スキップしてメイン コンテンツに移動

ジャガーEペース (2018 / 2月新規モデル) 「マツダB系はまだ滅びず」




もうSUVブームは去った!?
  日本でもよく売れるようになったC/Dセグメント級SUVにジャガーが乗り込んできました。250〜350万円のせめぎ合いとしているハリアー、エクストレイル、XV、CX5、アウトランダーの勢いに怯んだ輸入車勢が350万円以下の値付けを余儀なくされていて、X1やGLAといったプレミアムブランド車もプライドをかなぐり捨てて350万円程度の未使用車を送り込んでいます。そんな中で注目されたジャガーEペースのベース価格は450万円。同設計のディスカバリースポーツが440万円、レンジローバー・イヴォーグが500万円なので妥当です。

マツダBプラットフォーム
  使われているプラットフォームはかつて日本で一世風靡したファミリアでおなじみの「マツダB系」の末裔。80年代90年代を通じて日本でカルト的人気を誇っただけでなく、欧州では同設計を使ったフォード車が、4世代目のVWゴルフを完膚なきまでに叩き潰すという快挙を達成。その後円高に苦しんだマツダがコストの見直しを軸とした経営再建に取り組んだ結果、欧州を制覇した『B系』及び『G系』のプラットフォームの開発は放棄され、この2つの中間に位置する『スカイ系』をアクセラ(40万台)、CX5(40万台)、アテンザ(10万台)の3車種で共用して100万台規模のファミリーを形成しています。

実力は高いはず・・・
  マツダが放棄した『B系』は、その後も復活を目指すVOLVOの販売を支えたV40で人気を博し、業界にただならぬ衝撃を与えて、北米/欧州/中国に幅広くまたがる「SUVの大ブーム」のきっかけとなった、レンジローバー・イヴォーグにも使われます。『G系』はフュージョン/モンデオとして北米では、日本勢が独占していたミドルセダン市場に割り込む活躍を見せました。2014年頃には北米トップ10ランキングにも堂々入り、アコード、カムリと肩を並べていましたが、やはりこのプラットフォームはコストがかかりすぎるようですね。フォードの収益性には疑問が持たれ、後続のヒットモデルもなく株価は低迷しています。

進化は続けるべきだ!!
  欧州の業界にとっては、80年代から世界をリードしたホンダ、マツダ、三菱のFFプラットフォームを受け継いだモデルは、ちょっと乱暴な表現ですが『反則級に出来がよい』ので、それ以外のブランドは軒並み大苦戦を強いられています(オペル、フィアット、PSAなど)。バブル期のクレイジーな投資の産物である日本の自動車技術に勝てるはずないだろ。結果としてVW&アウディは、フォード(マツダ)の技術者を引き抜いて設計をパクリましたし、メルセデスのFFはM&Aで手に入れた三菱のものであり、BMWも同じくMINIを介してホンダの技術を手に入れました。そしてボルボ、ランドローバーはマツダ。

新旧MAZDAはどっちが優秀なのか!?
  FF化されてやや不評が伝えられるBMW・X1、そしてメルセデスGLAなど、日本で販売が好調なブランドには欠かせないジャンルとなりつつあるFFのC/DセグSUVは、長年の日本メーカーの研鑽による耐久性、パッケージングの良さに加えて、80~90年代に好評だった日本車の発展/完成形としてユーザーには不満が少なく魅力が大きいモデルが多いと思います。果たして「スカイ系」のマツダは、「B系」のルーツを持つXC40(新シャシー導入)、イヴォーグ、ディスコスポーツ、Eペースに対して優位性を持っているのか!?

マツダの利益構造が・・・
  日本メーカーの決算報告を見ると、増収の要因のほとんどが「為替差益」と「コスト削減」です。直近の2月のマツダ決算を見ても、その2つの要因が100%を『超える』貢献をしています。つまりマツダの「生産/販売」計画に設定された損益分岐を下回るくらい販売は不調だったけど、その『損』を取り返してさらに過去最高に並ぶくらいの利益を「為替差益」と「コスト削減」で生み出していると自己分析しているわけです。

日本市場にピッタリの真意は
  それに対して、販売レンジが明確に高いジャガー・ランドローバーのマツダ『B系』車は、同グループの利益のほとんどを稼ぎ出しています(CX5もマツダのほとんどの利益を稼いでいるけど)。『スカイ系』と違って300psのユニットにも対応している『B系』(MSアクセラ、フォーカスST/RSなどもある)。運動神経の良さはジャガーが先行して出したスタンド映像でも証明済み。やっぱりバブル期の日本車の設計ってすげーんだなー。



最新投稿まとめブログ 

コメント

  1. 欧州で当時のゴルフ4をダイナミクス性能で凌いでいたのは初代フォーカスですね。
    ただ、このモデルはマツダBプラットフォームを使用していません。(欧州フォード単独開発の新規プラットフォームとリアマルチリンクサスを採用)

    欧州とは共通性のなかった、北米向けのエスコートにはマツダBプラットフォームを使用していたと思いますが・・・。

    返信削除
    返信
    1. フォードグループで、最初の4輪独立懸架はどこでしたっけ?
      なんでそんなにホンダとマツダを否定すんの!?オッサン?

