2013年6月19日水曜日

マツダ・新型アクセラ 「Cセグは付加価値的なクルマだという証明」

  次期マツダアクセラに対して、無理難題というべき過剰な期待が集まっているのをひしひしと感じる。マツダファンはもちろん、国産メーカーの再起を期待する層も多いだろう。輸入車が日本市場に大挙して押し寄せ、プリウスの乗り換え需要を狙ってきている。日本車ではインプレッサがまさに「孤軍奮闘」の状態で、去年FMCだったトヨタ・オーリスや日産・シルフィは「大誤算」の低空飛行を続けている。

  従来のアクセラ(2代目)は欧州向けデザインへ大きく振っていて、現行のオーリスと同じ「罠」に陥った結果、日本市場ではそれほど販売を伸ばすことができなかった(それでも世界各地ではベストセラーの輸入車だ)。しかし今回は、CX-5やアテンザで十分に実績を積んだ「鼓動」デザインで登場する。このデザインで登場するアクセラとロードスターには多いに期待ができる。

  2代目アクセラと同じく、ちょっと古くはなってきたが、フォードC1プラットフォームの改良型を引く継ぐので、クルマのパフォーマンスは発売前からある程度は「保証付き」だ。今年大量にやってきたCセグ輸入車の中に、ややマイナーなクルマだが「フォード・フォーカス」というのがある。これが様々な試乗レビューでは軒並み、新型Aクラス・ゴルフ7を上回る評価を得ているクルマだ(内装やデザインはちょっと・・・)。アクセラはまさに、このフォーカスの高性能なシャシーを共有している。「鼓動」デザインにフォードのシャシー、マツダのハンドリングが揃っているだけで、既にクラストップの実力車と言っても良いくらいだが、マツダはさらに新型のパワートレーンを用意することを決めているようだ。

  ある著名な評論家が言っていたが、新型フォード・フォーカスが250万円で発売されたなら間違いなく「Cセグの頂点」だそうだ。フォーカスの2LのNAエンジンはマツダが設計したものだから、アクセラにはすでに「Cセグの頂点」を手中に収めていると言えるかもしれない。それでもマツダはそんな無責任な評論家の意見などまったく聞かずに、ハイブリッドとディーゼルの2種類のエンジンを追加してくる公算が高い。

  「車台+デザイン+パワーユニット」と、ここまで「足し算」の設計にマツダが実際に徹したならば、ゴルフ7に負けるなんてことは万が一にもないはずだ。日本人は確かにドイツ車に対して「コンプレックス」があるかもしれないが、日本メーカーが頑とした意志を持って設計したクルマならば、その「壁」を突き破ることができるようになってきている。マツダも去年発売した新型アテンザも「足し算」戦略で、BMW3のシェアを突き崩すことに成功している。

  新型アクセラは「本体価格250万円」のリミットを目一杯使ってでも、さらに「足し算」を積み重ねてほしいが、DSCの標準化(法定装備)などのコストを考えると、なかなか苦しいパッケージングを強いられそうだ。最大のライバルは「Aクラス」でも「ゴルフ7」でもなく、アクセラと同じ車台を使う「ボルボV40」かなという気がする。まずは上級グレード(250万円)できっちりとクラス最高レベルにあるV40(269万円)の出力(最大T24.5kg・m/最大180ps)を上回れるかも、価格が接近しているだけに大きなポイントになってくるだろう。




  

  

  

  

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