フィアット・パンダ(MC)・213万円 やっぱり輸入車買うなら本国生産!!
フィアットといえばAセグのFIAT500が日本でもよく知られていますが、同じシャシーやユニットを使ってホンダ・フィットみたいにストイックに実用に振ったボデーを載せたクルマが「パンダ」です。1979年のデビューからかれこれ40年近くが経過していますが、なんとまだ3代目です。2004年にはフィットもまだ獲得したことがない世界COTYに輝いています(2代目)。
ここ数年の日産(マーチ)や三菱(ミラージュ)の動きを見ていると、小型車の製造は人件費削減が見込める途上国に作るのがセオリー・・・だったはずですが、パソコンやテレビとは違って命の危険があるクルマの製造はそんな単純な話じゃないようです。経営コンサルタントの机上の議論に従って展開された三菱の海外生産も、なんら利益に貢献することはなく、スキャンダル1発であっさりと東証から「退場」という惨憺たる結果になりました。
もちろん三菱が築いて来た栄光は素晴らしいです。三菱の技術供与が無ければヒュンダイ、PSA、BMW、メルセデスから中国、マレーシアなどのほぼ全てのメーカーの経営は詰んでいた可能性が高いです。フィアットも21世紀に入ってから三菱のライセンスエンジン(1.4Lマルチエアほか)を使うことで厳しい経営状況で開発費も軽減してきました。
「Bセグ以下は日本製造ではペイしない」とか2010年頃には盛んに言われてました。中国のWTO加盟によって中国ビジネスが加速することを予測した上での妥当な見立てではあったのですが、頑なに中国生産車の導入に難色を示す日本市場・・・というよりは中国国内の需要の伸びに生産容量が追いつかないという事態に。その後のバブル気味な過剰投資の結果、日本やアメリカを軽く追い越し中国の生産台数は年間2500万台に迫っています(日本900万台、アメリカ1300万台)。
そろそろ中国車が日本に入ってくる頃合いではあるんですけどね・・・。トヨタのエスティマやアルファードのエンジン(2.4L直4)や、某ドイツプレミアムメーカーの内装などはすでに中国工場を経由するようになっていますが、車体組み立ての中国車は・・・どうやら第一号の候補はメルセデスEクラスかキャデラックCTS/ATSのいずれかになりそうです。福野礼一郎さんの連載によると日本向け新型Eクラスの生産工場はシュツットガルト近郊のジンデルフィンゲンと北京のダイムラー工場とあります・・・おーこれはスクープか!?Eクラスは先代のロングホイールベースの開発拠点がすでに中国に移っているようなので北京工場が主力を担うようです。
ドイツ車好きのみなさんは真っ赤な顔して否定したがりますが、昨今のドイツ車はそれこそワールドワイド過ぎて・・・どこで開発されてどこで生産されたかが、同一ブランドでもバラバラというケースが多いです。VWゴルフの開発はスペインの子会社セアトが主導していてドイツ車というよりスペイン車といった方がいいのかも(生産もスペイン語圏のメキシコだし)? Aクラスはポーランドから、X3はオーストリアから、GLCクラスはインドネシアから、X5はサウスカロライナ(アメリカ)から・・・。メルセデスでドイツ製が欲しかったらAMGしか無い!?(現行SLはドイツのみらしい)。Sクラスでもメキシコやベトナムで作ってるってさ・・・。
しかし!!フィアットはドイツ車よりももっとブッ飛んでいます!!残念ながら日本に入ってくるのは全てイタリア製なんですけども、フィアット・パンダはなんと北朝鮮でもライセンス生産が行われている!!これには途上国生産が大好きなメルセデスもビックリですね・・・。さすがはかつて経営危機の時にリビアの独裁者カダフィに資金援助をしてもらったフィアット!!とんでもないコネクションを持ってます。核ミサイルだってライセンスで丁寧に作ってしまう北朝鮮製ですから、本国イタリア製よりも品質が良かったりするのかな!?(イタリア製より北朝鮮製の方が信頼できる!?)
