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日産エクストレイルHV 「NISSAN得意の"理詰め"でGO!」

  「SUVなんてチャラい若者が憧れるクルマだよ・・・」と、私を含めた多くのクルマ好きはこの手のクルマをちょっと下に思ってましたよ! しかしここ数年の日本メーカー各社のSUV市場における白熱具合がなかなか尋常じゃないです。まあそうですよね・・・セダンやクーペをマジメに作るなんてやってられっか!って話ですよね。クルマ雑誌に煽動されて、クソみたいなメルセデスやBMWが素晴らしいと思っているクズなんてほっとけばいいです。何でも「日本車より輸入車が上!」という価値観を植え付けられている人々なんてマトモに相手にしてられないです。ゴルフとか3シリーズのライバル車にたくさん開発費かけたところで、そういうイカれた目線で蔑まれるのがオチですから・・・。

  それよりも「ハリアーは最高です!」と言って貯金をはたいてでも買ってくれる、素朴で純情な若者達を相手にしていたほうが、作る側としても間違いなくテンションが上がりますよ。それに引き換え都市部で燻っている人々の価値観がいかに淀んでいるか・・・。日テレのアナウンサーがスポンサーからベントレー貰ったとか、芸人の武井壮がポルシェ買ったとかの報道があって、テレビの文化人がちょっと神経質に反応してたりするのを見かけます。「テレビの文化人=都市部のクズの代表」ですから、そこにやたらと共感しているようなセレブ気取った視聴者にクルマを語らせたら、もう40歳なのにメルヘン全開・・・あまりの空虚さにコメントもできませんし、ひたすらに笑いを堪えるのが大変です。

  まあ何も言わずに偽善者モードで聞いていたりするのですが、そのアナウンサーと出身大学が同じだからという意味不明な理由で張り合おうとするわけです(貰ったベントレーって、カーシェアのガヤルドみたいでメチャクチャかっこ悪いと思うのですけど)。そもそもベントレー買う前に立派なガレージ付きの豪邸と、やはりガレージのある別荘と、勤務先にもセキュリティーの万全な駐車スペースを確保する必要ありますよね。とりあえず2000万円あるから買えるって話では決してないと思うのですけどね。

  本人はまるでクルマの事情通みたいに話しますけど、普段からクルマ使って生活していないことがすぐに見抜けてしまいます。「レクサスLSとかで十分に幸せだと思うけど」なんて善意のアドバイスをすると、どこで刷り込まれたのか知らないですが「日本車ってさ安全性低いよね(笑)」みたいなこと言い出します。まあ確かにベントレー乗ってれば周囲のクルマは避けてくれますよ!けどレクサスLSだって十分に避けてもらえますけどね・・・。日本の自動車メーカーはこんな下らないバカヤロー達を相手になんかしないほうがいいでしょうし、こんなアホの為にクルマを作るなんて本当にウンザリですよね。

  さて話をSUVに戻すと、日本メーカーが本気になるとやっぱりなかなかスゴいことになるってのが実感できますね。スカイライン以上に気合を感じるのが、HVが追加されたエクストレイルです。もう3年前になりますが、これまでSUVのイメージがほとんど無かったマツダが、新型デザインとともに投入したCX5がクリーンディーゼルの旋風を起こしつつ大ヒットしました。この強烈な一撃に大ショックを受けたのが、ランクルやハリアーで世界のSUVシーンを牽引してきたトヨタで、二代目ハリアーは開いた口が塞がらなくなるくらいに内装を盛って、先行して調子に乗っているマツダを挑発しています。そしてCX5もMCであれこれと追い上げを見せる! いや〜・・これこそがクルマの進化においてとても健全で重要なサイクルじゃないでしょうか! 

  CX5が出てくる前までは、オフロードの本格派としてコアな人気を博していた日産エクストレイルは、CX5よりも先にクリーンディーゼルを投入していたのですが、一般ユーザーにそれを売ろうと策を講じるわけでもなく、おそらく日産らしい健気な理由(静音性に難あり)によってオフロードマニアだけが知るモデルでした。マツダの躍進を指をくわえて見ているのは、らしくないなと思いましたが、日産のプライドからマツダの尻馬に乗りたくはない!ってのもなんだかよく解りますね。新型ハリアーと同じタイミングで登場した3代目エクストレイルにはディーゼルはラインナップされませんでした。それでも強敵ハリアー相手に単月でSUV売上トップをマークするなど底力を見せつけました。ハリアーもエクストレイルも輸入車の新車が買えてしまうくらいの結構な価格でしたが、SUVブームが追い風となったこともありそこそこよく売れました。それぞれカムリHV(月300台)やティアナ(月100台)と同じくらいの価格で、2台揃って月産5000台オーバーを記録したのは見事です。

