2013年8月14日水曜日

メルセデスCLA 「とりあえず目玉が飛び出るバーゲン価格」

  日本発売発表の半年以上前から、スペックもおよその価格も検討がついていて、FFになった以外にとくに強調すべきことがないクルマと酷評して片付けていた。そのクルマがいよいよ日本で発売になり、驚くことに価格も性能も全て予想通りの展開だった・・・。最廉価グレードの価格もほぼドンピシャの335万円!アテンザの売れ線のディーゼルLパッケージ(340万円)を予想通りくぐってきた。

  マツダ党に言わせればクルマの基本性能が全然違うということになるのだろうが、マツダが海外向けに作ったアテンザとメルセデスが日本向けに作ったこのCLAを比べると、その優劣は結局は乗る人次第な気がする。先代アテンザの2LモデルならCLAとほぼ同サイズで、車重は70kgも軽く、サスはフロントDWBで、ショートストロークエンジンが乗ってて本体220万円と全てに於いて完勝だった。このエンジンはフォードフォーカスの2Lとほぼ同じものなので、CLA180と比べれば運動性能は圧倒的だ。

  それが新型アテンザのガソリン2Lモデルになると貧乏くさいロングストロークエンジンに代わり、サスもCLAと同じストラットになり、車重差も30kgまで縮まり、ボディはかなり大型化しているので、峡路の走破性はCLAより悪くなっていて本体価格が250万円だ。Cd値に優れるCLA180に燃費でも負けてしまうかもしれない(アテはレギュラーだが・・・)。

  アテンザディーゼルだと加速性能でCLA180を圧倒できるが、価格と車重が逆転してしまう。僅差の価格はともかく、1510kgのボディでは従来のアテンザユーザーが慣れ親しんできた峠下りが楽しめなくなっている(ディーラーの人もそう言っていた)。あくまで個人的な意見だが、峠を下れないアテンザなんて存在価値あるのか?とすら思う。

  もちろんマツダにも事情があって、法定安全装備を全部載せて計算した結果が新型アテンザのサイズでありデザインであり、その中で最大限に魅力を引き出すために設定したのがディーゼルターボ+6MTということなのだろう。

  すっかりマツダの話になってしまったが、つまりメルセデスCLA180が335万円で発売される意味を考えたとき、果たしてマツダほどにユーザーの立場に立って作っているのかという疑問が少なからずある。若い人にも高齢者にも無理なくメルセデスに乗ってもらうためのパッケージというのも理解できるが、あまりにも自意識過剰な了見のような気がしてならない。メルセデスに乗れるだけで満足していたら、その興奮が冷めたときに何が残るというのか?

  マツダ党がマツダ車に感じる興奮を、メルセデス好きがメルセデス車で体感するにはやはり新車価格で1000万円以上はかかってしまうのだろう。メルセデスとは本来はそれくらいのステータスのブランドだと思う。マツダにもメルセデスにもそれぞれ作り手がユーザーに感じてほしいと思っている良さがある。ただその設定価格(その興奮に浸れる価格)がマツダは300万円でメルセデスは1000万円以上になっているという話だ。300万円のメルセデス車が体現するブランドの魅力は、100万円のマツダ車に備わった魅力くらいの感動しか与えてくれないだろう。




↓どことなく似ている両車。いよいよガチンコライバル対決になりました・・・。

  

1 件のコメント:

  1. ――メルセデスに乗れるだけで満足していたら、その 興奮が冷めたときに何が残るというのか?――
    その通りですね。クルマは、所有して満足するものではなく、乗って楽しんでこそ意味があり、満足できるものだと思います。

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