2013年4月10日水曜日

新型レクサスIS ついに登場・・・その2

  去年FMCを迎えたレクサスGSは、レクサスの新型グリル車として発売されましたが、日本市場では初期出荷だけで終わってしまった印象なのが残念でした。調子が出なかった原因は新型グリルではなく、目玉グレードのHV仕様「450h」の価格設定がちょっと手を出しづらいところだったのが影響したと思います。

  さらに従来からある3.5LのNAもこのクラスのクルマにしては印象が薄い気がします。いまさら「GS=アリスト」と言うつもりはありませんが、3Lターボのアリスト(450万円)よりもパワーもあって燃費も若干は良くなっていて、内装も格段にレベルアップしていて、車重もすこし軽くなっているくらいの「GS350」(580万円)は価格差は埋めて余りあるくらいの出来のはずなのですが、「直列6気筒ターボ」を積んでいたアリストの方が、クルマ好きに「ドキドキ」を与えていたような気がするのです。ちょっと失礼ですが「ただの高級車」のGSと「世界最速スポーツセダン」のアリストではユーザー層も変わってくるでしょうし、トヨタとしてはアリストの「ブランド」を上手く、初代GSに引き継げなかっただけでなく、2代目GSもアリストを超越したイメージを発信することができていないと思います(まったく考えなかったのでしょうか?)。

  さて新型ISですが、こちらも日本のレクサスでは2代目になりました。前身車種である「アルテッツァ」がなかなかの人気車種だったせいもあって、初代は「レクサスのベースグレード」としての評価でそこそこの販売を確保したようですが、クルマ自体の評価で「アルテッツァ」を超えたという評判はついには得られませんでした。そもそもアルテッツァは「軽量FR」というトヨタ開発陣がやたらとこだわるコンセプトのクルマなので、現行レクサスISとは方向性がかなり違うもののはずなのに、トヨタは騙し騙しISを都合良くイメージを付けて売ってきたと思います。

  現行のISがアルテッツァの後継で同じプラットフォームのものを使っているのも事実で、初代ISはクルマの「キャラクター」としては曖昧な部分がありました。極端に言うとレクサスのお手本とされるアウディのラインナップで「A4」に当てはまるのが「IS」なのですが、アルテッツァは軽さが身上の「TT」をセダンにしたような位置づけのクルマになると思います。アルテッツァをベースとする初代ISは、アウディにおける「A4」なのかそれとも「TT」なのかをごまかしながら、8年もの長いスパンで売り続けてきました。

  2005年のレクサス開業当初は、「とりあえずレクサスオーナーになりたい」という人も多くISの販売も堅調だったようですが、レクサスでのHV展開が始まり、最廉価モデルではなくなった現状では、クルマ本来の魅力がないと販売につながらなくなっています。トヨタももちろんそれを自覚していて、かなりの「覚悟」を持って、今回のFMCに臨んでいるのが伝わってきます。

  新型ISはもはや「アルテッツァ」の影はまったく感じないクルマへと進化したと思います。「アルテッツァ」的なクルマ(軽量でスポーティ)を求めるユーザーには、とりあえず「86」が用意されたので、ISは全力で「脱アルテッツァ」に振っているのかなと思います。この振り幅が結構大きくて、トヨタ(レクサス)待望の「新型セダン」といってもいいくらいの変貌ぶりです。トヨタの開発者も「少なくともメルセデスやBMWと同等以上の車体剛性」という、なかなかの「上から目線」っぷりでコメントしていましたが、この言葉の真意は「MBやBMWのDセグなんて分解したけどたいした出来ではない」というトヨタの本音があるように思います。その上で「新型ISはドイツのプレミアムDセグのような南アフリカで作られるテキトーなクルマとは根本的に違います」という想いもあるのではないでしょうか(今までのISを棚に上げての発言が気になりますが・・・)。



  ↓トヨタはこのクルマをどう料理してくるのでしょうか?BMW製の直6ターボ搭載モデルを追加とかしそうですね。
  

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