フィアットというメーカーは傘下にフェラーリ、マセラティ、アルファロメオ、ランチア、アバルトといったイタリアの小国家的ブランドをまとめ上げて「総代理店」のような役割を果たしています。とりあえず世界のクルマ好きの味方です。さらに近年ではアメリカビッグ3の一角であるクライスラーを傘下に収め巨大グループを形成しています。日本のフィアットのディーラーに行けば、アルファロメオからジープまで様々なブランドの正規輸入モデルが買えます。
クライスラーといえば伝説のカーガイとして知られるリー=アイアコッカ(存命)が指揮を採っていたころにはランボルギーニを傘下に収め、リーが退任した後にはメルセデスとの合併劇もありました。現行のクライスラー300は日本にも正規導入されていますが、旧式のメルセデスシャシーをベースにしていてとても具合がいい!!んだとか・・・。なんか楽しい自動車グループですね。日本車の至宝ロードスターの存続にもフィアットの助力がありました。
日本の都市部の住人にとっては「不要なぜいたく品」に過ぎない自動車にカネを使うのはあまり乗り気にならないです。それがどこの国で作られているかわからないブランドのクルマだったりすると尚更です。もうこれ以上に速くて、静かで、快適で・・・といった20世紀的な価値観を追求するのもちょっと疲れたな〜・・・。熊本県で地震が起こると、東京銀座の熊本県のアンテナショップは大盛況だったそうですが、これからは「エシカル消費」の時代なのかなー。応援したいブランドのクルマで気に入ったのがあれば買ってみようかな・・・。フィアット、スズキ、マツダ、スバル、ジャガーランドローバー・・・あとはやっぱりポルシェかな。
↓クルマの使い方・表現の仕方を完全に間違えている野蛮なオッサン達による
残念なフィアット・パンダの評価も是非見てやってください。
ここ数年の日産(マーチ)や三菱(ミラージュ)の動きを見ていると、小型車の製造は人件費削減が見込める途上国に作るのがセオリー・・・だったはずですが、パソコンやテレビとは違って命の危険があるクルマの製造はそんな単純な話じゃないようです。経営コンサルタントの机上の議論に従って展開された三菱の海外生産も、なんら利益に貢献することはなく、スキャンダル1発であっさりと東証から「退場」という惨憺たる結果になりました。
もちろん三菱が築いて来た栄光は素晴らしいです。三菱の技術供与が無ければヒュンダイ、PSA、BMW、メルセデスから中国、マレーシアなどのほぼ全てのメーカーの経営は詰んでいた可能性が高いです。フィアットも21世紀に入ってから三菱のライセンスエンジン(1.4Lマルチエアほか)を使うことで厳しい経営状況で開発費も軽減してきました。
「Bセグ以下は日本製造ではペイしない」とか2010年頃には盛んに言われてました。中国のWTO加盟によって中国ビジネスが加速することを予測した上での妥当な見立てではあったのですが、頑なに中国生産車の導入に難色を示す日本市場・・・というよりは中国国内の需要の伸びに生産容量が追いつかないという事態に。その後のバブル気味な過剰投資の結果、日本やアメリカを軽く追い越し中国の生産台数は年間2500万台に迫っています(日本900万台、アメリカ1300万台)。
そろそろ中国車が日本に入ってくる頃合いではあるんですけどね・・・。トヨタのエスティマやアルファードのエンジン(2.4L直4)や、某ドイツプレミアムメーカーの内装などはすでに中国工場を経由するようになっていますが、車体組み立ての中国車は・・・どうやら第一号の候補はメルセデスEクラスかキャデラックCTS/ATSのいずれかになりそうです。福野礼一郎さんの連載によると日本向け新型Eクラスの生産工場はシュツットガルト近郊のジンデルフィンゲンと北京のダイムラー工場とあります・・・おーこれはスクープか!?Eクラスは先代のロングホイールベースの開発拠点がすでに中国に移っているようなので北京工場が主力を担うようです。
ドイツ車好きのみなさんは真っ赤な顔して否定したがりますが、昨今のドイツ車はそれこそワールドワイド過ぎて・・・どこで開発されてどこで生産されたかが、同一ブランドでもバラバラというケースが多いです。VWゴルフの開発はスペインの子会社セアトが主導していてドイツ車というよりスペイン車といった方がいいのかも(生産もスペイン語圏のメキシコだし)? Aクラスはポーランドから、X3はオーストリアから、GLCクラスはインドネシアから、X5はサウスカロライナ(アメリカ)から・・・。メルセデスでドイツ製が欲しかったらAMGしか無い!?(現行SLはドイツのみらしい)。Sクラスでもメキシコやベトナムで作ってるってさ・・・。
しかし!!フィアットはドイツ車よりももっとブッ飛んでいます!!残念ながら日本に入ってくるのは全てイタリア製なんですけども、フィアット・パンダはなんと北朝鮮でもライセンス生産が行われている!!これには途上国生産が大好きなメルセデスもビックリですね・・・。さすがはかつて経営危機の時にリビアの独裁者カダフィに資金援助をしてもらったフィアット!!とんでもないコネクションを持ってます。核ミサイルだってライセンスで丁寧に作ってしまう北朝鮮製ですから、本国イタリア製よりも品質が良かったりするのかな!?(イタリア製より北朝鮮製の方が信頼できる!?)
フィアットというメーカーは傘下にフェラーリ、マセラティ、アルファロメオ、ランチア、アバルトといったイタリアの小国家的ブランドをまとめ上げて「総代理店」のような役割を果たしています。とりあえず世界のクルマ好きの味方です。さらに近年ではアメリカビッグ3の一角であるクライスラーを傘下に収め巨大グループを形成しています。日本のフィアットのディーラーに行けば、アルファロメオからジープまで様々なブランドの正規輸入モデルが買えます。
クライスラーといえば伝説のカーガイとして知られるリー=アイアコッカ(存命)が指揮を採っていたころにはランボルギーニを傘下に収め、リーが退任した後にはメルセデスとの合併劇もありました。現行のクライスラー300は日本にも正規導入されていますが、旧式のメルセデスシャシーをベースにしていてとても具合がいい!!んだとか・・・。なんか楽しい自動車グループですね。日本車の至宝ロードスターの存続にもフィアットの助力がありました。
日本の都市部の住人にとっては「不要なぜいたく品」に過ぎない自動車にカネを使うのはあまり乗り気にならないです。それがどこの国で作られているかわからないブランドのクルマだったりすると尚更です。もうこれ以上に速くて、静かで、快適で・・・といった20世紀的な価値観を追求するのもちょっと疲れたな〜・・・。熊本県で地震が起こると、東京銀座の熊本県のアンテナショップは大盛況だったそうですが、これからは「エシカル消費」の時代なのかなー。応援したいブランドのクルマで気に入ったのがあれば買ってみようかな・・・。フィアット、スズキ、マツダ、スバル、ジャガーランドローバー・・・あとはやっぱりポルシェかな。
↓クルマの使い方・表現の仕方を完全に間違えている野蛮なオッサン達による
残念なフィアット・パンダの評価も是非見てやってください。
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