2014年1月14日火曜日

ポルシェ・マカン「ポルシェの定義ってなに?」

  なかなかツッコミどころが満載なクルマが登場してきました。簡単に言うとポルシェブランドからアウディQ5のコピー車が発売されます。しかも面白いことにアウディQ5よりも安い価格に抑えられるのでは?という噂です。ポルシェがVWグループ入りしてからの最大のヒット車と言えばVWトゥアレグと共通設計のカイエンです。従来のポルシェファンを完全に無視する形での「暴挙」と言ってもいいくらいでしたが、実際に売り出したところ予想以上の反響があり、ブランド史上最高の売上を記録したのだとか・・・。

  トヨタとレクサスの関係とはやや違って、ベースモデルではトゥアレグ、アウディQ7、カイエンの3台はほとんど価格差はないので、それほどはブランド間の不公平感はほとんどないようです。よって「究極にスポーティ」なブランドイメージに溢れるポルシェが圧倒的な知名度&ブランド力で有利なようで、グループ内での競争の結果、日本市場からはアウディQ7はいつの間にか日本から姿を消しました。もう一台のトゥアレグはやや安めに設定されていることもあって当面は販売が続くようです。

  カイエンより一回り小さいマカンの登場で今度はアウディQ5が日本から姿を消すことになるのでしょうか。こちらもまたアウディQ5がポルシェマカンになろうが中身は一緒で、開発を担当しているのもアウディです。「知らぬが仏」という有り難いお言葉がありますが、本来はクルマはよく調べてから購入するわけで、もちろん買う人の自由ではありますが、やはりポルシェブランドはポルシェが開発したクルマであってほしいと思います。

  SUVを今の地位の押し上げたのは、BMWとポルシェによるヒットが大きいと言われています。この2ブランドが作る「スポーツSUV」はメルセデスとは開発手法が異なります。メルセデスはトラックや特殊車両の分野でも従来から活躍したメーカーで、「トラックの車台を使った乗用車」という本来のSUVの定義に忠実に開発が行われています。トヨタのランクルやハイラックスサーフがピックアップトラックをベースに設計されているのと同じです。

  BMWやポルシェはかつては作業用の特殊車両を手がけた歴史はありますが、現在ではそのような部門は稼働しておらずトラックの開発部門などありません。BMWは3シリーズに使われているシャシーをベースにX1とX3を、SUV専用シャシーを使ってX5、X6を生産していますが、この一般車用シャシーをベースにSUVを作る手法が日韓仏のグローバルサプライヤーに急速に広まりました。軽自動車があっというまにほとんどがトールボディになったのと同じように、普通車もSUVボディのモデルを作るのが当たり前になっています。

  SUVボディに走行性能上のアドヴァンテージがあるわけではなく、むしろあらゆる面で不利なスタイルなのですが、BMWとポルシェが堂々と作ってしまったことで、誰も表立って文句を言う人も少なかったりします。SUVの国内販売を見ると話題とはいってもトップを争うCX-5とフォレスター、ジュークなどがせいぜい月に3000台程度なので、想像するほどには売れていません。ハリアーやヴィゼルそしてこのマカンが話題になっていますが、車ユーザー側の心理は相当に冷めているのではないかと思うのですが・・・。果たしてどうなることやら。「BMWもポルシェも終わったな」ということにならなければと切に願うだけですね・・・。


  

  

  

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