      削除
  2. いすゞのFFジェミニ(初代)も面白かったかもしれませんね。

    いずれにせよ、バブル期のマツダやホンダは否定していませんよ。

    返信削除
    返信
    1. 欧州フォードは、BF(C120)→C170→BK(C1)と推移していてMAZDAと無関係なわけがない。今の欧州メーカーのFFモデルの源流は全てバブル期の日本メーカーにあるという事実は、なぜかオッサンばっかりのカーメディアでは承認されていません。もーわけがわかんないです。それを否定されているようなので「オッサン?」と言わせてもらいました。悪しからず。

      削除
    2. なんでも起源主張するどこぞの人たちみたいですね。顔真っ赤返信するところも…

      削除
    3. 反論ないなら黙ってろ。突き詰めるために議論する場所がクルマブログじゃねーの!?ガキの捨て台詞はいらねーって。

      削除
  3. 欧州フォード CE14→C170→BK(C1)では?




    欧州フォードのCE14と北米フォードのBG(C120)は同時期のプラットフォーム。

    欧州エスコート(CE14)の後継が初代フォーカス(C170)。

    北米エスコート(日本フォード レーザー=マツダ ファミリア)はBG(C120)を使用。



    欧州発の初代フォーカスが数年遅れで北米でも発売されていたのはご存じかと。

    北米目線でいえば、BG(C120)→C170→BK(C1)なのだろうが・・・。

    返信削除
    返信
    1. 1回目の返信で気づいてくれー。
      4輪独立懸架はバブル日本の産物。
      欧州Cセグが採用したのは21世紀になってから。
      1998年になんでマツダから発売されなかったか?調べればバ◯でもわかるだろ。
      悪いけど知能レベルに合ったサイトに移動してくれないですか・・・!?
      欧州フォードの素晴らしさを語りたいなら自分でサイト作ってやってみればいい。
      人のサイトに来てゴネるなんて大人のやることではない。

      削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

MAZDA・CX-5 (2025年7月・新型公開)

  スバル・フォレスターが人気で焦った!? MAZDAが欧州市場向けの新型CX-5を発表した。CX-60、70、80、90の新型4車種を一括企画で開発して順次投入して以来のMAZDAの自社開発の新型モデルということで、注目度は非常に高い。新型フォレスターが2023年11月に北米市場向けで発表された時は、日本ではカーメディアやYouTubeがこぞって紹介することはほとんどなかったのとは対照的である。注目度が高く動画で再生回数が多く稼げるMAZDAの新型車ということで、自動車系ユーチューバーにとっては追い風が吹いている!? 海外発表時はほとんど取り上げられなかったスバル・フォレスターであったが、1年半経過して日本発売となり、本体価格も大きく400万円越えしたにも関わらず日本市場でスマッシュヒットを遂げた。先代フォレスターは地味ながらもモデル末期になって海外市場での人気でリセールが急騰したり、海外メディアの「ムース・テスト」で好成績 (ポルシェ・マカンを圧倒) を収めたこともあって、コアなユーザーからの熱い支持を得ているようだ。さらに「ミドルSUV=高級車」という価値観の変化もあって幅広い年代から受注を得ているようだ。 ディーゼル廃止 すでにわかっていたことだけども、新型CX-5では2.2Lディーゼルエンジンが採用されない。欧州の排ガス規制に合わせるため、すでに欧州向けMAZDA3、CX-30も「2.5L・MHEV」への換装が完了している。今回発表された欧州向けにも同じユニットが搭載される。2.5L自然吸気を141hpにデチューンさせている。CX-60ほかの大型4モデルでは、新設計のシャシー、エンジン、ミッションが一度に投入され、MAZDAの「革新」モデルであったが、今回はシャシー、エンジン、ミッションは既存のもので、MAZDAの「伝統」「コンサバ」なモデルである。 2015年のNDロードスターでは、初代NA(1989年)への回帰を宣言したり、現在もロータリー駆動のスポーツカーの復活をほのめかすMAZDAは、トヨタや日産など他の日本メーカーとは逆のベクトルを持つ稀有なブランドだ。BMW、ポルシェ、フェラーリなど、ファンから「原点回帰」を求める声が上がる欧州の名門ブランドに近い存在だと言える。CX-60の登場よりも、CX-5の「コンサバ」なFMCの方にワクワクして...

