2013年12月4日水曜日

シトロエンDS3カブリオ 「この存在感ただものではない・・・」

  去年あたりからちょいちょい雑誌に登場する機会が多かったシトロエンDS3ですが、写真映りがとてもいいというべきか、雑誌を見終わって一番印象に残るクルマがこれ!なんですよね。小型車のデザインはタマ数が圧倒的に多い日本メーカーが競うように試行錯誤しているので、断然に日本車>輸入車という構図で、フィアット500やBMWミニといったそれなりにファンを持つ個性派を除けば、輸入車の存在感なんて皆無だったわけです。

  ヴィッツにアクア、マーチにアクセラ、フィットにスイフトと、もはや日本の小型車も完全にグローバルモデルが主流なので、中途半端なデザインなんて一台もなくどれもが洗練されたスタイルを誇っています。そんな中にGMがシボレー・ソニックなんて送りこんだところで、まったく相手にされないのも当然のことです。メルセデスが出したスマートも惨敗でした。なんとか採算ベースに乗っているのはVW・ポロくらいでしょうか・・・。

  それくらいに日本市場はレベルが高いのですが、いよいよそんな閉塞を打破するモデルが意外なブランドからやってきた!(と言っていいと思います。) 去年あわててハッチバックモデルを買ってしまった人(少数ですが・・・)が思わず悔しがってしまうほどじゃないでしょうか。何と言ってもルーフが開く!しかもヘンな開き方をする!なぜほかのブランドはこういうキャラクターを組み込めないのだろうか?と疑問に思ってしまうほどに鮮やかにやってのけてくれました。

  「Bセグ・カブリオレ」はトヨタもアクアのコンセプトを発表するほどですから、かなりホットなジャンルに今後なってくるようです。トヨタのマーケティングはとても鋭いので間違いないでしょう。アクア・エアも実車を見て思わず「これは絶対売れる!」と感じたのですが、ただ「もの珍しい」というだけじゃない何かがあります。過疎化の波が押し寄せる、寂れた景色の中を走る、どこか厭世的な叙情に合ったクルマじゃないですか? もう高速料金も割引できないくらいに終末を迎えている日本で、メルセデスCL65AMGなんて不粋なクルマ乗ってても興ざめですよね・・・と最近思ったりします。

  この「シトロエンDS3カブリオ」はプジョー・シトロエングループの中でも重要な役割を担うクルマのようです。グループ内のBセグは208とC3のベースラインと208GTとDS3が担うハイラインがあります。ベースラインは1.2と1.6のNAを中心とした展開なのに対し、ハイラインは「ポロGTi」をライバルと想定していて1.6Lターボを基本としています。208GTを基準にして、アートなテイストに振った「DS3」とそのオープンの「DS3カブリオ」を配して、オーソドックスなホットハッチの208GTを補完し、さらに200psまでパワーアップした「208GTi」でさらにスポーツ志向のユーザーを取込むという守備範囲の広さを見せています。

  208GTで車重が1200kgで一番重いDS3カブリオでも1270kgに抑えていて、156psの戦闘力を考えると、一つ上のCセグのBMW1やメルセデスAを軽く上回る性能を持っていることになります。どっかのジャーナリストがパワーウエイトレイシオを見て「メチャクチャ速い」とか言っていましたが、ロングストロークの直4なのであっさり底を見せて高速域での伸びはすぐに頭打ちだろうと思うのですが・・・。

  それでもよーいドンならなかなかいい勝負するはずです。208GTで本体260万円で、同じ性能でスペシャリティなDS3カブリオが310万円ならばそこまで高いとは感じないですね。レクサスCTなど買うくらいならこちらのほうが、安くて断然に楽しめるクルマじゃないかと思います。

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