MAZDA RX-VISION 「スーパーカールックです!」
「最近のマツダはがんばっているよね」なんて・・・クソみたいなコメントを聞くと「バカかコイツは?」って思ってしまいます(マツダなんて知らねーよ!)。なんでかというと、70年代も80年代も90年代も2000年代もマツダはずっと頑張ってたと思うからです・・・。マツダの新しいスポーツカーのコンセプトが発表されました!想像していたものよりもずっと骨太でイカツイですね。このモデルによってマツダの「現在」の理想がどこ(どのブランド)を向いているかを、多くのマツダを誤解していた人々にもハッキリ示せたのではないでしょうか?
日本メーカーの中で、ブランドコンセプトを固めていく戦略を露骨に採用しているのがレクサスとマツダです。レクサスは非常に解り易くて、トヨタブランドでは捕まえられない富裕層を取り込む狙いがあります。マツダは・・・というと、アウディやBMWに対抗するプレミアム路線を模索している!などとしばしば書かれていますが、実際はアウディやBMWを模倣したような気配はあまり見られません。多くのメディアが「越」はBMW風に「CX4」という名称になるだろう!なんて言ってますけど、あのクルマのスタイリングを見た時に、明らかにX4などのBMWのSUV(お世辞にもカッコ良くない!)を軽蔑するかのような「マツダの意地」を感じたのは私だけではないハズです。
マツダは確かに2000年代初頭の危急存亡の時代に、1度だけBMW車を手本にクルマを作ったことがありました。しかしそれはマツダがBMWに憧れたからではなく、その当時にBMW車がマツダの最も重要なカテゴリーで最高の評価を受けていたからに過ぎません。現在マツダの会長職にある金井誠太氏が主査を務めて、本気でE46BMW3シリーズを倒しにいった結果、そのクルマが見事世界で132の賞を受賞する大ヒット車になりました。その先もその後もBMWがマツダ車のターゲットになったことはない!と思います。
何が言いたいか!というと、カーメディアやネットの掲示板に書かれているように、マツダがドイツプレミアムブランドに盲目的に憧れていて、しばしば「調子に乗っている!」と断罪されるのは、曲解でありマツダの本質とは違うんじゃないか?ということです。マツダが歴代に作ってきたクルマを見る限りだと、一度たりともブランド単位でターゲット(憧れ)を作ったことはなく、常に狙いは最高峰に位置する個々のモデルでした! 1971年にプリンスの「スカイラインGT」をターゲットにした「サバンナGT」であったり、1978年に発売された初代RX7は当時のスポーツカーの最高峰に位置していたポルシェの「924」を堂々と狙ったクルマでした。RX7は3代にわたってポルシェやフェラーリV8シリーズと「性能」と「デザイン」を競い合い、アメリカでは完全に対等なライバルと見られていたとか・・・(ほんとか?)。
世界最高峰のクルマがある!だからマツダはそれを越える新型車を開発する!これこそがマツダが一貫してきたポリシーだと思います。これは一部のスポーティなクルマだけではなく、先ほどの金井さんが主査を務めた初代「アテンザ」もそうですし、シビックやゴルフを蹴散らしてきた歴代の「アクセラ」も間違いなくクラス最高レベルです。そしてボトムグレードのデミオにしても欧州の市場でセンセーションを起こし、先代モデルは見事にWCOTYを獲りました! 最近のマツダ車は本気で世界一を狙ってるの?と言いたくなるほどに変に「優等生」ぶってます(それが不満です!)。マツダのそういった気高いクルマ作りのスピリッツが、今回相次いで発表された「越」と「RX-VISION」で復活した?ように感じるのは、ファンとして素直に嬉しく思いますし、市販化されれば最優先に購入を検討したいと思います。
ダンプで使うようなハイトルクなディーゼルに載せたマツダ車に乗って「マツダはスゲー!」と言っている人をバカにするつもりはないですけど、マツダの醍醐味はそこではないと思うのです。BMW、アウディ、レクサス、メルセデス・・・どこを向いても目が覚めるクルマなんて無いですよね(AMG SL63は?)。「RX-VISION」のデザインを見ると、どうやらマツダの視線の先には、現在のところ「フェラーリ488」と「ポルシェ911」があるようです。「越」のデザインの先には「ポルシェ・マカン」と「ランボルギーニ・ウルス」があるのかな?
「RX-VISION」のネット記事に寄せられたコメントに「FDの方がかっこいい!」とありました。1991年に登場したクルマが最新型のスポーツカーよりかっこいい!なんて考えられますか? 1997年に出た初代ボクスターなんてすでにデザインが風化しきっていて、買い手がつかない暴落車がたくさんあるし、昨年発売されたシボレーコルベットはすでにだいぶ痛々しい印象で売れ残り新車の大バーゲンセールが開催中なのに!(FDをパクった2代前のコルベットの方がかっこいい)。
FDは「マツダがフェラーリを越えた!」と世界中で話題になった「超絶デザイン」です。マツダというメーカーは本気でフェラーリを越える!と思えばやってしまうメーカーです(だから経営が傾くことが多い?)。ポルシェのパクリ!と笑われた口惜しさをバネにできた!という伝説もありますが・・・。近年のマツダデザインの象徴といえる現行のGJアテンザもクルマ好きの間では「日産スカイラインのデザインをパクった!」とされています。そんな口惜しさからか、今回は一気に欧州のスーパーカーを連想させるデザインへと飛翔しましたね・・・。東京モーターショーに言ってみようかな?という気になりました!