BMW3シリーズ (2025年9月・50周年記念車)

  経済成長 石破首相の号令のもと、盛んに賃上げが叫ばれていて最高賃金も最低賃金も順調に上昇しているらしい。2010年代の中国で強烈な経済成長を支えてきたギグワーカーのマッチングアプリが、日本でも本格的に普及し始めた。東京ではタクシー、運送、配達で月収60万円稼げるようになり、家賃&駐車場も20万円が相場になってきている。この10年でBMW3シリーズの価格も500万円から700万円まで一気に上昇したが、ダイナミックな賃上げ&インフレの時代を象徴している。 50年で7世代の歴史を誇るBMW3シリーズは、大人気だった4代目(E90系)の頃に300万円台だったこともあり、現行(G20系)の価格設定はかなり市場の反感を買っている。E90系の頃はMAZDAデミオが98万円で販売されていて、それが現行のMAZDA2では170万円くらいまで上がっているのだから、インフレ率はBMWもMAZDAもほぼ同じだ。BMW車両も、MAZDA車の部品も円安の影響を受ける。 インフレが既存シリーズを破壊 3シリーズに限らず、VWゴルフ、メルセデスCクラス、トヨタクラウン、日産スカイライン、ホンダ・シビックなど50年にわたって車名が続くモデルは、車両価格の高騰で販売が難しくなっている。フェラーリやランボルギーニのように、FMCの度に車名を変えてしまった方が販売側は助かるかもしれない。唯一の例外と言えるトヨタ・カローラは徹底した低価格で人気だったが、HEVのみとなった今後はどうなるだろうか・・・・。 日本のBMWファンが直6を神格化してしまった。日本向け正規品だと5シリーズ(M5を除く)からは直6が廃止されたが、3シリーズにはM340iがギリギリ1000万円を下回る価格で設定されている。367psを快適に扱うためにXdrive (AWD) となっているようだが、ドイツ車のAWDは100万円以上割高になるのだから、もう少しデチューンしてFR版で200万円くらい安い価格設定があっても良さそうだ。 使いやすいグレード 雨や雪が多い日本では、各社がAWD技術を競って開発し、日本車ならばAWD化で20〜40万円程度しか価格差が出ない。スイスの一部の豪雪地域ではスバル車が異常な人気を誇るなど、AWD技術に関しては日本メーカーが欧州市場でも高く評価されている。ドイツメーカー...

トヨタ・アクア (2025年9月・大規模MC)

  幸せなBセグ・カーライフ 休みの日に奥多摩や秩父周辺をドライブしていると、パワースポットを求めてだろうか、「練馬」「世田谷」「品川」「横浜」の「わ」ナンバーを多数見かける。若者が2〜3人で連れ立って乗ってくる定番のレンタカーはノートe-POWERとアクアが2大勢力のようだ。三峯神社、日原鍾乳洞などの首都圏の山間部に位置する名所へのアクセス道路は、対向車を処理する技術が必要な隘路もあるので、都心から往復200km近い行程を考えると燃費の良いコンパクトカーは向いている。 20歳そこそこの頃は、いつでも体調万全でパワースポットの霊言を感じることはなかった。しかし慢性的な病気と体力低下に悩まされる年になってみると、趣味として興じるサイクリングで得られる全能感と、ウイスキーと美食による解脱感とともに、ドライブ&パワースポットは仕事に疲れてモチベーションが低下した時の癒しの時間としてはコスト的にも手軽を実感している。奥多摩や秩父は有料道路なしの下道で行けるのも良い。 セグメント消滅の危機!? アクアの最軽量グレードが1120kg、同じくノートが1230kgで、高速道路での安全性を考えると1200kg以上の車重が好ましいのでノートに適性がありそうだが、e-POWERの高速燃費が非常に悪いのが玉に瑕だ。ヤリス、フィット、MAZDA2、スイフトも揃って1200kgを下回る車重なので、軽自動車ほどではないが、Bセグの高速巡航はオススメできない。 初代アクアは「プリウスC」として投入されていたが、近年はBセグ車は北米市場で販売されなくなっている。東南アジアや南米などもBセグのSUVが急速に進んでいて、道路事情が良い日本と欧州に向けた設計になっている。たとえトヨタであってもヤリス、アクアの次期モデル以降の継続には慎重にならざるを得ない。経済基盤のある国なので、価格と性能のバランスが取れたモデルなら、そこそこ安定した売り上げは見込める。 大ヒット車の後継はツラい 初代アクアの大ヒットは13年ほど前だったが、現行(2代目)になってから売り上げは伸び悩んでいる。2012年から5年連続で国内20万台超えを達成したが、現在は7〜8万台程度に落ち着いている。そんな中で2代目アクアは、先日のビッグマイナーチェンジで、214万円だったボトム価格が、一気に248万円まで...