2013年5月13日月曜日

マセラティ・ギブリ 「V6で1000万円超の"ダウンサイジング"戦略車でもいいか・・・」

  日本では新型セダンがこぞって「傾倒」ぶりを見せるイタリアデザインは、日本車デザインにとっての「ブレイクスルー」として限りなく「日本風味」に味付けされて、日本でのセダンの新車販売に一役買っているようだ。400万円で買える日本のセダンが挙ってサイドにキャラクターラインを入れて「洗練度」が上がっていて、後から出て来たメルセデスの新型車のサイドプレスの未熟さが露呈するほどの「完成度」になっていては、マセラティもこれは予想外でなかなか困ってしまったようだ。

  上海モーターショウで公開されたマセラティの新型セダン「ギブリ」と、アテンザやレクサスISを見比べると「価格差」に見合う差を見出すのが難しい気もする(ギブリの価格は未定)。もちろんマセラティの期待の新型車だけあって、素晴らしいデザインなのだが、日本車のデザインの水準が確実に上がってきている。特にマツダやトヨタは「マセラティ」に接近したデザインになってきている。新型レクサスISは「BMW的な」「アウディ的な」束縛から開放された快心のデザインが清々しいのに対し、新型ギブリは日本で広く見慣れてしまっている日産の高級車の仲間?のような印象がある。

  欧州で非力なVW(アウディ)やBMW、メルセデスを相手にするなら、3LのV6というのは確かにステータスかもしれない。しかし「レクサスIS350」など3.5Lや3.7Lのジェントルな大排気量エンジンを当然にラインナップする日本ではそこまで魅力はない。日本の高級セダンは、せいぜい600万円くらいで「大排気量」グレードが購入可能なので、ややダウンサイジング気味のV6の3Lに1000万円払うにのは、ちょっと物足りないというか納得できない。ライバルのポルシェも同様の商売(V6で1000万円)を仕掛けているが、別にちゃんと4.8LのV8モデルを1400万円で用意していて、クルマに詳しい人にも納得させるところが憎らしい。当然ながらマセラティもV8エンジンは得意中の得意なので同じような展開をするだろうが・・・。

  それでも渋谷界隈によく止まっているパナメーラは3.6LのV6エンジンモデルが圧倒的に多い。デザインも内容も伴わない、ブランドだけが「ポルシェ」のクルマがよく売れてしまうから日本市場は外国メーカーから徹底的にナメられるのだろうな・・・。V6のセダンを1000万円以上出して買うのは主要市場では日本だけだと思う。別にポルシェが悪いわけでなく、先にそういうことをやりはじめるのは、やはりMBとBMWだ。V6のSクラスや7シリーズがV8モデルより「わずか」100万円安い金額設定だ。多くの日本人が1000万円近く出しながらも、たった100万円の差で「普通のクルマ」を買わされている(ドイツ人の笑う姿が目に浮かぶ・・・)。

  おそらく利益率MAXなクルマが「MB・S350」と「BMW740」だろう。日本で売れるSクラスの内「350」が売上全体の8割を占めるのに、街では「550」ばかりが走っている(バッチを付け替えている)とか情けない限りだが、そんなことは日本車では絶対に起こらないことだ。ドイツメーカーはどれだけ日本人をコケにしたら気が済むのか? なんだかんだ言ってもトップエンドのセダンでは日本車としては目玉が飛び出すくらいに高価格な「レクサスLS」のほうがよっぽど中身もしっかりしていていいクルマだ。絶対にV6を載せないところにも「こだわり」があっていいと思う。もっとこういったレクサスの美点は讃えられるべきだ。

  マセラティにはV8エンジンにこだわった「クワトロポルテ」があるが、敷居が高すぎて、美味しいところをポルシェ・パナメーラに持って行かれてしまった。そこで遅ればせながら作ったのが「ギブリ」なのだろう。マセラティもドイツメーカーの商業主義を追いかけて「ハッチバック」とか作り始めるのだろうか? 一瞬で「それジュリエッタでしょ?」と見破られるのがオチなので絶対にやらないとは思うが。

↓当分は買わないと思いますが、興味はあるので読んでみました。なんだかんだで街中で見かけるとカッコイイんですよね・・・。


  

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