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日本メーカーの中で、ブランドコンセプトを固めていく戦略を露骨に採用しているのがレクサスとマツダです。レクサスは非常に解り易くて、トヨタブランドでは捕まえられない富裕層を取り込む狙いがあります。マツダは・・・というと、アウディやBMWに対抗するプレミアム路線を模索している!などとしばしば書かれていますが、実際はアウディやBMWを模倣したような気配はあまり見られません。多くのメディアが「越」はBMW風に「CX4」という名称になるだろう!なんて言ってますけど、あのクルマのスタイリングを見た時に、明らかにX4などのBMWのSUV(お世辞にもカッコ良くない!)を軽蔑するかのような「マツダの意地」を感じたのは私だけではないハズです。
マツダは確かに2000年代初頭の危急存亡の時代に、1度だけBMW車を手本にクルマを作ったことがありました。しかしそれはマツダがBMWに憧れたからではなく、その当時にBMW車がマツダの最も重要なカテゴリーで最高の評価を受けていたからに過ぎません。現在マツダの会長職にある金井誠太氏が主査を務めて、本気でE46BMW3シリーズを倒しにいった結果、そのクルマが見事世界で132の賞を受賞する大ヒット車になりました。その先もその後もBMWがマツダ車のターゲットになったことはない!と思います。
何が言いたいか!というと、カーメディアやネットの掲示板に書かれているように、マツダがドイツプレミアムブランドに盲目的に憧れていて、しばしば「調子に乗っている!」と断罪されるのは、曲解でありマツダの本質とは違うんじゃないか?ということです。マツダが歴代に作ってきたクルマを見る限りだと、一度たりともブランド単位でターゲット(憧れ)を作ったことはなく、常に狙いは最高峰に位置する個々のモデルでした! 1971年にプリンスの「スカイラインGT」をターゲットにした「サバンナGT」であったり、1978年に発売された初代RX7は当時のスポーツカーの最高峰に位置していたポルシェの「924」を堂々と狙ったクルマでした。RX7は3代にわたってポルシェやフェラーリV8シリーズと「性能」と「デザイン」を競い合い、アメリカでは完全に対等なライバルと見られていたとか・・・(ほんとか?)。
世界最高峰のクルマがある!だからマツダはそれを越える新型車を開発する!これこそがマツダが一貫してきたポリシーだと思います。これは一部のスポーティなクルマだけではなく、先ほどの金井さんが主査を務めた初代「アテンザ」もそうですし、シビックやゴルフを蹴散らしてきた歴代の「アクセラ」も間違いなくクラス最高レベルです。そしてボトムグレードのデミオにしても欧州の市場でセンセーションを起こし、先代モデルは見事にWCOTYを獲りました! 最近のマツダ車は本気で世界一を狙ってるの?と言いたくなるほどに変に「優等生」ぶってます(それが不満です!)。マツダのそういった気高いクルマ作りのスピリッツが、今回相次いで発表された「越」と「RX-VISION」で復活した?ように感じるのは、ファンとして素直に嬉しく思いますし、市販化されれば最優先に購入を検討したいと思います。
ダンプで使うようなハイトルクなディーゼルに載せたマツダ車に乗って「マツダはスゲー!」と言っている人をバカにするつもりはないですけど、マツダの醍醐味はそこではないと思うのです。BMW、アウディ、レクサス、メルセデス・・・どこを向いても目が覚めるクルマなんて無いですよね(AMG SL63は?)。「RX-VISION」のデザインを見ると、どうやらマツダの視線の先には、現在のところ「フェラーリ488」と「ポルシェ911」があるようです。「越」のデザインの先には「ポルシェ・マカン」と「ランボルギーニ・ウルス」があるのかな?
「RX-VISION」のネット記事に寄せられたコメントに「FDの方がかっこいい!」とありました。1991年に登場したクルマが最新型のスポーツカーよりかっこいい!なんて考えられますか? 1997年に出た初代ボクスターなんてすでにデザインが風化しきっていて、買い手がつかない暴落車がたくさんあるし、昨年発売されたシボレーコルベットはすでにだいぶ痛々しい印象で売れ残り新車の大バーゲンセールが開催中なのに!(FDをパクった2代前のコルベットの方がかっこいい)。
FDは「マツダがフェラーリを越えた!」と世界中で話題になった「超絶デザイン」です。マツダというメーカーは本気でフェラーリを越える!と思えばやってしまうメーカーです(だから経営が傾くことが多い?)。ポルシェのパクリ!と笑われた口惜しさをバネにできた!という伝説もありますが・・・。近年のマツダデザインの象徴といえる現行のGJアテンザもクルマ好きの間では「日産スカイラインのデザインをパクった!」とされています。そんな口惜しさからか、今回は一気に欧州のスーパーカーを連想させるデザインへと飛翔しましたね・・・。東京モーターショーに言ってみようかな?という気になりました!
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はじめて投稿させていただきます。
返信削除RX-VISIONの実物を見てきましたが、
スタイル自体はおっしゃるとおり、
「イカツイ、エグい(良い意味で)」っていう印象なんですが、
ボディカラーが、何だか「血」の色に見えて仕方がなかったです。
(照明のせいもあったと思いますが)
それもあいまって、個人的には
江戸川乱歩的なの和風の「淫美」な世界観が感じられるものでした。
削除コメントありがとうございます。
もうご覧になったのですか!!!
そんなにおどろおどろしい雰囲気なんですね!
マツダデザインは和のテイストがいい感じで混ざっていて、
あれこれ論じるのが楽しいですよね。
ビアンテみたいに前面に出過ぎているのもありますけど。
コメント頂いて実車を見るのがますます楽しみになりました。