メルセデスで知られるダイムラーグループが展開するコンパクトカー・ブランドが「スマート」です。一般に「コンパクトカー・ブランド」というとスズキやダットサン(ルノー日産)のように、インドや東南アジアを目指したクルマ作りをしている印象がどうしても付いてきます。このスマートもいずれはそういう展開になる予定かもしれないですが、現在のところは主な市場としているのが、ドイツの近隣の古い街並が広がる厳しい道路事情の欧州各国です。実際に統計を見てみるとイタリアなどで高いシェアを獲得していたりします。 イタリアといえばフィアット500やパンダなどグッドデザインなコンパクトカーが量産されるお土地柄です。日本にはまだ展開されていない各ブランドのAセグ車いくつも投入されていて、そこでは日本やドイツとは一風変わったクルマの価値観が広がっています。例えばトヨタのiQをカスタマイズしたモデルを、アストンマーティンがオーナー限定に供給したり(もちろん街乗り用です)、「日本の軽自動車こそが頂点!」といって、並行輸入した三菱だかどっかの軽自動車を愛車にしている有名なスーパーカー・デザイナー(ランボルギーニ系だったかな?)もいるそうです。イタリア人は日本の「軽」が好き!と書かれている本もありますし、イタリアでも販売されているスズキ「アルト」の新型は何やらイタリア車のような佇まいですね。 レクサスも2015年の秋に行われたフランクフルトMSで、市販予定のコンパクトカー「LF-SA」を発表しましたし、BMWも既に「i3」という日本でもおなじみのEVコンパクトを展開しています。またBMW傘下のミニもイタリアではなんと毎月2000台近く(日本市場のほぼ2倍)も売れています。 日本では軽自動車が税制面にあぐらをかいて、特にシビアな価格競争をするでもなく、かといってデザイン面で大きく進化するでもなく、失礼ですが「ぬくぬく」の状態のままで高齢者向けにシェアを伸ばしています。売れていること自体は否定しませんが、より多くの人に感じてもらえるような「いいクルマ」へのこだわりだったり、クルマそのものが鑑賞の対象となるような「趣味的」な意味での文化の広がりはあまり感じられません。まあ手軽な改造でレースを楽しんでいる人はそこそこいるようですけど。 日本もイタリアに似ていて山がちで...
クルマが好きで好きでたまらないので、 話題の新型車を営業妨害にならない程度に、 あれこれ語ります。各モデルのオーナー様へ「ごめんなさい」