2013年11月28日木曜日

ホンダS660 「いろいろ難点はあるけど・・・MR」

  軽自動車はどれだけ走っても・・・という意見は当然にあるだろうけども、そこいら中でノロノロと走る高性能車の中には300psオーバーを誇るエンジンパワーの内せいぜい100ps程度しか使われないで廃車になっていくクルマもあることでしょう。そんな状況を考えれば車重さえ軽く抑えてくれれば64pだからダメということはないかな・・・。

  何よりMRで作ってしまったところがこのクルマの価値であることは明らかです。日本で発売されるクルマのハンドリングは国産・輸入問わずどんどんスポイルされていて、BMWだろうがマツダだろうがスバルだろうが、もはやそういう部分だけでクルマを考えてはいないみたいです。ハイブリッドになったりディーゼルになったりで車重が膨らみ続ければ、ハンドリングマシンなんて言ってる場合じゃなくなってしまうのも仕方ないでしょう。低速トルクが高まれば、ピッチを押さえ込んでトラクションを制御して、その結果すべてが機械制御による味付けになり、結論としては”曲らない”クルマへと成り果てていきます。

  某雑誌の企画でメルセデスの新型AWDスポーツと、ポルシェのMRスポーツで"ハンドリング"を競うというものがありました。結果はハッキリとしたものだったらしく、曲る要素が一つもないAWDメルセデスと、基本設計からしっかり曲げようとしているポルシェでは、全く勝負にならないくらいの差があるのだとか・・・。日産が血眼になって新型スカイラインに新機構のハンドリングシステムを投入したことを見ても、市販車のハンドリングの基準はどんどん劣化しているといってもいいかもしれません。30年前からそのままの日本の道路を走るには今のクルマには多少やっかいになりつつあるようで、オレンジのセンターラインでも平気ではみ出しているクルマが目立ちます。昔のクルマと比べてワイドになっているだけでなく、ハンドリングの問題も確実にあると思います。

  もちろんクルマの設計だけでなく、タイヤのコンディションでも大きくハンドリング性能は変わってくるのでしょうが、やはり「軽量MR」という設計のクルマはそのアドバンテージから、これからの時代はさらに現実的に大きな意味を持ってくると思います。メルセデスとルノーが開発した新しいBセグプレミアムHBは、なんと大胆にもRRレイアウトに変更になるそうですが、その理由もハンドリングにあるように思います。やはりホイールベースが短くなればなるほどFF車の走行性能は低いレベルでしかなくなってしまうというので、更なるクルマの進化を考えるなら抜本的な手段が必要です。そしてそういうギミックを真っ先に仕掛けてくるのは、実はスバルでもマツダでもなく"メルセデス"であり"ホンダ"というわけです。

  トヨタグループのダイハツも来年に軽スポーツの発売を控えていますが、こちらは純然たるFF設計で、トヨタグループが力を入れている「ファッショナブル・スポーツ」という新しいジャンルのクルマです。ユーザーをその気にさせるのは「基本設計」よりも「エクステリア」だという明確なヴィジョンが見えます。とりあえずハンドリングなんて気にしないならば、ホンダのS660よりも気に入るという人も結構多いかもしれません。

  一方でホンダS660の内装にはやや「???」な部分があります。何かクルマ以外の乗り物にインスパイアされたようなコクピットデザインは、このクルマの一つの売りなんでしょうが、これを見て興味が失せてしまう人も相当いそうな気がします。発売までに別バージョンのエクステリアが用意されて選択できるようになると予想しますが、公開されているものはちょっと「幼稚」な気がしないでもないですね・・・。説教くさい言い分かもしれませんが、「基本設計」を頑張ったクルマこそ、こういう些細な点でつまづかないようにしてもらいたいと思います。少しはトヨタの「ファッショナブル・スポーツ」に学んでもいいのでは?


  

2013年11月24日日曜日

日産・スカイライン(インフィニティQ50) 「英メディアの酷評も妥当」(閲覧注意!)

