2013年4月13日土曜日

BMW4シリーズは「グランクーペ」のため・・・

  ドイツ車は今まで「セダン」作りにおいて世界をリードしてきた(と考えられている)。しかし現在のセダン市場の「地盤沈下」が日本などで起こっている中で、ドイツプレミアムセダンは価格に見合った価値を提供しているのか?という疑問を感じている人が案外多いのではないだろうか。去年までは日本のセダンに比べ好調だったのだが、日本メーカーのテコ入れが進み状況は大きく変わりつつある。レクサス・マツダの新型セダンと比べてその存在感は大きく薄れている。2000年代後半までは、急成長のアウディの革新的デザインに引っ張られて、MBもBMWもまだまだ進化の予感が感じられたのだが、ここに来て「御三家」揃ってセダン作りの方向性を見失っているような気がする(D・Eセグともに)。

  2000年代のドイツプレミアムセダンに勢いが感じられたのは、メルセデスが最初に発表した「4ドアクーペ」のイメージにブランド全体が引っ張られたからだと思う。当然ながらこの「派生スタイル」は、現在ではMB・BMW・アウディそれぞれのブランドで「セダン」に代わる存在へと成長している。セダンスタイルに強いこだわりを持っているだろうと、勝手に想像していたBMWですら、意外とあっさりとこの新しい「潮流」に乗っかってきた。MBとBMWは特に「味をしめた」らしく、それぞれ独自に「新しい4ドア車のスタイル」を生み出すアプローチを進化させ車種を増やしている。その情熱はかなり熱いようで、もはや従来のセダンの開発は「放棄」したかのようである。


  現行のE92(BMW3クーペ)はBMWのラインナップにおいて、最も影が薄いクルマかもしれない(それくらいに地味だ)。それでもフロントデザインは紛れも無く「BMW」で、E90(セダン)後期型のようなMC後の「豚鼻グリル」への変更もなく、格調高いフェイスを保っている。それでも2010年MCの後期型はどこか全体的に安っぽい仕上がりに見えてしまう。特に車体の後ろ半分のデザインの「無味乾燥」そのもののサイドパネルがとても間延びして見えてしまう。日本では「2ドア車」自体が珍しくなって来ているので、この手のクルマに「ネガティブ」なイメージはあまり無かったりするが、北米で売られている2万ドルのアコードクーペなどと見比べるとサイドのデザインはほとんど差がないので、プレミアムブランドとしてもっとスペシャリティ感がないとほしいとは思わない。2ドアクーペの本場アメリカのフォード・マスタング(2万ドル)のサイドデザインの流暢さと比べると、全体的にセダンベースのクーペのサイドデザインはかなり劣る印象だ。

  そこでついにBMWが打ち出してきたのが、セダンとクーペを車種から別のものとして扱うという方針だ。新たに「2シリーズ」と「4シリーズ」を展開し、セダンから「ツーリング」を、クーペから「グランクーペ」を派生させるという展開をC(「1」「2」)・D(「3」「4」)・E(「5」「6」)の3セグメントで行うということらしい。確かにセダンから同じ4ドアの「グランクーペ」が出来てしまうのは都合が悪いし、体のいい「価格差」を作る必要があるのだと思う。

  BMWは従来からセグメントを超えた「エンジン共用」を行っているが、そこにはパワーに見合った価格差が織り込まれている。よって「3」と「4」(の価格差)を分ける大きなポイントは内外装のデザインに尽きると言っていい。モーター誌が軒並み「4投入による値上げ」を危惧しているが、デザインをやり直してその開発費を賦課する分の適正な値上げであれば問題ないと思う。それよりも(私には)まったく魅力を感じない従来モデルが400万円以上することの方が異常な状況だ。新型4シリーズの登場を素直に歓迎したいと思う。

↓3シリーズの「無機質」さとは対極のデザインを4シリーズには期待したいですね。往年のジウジアーロ・デザインのようなレトロなスパイスの効いたクルマを期待したいです。159&ブレラの復活みたいな・・・

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