2015年11月3日火曜日

レクサスRX 「キング・オブ・ファミリーカーの誕生!」

  誰も言わない本音・・・SUVなんて邪道!ただのファミリーカー! 

  SUVとは本来はトラックのシャシーに乗用車のボデーを載せたクルマです。過積載も上等!というくらいにトラックのシャシーは非常に頑丈に作られていて(ラダーフレーム)、そのシャシーでついでに乗用車も作ってしまおう!としたのが始まりだったとか・・・。黎明期はジープ(ウィルス)とランドローバーが、トラックさながらの強固なラダーフレーム構造を使って、軍用・行政用・民生用の車両として販売してきました。道路網が今よりもずっと貧弱な時代においては、治安出動用車両には悪路に耐えられる設計のクルマが必須でした。今でもアフリカの多くの国ではランドクルーザーやハイラックスといったトヨタ車が大活躍しています。

  時代は流れ・・・、道路もまともに整備されていない地域の為のSUVだったはずが、不思議なことにいまではインフラがバッチリ整っている日本を始めとした先進国で、高級車ブランドから次々とSUVが発売されるようになりました。自動車雑誌を隅々読んでみても、「なんでSUVが高級車になるのか?」の合理的な説明など誰もしてくれません!(見あたりません!)。自動車評論家の誰一人としてSUVが高級車として受け入れられている背景がわかっていないようです。ランドローバーは貴族の乗り物だった!という説明をたまに見かけますが、あの沢村さんがイギリスまで出掛けていってイギリス人に聞いてまわったところランドローバーの出自は民生トラックに過ぎないことが判明したそうです!「貴族文化」はでっち上げだと仰ってます!(ランドローバーは優雅でいいですよね!否定するつもりはないです!)

  最近のSUVはそのほとんどが、同じブランド内の小型車をベースにしています。ホンダだと、フィットからヴェゼルが作られていますが、ボディを高い位置にすることで、重心が上がってしまいその分だけ旋回能力と制動力は下がりますし、空気抵抗(CD値)も高くなってしまうので加速性能も燃費性能も悪化します。クルマの基本性能にとって良い影響などほとんど無いのに、それでもヴェゼルは売れ続けています。ヴェゼルの方がフィットよりも「高級に見える」・・・おそらくこの理由だけで売れているようです。

  ならばクルマの基本性能など考えずに、できる限り高級に見えるようにつくって、内装も豪華にしてしまえば、SUVはどんどん売れるはずです。どうやらその「方程式」が各メーカーにはとっくに存在していたようで、VWグループでは新型SUVをポルシェに開発資源を集中させ大型モデルに注力し、ボトムブランドのVWからコンパクトSUVを発売するのが後回しになり、大幅に投入が遅れたことが米国販売の不振につながったと言われています。カイエンを月に1000台売るのと、ホンダCR-VやトヨタRAV4が月に3万台売るのではどちらが儲かるか?・・・ちなみにカイエンは5万8千米ドルからでCR-VやRAV4は2万3千米ドルからです。

  米国に深く根を張っているトヨタやホンダに対して、愚直にボトムのVWブランドでSUV市場の勝負を仕掛けるのは確かに「愚か」で、プレミアム&ラグジュアリーブランドからの発売を優先した戦略も納得できます。しかし「走り以外」の部分での勝負となると、やはり強いのがトヨタとホンダ・・・。そんなトヨタグループが自信を持って「最高のラグジュアリーSUV」として発売している「レクサスRX」がフルモデルチェンジを迎えました。

  今年から日本でも最上級SUVとしてランクルをベースにした「レクサスLX」が発売されて、上級志向のユーザーはそちらへ移っていくでしょう。レクサスLXとランクルが「キング・オブ・SUV」ならば、レクサスRXはアルファードと並んで「キング・オブ・ファミリーカー」といった風格を持っています。「キング」ってどういう意味かって?・・・街中を走っていると、CX5やヴェゼルさらにはハスラーをたくさん見かけますが、そこに突如としてランクルが現れると!・・・なんちゃってSUV風味のクルマに乗っている人が居たたまれない空気になる感じですかね。それが「キング」です。