  次期購入候補のクルマが見られるとあって、東京MSまで行ってきました。日産ブースはオープンスペースにフロア3層構造になっていて、明らかに最上階の熱気が凄いのがすぐにわかります。おそらく新型スカイラインがそこで見られるのだろうと、ややドン引き気味の連れの手を引いて、クルマに群がるカメラ小僧とスマホなオッサンを掻き分けて進むとそこには2014のGT-Rが・・・。「乗りたい方は後ろに並んで!」という声を係員が親切にかけてくれましたが、今日のところはGT-Rには用がないしと思いつつ愛想笑い・・・。

  隣りのもっと人が群がって全く見えそうにないのが、スカイラインか?と思い、再びオッサンを掻き分けて行こうと思いきや、皆様スマホを必死で持ち上げて上から撮っているので、目の前のスマホ画面にターゲットのクルマがクッキリ映っています。そのおかげで輪の中のクルマがGT-Rニスモだと分かりさっさと退散しカオスなフロアを降りることにしました。すぐ下のフロアには新型ティアナが・・・こちらは待ち時間なしで誰でも乗れる状況ですが、恐るべきほどに誰も興味なし!となりのエクストレイルも新型ですが、こちらも取り巻きは少なくまったく人気なし!日産やっちまったな・・・。

  スカイラインはどこなんだ?と注意深く見回すと、地上フロアのスズキのブースのすぐ隣りにスカイブルー・メタリックのクルマが見えました。今度こそ正真正銘のスカイラインなのですが、拍子抜けするくらい人込みも少なく、ベストポジションでじっくり見ることができました・・・。フロントデザインは近所の日産ディーラーで見ているフーガにやはり似ています。現行フーガの最大にカッコいいポイントがフロントデザインなのでこの点は良いと思います。さらにフーガの欠点である高いルーフが、はっきりと下げられていて全体のスタイルがスマートです。

  ただそこから先が難点だらけに感じました。この手のクルマのデザインの難しいところなのかもしれませんが、ライバル車とくらべて明らかに側面窓が大き過ぎます。車体剛性がクラスNo.1のクルマとは思えないような緊張感のない側面デザインになっています。このデカ窓コンセプトに決定した段階でこのクルマの運命は決まってしまったかもしれません。先代よりも車体全体をワイドに広くという方針は3シリーズやレクサスISと同じで、室内の居住性を優先したものになっていますが、日産はどうやらそこから先も真面目に突っ走ってしまったようです。

  デカい窓が一概に悪いわけでなく、日産の考え通り後席の居住性を考えたら景色が良く見えるほうがいいです。ただ現実の問題として同様に窓がデカいF30を側面や側面後方から見ると全くオーラが感じられないのと同じ症状に陥ってしまっています。BMWの場合は3シリーズよりも4シリーズや6シリーズを小窓にしてスタイルを際立たせる、ブランド内ヒエラルキー戦略なので、F30がかっこ悪いなんていうのは「野暮」なのですが、スカイラインの場合はまったく立ち位置が違うクルマなのですから、このデザインの選択ミスは悔やんでも悔やみきれません(それでも売れるかもしれませんが・・・ないな)。


  同サイズのクルマとしてはメルセデスCLAやマツダアテンザなどのプレミアム新興勢力が相次いで「小窓」で登場して、デザイン面での評判は非常に高いなかで、この新型スカイラインは「中身」が素晴らしいだけにとても惜しい気がします。今年始めの段階でイギリスメディアの容赦ない酷評に対し、日産のデザイン担当者(たしか名前が出ていた)が失敗を認めた上で「クーペで取り返す」という類いのコメントを残したを報じられていましたが、実車を見て英国メディアの主張は正しいと強く感じました。結論としては「クーペ待ち」かなという印象です。

  日本の某雑誌には新型スカイラインはインフィニティマークを付けていよいよBMW3やメルセデスCのライバルになると書かれていますが、クルマのメカニズムを考えると3やCと同じクラスというには大きな違和感があります。もはや車重もエンジンパワーも全く別の方向を向いていて、サスやハンドリングメカニズムの先進性で日産フラッグシップと欧州車が同次元なんてあり得ませんし、ホンダ・レジェンドに先駆けてAWDハイブリッドも用意してきました。AWDの弱点(パワー・燃費・ハンドリング)を全てカバーしたなかなか"ミラクル"なクルマになっています。同じ450万円のクルマかもしれませんが、どこをどう比べると、3やCと同じということになるのでしょうか?デザインの悪い点で!というブラックジョークか?

