2016年5月13日金曜日

ジャガー・Fペース 「プレミアムブランドをSUVで比べる時代!?」

  いくらクルマ好きや自動車ライターが「ぎゃー」とか「あ〜」とか叫んだところで、自動車と人生を豊かに楽しむ人々の耳に入ることもなく、いよいよ2016年から「SUVの時代」が始まってしまいました・・・。300万円以上の価格帯で最も売れているボデータイプは完全にSUV一色になってしまってますね。どのブランドもまずは「どんなエレガントなSUVを作っているかい?」と中流なユーザーに値踏みされてしまう時代です。

  トヨタのある程度の車格のクルマ(上級モデル)で、まず思いつくのは、もはやクラウンでもアルファードでもなく「ハリアー」じゃないですか? 日産も上級モデルで月に4桁の販売を維持するのは「エクストレイル」だけです。ホンダは他とはちょっと変わっていて・・・上級車の中心は「オデッセイ」。そしてマツダでは「アテンザ」の3倍くらいの割合で「CX5」が売れてます。三菱では完全に「アウトランダー」一色ですかね。

  メーカー側もユーザーの関心がSUVへと切り替わっていることに完全に気がついているので、上級のSUVモデルには魅力的な内装を備えたり、フェイスリフトをこまめに行ったりといった動きが目立ちます。アウトランダーは内外装をMCで完全にリセットしましたし、エクストレイルはグレード追加や豪華な内装の限定モデルが次々と出てます。CX5は来年2月に早くもFMCがあると噂されています。もしかしてあの「CX4」と置き換えるのかも!!!全長は5より4の方が長くて立派な車格を誇ります。「ヴェゼル」よりも「ハリアー」に近くなるイメージです。

  なんでこんなに上級SUVばかりが人気なのか? 「セダンの親子」「ワゴンの親子」「ミニバンの親子」「ハッチバックの親子」「小型SUVの親子」「中型SUVの親子」「大型SUVの親子」・・・一体どれが一番幸せそうに見えるか?っていう認識がだいぶ一般的化してきたのだと思います。要は「自分と家族がどう見られるか?」を気にする人々が、不動産ディベロッパーにデザイナーズマンションやタワマンを買わされて、ツアー会社が海外のクルーズツアーやJR九州の豪華列車ツアーに勧誘されるみたいなもんですね。いよいよ自動車会社も「金鉱脈」を見つけてしまったわけです。

  結局のところ上級SUVの最大のセールスポイントって、どれだけ家族を幸せに見せることができるか?・・・そこには自由が丘や吉祥寺に住みたいという人々が多いのと同じで、単なるクルマを選ぶのではなく、SUVこそが人生を演出する必需品と見做されているとも言えます。「それって!もはやクルマの良し悪しとは違う基準じゃん」・・・そーですよ!そのとーりです!クルマに「走り」を求める人ならば最初からSUVは「異端視」すると思います。それでもCX5やエクストレイルのように、高いレベルの走行技術が装備されてなんだか良さそうなクルマもありますが、それでもわざわざ「走り」を求めてSUVを買う人は相当に奇特な方です・・・。

  雑誌の「カー・グラフィック」は、毎年のように編集部員が総合的に判定して「CGオブザイヤー」を決めるという企画がありますが、この雑誌のポリシーとして乗り味を中心に決めるのであれば、最初から勝負にならないであろう軽自動車、コンパクトカー、ミニバン、SUVは除外してくれた方が読む人にとっては親切だと思います。CGの選考方法を考えると、スポーツカーを頂点として、セダン/ワゴン/クーペ/Cセグハッチバックくらいにまで出場枠を絞らないと、ジャッジにある程度の公平性は保てないんじゃ!?・・・毎年読みながらそう思いますね。

  家族を乗せても窮屈しないくらいに雄大なボデーのファミリーカーは、操縦性を考えるとドライバーの着座位置はある程度高くなるSUVが「デザイン」と「パッケージ」の両面から望まれるボデータイプになるようです。4.1~4.3mくらいのコンパクトSUVと、4.4~4.6mくらいのミドルサイズSUV、4.7~4.9mのアッパーサイズSUV、そして5.0m以上のフルサイズSUVの4段階に分けるとしたら、「幸せな家族のクルマ」はやはりアッパーかフルになるんですかね・・・。

  日本ではアッパーサイズやフルサイズはまだまだ「趣味性」の高いクルマとして認識されているようで、インフィニティ(日産)もアキュラ(ホンダ)もマツダも現状では北米だけの取り扱いになっています。その分、まだまだクルマも揃ってないですし、価格も調べるとライバル関係がハッキリしていないせいか日本価格は結構バラツキがあります。日本車(ハリアーとレガシィ・アウトバック)なら400万円くらいですが、レクサスRXになると500万円となります。輸入車SUVはさらに敷居が高く、ポルシェカイエンが850万円で、同じ設計のVWトゥアレグが破格の640万円です。そしてこの市場にいよいよ参入する「ジャガーFペース」のベース車の価格は640万円・・・なかなかやる気が感じられる戦略価格です。

  ジャガーはGTスポーツカーの「Fタイプ」さらにDセグセダンの「XE」ともにライバルの輸入車ブランドの価格をかなり意識してきましたが、今回も頑張ってます。ただしプレミアムブランドの価格破壊とまでは・・・。それでも同じグループでエンジンなどを共有するランドローバーと比べると、コンパクトSUV級のレンジローバー・イヴォーグと同じくらいの価格で、レンジローバー・スポーツ(850万円〜1600万円)と同じアッパーSUVが買えるのだから・・・ファミリーカーとしては良い買い物だなと思います。しかしジャガーってそういうブランドだっけ?という想いはありますが・・・。

ジャガーFペースの海外解説動画です




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2 件のコメント:

  1. しかし、ジャガーはそういうブランドだっけ?とありますが、ジャガーは元々はプレミアブランドではないですよ!

    歴史を振り返ると、SS1やSS2は同じイギリスの高級車、ベントレーをも思わせる見栄えのする外見と内装を備えていながらも価格はベントレーの3分の1というのが売りの車でしたし、伝説の名車E-typeも、動力性能がアストンマーチンと同等でありながらも、価格はアストンマーチンの半額という事で売れた車でしたから。

    1968年にXJが登場し、ウッドと革を多様した内装の豪華さやデザインの美しさを誰もが認め、世界的な認知を得るようになった際に、故事に疎いアメリカ人や日本人にはジャガーが古典的な風情のある高級イギリス車の代表というイメージを持ってしまっただけなんですよね…
    そのXJとて、ライバルのメルセデスSクラスと比べて安い価格設定ですし、今も昔もジャガーはコストパフォーマンスの良さが売りのメーカーだと思っていますよ。

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  2. そういうブランド=SUV作る 
    の意味だったのですが、わざわざコメントありがとうございます。
    勉強になりました。

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