  同じようにヴォクシー、ステップワゴン、セレナでごった返すところにアルファードが現れたら・・・、5ナンバーのミニバンがなんだか軽自動車に見えてくる。しかもこのキングはそこいら中にいる!!!同じ色のキングが2台並んで走っていたり・・・。そして新たなキングが「レクサスRX」です。もうおわかりだと思いますが、トヨタ車には「国民車」の顔と「キング」の顔があります。クルマ文化に全く造詣のないアホなオッサンは「トヨタのデザインはつまらないね〜」なんて戯れ言を言ってたりしますが、ロールスロイスやマイバッハよりも「キング」なモデルを作りつづけてきたメーカーはほかでもなくトヨタです。「セルシオ」「ソアラ」「アリスト」・・・キング伝説はまだまだたくさんあります。

  最近のトヨタ&レクサスデザインは、量販車のブランドとは思えないほどにデザインで「攻め」てます。攻めないクルマはトヨタじゃない!なんて合い言葉がデザインを担当する部署では飛び交っているのでしょうか? 今回の新型RXもその傾向がしっかり現れていてノーマルでほぼ「フルエアロ」の状態です。ひと目見てフロントグリルのデザインだけでなく、フロント・サイド・リアに至るまでスカートが張り巡らされていてビックリなんですが、これはトヨタが新しい「キング」を生み出す為に意図的にやっているのだと思います。

  ここまでやられちゃうと、ハッキリ言って他のブランド、特に輸入ブランドはツライですね。レクサスRXとサイズ・価格でガチンコになる「ボルボXC60」なんて、RXと比べちゃうとデザインから「プレミアム」な雰囲気はまったく感じられなくなります・・・。いやボルボだけじゃないです、ポルシェ(カイエン、マカン)もなんだか地味に感じます。BMWはX5はSUV専用設計シャシーなので独特のオーラが出てますが、X1〜4あたりではまるでレクサスRXとは勝負になってないです!メルセデスもGLA・GLK・GLE・GLはオーラがない(売れてない!)。伝統のゲレンデだけはいつ見ても特別ですね・・・。

  そして何といってもレクサスのSUVはセダン系よりも上手く作れているのでは?と思うほど、このブランドは車高が高いクルマの内装が巧みです!インパネのデザインなんかデカいクルマほどよくまとまっています(もちろんコンパクトカーも上手いですけど)! 「オマエの好みを押し付けるな!」とか言われそうですけども、BMW、アウディ、メルセデス、ポルシェのSUVのインパネ見てから新型RXのインパネ見てみてください!完全に1世代以上先に進んでいますよ!ドイツ勢はトヨタブランドのハリアーと比べても苦しいくらいです。レクサスを上手く取り入れているフォード・クーガの現行モデルの方が、ドイツ勢よりもよっぽど良くできているように感じます!

  今ではアメリカ車を代表するプレミアムブランドのリンカーンもキャデラックも内装から乗り味まで完全にトヨタ・レクサス調になっています(ジープ擁するクライスラーはイタリア路線みたいですが・・・)。日本に入ってきているシボレーやフォードを試すと、安いアメ車はなんかVW車みたいな雰囲気で、高級なアメ車はトヨタ車!キャデラックATSのハンドリングなんかまるでマークXみたいです。そういえば中国のトップメーカー「第一汽車」も、小型はVWをフラッグシップはトヨタをベンチマークしてましたね。

  もはや「レクサスRX」の勢いに対抗できるモデルは、ジープとランドローバー(あとはフォード?)だけですね。ジャガー、マセラティ、ベントレー、ランボルギーニがSUVを投入してきても、物好きしか振り向かないでしょう。CX5、CX3、ヴェゼル、エクストレイル、エスクードなどなど大衆ブランドにも良さげなSUVはたくさんありますけど、やはり冷静にクルマを比較してみると、レクサスこそが「SUVの覇者」なんだとわかります。まともなSUVを買うなら絶対に「レクサス」「ジープ」「ランドローバー」の三大ブランドだと断言してもいいくらいですね・・・(BMW・X5とメルセデスGクラスもいいけどね)。


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4 件のコメント:

  1. のっちさん、こんばんは!

