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2018年2月13日火曜日

シトロエンDS7 (2018 / 9月 日本導入) マルチ&225psプリンスのフル武装


欧州デザインはやっぱりスゴかった。
  SUVはまずオシャレでなければダメなのか!?・・・もうSUVならぬVUV(ヴィジュアル・ユーティリティ・ビークル)とかいう新ジャンルを作ってもいいかも(デフ・ロックって何?ってレベルなんだから)。その中でもBMW・X2がどうやら熱いらしい。私程度(素人レベル)の感性を持ったプロライター連中が口を揃えてこれは売れるんじゃないか!?って書いてるだけですけどね。BMWの新型車のエクステリアを見てこれほどテンションがアガるのはいつ以来のことか(i8以来かな・・・)。

BMWとDS
  そんな意欲作のX2に対して、日本発売で鉢合わせになりそうなタイミングではありますけども、一足先に限定モデルの日本導入が発表されたのがシトロエンDS7クロスバックです。先行限定モデルは589万円ですが、9月以降に導入される予定の標準モデルは、BMW・X2(6月頃発売)の価格を見極めた上で決定されるようで、500万円を下回る価格に収まりそうなので、価格でもX2とガチンコになりそうです。

ボルボを弾き飛ばす!?
  さらにボルボからもほぼ同じタイミングでXC40が出てきましたが、なかなかハイレベルな三つ巴の対決の行方は、価格次第でしょうけども、とにかく400万円を下回らないと、日本ではまともに売れそうに無い。しかしC-HRに300万円払う人がウジャウジャいるわけだから、400万円台なら売り方次第では成立するのかも。売れる売れないは別にして、C-HRやCX5といった「モード」デザインで世界の最先端だとか吹かしていたトヨタとマツダの肝いりデザインが、欧州メーカーに完敗しているっていう事実・・・。


BMWもすごいが、DSもかなりの力作
  X2、DS7クロスバックのどちらも4.5m級のスタイリッシュなSUVですけど、BMWとシトロエンDSが真剣勝負するなら、これまではブランド力のBMWと、前衛的なデザインのDSという構図でした。しかし今回はBMWによってシトロエンの得意技を封じられた格好に。しかしシトロエンDSの反撃もなかなか凄いです。フラッグシップを務めるDS7クロスバックは、これならば500万円払う人もかなりいるのでは無いか!?というくらいにしっかりと作り込まれたインテリアの「世界観」がとても素晴らしいです。

日本車では無い何かが示す心地よさ
  シトロエンDS5もそうでしたが、「スペースシップ」をイメージした内装はとても革新的で、既存のプレミアムブランドに対して『DS』の武器を示したものになってましたが、いよいよそのフラッグシップのイメージを引き継ぐべく投入されたDS7クロスバックの内装は、形容するのが難しいですけども、気品と個性が芸術的なレベルで融合したオートクチュールに限りなく近いラグジュアリーといったところでしょうか(は?)。これならばX2にも一矢報いることも可能。いやいや、わかっている人だけが密かに楽しむ秘密のSUVってのがあってもいいかも。

500万円でもOKじゃないか!?
  欧州のフラッグシップらしいアナログ時計が付いてくるダッシュボードは、トヨタやホンダの量販型SUVと比べても材質に大きな差があるようには思えないのだけども、造形が「フランス車」であることを主張してくる。日本車やドイツ車のコスト感覚だとまず省かれてしまうアナログ時計のような装備を当たり前のように入れて「手数」を商品力として新しいフランスのプレミアムを創造しようとしている。そしてシートのデザインも秀逸。

マルチリンク装備にエンジン性能アップ
  デザインに走ったBMWに対して、DS7クロスバックはドイツ車、日本車に負けない足回り&エンジンを用意して対抗してきました。PSAが使うLMP2プラットフォームを使うモデルは全てリアサスにトーションビームが仕込まれていましたが、このクルマはマルチリンクを使ってきました。DS5からの大きな変更点です。さらにガソリンターボに使われる1.6Lターボのプリンスエンジンが、なんと225ps/5500rpmまでスープアップされていて、ホンダもびっくりの高効率ガソリンターボが使われています。5000rpmがピークになっているBMWのB48ユニットよりも踏んで楽しいはず。

PSAグループの新世代戦略に期待
  PSAも頑張ってますね。このマルチリンクサスを使って、プジョー508やシトロエンC5の後継モデルも準備されているんでしょうね。225psのユニットならば往年のプジョー406のようなスポーツセダンも近々復活しそうです。走りを忘れた!!は語弊があるかもしれませんが、いまいちパッとしないBMWを目覚めさせるのは、案外PSAなのかもしれません。




