2014年2月17日月曜日

スバル・レヴォーグ 「上から目線メーカーの放胆な1台きた」

  初めに断っておきますが、スバルの関係者に個人的な恨みなどは一切ありません。スバルには今後もさらなるグローバルでの活躍を期待したいですし、北米の7強(米3日3韓1)を追い越すくらいの「歴史的快挙」をぶちあげてほしいです。「ボクサーがビッグ3をノックアウト」なんて感じで・・・。何と言ってもコンパクトカーやHVをバラまいて掴み取った全米8位じゃないですから価値があります。シェールガス革命の進む先で輝いていたのがまさかの「プレアデス星団」だったわけです。

  日本でももちろん売れています。スバルの中型車が次の世代のクルマとして受け入れられたのには理由があります。それはスバルが日本で一番難しい「クルマ言語」を話す連中に、熱狂的に支持されているからでしょう。彼らが駆使する言語は非常に難解で他のメーカーのユーザーにはまず理解できません。例えばスバルがトヨタに委任されて完成させた86/BRZというFRのスポーツカーがありますが、このクルマになぜターボを用意しないのか?という誰もが知りたい理由にプロのジャーナリストで答えている人をほとんど知りませんが、知り合いのスバル言語の使い手はさらっと教えてくれました。

  あんまり難しかったのでよくわからなかったのですが、なぜレガシィが1505mmも車高があって高いのか?という謎と同じ理由でした。ボクサーターボで十分に出力を発揮するには下方排気の為に車高を確保しないといけないそうなので、レガシィは車高が他のセダンより高く、BRZは車高が低いからターボ化できないと言っていました。厳密に言うとターボ化できるけど、本来のコンセプトは大きく崩れ専用設計シャシーの価値がなくなるのだとか。

  DITエンジン(ボクサーターボの総称)そのものに構造的欠陥が?という声はとりあえず置いておいて、そこまで緻密に考えてクルマは作るものという姿勢が、スバルに関しては生産する全ラインナップに貫かれています。そしてそれこそがスバリストが他のメーカーを下に見る根拠なんだとか。もちろん日本には日産というもう一つの独自のドグマでクルマを作り続ける「変態メーカー」があります。しかしこちらは世界の5大メーカーの1つですから、全ラインナップで「スバルごっご」をやるわけにはいきません。上級モデルの一部の車種限定ではありますが、作っている人々はとんでもないエゴを剥き出しにしています。「さあ、日本のプレミアムを騒がせようか」はダテじゃないです。

  話をレヴォーグに戻すと、日産がV37スカイラインに感じている手応えを、スバルはこのレヴォーグに感じているのです。現段階で量産車にここまでこだわりを見せるのは日産とスバルだけなんだという自負です。しかもどちらもライバル車よりも断然にお買い得と言える価格設定です。これで売れなかったら日本市場のユーザーはバカしかいなくて絶望的だから、全生産を北米と中国に移管します!という最後通牒にも聞こえます・・・。

  レヴォーグは2種類のエンジンでともにターボ。1つは欧州タイプの小排気量ターボで、価格帯は1クラス下の欧州CセグHBと同じ266万円〜。欧州の1.6Tとスバルの1.6Tを比べたら絶対に負けないレベルなんだとか・・・。某スバルの有名D店長のブログにレヴォーグへの自信が綴られていました。わざわざ首都高で捕捉したBMW116Mスポの写真をアップし「もはやクルマじゃ負けてない」と怪気炎を挙げています。まあそうなんでしょうけど・・・。

  もう1つのの2.0Tの方は、CVTのみながらスバル版のMスポ仕様。現行レガシィに「Bスポ」というのが設定されていますが、あれはNA車のみのものなのでレヴォーグには設定されないらしいです。けど2.0Tのレヴォーグにはボタン一つで出力やCVTの設定を変えるシステムが付いていて、WRX STI-Alineのように「スポーツ#」みたいなやや過激な設定ができる装置が全車標準で付いてくるらしいです。BMWが1シリーズで40万円で設定しているMスポと同等のものが、全車標準になっています。ただし1.6Tには付けられないようです。それは「用途」が完全に違うからなのでしょう。

  さてここまで書いて来ておわかりかもしれないですが、このレヴォーグには日頃から輸入車ブランドにムカついているクルマ好きの気分を晴らしてくれる仕掛けが満載です。このレヴォーグを基準にすれば、いかに欧州の廉価モデルがユーザーを顧みないで雑に作られているかがよく分かるように、スバルが「意地悪く」設計しています。スバルはこのレヴォーグを通して、輸入車がなぜダメなのかを分かりやすく教えようとしているわけです。まあなんとも上から目線なクルマなのだ・・・と思いますね。


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