ。対抗するためにBMWも5シリーズと同じ設計のシャシーを次期3シリーズに投入する。
BMWの新ラインナップ
これまで北米市場のBMWは、5シリーズ以上の上位シャシーと、3/4シリーズの下位シャシーの2階建だったが、今後の配置展開によって3シリーズ以上の上位シャシーと、X1/X2の下位シャシーに別れることになる。新型のBMWに乗ってしばしば感じるけども、なんだかトヨタ・クラウンのような味わいがある。3シリーズもより一層クラウン化が進むことになりそうだ。上位シャシーは「トヨタ風味」、下位シャシーは「ホンダ風味」、そしてスポーツカーシャシーは「ポルシェ風味」だか「マツダ風味」だかに・・・。
BMWは『下位』が熱い!!
『上位』『下位』『スポーツ』と分けて表記すると、下位が最も魅力がないように映るかもしれない。しかしこれまでずっと日本のBMWファンを熱くさせて来たのは『下位』グループだった。メルセデスが40年近くに渡ってCクラスに投資して来ているが、未だに腰を割らなかったのは、これまで『下位』グループであり続けた3シリーズの人気が底堅かったから(残念ながら日本市場ではCクラスの前にF30は屈してしまったが・・・)。
『BMW』と日本人
日本メーカーは「ブランド名」よりも「車名」で呼ばれることが多い。フェアレディZやマークXに乗っていて、クルマを訊かれて「日産に乗っている」「トヨタに乗っている」と説明する人は少ないだろう。新成人へのアンケートでも「乗りたいクルマは?」と聞かれて、「GT-R」「プリウス」といった回答に混じって「BMW」が毎回上位になるらしい。つまりY世代以降の日本人はガキの頃から「BMW」という名称を通じてクルマの世界を理解する民族である。BMWが日本になければ、クルマに対する認識そのものが大きく変わっている可能性すらある。
これからのBMWはFFだ!!
FFベースのAWDで、 流行りに乗っかったSUVスタイルになったBMWにはすっかり失望しているオッサンもいるだろうし、そういう連中がこのX2に対して「厳しい論陣」を張るのも想像できる。BMWはFRであるべき、前後重量配分が50対50であるべき。・・・彼らの教義をねじ伏せようとは思わないけども、そんな古臭い期待に応えようとしたBMWの地位はドイツでもアメリカでもすっかり揺らいでしまった。どちらの国でも「衝突安全基準」で上位にランクされるのは横置きエンジンモデルばかり。きわめつけはVWティグアンがメルセデスEクラスをに対して、2階級下でしかも(安全上不利とされる)SUVという設計にもかかわらずユーロNCAPで打ち破ってしまったという衝撃的事件。
X2がベストプライス
これから若い世代が、憧れの「BMW」と楽しむならば、上の世代が持っている固定概念を受け継いではダメだ。そこにBMWの未来はない。ディーゼルも、3気筒もダメだ。失礼がだBMWには手に負えない。その手の技術車に乗りたいならVW、日産、ホンダ、マツダなどに任せておいた方がいい。つまり最も失敗しないBMW選びの結論は・・・横置きエンジンの直4ガソリンターボ192psモデル。不思議なことに日本市場の価格表を見ると横置きになっているX1/X2/2シリーズアクティブツアラー/グランツアラーのうちで、最もお手軽な価格設定になっているのが、『X2-20i・474万円』だ。他は『X1-20i・495万円』『2シリーズグランT-20i・464万円』はFF車なので、AWDのX2の方がお買い得。
ハリアーには勝てる!?
BMW『下位』グループのベストチョイスになるであろう「X2-20i」ですが、474万円という定価ならば、3月くらいには398万円、あるいは348万円くらいの「アウトレット」品が全国のBMWディーラーから放出されるだろう。試乗車落ちではなく、登録未使用車として・・・。「18i」だと298万円か248万円くらいまで下がるだろうが、このグレードでは残念ながらC-HR、CX5などの日本車勢には勝てない。一言で言ってしまうと直3&ゲトラグDCTはルノーのポンコツレベルなので買うべきではない。しかし「20i」が348万円くらいで手にはいるならば、とりあえずハリアーとか買ってる場合じゃないなって思いますけどね・・・。今後の「X2」の展開に期待。
「2018年最大の『ネタ車』へ。BMW・X2のプロモーションがぶっ飛んでる。」
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BMWってのは特別なブランドだ。これまでスポーツカーなどにはわき目もふらずに乗用車を作り続けてきた。過去に2回、専用設計スポーツカーを企画したことがあった。1度目はランボルギーニに設計・製造を委託した『M1』、2度目は1989年に作った『Z1』。Z1のウィキペディアにはバカみたいな記述がある。Z1は不人気で2年で8000台程度の生産に終わった。大失敗だ。失敗の理由は『メルセデスSLとの競合に負けた』とある。そんなわけないだろ。BMW好きの日本オッサンが執筆するドイツ車関連のウィキの内容はだいたい腐っている。
柔軟性こそがBMWの魅力
誰の目にもZ1失敗の理由は明らかだろう・・・「ギネス級」のあのクルマの前に完膚なきまでに敗れ去ったのだ。もう2度とBMWがスポーツカーを作ることはないだろう。Z3やZ4といった「擬似」の世界でアメリカのオバさん相手の商売を細々と続けているけども、シャシーは専用設計ではない。ポンコツでしかなかったL2やL7をそのまま使っている。幸か不幸か直6エンジンのスポーツカーをラインナップに投入したいと考えたトヨタからOEMのオファーが来た。過去の辛い歴史を振り切り、BMWに再びスポーツカーを作らせりょうとするトヨタも鬼畜な所業だが、勇気を振り絞ったBMWに拍手だ・・・。
2000年代の黒歴史を断ち切る
2000年以降BMWの名前を失墜させた「L2」「L7」シャシーの伝統が終わりを迎えるらしい。日本で走っているBMWのほとんどがこの両シャシーを使ったものだったけども、この古典的な『C/Dセグメント用FRシャシー』のシリーズを廃止し、新たに『Cセグ用FFシャシー』と『D/E/Lセグ用モジュラーFRシャシー』の2階層の乗用車シャシーに加えて、EV化も視野に入れた『スポーツカー専用シャシー』が追加されることになりそう。
3シリーズの役目は終わった!?