  日産のエンジニアがメルセデス製2Lターボの搭載に大反対したと言われていますが、それは至極当然でもっともだと思います。まあ売れ行きが伸び悩めば2015モデル辺りから2Lターボも発売しそうですが・・・。そんなこだわりも何もないようなエンジンはプリメーラでも復活させて、メルセデスブランドから発売してミーハーな日本の輸入車好きにでも売っておけばいいと思いますね。



2013年11月22日金曜日

スバル・新型WRX 「賛否両論?いやいやスバル最高でしょ!」

  今年始めのニューヨークMSと続くフランクフルトMSで世界のカーメディアの度肝を抜いたスバルの新しいデザインコンセプト「WRXコンセプト」で期待値が高められてしまったので、今回ロサンゼルスで発表された新型WRXには早くも厳しい評価があるようですが、日産GT-R級のスーパースポーツのサイズだったコンセプトと比べ、車幅を1780mmに抑えて「実用車のスバル」のプライドを優先させた点を評価したいと思います。

  確かにGT-Rは素晴らしいですが、より多くの世界中のスポーツカーファンに愛されているのが「WRX STi」だという事実をなえがしろにして、スーパースポーツ化しても従来のファンが付いてくるわけはないのですから、極めて健全な判断だったと思います。ポルシェ911の大型化の歩みを考えると、まったく無謀だとは言い切れない部分もありますが・・・。

  それでも目下、北米でも日本でも絶好調のスバルブランドは中型車専門ブランドとしては異例の急成長を遂げています。もはや北米では、メルセデス・BMW・マツダといった競合メーカーを完全に引き離して、中型車の”巨人”ホンダを追っかける最右翼になっています。日本でも3ナンバー販売では単月で日産を上回り第2位になる快挙も達成しています。トヨタといった"規格外"を別にすればこの2市場で、最も優れたクルマを作っているのがスバルというわけです。

  バブル期の日本メーカーは北米市場でこの世の春を謳歌しつつ、スーパースポーツ制作にうつつを抜かしました。一番謙虚だったトヨタが結果的にバブル崩壊のダメージが少なくその後も成長を続け、一番身の丈に合っていないマツダが大怪我をしたようですが、そんなトヨタをグループの盟主に置くスバルなので、400~500psの時代に突入したスーパースポーツ市場など最初から眼中にないようです。

  スバルはトヨタと共同でFRスポーツの86/BRZを作りましたが、このクルマの発売はスバルの今後の戦略にとても大きな意味があったと思います。このクルマはGT-Rのような派手さはないですが、低価格で軽自動車に匹敵する程度の4座を確保したことで、新しい乗用車の形としてスポーツカーのポテンシャルを示した画期的なクルマになりました。

  86/BRZは速く走るためのスポーツカーではなく、いかに無難なスペックでもスポーツカーとして成立させるかに最大の工夫があります。誰が見ても紛れも無くスポーツカーですが、燃費もユーテリティも維持費も全て乗用車の範疇に収めた点が最大のポイントです。ライバルのランエボが衰退していく中で、スバルの首脳陣も自ブランドのスポーツカー(WRX)の処遇には困惑していたでしょうが、86/BRZをお手本に予想外の突破口が開けた恰好かもしれません。

  当然かどうかは分かりませんが、「(乗用車として)所有させるWRX」なるものを強く意識した結果の「1.6Lターボ240psにデチューン」という”回答”なのだと思います。2Lターボで300ps超が代名詞だった従来のWRXですが、ランエボを除けば400万円でそんなハイパワーを振り回すクルマなんてマスタングくらいなものです。メルセデスもBMWも700万円オーバーが常識のレベルになっているのに、いつまでもコストパフォーマンスを見せつける意味なんてないです。

  つまりGT-R買うくらいの意識でA45AMG買いにいく客層は、メルセデスというブランドに恋しているだけなので、いくらWRXがしゃしゃり出てもおそらく振り向いてはもらえません。そんな「レイシスト」を相手にするより、従来のWRXはガチ過ぎて買えないという「まともな人」を相手にしたほうがずっと賢明だと86/BRZの成功がハッキリ示したわけです。

  スバルの新型車は意欲的で「WRX」「レヴォーグ」「2015レガシィ」と魅力的なモデルが発売を控えています。ぜひ売れてほしいとか思わなくても、きっとスゴい勢いで売れるでしょう。スバルはいよいよ一皮むけたように感じます。


  

2013年11月20日水曜日

レクサスRC 「売れそうだけど売れるかはわからない・・・そういう時代」

  クルマの基本性能としては申し分ないけど、見事に売れないクルマってあります。日本メーカーがライバルの輸入車をきっちり上回るクルマを作って、その輸入車よりも高い価格で売るという前代未聞の現象を起こしているのがレクサスISです。今度発売される新型スカイラインもBMW3やメルセデスCを上回る価格設定をしてくるようです。