  ヴェゼルとハスラーが同時期に発売されて異例の大ヒットを遂げてましたので、どちらもそれなりに販売への悪影響はあったと思いますが、本気になったトヨタが仕上げたハリアーも、欧州でナンバー1のSUVブランド(ランドローバーよりも日産だ!)に相応しい力作となったエクストレイルも、どちらも素晴らしい出来映えで、本質を好むユーザーの気持ちをしっかりと捉えた結果だと思います。これだけ完璧に作られると、クルマライターもCX5、ハリアー、エクストレイルに序列を作れ!と言われても「どれも合格!好きなのに乗ればいい!」と放り投げたくなるでしょう。「走破性」のエクストレイル、「内外装&質感」のハリアー、「ダイナミックなフィール」が自慢のCX5・・・まあそれぞれに完成度は高いですけど「ライバルをKOする」という意味では決め手不足?とも言えます。

  そんな三つ巴で均衡したパワーバランスにケリを付けるかのように、いよいよエクストレイルにHVが投入されました!といってもすでにハリアーはHVでCX5はディーゼルで経済性を十分にアピール出来ています。しかもトヨタは「AWD&HV」、マツダは「AWD&ディーゼル」を用意していて、SUVの尊厳を汚すことなく堂々と展開しています。いよいよエクストレイルも「AWD&HV」を投入して同じ土俵に立ったわけですが、経済性での不利を挽回したことで、今度は逆にエクストレイルが初代から熟成してきた「ALLMODE 4×4-i」によるAWD性能の高さがアピールできます。さらに3代目から追加された「アクティブライドコントロール」というハイテクが導入されているのが日産らしいです。目線の先にはトヨタやマツダではなく、常に「打倒ポルシェ」が日産のこだわり!エクストレイルのライバルはマカンなんだ!と主張できる仕掛けです。

  もちろんこれだけメカが仕込まれているにも関わらず、非常にお手軽価格のSUVですから、欧州ではHV無しのデビュー段階でもすでに大絶賛されていて、辛口で有名な英国メディアの新車評価でも「9」(10点満点)という凄まじく高い評価を受けています。同時期に発売されて日本のメディアが「すべてが刷新される!」と散々に騒いだメルセデスCクラスが「7」ですから(かなり妥当?)、もっと日本のカーメディアも真剣に語るべきクルマだと思うのですけどね。「欧州車に学べ」とか偉そうなことをあれこれと言っておきながら、最終的には特にアイディアもなく、ラゲッジの広さとモード燃費(あるいは測定燃費)だけでクルマの優劣を決めてしまうのが日本のカーメディアのクソなところです。

  日産と言えば「スカイライン350GT」が激アツでしたけど、この時も日本のカーメディアは揃ってダンマリでした。とにかく凄い!ってのはみんな気づいているのだけど、誰も言い出さない雰囲気は異様ですらありました(トヨタの圧力?)。そんな中で日本COTYでスカイラインに10点入れたピストン西沢さんは素晴らしいと思いますけど、他の評論家はまるで日産は「アンタッチャブル」みたいに扱います。日産が本気出し過ぎてカーメディアが理解できなかった!という言い訳もあるかもしれません。なにせカルロス=ゴーンが社長になったときに「こいつらバカじゃねーの・・・」と思うほど、クルマの様々な技術が様々な部署で研究され尽くしてしたのが当時の日産だったそうです。日産は今年のルマンに掟破りのFF車で参戦しましたけど、恐らくまともにMRのクルマを作って日産が参戦すれば、ポルシェにもアウディにも楽勝できると思います。ルマンなんてロータリーはズルいからダメ!なんてほざくグダグダなレギュレーションのレースです。そんな生温いレースに勝てないトヨタもどうかと思いますけどね・・・。

  さてエクストレイルHVですが、ニッケル水素バッテリーを使うハリアーHVに対し、リチウムイオンバッテリーを採用しているので、基本の車重が約100kg軽いです。それでも日産自慢のフルタイムAWDを動かすとなると燃費でハリアーにわずかに負けてしまうようです(もちろん無視できる誤差程度ですが)。この辺が「エクストレイルHV」の性格を示す良い指標かなと言う気がします。3列シートも選べるので、ミニバン代わりのファミリーカーにもなりますし、HVはディーゼルと違ってちょい乗りでも負荷は少ないですし、街中でも燃費を稼げます。ドカ雪が振っても大丈夫!?な走破性も魅力です。これはスカイライン以上の「事件」じゃないか?という気がするのですが・・・。

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