いよいよBMWもメルセデス、レクサス、ジャガーなどと同じ編成になった。北米市場でかろうじて10万台/年を維持している主力の3シリーズだが、予想どおりF30はE90よりも大きく販売台数を落とした。2014年以降好調なメルセデスCクラスの追撃を受け陥落寸前だ。ジャガーXE、インフィニティQ50などシェアを伸ばしているDセグメントサルーンのほとんどが、Eセグメントのシャシーを使った高級版だ。対抗するためにBMWも5シリーズと同じ設計のシャシーを次期3シリーズに投入する。
BMWの新ラインナップ
これまで北米市場のBMWは、5シリーズ以上の上位シャシーと、3/4シリーズの下位シャシーの2階建だったが、今後の配置展開によって3シリーズ以上の上位シャシーと、X1/X2の下位シャシーに別れることになる。新型のBMWに乗ってしばしば感じるけども、なんだかトヨタ・クラウンのような味わいがある。3シリーズもより一層クラウン化が進むことになりそうだ。上位シャシーは「トヨタ風味」、下位シャシーは「ホンダ風味」、そしてスポーツカーシャシーは「ポルシェ風味」だか「マツダ風味」だかに・・・。
BMWは『下位』が熱い!!
『上位』『下位』『スポーツ』と分けて表記すると、下位が最も魅力がないように映るかもしれない。しかしこれまでずっと日本のBMWファンを熱くさせて来たのは『下位』グループだった。メルセデスが40年近くに渡ってCクラスに投資して来ているが、未だに腰を割らなかったのは、これまで『下位』グループであり続けた3シリーズの人気が底堅かったから(残念ながら日本市場ではCクラスの前にF30は屈してしまったが・・・)。
『BMW』と日本人
日本メーカーは「ブランド名」よりも「車名」で呼ばれることが多い。フェアレディZやマークXに乗っていて、クルマを訊かれて「日産に乗っている」「トヨタに乗っている」と説明する人は少ないだろう。新成人へのアンケートでも「乗りたいクルマは?」と聞かれて、「GT-R」「プリウス」といった回答に混じって「BMW」が毎回上位になるらしい。つまりY世代以降の日本人はガキの頃から「BMW」という名称を通じてクルマの世界を理解する民族である。BMWが日本になければ、クルマに対する認識そのものが大きく変わっている可能性すらある。
これからのBMWはFFだ!!
FFベースのAWDで、 流行りに乗っかったSUVスタイルになったBMWにはすっかり失望しているオッサンもいるだろうし、そういう連中がこのX2に対して「厳しい論陣」を張るのも想像できる。BMWはFRであるべき、前後重量配分が50対50であるべき。・・・彼らの教義をねじ伏せようとは思わないけども、そんな古臭い期待に応えようとしたBMWの地位はドイツでもアメリカでもすっかり揺らいでしまった。どちらの国でも「衝突安全基準」で上位にランクされるのは横置きエンジンモデルばかり。きわめつけはVWティグアンがメルセデスEクラスをに対して、2階級下でしかも(安全上不利とされる)SUVという設計にもかかわらずユーロNCAPで打ち破ってしまったという衝撃的事件。
X2がベストプライス
これから若い世代が、憧れの「BMW」と楽しむならば、上の世代が持っている固定概念を受け継いではダメだ。そこにBMWの未来はない。ディーゼルも、3気筒もダメだ。失礼がだBMWには手に負えない。その手の技術車に乗りたいならVW、日産、ホンダ、マツダなどに任せておいた方がいい。つまり最も失敗しないBMW選びの結論は・・・横置きエンジンの直4ガソリンターボ192psモデル。不思議なことに日本市場の価格表を見ると横置きになっているX1/X2/2シリーズアクティブツアラー/グランツアラーのうちで、最もお手軽な価格設定になっているのが、『X2-20i・474万円』だ。他は『X1-20i・495万円』『2シリーズグランT-20i・464万円』はFF車なので、AWDのX2の方がお買い得。
ハリアーには勝てる!?
BMW『下位』グループのベストチョイスになるであろう「X2-20i」ですが、474万円という定価ならば、3月くらいには398万円、あるいは348万円くらいの「アウトレット」品が全国のBMWディーラーから放出されるだろう。試乗車落ちではなく、登録未使用車として・・・。「18i」だと298万円か248万円くらいまで下がるだろうが、このグレードでは残念ながらC-HR、CX5などの日本車勢には勝てない。一言で言ってしまうと直3&ゲトラグDCTはルノーのポンコツレベルなので買うべきではない。しかし「20i」が348万円くらいで手にはいるならば、とりあえずハリアーとか買ってる場合じゃないなって思いますけどね・・・。今後の「X2」の展開に期待。
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