  BMW3やメルセデスCはドイツやアメリカでは若者や女性の為のクルマとして主に使われるため、年配の男性がマイカーとすることは少なく、日本とはやや使われ方が違っています。その上のグレードとはあらゆる部分で差別化されているのでブランドの中では価格がかなり抑えられているので、ドイツではBMW3といえばスバルレガシィよりも1万ユーロほど安く設定されていて、レガシィの方が完全に高級車と見做されています。

  レガシィのようにドイツで評価されている日本車はそれほど多くはありませんが、クルマそのものの価値を考えたとき、レクサスISや新型スカイラインがBMW3やメルセデスCよりも高い価格設定がされても止むを得ないと思います。それでも日本のユーザーは「日本車なんだからドイツ車よりも安いのが当たり前」というバブルの頃の先入観がまだまだ抜けきらないようです。なのでいくらレクサスでもBMWより高い価格設定に納得しない人が多く、冒頭の言葉のような「売れそうだけど、売れない」クルマになってしまうケースが多いようです。

  BMWファンの皆様はどうお考えかわかりませんが、ISやスカイラインの基本性能は3シリーズのそれとは全く異次元で、設計そのものは7シリーズに近いレベルです。3シリーズ(ベースグレード)の適正価格は日本円で250万円程度であり、レクサスIS(ベースグレード)は400万円、新型スカイライン(ベースグレード)は500万円が適正価格と言えます。

  さて前置きが長くなりましたが、セダンに続いてはクーペも来年には「BMW4」と「レクサスRC」と「スカイラインクーペ」が相次いで発売される見込みです。クーペとなると、現在では日本メーカーが海外向けにラインナップしている程度で、デザインの美しさといった点では本場の欧州メーカーとはまだまだ造形力に差があると見做されてきました。

  三菱「エクリプス」など海外市場で一世を風靡したデザインもありましたが、日本国内でも発売される量販モデルのクーペのデザインであのBMWに対して優位に立つとは俄には信じがたい状況です。しかしデザインが公開されている「BMW4」と「レクサスRC」を比べたときに、なんと僅差かもしれませんが「レクサスRC」の判定勝ちと言ってもいいくらいにレクサスのデザインは冴えています。価格はまだ公表されていませんが、先代3クーペからわずかな値上げに抑えた「4シリーズ」に対し、「レクサスRC」は予想では700万円〜くらいの強気な姿勢を見せそうです。

  もちろん4シリーズとはクルマのレベルが断然に違います。その辺をよく考慮すれば3.5LのNAがベースグレードですから、700万円は妥当な金額です。4シリーズがRCと同じレベルの足回りやエンジンを装備したらBMWは900万円程度の価格を付けるでしょう。しかし! それでも日本の一般ユーザーはレクサスに反発するでしょうし、BMWファンは4シリーズへ、レクサスファンはRCへと傾倒するはずです。もちろんトヨタも700万円のクルマが飛ぶように売れるなんて考えてないでしょうけど・・・。肝心なのは日本のポルシェファンやマセラティファンは一体どっちを支持するのか?ってことなのかも知れないですね。



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  ↓今回の東京MSで一番の楽しみはレクサスRC!あの優美なリアデザインをじっくり見てきたいです。
 

2013年11月18日月曜日

CR-Z 2トーンカラースタイル 「ホンダって実はパクリセンス抜群!?」

  とりあえず「小手先」とか言われるのかもしれないですが、いわゆるシトロエンDS3を上手くパクってくれました。アルファード→DS3ときましたが・・・次のシビックは有り難くア◯セラでもとりあえずパクっておいたほうがいいのでは?

  ホンダに対しては次期シビックtypeRへの期待もなかなかに高いようですが、すでに日本ではCR-Zが立派に市民権を得ていて、改めて300psのハッチバックが必要かどうか微妙なところです。CR-Zは意外に長距離派にも広く受け入れられていて、東京近郊のドライブウェイでも端正なフロントマスクを見せつけるかのように走っています。

  ホンダとしてはホットハッチの中でシビックの地位を再び取り戻す必要があるのでしょうが、欧州と日本では同じハッチバックでも求められているクルマがかなり違っていて、FF最速を誇るルノー・メガーヌに400万円を投じたいと思う人は日本ではかなり少数派です。そういった本格派よりもむしろウケているのは、DS3のような個性派デザインのもので好き嫌いは大きく分かれますが、BMWミニ・フィアット500・VWビートルのようなクルマを300万円程度で買いたいと言うのが、このクラスのスペシャリティ・モデルの売れ筋なのだと思います。

