車重がわずか1000kg前後に収まっていて最高出力が堂々の170ps!!という「日本人ユーザーよイニシャルDを思い出せ!」と言わんばかりの魅惑のスペックを引っさげて、アバルト124スパイダーが、まもなくマツダの工場で量産体制になるようです。1.5LのNDロードスターではパンチ不足、NCロードスターや86/BRZは1000kgを大きく越える車重がちょっと気になる。車重が1200kg以上あるならば、イニDでは高橋啓介の「マツダRX7FD3S」で350ps(もちろんチューンナップあり!)が相場です(笑)。
主人公が乗るAE86が900kgで165psくらいです。「ハチロクなんて大したクルマじゃなかった」と年配の人々は切り捨てますけども、スペック見ただけでクレイジーさが伝わってきます。これに近いスペックの日本車なんてありません。AE111のスプリンターが2000年に終焉して、ヤマハが仕立てたトヨタ版Vテックを積んだ最終型セリカではすでにエンジン頼みの重たいクルマになっていました。
さてイニシャルD的なスペックのクルマを今の日本市場で無理して新車で探すとしたら、「ロータス・エリーゼS220(713万円)」「アルファロメオ4C(807万円)」「アバルト695ビポスト(594万円)」の3台くらいでしょうか。どれも結構なお値段ですね・・・。ポンドの大暴落でエリーゼSが大幅に安くなったりしないかな? このリッチな3台に対して、日本製造ゆえに為替リスクもないアバルト124スパイダーは、どうやら500万円を下回る戦略価格で登場するようです。
最近では例えば「Cセグの300ps」なんて聞いても全く驚かなくなっていて、最高出力に対する感覚が完全に麻痺してます。そしてそんな超絶ハイスペックモデルに乗ってベタ踏みしてみたところで、やっぱりあれれ?って感じでそれほど痺れる経験でもなくがっかりすることもあります。良くも悪くもスバルのターボモデルの「範疇」でしかなく、数字の割にツマラナイな〜っていうクルマばかりですね。例えばメルセデスA45AMGなんてAWDのせいもあって車重が1550kgもあるわけです。いくらなんでも骨太過ぎだろ。ドイツメーカーにイニDの世界観を求めることが根本的に間違っているのかな。
「エリーゼS220」も「4C」も「695ビポスト」も日本のカーメディアが諸手を挙げて歓迎した形跡は全くないですけども、日本メーカーに対して大きな方針転換を求めるならば、これらのモデルをまずは「神」として祭り上げる必要があるのかなー。BMWとかいう日本車と何も変わらないメーカーにいちいち構っている暇はない!限りあるカーライフの無駄使いに過ぎない! やっぱりロータス、アルファロメオ、アバルトこそが正義だ!と声を大にして言いたいです(あくまでイニD主観での話ですけども)。
もっと手軽な価格でこの3台に近いスペックとなると、一般的には日本メーカーの出番だとは思うのですが、参入しやすいであろうスズキもマツダも思い切った設計には踏み込みません。トヨタ、日産、ホンダにしてみれば上級車種よりも面白いクルマ作ってしまったら、自分達の首を絞めるみたいなものですから、まあとにかく後ろ向きな感じなんだと思います。ヴィッツをダイエットさせて1.2Lターボを積めば間違いなく面白いです。限定で発売したヴィッツターボはすぐに売り切れました。日産もNISMOモデルでもっと思い切った減量が可能なはず・・・。ホンダもCR-Zのボデーに1.5Lターボを積んで1000kgくらいにまとめれば面白いモデルはすぐにできるはずです。
アバルト124スパイダーの予想価格は、まともに考えると499~650万円くらいなのですが、市場拡大とブランドの浸透を狙って傘下のブランドで戦略価格を採っているフィアットグループですから、もしかしたら400万円前半といったビックリな価格もありうるかもしれません。日本導入は来年になる見通しのアルファ・ジュリアも400万円台での導入を検討しているそうなので、もしかしたらアバルト124スパイダーも400万円を切る設定もあるかも!?マツダの工場で作っているわけだから、いろいろな費用が浮くはず!!!ちなみに某雑誌の広告に早くも登場したフィアット124スパイダーは並行輸入で390万円となってます。日本で作って関税払ってイタリアに入って、それをまた日本に持って来るなんてあまり効率がいいとは言えませんが・・・。 さてさてなにはともあれ続報を楽しみに待ちたい1台ですね。
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