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2017年6月5日月曜日

シトロエンC3 『日本向けフル装備で堂々の登場』

  間もなく日本での販売価格も発表されるであろう三代目シトロエンC3ですが、ブランドのボトムクラスなのにこの神々しいまでの雰囲気は何だろう!! 日本仕様車がすでにシトロエンディーラーではお披露目されていて、2017年イチオシの注目車ということですでに詳細なスペックを解説が色々なサイト・動画で行われています。先代モデルのベースグレードは199万円でしたけども、これとほぼ同じ水準ならば・・・絶対に『買い』だと思いますし、これは予想外の大ヒットもありうるのではないでしょうか!?(計画台数決まっているから、手に入らない幻の車になる!?) いよいよお袋にもオススメできる『フランス車』がやってきました!?(ちょっと派手だけど)。とにかく母親や妹が車買うときに迷っていたらシトロエンに連れて行きますよ!!とにかく日本のユーザーのことをよく考えた素晴らしい仕様になっています!!



  エンジンはどうやら1グレードのようで、プジョー308に使われているPSAのスタンダードとなった『1.2L直3ターボ』のBセグ仕様の110ps版です。車重1340kgになる308SWも23.5kg・mの最大トルクで動かしますが、Bセグには十分すぎる20.9kg・m。しかもプジョー208の1140kgよりも200kg近い軽量化が計られているようで、同クラスの小賢しい『スイフトターボRS』や『デミオ15TB』相手でも同等以上の加速性能を誇るはずです。ミッションも208と同じで『アイシンAW6AT』。Bセグにロックアップ式のトルコンATは贅沢だろ!!というのは完全に過去の話で、ディーゼルターボのデミオXD、ガソリンターボのスイフトTなどじわじわと小型車でもトルコンATが広がっています。

  最先端の小型車の中には、メーカーの経営上の都合(コスト!?)で、『?』なミッションを搭載するモデルが紛れています。代表的なのが、ミラーサイクルのガソリン自然吸気なのにCVTを使わない『デミオ』だったり、ガソリンターボなのにわざわざCVTを使う『C-HR』だったり(評論家はここを解説するべきでは!?)。さてさてこの2台(C-HR、デミオ)を『妥協』と受け取るか、『変化球』と受け取るかは、それは好みの問題ですけども、とりあえずは『理想形』ではないのかも。VWやルノーは相変わらずのDCTなんですけども、DCTは高級品だと本気で思っている『信者』がいる限りは続くのかなー。

  とにかくアイシンAWの採用を始めたボルボ、MINI、BMW(FF車)、PSAですが、『日本で頑張るぞ!!』・・・というわけでもないみたいです。実際のところは中国と北米の2大市場で勝負するならトルコンATを使うしかない!!みたいな風潮になっちゃってますからねー。VWやルノーも中国ではアイシンAW使ってるし・・・。VWもルノーも『右ハンドルにはATなし』の方針みたいです。世界的にも『右ハンドル差別』はどんどん広がっているようで、イタリアメーカーなんか日本無視!!な姿勢が鮮明に。スポーツメーカーのアルファロメオは右のMTを作る気は無いらしい・・・。フレンチ・スポーツブランドとして長い伝統を誇るプジョーも、ハイスペックなトップエンドとなる『308GTi』は左MTのみ。・・・いいさ日本には英国車のMINIがあるから(人気!!絶好調ですね!!)。

  母親のクルマだとすれば『アイシンAW』で大歓迎!!・・・あとは『Bセグ王国・日本』の代表的なモデルに対してどれだけの魅力を放つのかがポイントです。日本の4大Bセグといえば『アクア』『ノートe-POWER』『デミオXD』『スイフトHV』・・・アクアと同じ方向性の『フィットHV』も健在ですが、この4台はBセグなのにフルHV、フルM、ディーゼル、マイルドHV・・・ときめ細かい棲み分けができてます。しかも1台200万円以上(スイフトHV以外)もする!!アメリカだったらDセグサルーン買えますけど。『運転が苦手だからBセグがいいけど、安っぽいクルマは嫌!!』といういかにもバブル育ちなユーザー層が育んだ『価格』&『設計』なのでは!?一説によると一番安い(170万円)のスイフトHVが単純に燃費もトップになるのでは!?と言われています。だって圧倒的に軽いし。けど『安いから』売れない!!まじか・・・。

  バッテリーとモーターを余計に搭載しているはずなのに、スイフトHVは940kg。軽のハイトワゴンと同じなんて、これはさすがに軽すぎるだろ!!なんですけども、最近の欧州車もまた非常に軽いんですよ。新型C3の欧州仕様は1010kg、C4カクタス1070kg、アルピーヌA110が1103kg、トゥインゴ960kg、アウディA1は1120kg、オペル・カール939kg、VWup!900kg、セアト・イビザ1091kgなどなど。スイフトも欧州向けのクルマですからこの流れに他の日本勢より早く乗っただけ!! そのど真ん中にいるシトロエンC3ですけどガラパゴスな発展を遂げている日本の『クレイジー』Bセグ勢を相手に燃費勝負したら結構いい勝負をするんじゃ無いでしょうか? ちなみに某雑誌の圏央道一周対決では、ガソリンと軽油の価格差を含んだ総合燃費対決で、プジョー308ブルーHDiがプリウスを打ち破るという快挙を成し遂げてました!!