  CR-Zはデビュー以来、フロントマスクなどの基本的な造形は素晴らしいのですが、やや腰高なデザインが災いしてサイドやリアのデザインに「納得できない」部分があって、ここに来て存在感が薄くなっていました。今回新たに2トーンカラースタイルとして、ルーフを黒に塗装することで視覚的にボディラインを低く見せることに成功しています。これならば買ってもいいなと思う人もかなりいるのではないでしょうか?

  最初からこの塗装で売ればいいのではという素朴な疑問もあるのですが、やはり発売当初はスポーツカーの復活の本命にこのクルマに宿命づけたホンダの気合から2トーンは考えづらかったのでしょうか。いよいよライバルのトヨタがピュアスポーツとして86を出して以降、欧州方面での風向きが変わりCR-Zをこれ以上「スポーツカー」として売り続けるのを諦めたようです。

  2トーンカラー化されいよいよ「オシャレコンパクト」へ生まれ変わり、今後CR-Zがどういう風にもて囃されるのかはまったく予想もできないですが、今後コンパクトSUVが続出する中で、スポーツカー寄りの個性派としてそれなりの地位を築けるのではという気がします。ホンダはS660をミッドシップで発売し、新たなスポーツカー提案をするようですが、あの「遊び心」が完全に暴走した痛すぎるコクピットを見ると「ホンダ」に全幅の信頼を置けない気もするのですが・・・。

  軽自動車では成功したかもしれませんが、ホンダが独創的なことをするととことん浮いてしまう印象があります。新型NSXコンセプトのデザインも完全に明後日の方向にぶっ飛んでいますし、公開されたシビックのデザインも失望しかなかったです。その一方で「パクリ」となるとホンダはセンスがよくて絶好調です・・・。もちろんこのCR-Zの新塗装もOKですね。

  

  

2013年11月6日水曜日

ザ・ビートル・ターボ 「どの隙間に入り込むのか?」

  「なんとなくあったら良さそうなクルマ」というのはあれこれ思いつくものですが、現実問題として「趣味」のクルマが新しく導入されるには様々なハードルがあります。よっぽどの画期的なクルマじゃ無い限りは、5~10年前にヒットしたクルマをよく調べて、どの乗り換え需要を吸収できるかを考慮したうえで発売(輸入)されているはずです。

  VWがカウンターパンチのように繰り出してきた「ザ・ビートル・ターボ」は一体どの乗り換え需要を取込もうとしているのでしょうか? そう考えていくと、このクルマは意外と「タイムリー」な存在であることに気がつきます。FFで200ps前後を発揮するコンパクトなスポーティモデルで5~10年前に発売されていたクルマといえば・・・、「ホンダ インテグラtypeR」「ホンダ シビックtypeR」「トヨタ セリカ」「トヨタ カローラランクスZエアロ」「日産プリメーラTe-V」そしてちょっと古いですが「三菱FTO」「日産パルサーGTI」「トヨタ スプリンタートレノ(AE111)」などなかなか多士済々だったりします。

  FFにこだわらず、目立つデザインのクルマとしては「トヨタ MR-S」「日産 シルビア」などもあります。これらは今でも街中でよく見かけることから、潜在的に「軽快でスポーティ」そして「個性的なデザイン」のクルマの需要は高いと言えます。

  それらのクルマからの乗り換えの受け皿になっているのが、「ホンダ CR-Z」「トヨタ 86」「日産 ジュークターボ」「マツダスピードアクセラ」「VW ゴルフGTI」といったところですが、どうも軽快さもデザインの良さも2000年頃と比べてやや小粒になった印象があります。ターボチューンに頼ったスペックの「嵩増し」に加えて、面白みに欠けるエクステリアが余計に買う気を無くさせてくれちゃっています・・・。

  「ザ・ビートル・ターボ」はゴルフGTIのエンジン&足回りをそのまま使った新グレード車です。当然ながらサスも従来のトーションビームから、ゴルフGTIに使われる4リンクに変わっています。車重はわずかですがゴルフGTIよりも10kg軽く、価格も20万円安くなっていて、後席の居住性さえ無視できるならば、かなりお買い得なパッケージになっています。