    今日たまたま帰路でレクサスRX見てきたんでタイムリーですね。
    内装に関しては、もう世界一でいいんじゃないですか(笑)
    カラバリも豊富で、どの色も深みがあって安っぽさは皆無ですし、
    マテリアルも(ほぼ)完全に本物でした。
    のっちさんのおっしゃるとおり、レクサスはNXでSUVの作り方を
    つかんだんですかね。セダン系よりインテリアの纏まりがいいです。

    エクステリアもNXでは線がごちゃごちゃしてあまり好ましくは感じませんでしたが、
    やはり大きさもあってか天地方向は薄めのクーペライクではありながら
    あくまでもSUVのたたずまいを感じさせるような威容があります。
    スピンドルグリルもSUVの方が似合うように感じますね。
    ソニックチタニウムは本当に格好いいです。この色だけでレクサス選ぶ価値がある。
    セダン好きとしては次のGSがんばって欲しいところです。

    ISで感じた非Fスポのあまりのダサさも今回のRXでは特に見られず、
    450hのVer.Lでもいいかなと思わせます。
    ま、比べちゃうとFスポになっちゃいますけど。

    アウディあたりはメーター周りで先進性を見せてますが、
    RXは既存のものを現段階で最高のものに仕上げてきている感があり、
    この点も好ましいです。メーターはメーター!
    メーターにナビは邪魔すぎる(というかナビって本当に運転に必要なツールか?)

    RXは前後のライト周りでGSとの関連性をサジェストすることで
    完全に「ハリアー」でしょ?という昔のオサンの口を封じることに成功してますね。
    しれっと上級移行してマカン、下手すりゃカイエンとマッチアップできる車格になってます。
    顧客の比較候補はマカンがかなり多いみたいですよ。
    グラチェロやクーガは確かに良い車ではありますが、
    一般的(!)ではないし、「高級感」という訳のわからない定義には
    残念ながら外れちゃいますよね。
    レンジやディスコ、イヴォーグは指名買いが多いそうですし。

    2トンを越える車重と、1900ミリにならんとする車幅さえ気にしなければ
    込み800万で高い満足を得られる数少ない車だと感じました。
    さすがに静粛性が半端ないですし、乗り心地もセダン並みにフラットです。
    (実はここが一番気に入ったポイントでした。)
    200tもありますが、さすがに力不足でしたので450一択かと。

    家内はエスカレードがいいみたいですが、あれはもはや私にとって車ではないので(笑)
    いつもは価格に文句を言う彼女も納得の金額だそうです。
    (というか花貰ったりお菓子貰ったりノベルティ貰ったりで懐柔されただけ?)

    でも同じ値段でビカモンのXF-R買えるしな・・・
    コルベットなら嫁のチンクとセットで買えちゃうな・・・(笑)
    下取り考えたらもうレクサス、ってなっちゃうトコもあるんですけど、
    自分で「車好き」縛りしてる限りレクサスで、って日和るのもなぁ。

    あ、Gクラスは「雰囲気」だけです。
    雰囲気だけなんで乗るならエントリーグレード350で十分。
    G63とか破綻してますよ(笑) 
    価値が庶民には全くわかりません。

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    1. yatsumeさんこんにちは
      コメントありがとうございます。

      RXは先代と比べて格段に様になって来ましたね。
      正直言って先代は「みっともない」感じが残念でしたが、
      今回は日本のSUV市場の活性化を受けて
      700万円するSUVを売る!という悲壮な覚悟が感じられてます。
      設計者の「意地」が感じられるモデルってのは
      ボデータイプ問わずにいいな!と思います。

      エスカレードってやっぱり我々世代のクルマですよね。
      浜崎あゆみとかが乗ってそうです(気を悪くしないでください!いい意味です!)。
      道で見かけると、どんな輩が所有するんだ?とついつい見てしまいますが、
      キャップ被った若者風のアラフォーくらいな人(収入はありそう)が多い印象でしょうか。