  さらに母親にオススメしたいポイントとしては、内装のデザインの良さ!!個性も際立ってますし、部分的ですが高級に見える素材を目立つところに使っていて、日本のバブル年代のユーザーの嗜好も十分に研究しているみたいです。そして純正ナビは日本語対応になりました!!あとはDSCのオン・オフなどの煩わしい機能もなし!!これを切り替える画面が英語というモデルは今でも多いですし、また変に日本語になっていてもカッコ悪かったり・・・デカデカと『解除する』『解除しない』とか書いてあるとなんかダサい。そんな機能はいらねー。そしてもちろん日本じゃ当たり前の『前方監視カメラ』が付いていて60km/hまで歩行者を検知して自動ブレーキは立派です。・・・あれあれホンダの新型シビックは自動ブレーキは何km/hまで作動だっけ!?まさかフランス車の半分ってことは無いよね〜!?

  そして何よりこのクルマの売りはエクステリアデザイン。シトロエンが自信を持って打ちだした独特の世界感。欲を言えばC4カクタスの方が『孤高』のメルヘンな雰囲気を醸していて『デザインに金払いたい』気分にはさせてくれましたけども、新型C3もやはり素晴らしいです。シトロエンの最大市場は中国になっていて、最新のシトロエンデザインは、フランスの感性らしく『オリエントな表情』を写し取ったものになってます。具体的にいうと、アメリカの漫画に出てくる中国人(アジア人)の目の細い顔です。これを差別的に受け取る人もいるかもしれないですが、レクサスやアキュラがアメリカ的な『顔』を模索するのと同じじゃないですか?ブランドには悪意は無いと思います。

  ちょっとケチがつくとしたら、新型C3の日本導入が遅れた結果、似たようなデザインのクルマが先にデビューしてしまったことです。どちらも『ライオンキング』みたいな感じでなんか似てる。そうですトヨタC-HRです。トヨタはエクステリアデザインへのこだわりを盛んにアピールしてますが、フロントのデザインは、ヴェゼルとシトロエンC3から、リアのデザインはシビックハッチバックとジュークからアイディアを集めてきた感じです。ターボにCVT組み合わせるなど、既成ユニットを使って即席感があるC-HRですが、結構慌ただしく作ったんじゃないの!?


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2016年4月9日土曜日

DS4クロスバック ちょっとアイディア不足かな〜・・・がんばれDS!

  東京モーターショーにも出品されていて、日本投入が予告されていた「DS4クロスバック」が発売されました。DS4のベースモデルも同時にフェイスリフトがありましたが、クロスバックはベースモデルと比べてエンジン、シャシー、外観には目立った変更はないですが(塗装だけ?)、「主要諸元」を見てみると全高30mm、最低地上高20mmとそれぞれいくらかアップしているのがわかります。これがどちらも30mmずつのアップだったならば、近所のショップでも手軽に施工できる程度の「改造」ですが、わずか10mmではありますが差があるということは、一応はクロスバック専用パーツが入っているようです。

東京MSのDS車の動画リンク(動画まとめブログ)

  プレミアムブランドとして分離した「DSブランド」ですが、日本での認知度は残念ながらさっぱりで、クルマにあまり興味のない人にはなおさらで「DS」なんて全く意味がわからないですし、母体の「シトロエン」自体ももはや日本ではフランスのブランドと認識されているかどうか怪しいくらいです。割と最近に(クルマに興味ない)友人から言われた一言が「シトロエンを買う人の気持ちがわからない」だそうです。思わず「え?」・・・とりあえず存在を知っている人には好意的に映るブランドだと思ってましたがそうではないみたいです。

  まあ知名度が低いってのは決して悪いことばかりではないようで、「誰も知らない欧州のブランド」というミステリアスな魅力に惹き付けられる人もそこそこいるようで、小さなボデーでもなかなかの存在感を放つBセグの「DS3」は近所のスーパーでもしばしば見かけます。クルマで20分くらいの所沢にシトロエンがあるという土地柄もあるのかも。DS3はアクアやフィットのクラスですが、全車3ドアという「欧州スタイル」を貫いているところなども今では十分個性ですね(ポロ、ミニはすっかり5ドアが定着)。さらに非日常が味わえる趣向でルーフが開く「カブリオ」もあります。