  特にこれまで「ハズしのVW」として、変化球的にジェッタやシロッコを選んでいた人にもかなり有力な選択肢ができました。ややポルシェに似たレトロなデザインは、シロッコと並んで現在のVWの「ベストデザイン」といって良いと思います。VWとしては看板車種のゴルフⅦが「コンサバティブ」な趣向になっているので、より「趣味」のクルマであることを意識できるモデルとして、ザ・ビートルとシロッコをプレミアムなスポーティコンパクトとして、より興味深いグレードをMQBを駆使して増発し。さらなる拡販を目指してくるはずです。このザ・ビートル・ターボはその第一歩となるクルマですが、早くも次の展開が楽しみになってきました。


 

2013年11月1日金曜日

BMW2シリーズ 「瀕死のブランドを救うか?」

  BMWの「裏エース」といわれていたBMW1シリーズクーペが生産中止になりました。BMWジャパンでもとっくに在庫が売り切れているそうです。まあ5年落ちの「135i Mスポ」が程よい価格(200万円台)でタマもたくさんあるので、とりあえず1台BMWのスポーティなヤツが欲しい人にはちょうど良い時期です。

  じつは「裏エース」といわれる所以はもう一つありまして、E46世代に遡るBMW3シリーズコンパクト(318ti)直系の2LのNAユニットを積んだ後発の「120i」もなかなかのクルマなんですよね。318ti当時と車重もほとんど変わっていないので、BMW3の「走り」の部分を背負っていた「3コンパクト」の良さを今に引き継ぐモデルなんです。いよいよ2LのNAモデルもXデーを迎えるだろうと思ってたのですが・・・。

  後継モデルとなる新型の2シリーズでも「220i」「235i」のどちらもそのまま残るのだとか!これはBMW久々の朗報ですね・・・。220iに搭載されるのは2LのNAで180psと出力もアップしています。しかも車重が1365kgらしいです。現行の1410kgから軽量化が一気に進み318ti(1380kg)よりも軽くなってしまいました!BMWやるじゃん。

  2LのNAで約400万円はやはり高いと言わざるをえませんが、BRZのコンプリートカーも同じくらいの価格だったので、まあ理解できる範疇かもしれません。少なくとも2LターボのBMWに全く魅力を感じない「峠派」の人にとっては一番欲しいBMW車になるんじゃないですかね。

  日本メーカーの峠専用機もかなり少なくなっていて、近頃では秘境の林道を駆け抜けているのはもっぱらデミオやヴィッツが多くなってきました。インプもレガシィも現行モデルは「峠派」のイメージとは程遠いですし、FMCしたマツダ・アクセラもせっかくならかっこいいセダンに2Lの「峠仕様グレード」が欲しかったです・・・。

  この新型220iが日本で発売されれば、かつてのインテグラやセリカを今も乗り続ける人々のニーズをしっかり受け止めて、予想外に販売が伸びるのではないかという気がします。アテンザやアコードもデカくなりすぎてしまいましたので、これらの旧型オーナーからも熱視線が集まるはずです。

  一方で高出力モデルの「235i」も同様に軽量化が進み1500kgを大きく下回っています。直6ターボの235iが直4ターボのF30よりも50kg以上軽くなるってのもなかなか興味深いですね。出力も320psにアップしていて、パワーウエイトレシオではポルシェ・ケイマンSに迫るところまでやってきています。ケイマンSよりも100万円ほど安く、しかも4座です!最近にわかに悪評が立ってしまった日産Zよりも50kg以上軽いわけですから、ちょっと怖いレベルのスポーツカーとしてキャラが立ってきました。

  実際に0-100km/hも5秒を切っていて、ケイマンSと日産Zを超える次元に完成されています。GT-Rや911ターボ買うぞって思っていた人でも満足できちゃうクルマじゃないでしょうか?まだ完成してないので気が早いですけど・・・。

  車幅も絶妙な1774mmらしいです。箱根の峠をかっ飛ばすにも最高のサイズです。いまのところポルシェ勢以外ではアウディTT辺りが担っていた「箱根モデル」の大本命になれそうです。TTもまもなく新型でより一層の軽量化が進み、さらに同プラットのA3セダンも海外では販売が始まっています。S4セダンもあるようで296psで0~100km/hが4.9秒で、235iと完全にガチンコしてます。なかなか盛り上がってますが、日本リリースの発表はまだ音沙汰もありません・・・。


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