      800万円以下で唯一満足できるクルマ!ってのはぶったまげました(笑)
      日本車だとレクサスとシーマ&GT-R以外はダメですか・・・。
      ジープは吉祥寺辺りでは新型が目立つようになってきました。
      このブランドはなかなか頑張っていますね(売れるのがわかる!)。
      イヴォーグもマメにエクステリアが進化しているようで、
      久々に見たら、やっぱりカッコよかったですよ。
      SUVの極悪燃費を9ATで必死に向上させてる?
      のはどうなんだろう?
      MTとかやらないの?(林道走りやすそうなのに・・・)
      などなど商品性には疑問も残りますけどね。



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    2. のっちさん、こんばんは!
      レスありがとうございます。

      >800万円以下で唯一満足できるクルマ

      いやいや、「唯一」なんてそんな言ってないですよ(笑)
      「数少ない」、ですよ。
      800万以下というより500万オーバークラスで、かつSUVで、
      ってもっと細分化したカテゴライズでもいいんですけど。
      久々にお金出して買いたい車だってことで褒めすぎました。

      日本車にももちろんいい車は多いですよ、断言できます。
      ただ欲しい車となると限られてきませんか?
      貧乏性かもしれませんが一芸に秀でてても購買意欲は湧かないですし。
      ニーズに合わないってのが最大の理由ですが、
      そういう意味ではGTRでさえ別に満足できる車ではないんですよね。
      2台目の車としては(贅沢すぎですが)最強ですけど(笑)
      買えない、買わない車だとテンションそもそもそんな上がんないです。

      ジープは上手いブランド展開してると思います。
      素の車でも勝負してますし、ちょっと知ってる人なら
      イタリアの血がいい反応起こしてるなってので
      かつては無かったことですが、まず目を引くようになってきてると思いますし。

      イヴォーグは年次改良でデザインが・・・
      私は最初期のが好きです。
      ヘッドライトも然り、あのフロントバンパーの張り出し然り、敢えて変えなくても。
      あれ以降に出たSUV(コンセプト含め)はどこかイヴォーグの香りがするんですが、
      それがリデザインされた後のものからの抽出なので、私としてはちょっとなぁ、と。

      MTもそうですが日本で売られているJ&Lの車は全て
      インフォテイメントが極悪なので、それがネックですかね~。
      どこのDVDナビなのか知りませんが。
      まああんまりナビ使いませんが所有欲は削がれますよ、やっぱ。

      9速ATに特に違和感は感じませんでしたが、
      それを言うならRXも極悪車重にさらに重いモン積んで
      腐ってもハイブリッド、SUVでこの燃費、どうですか?ってパッケージですよね。
      冷静に考えると商品性という意味ではどちらも矛盾したSUVですね。
      都市型SUVという時点で本来は完全に矛盾してますけど。

      また間をおいて今度は半日くらい借り出してみますね。
      こういういい車が日本のブランドから出てくると楽しいですね。

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    3. yatsumeさんこんにちは

      そうですよね。欲しい日本車ってなるとなかなか・・・決まらないですね。
      なんだかんだ言ってもRC-Fとかそういうのになってしまうから800万円はやっぱり正しいですね。スカイラインもレヴォーグもあと一歩ですかね。
      まあ2台目と割り切るならば、2.4L版のMTがあるエクシードなんか欲しいかもしれないです。それかスイ=スポかな・・・なんかスズキいいな。

      SUVって未舗装林道とか強そうですけど、
      ネットで見るオーナーレビューだと案外パンクに弱いみたいですね。
      まあ無茶してとんでもないとこ走っているのでしょうけど。
      あとは運転しやすいといったセールスポイントがあるそうですね。
      やはりセダンで座面下げて座ってると、
      軽バンにすら前方視界を邪魔されるので嫌ですね。
      下手なヤツがその前にいたりすると無駄にブレーキ踏まされることも・・・。

      良さげなSUVが今後も出てきそうなので、一度所有してみたいと思います。フランクフルトに出ていた日産のグリップス・コンセプトなんか
      何らかのブレークスルーがありそうですね。

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