メルセデスAクラス(2018/未定 FMC) サイズアップでいよいよ北米上陸!?



ドイツメーカーだって頑張っている!!
  日本のカーメディアでは、「日本vsドイツ」みたいな大雑把な対比がされているが、同じドイツで メルセデスとVWでは開発のスタンスが180度違うと思う。どう違うのか!?簡単にいうと・・・いやいや簡単じゃないです。日本の独立系6メーカーのうちアメリカで独自シェアを十分に確保しているトヨタ、日産、ホンダ、スバルに対して、残りのスズキ、マツダはハッキリ言って「中国ありき」のビジネスモデルになっています。つまりドイツメーカーと同じです。

MAZDA型とスズキ型
  世界で2位、3位を占める中国&日本市場の基盤に加えて、アメリカ市場で勝負をかけているのがマツダで、世界4位となったインド市場に注力しているのがスズキです。当然ながらドイツメーカーの経営も、「スズキ型」か「マツダ型」に分かれますが、スズキ型に当てはまるのがVWであり、マツダ型になるのがメルセデスです。やや短絡的な予測ですが、ゴルフやポロは次期モデルでスズキ・スイフトのようなクルマへと、そしてメルセデスAクラスは、MAZDA3(アクセラ)へと収束していくことが予想されます。


中国、インド、北米のどこを獲るか!?
  今年発売が予想されるVWポロとメルセデスAクラスがすでに基本データが公開されていますが、ほぼほぼ想定通りのサイズアップを遂げていました。新型ポロは『ルノー・ルーテシア』を、新型Aクラスは『シビック』を追っているとも解釈できますが、ルノーの小型車開発を支えているのは日産であり、シビックはもちろんホンダ、この2つの大手日本メーカーは、先ほども述べましたがアメリカで独自のシェアを確保していて「中国がなくても成立する」メーカーだと言えます。ドイツメーカーはとりあえず中国で売れないと話にならないので、日本のビッグ3を安易に真似するのはリスクが大きいかも。

スズキ型に未来はない・・・
  特にVWブランド車は2017年のグローバル販売623万台のうち、半数の300万台を中国で売りあげています。半分を中国で作って中国で売っているのだからもう中国メーカーと称してもいい気がするんですけども・・・。フランスメーカーもアメリカでは勝負すらできない(販売していない)ですから、現状は完全に中国頼みになっていて、やはりVWと同じように「スズキ型」ビジネスモデルを模索しています。当面VWグループはトヨタを超える販売台数を記録するでしょうけども、そもそも「スズキ型」ビジネスの今後の展望は全く無いと思います。遅かれ早かれ新興国メーカーに飲み込まれる運命。いやフォードのように時期がきたら生産設備をまとめて・・・する戦略でしょうけど。

MAZDA型は内燃機関の最終戦争へ
  そんな出口戦略を見据えた「スズキ型」ビジネスモデルと違って、果てしない地獄で戦うのが大好き!!というドMなメーカーが選ぶのが「マツダ型」ビジネスモデルです。とりあえず当面は世界のメディアが「EVシフト」を大合唱する極限状態の中で、アメリカ向けに高性能な新型「エンジン」を開発し続ける覚悟が求められます。そしてそこで待ち受けるのは、日本や欧州とは勝手の違う、北米流の燃費よりもエモーショナルを追求している「地場産業」的なアメリカメーカーと、市場を支配する「世界のトヨタ」「世界のエンジン屋・ホンダ」「圧縮比可変の日産」・・・。これはほとんどの中堅規模のメーカーには絶望的な状況ですが、どうやらMAZDAとメルセデスはやる気のようで、すでに戦略的な内燃機関用のテクノロジーを公開しています。

ドイツメーカーだってエンジンを進化させる
  MAZDAのSPCCIはすでに世界に知られるところになりましたが、これに対してメルセデスの次世代技術は「電動チャージャー内蔵ユニット」というものらしいです。エンジン内にモーターを仕込み内燃機関の弱点を補強する「電動アシストユニット」。さてさて従来のマイルドHVよりもどれだけのブレークスルーがあるのかはわからないですが、ガソリンターボの欠点に対して決して誤魔化さずに、再び世界の頂点で戦えるユニットへとダイナミックに進化させようという明確な意図はあるようです。

メルセデスが日産とホンダの間を押し通る!?
  メルセデスの現在の北米戦略は非常に好調でほぼ10位が定位置になりつつあります、ここ数年抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げていたBMW(11位)やMAZDA(12位)を徐々に引き離しつつあります。メルセデスがアメリカで量販が見込める車種を新たに投入して、それがスマッシュヒットしたならば、いよいよVW(9位)やスバル(8位)も射程に入って栄光の「8位」(アメリカは米3日3韓1の7大グループが支配)が見えてきます。

横置きエンジンにも同様の改良が及ぶのか!?
  その戦略モデルになるのではないか!?と思われるのが新型Aクラスです。先代モデルよりも120mm拡大したボデーは、いよいよMAZDA3(アクセラ)と同じサイズになりました。現在のところ、北米市場には横置きのメルセデス車は、CLA250とCLA45AMG(どちらもAWD)のみですが、新しい電動チャージャーユニットが横置きにも配備されるならば、一気にアメリカ市場で大ブレークする可能性もありそう。

日産、MAZDA、メルセデスのエンジン三つ巴の時代が来る!?
  MAZDAや日産といった化け物級のエンジンメーカーに対して伝統のメルセデスがどこまで互角に戦えるのか!?SPCCIのMAZDAと、圧縮比可変ユニットの日産は、完全なる飛び道具ですが、よりわかりやすい技術を組み合わせて、高性能なユニットを作ろうとするメルセデスの電動スーパーチャージャーの方が信頼性という意味では上かもしれません。果たして日産やMAZDAの技術がどれだけ効果的なのかはわからないですけども、メルセデスは既存技術のベースアップなので確実に性能を上げて来るでしょう。5年後のアメリカ市場、日本市場はどうなっているのでしょうか!?




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