「ハイブリッド人気」に甘やかされている感がある日本の高級セダンの販売状況をみていると、時代の流れとはいえ「違和感」を感じてしまう。そもそもセダンは、コンパクトカーに比べて、ホイールベースやトレッド幅を広くとっている傾向が強い。これは居住性やデザインだけでなく、高速道路での走行性能を最大限に高めることに貢献している。自分もセダンを愛用しているが、これを選ぶ最大の理由はまちがいなく「高速安定性」だ。
主な使用目的が「休暇ドライブ」でほぼ毎週のように300km超のドライブに行っているので、高速道路での「燃費」を重点に考えると、低排気量のコンパクトカーやハイブリッド車は選択肢に入らない。ハイブリッド車に惹かれる点は、アップダウンの激しい「箱根」や「雁坂峠」を下るときに使うエンジンブレーキでかなりの充電が出来るような気がするくらいだ。それでもフル充電したところで、リチウム搭載のプリウスPHVでさえEV航続距離はカタログ最大で26kmなので、フーガHVでは微々たる数字だろうし、クラウンHVと同じ「新型IS300h」でもEV航続距離は2~3km程度だろう(それでもないよりはマシか・・・)。
とりあえずハイブリッド車を駆ってハイウェイや峠道へ行っても、今のところはデメリットの方が多いと考えている。ハンドリングを楽しむにはハイブリッドは重すぎると、マツダの開発担当者が言っていたが、峠道で無駄にアンダーが出るクルマだと、狭いところでは正直怖い。やはり峠道に乗っていくなら「ハンドリング」では負けないというクルマじゃないとドライブは楽しめないと思う。プリウスなどのハイブリッド車に乗って一番感じるのは、お尻の下に余計な「座布団」が敷いてある感じがすることだ。おそらく車軸にモーター駆動が付けられている分だけ、路面の状況が緩く伝わってくる。トヨタの足回り設定も当然に災いしているとは思うが、これでは楽しくないし、タイヤがどこまで踏ん張れるかわかりにくいので危険だ(あくまで峠道ではの話です)。
高速での実燃費ではISの「350」「250」「300h」はどれもほとんど差がないので、自分の使い方ならどれでもいいと思う。個性で選ぶとしたら「350」になると思う。Dセグに3.5LのNAエンジンを載せるという「日本車らしい」パッケージに魅力がある。クラウンアスリート、マークX、レクサスIS、フーガ、スカイラインと不人気な3.5(3.7)Lセダンにはまだまだたくさんの車種があるが、日本ではオーソドックスなこれらのクルマと同等以上のドイツ車で購入するには、軽く1000万円はかかってしまうだろう。BMWの直6ターボも絶滅寸前だが、NAでこれ以上のパワーが出せる日本車ってやっぱりすごいなと思う。
新型レクサスISはハイブリッドの予約が圧倒的に多いようだが、いまいち「クルマのイメージ」と「ハイブリッド」が結びつかない気がする。トヨタのハイブリッドは「渋滞」や「混雑」の道路では威力を発揮するといわれているが、自分は混雑道路が大嫌いなので、早朝や深夜時間帯に利用することが多いので、あまり恩恵を得られない。そもそも「新型IS」のデザインからして、混雑が激しい都心部の幹線道路を平日昼間に走らなきゃいけない人が乗るクルマにはとうてい見えないのだが・・・。それでも大盛況なのは、おそらく下取り価格を期待してのことだろうと思う。ただドイツ車を超えるべく新開発されたシャシー(GSと同じだが)に「ハイブリッド」載せて持ち味を消し合ったクルマが今後も評価され続けるとはとうてい思えない。
↓これと基本設計は一緒です。GSも車重がなかなか抑えられていて、抜群の走行性能が想像できます。ただ「350」で580万円からというのは・・・。
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