2013年3月7日木曜日

新型レクサスIS「もはやドイツ車との決着はついた」

  「日本車はドイツ車から数年遅れている」と真顔で言っているのは、もはや日本人くらいなもので、世界の評価ではトヨタや日産がメルセデスやBMWに負けているなんて誰も思ってはいない。実際ドイツ車が日本車に対して唯一アドバンテージを持っていたと思われていた、「高級セダン」部門でもすでに決着はついている。トヨタの渾身のこの新型レクサスISを見て思うのは、ドイツプレミアムセダンはすでにライバルではないということだ。トヨタにとってドイツ車のライバルとして日本市場に送り込んでいるのは、DセグではマークXであり、Eセグではクラウンだ。それぞれのセグメントのドイツ車をじっくり見るとこの2台を明らかに上回っていると言えるクルマはない。

  レクサスISが目指すのは(すこし視野に入っているのは)、北米のDセグ最高峰に位置するインフィニティG(スカイライン)だ。あれだけのデザインを用意したのだから、おそらく価格も妥協せずに3万7000ドル〜のDセグ最高の価格を付けてくると思われる。もはや北米では日本車のシェアは絶対的なものであり、それは高級車においても同じだ。高所得の北米のユダヤ人がドイツ車を嫌うという話も聞かれるが、冷静に考えてスカイラインの基本設計はBMW3やベンツCを完全に圧倒しているのは明らかであり、クルマの本質に向き合った価格設定が行われる北米の評価がそれを証明している。

  スカイラインとレクサスISが、Dセグの中では最高の評価を争う2台となっている(当然ながらベンツの本質はSクラスにあってそのステータスには及ばないが・・・)。北米市場での日本車同士の熾烈な消耗戦はトヨタも日産も望んではいないだろう。日本車シェアが今以上に高まれば、さらなる「摩擦」が起こりさまざまな「費用」が発生する。さらに日本車だけが占める状況は市場の不活性を生んでしまう。ドイツ勢にしろヒュンダイにしろもっと真剣にやってほしいというのが、トヨタ・日産の本音だと思う(BMWやアウディからしてみたらこの両社の無尽蔵の技術力には呆れてしまうほどだろう)。

  ベンツが日産とBMWがトヨタとの提携に踏み切ったのは、もはや単独では日本車に対抗する競争力がないと判断したからだろう。ベンツもBMWも高級車に軸足を置いているので販売台数は8大メーカー+PSAとスズキのトップ10から大きく置いていかれたところにいる。足元を見ればスバルやマツダが高級路線(クオリティカー路線?)にシフトしながら、もの凄い勢いで追い上げている(2013年1月ではスバル>ベンツ>マツダ>BMWの順番)。もはやトヨタや日産どころかそのOEMを担う日本のマイナーメーカー(技術力は抜群)にも負けそうな悲壮感すらある。ベンツやBMWもまたスバルやマツダのようにOEMメーカーとしての生き残りを目指しているようだ。

↓北米での日本セダンの躍進(レベルの高さ)が日本市場に回帰した?日本での「クオリティカーブーム」は歓迎したいと思います。

  

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