2015年10月28日水曜日

アウディTT 「オッサンのオモチャが正常進化?」

  また特定車種のオーナーを馬鹿にする気か?・・・はい。さすがに今回ばっかりは良さがどうもよく分らないです! ドライバーシートからしか見えない趣向のナビに関しては結構いいかも!とは思いますけど、クルマ自体は全然ダメですね・・・。厳密に言うとクルマがダメというわけではなくて、DCTしか用意されない日本仕様だけがダメですね。運転が下手くそだけどお金は持ってますっていうオッサンがいかにも喜んで買ってそうです。MT車が正規輸入されればだいぶ印象も変わるでしょうけど。

  アウディTTは日本車でいうところのセリカです。最終型セリカは2006年くらいに製造中止になりました。そのうちにレクサスに移植されるのか?と思いきや、さすがにカローラベースのクーペをレクサスブランドからは出しませんでした。この辺は現在のトヨタの社長の好み(ドリフト大好き!)にもよるのかもしれません。トヨタ&レクサスの2ドアはすべてドリ車!という哲学にこだわるなら「チェイサー」みたいな「輩なクルマ」を復活させてくれてもよさそうですが・・・。

  今回はアウディTTを通して「オッサンのオモチャ」について考えたいと思います。厳密に言うとオッサンが趣味的に愛用する「耐久消費財」全般です。パソコンやスマホのようにヒエラルキーがほとんど存在しないものもありますが、オッサンの耐久消費財といえば「クルマ」「時計」「スーツ」「眼鏡」「カバン」「靴」「ベルト」などなど・・・。とにかくまずはブランドありきな商品です。興味がない人から見れば、単なる見栄」でしかなく、物欲の亡者がバブルの価値観を引きずっている・・・だけにしか見えません。

  もしトヨタがセリカを復活させたとしたら、価格はせいぜい86を下回る程度の270万円くらいになりそうです。これをレクサスブランドで出したとしても、レクサスRCよりは明らかに下の扱いなので400万円くらいになると思います。基本設計はカローラもしくはオーリスをベースにしているクルマにしては割高ですが、オーリスの特別仕様車である「シャア専用オーリス」も300万円越えで大人気だったので、売り方次第でどうにでもなるとは思います。そう考えると、カローラのグローバルでのライバル車になるゴルフをベースにした「アウディTT」の540万円〜という価格は、いろいろ考慮するとある程度は妥当なラインなんでしょうけど、やや高いですかね・・・けど「オッサンのオモチャ」ですから二束三文というわけにも。

  これからクルマを所有してみようかな・・・という人々からしばしば熱視線を浴びるのがこの「TT」の歴代モデルです。10年落ちのドイツ車はいったいどれくらいの手間ひまがかかるのか?いまいちピンを来てないビギナーにとって、中古車を検索してみると結構出てくる100万円台の初代TTは、人生最初のクルマにどうだろうか?なんて気分にさせてくれます(人々を惹き付ける魅力は確かにある!)。またデザインだけでなく、あの小振りなボディに3.2Lの6気筒を搭載している!というスペックを見ただけで何とも言えない興奮を覚えます。小さなキャビンで長距離はやや不都合なので、もっぱら短距離で使うとすれば、自然吸気の6気筒による極悪燃費もそれほど気にならないでしょう。

  彼女が出来たばかりの若者がデート用に選ぶクルマにもちょうど良さそうです。初代TTはそんな特別な風情を持ったクルマで、いまが最後の乗り時でもあります。しかし二代目と現行の三代目になって、どうもイタリア人カップルが乗ってそうな情熱的だったフォルムは影を潜め、ドイツ人や日本人の「オッサンのオモチャ」に相応しいやや武骨なデザインになりました。腕時計で表現するのも不思議ですが、「ヴァンクリフアーペル」から今売り出し中の「ウブロ」に変わったような・・・と個人的には思います。

  現行のアウディTTもウブロの腕時計もそうですが、どちらも明確にオッサンをターゲットにしていて、最近のオッサンがアナログ的なデザインよりも、デジタル的なデザインを好むようになったことを見事に反映しています。メルセデスでもレクサスでもちょこんとついてくるようになったデジタル表示のメーターを見ると、これでも高級車か?となんだか安っぽいと感じてしまうのですが、今時のオッサンの嗜好はどうやら「これ」みたいです。ホンダの新型NSXのコクピット感満載なインテリアを見ても、V37スカイラインの画面だらけのインパネを見ても、これで本当にカッコいいの?と少々戸惑ってしまうのです。

  先代までのセンターアナログメーターを備えた「BMWミニ」には、見ていてビリビリと感じるものがありましたが、センターメーターが完全デジタル化されナビが内蔵されてから、現行モデルのオーナーはオッサンばっかりだな・・・と感じます(もちろん購入価格の問題等もあるでしょうが)。その一方でアナログな内装でなかなかいいな!と感じるのが現行のメルセデスCクラスでしょうか。Aクラス、CLA、GLAといったFFモデルはなんだがガチャガチャしてて不粋なインパネですけども、Cクラスは内装デザインにおいてコンセプトが機能性よりも強く主張されていて非常にいいですね。これを見てしまうと、本来プレミアムブランドの中でも最も質感が高いとされていたアウディの最新モデルの内装は、どうも良さが見出せないです(霞んでしまう!)。スバルやマツダの方がいい!とまでは言いませんけど・・・。

  「オッサンが好むデザインはデジタル仕様だ!」というある種のメーカーによる決めつけが、「ホンダ」、「アウディ」、「BMWミニ」から拡散されていて、本来特別であるはずのプレミアムカーの風情をぶっ壊している!というのが私の言い分です。「ホンダCR-Z」「アウディTT」「ミニ・クーパーS」を三大オッサン仕様車!と認定したいくらいです。ぜひ他のブランドには「アンチ・オッサン仕様」を頑張ってほしいですね・・・。インパネだけで判断するとボルボ、アルファロメオ、スズキでしょうか。果たしてこの商機を掴むことができるでしょうか?


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