  それから「走り」好きにとっては、250〜300万円でなかなか多彩なグレードがあって、MTオンリーで1.6Lターボの「スポーツシック」なんてのもあります(これはお買い得!)。去年にシャシーは旧来のままでユニット(エンジン&ミッション)だけ新しいものになっていて、1.2Lターボ(1.6Lターボ)に6ATを組み合わせるという、最近のコンパクトカーの最先端なのもなかなかツボを心得ています。

  Bセグの2ペダルミッションは長らく「CVTか?DCTか?」の問答が続いてきましたが、CVTとDCTの「いいとこ取り」をしたような「ステップAT」が中型車を中心に広まると、BMW系列の「ミニ」を発端にBセグへも拡大する兆候を見せています(現状Bセグではミニ、マツダ、シボレーが採用)。ミニに乗ってみてつくづく思うのが、小排気量ターボを御すならば6ATくらいがベストだということです。親会社のBMWの8ATはニュルニュルしていて運転がつまらなくですね。また自然吸気エンジンならばCVTもかなり有効ですが、ターボとの相性はATが2枚も3枚も上手です。デミオもディーゼルターボ導入がきっかけで2ペダルは全てAT化したようです。

  あと1.2Lくらいの小排気量エンジンを作らせるならば、一般的にドイツ車よりもフランス車の方が上手いということもあります。日本メーカーでいうならば、小型エンジンは日産やマツダよりもスズキが断然によく回りますが、やはり普段からたくさん作っている方がいいものがつくれます(コストがほぼ同じなら)。スズキの技術が入った?VWの1.2Lも印象も決して悪くないですけど、ドイツ車の軽快さが希薄なボデーが災いしてか、エンジンの美味しいところで走りにくいと感じます。一方で小型車を主戦場として年間600万台も売っているPSAグループは、コンパクト車の専門家らしい、ボデーとエンジンのバランスだったり、操縦の楽しさを感じさせるハンドリングの妙味もあります(この辺がVWが堅物だと感じるところです)。

  さてDS3よりも上のCセグになるDS4ですが、3ドアにポリシーを持つDS3や、他のブランドでは見られないユニークなボデーを持つDS5と比べて、オーソドックスなスタイルのままです。フォーカスやゴルフといった定番のCセグ車と同じようなサイズです。欧州では定番のスタイルで日本車のオーリスやアクセラなどがドイツでそこそこよく売れています。日本ではやや中途半端な立ち位置になっていて、あんまり人気がないサイズです。どうもこのクラスのクルマにはオーラが・・・。DS4もアクセラもレクサスCTも非常に優れたデザインですが、外観がどうこうという問題ではないのかな?

  シトロエンやDSの話になると、毎度のことですが他のブランドよりもややアツくなってしまいます。日本で成功するイメージが割と簡単に描けるブランドだから・・・。去年はシトロエン「C5」という個性派のセダンが一旦生産を終了しました(輸入車ガイドブックからも姿を消す!)。フラッグシップサルーンにはやや寂しい1.6Lターボだけの設定だったり、かなり最近まで4ATという旧世代のミッションが使われていたりするなど、なかなか浮上する機会が得られないままに、貴重なハイドロサス車が姿を消す事になりました。後継モデルも日本で売るかどうかは不透明なようです。わがままなお願いですが、BMWやメルセデスのように本国で売っているクルマは全て日本でもラインナップしてほしいです(全グレードとは言わないまでも)。

  東京MSに来たのはいいですが、どうも日本市場に何かを仕掛けようという意図を感じないですね。今回のDS4のフェイスリフトとクロスバック投入での大規模な変更点はないのですが、明るい材料?としてこれまで320万円〜という設定を見直して、BMWやメルセデスのボトムモデルのように298万円〜からの設定に値下げが断行されています。アクセラのディーゼルが306万円、レクサスCTが370万円〜と日本勢豪華Cセグの方が、メルセデス、BMW、DSを買うよりもイニシャルコストが高くなっています。この価格でならば、何らかのブレイクスルーがあれば俄に活気づく可能性も!同じフランスのルノーは低価格戦略で日本でも前年を確実に上回ってきています。

  シトロエンとDSが属するPSAでは新しい共通プラットフォーム(EMP2)の使用が始まっていて、それを使っているプジョー308などはすでに日本でも販売されています。近々シトロエンとDSにもこのEMP2が使われるようになるはずなので、残り半年か1年半かわかりませんが、旧式シャシーのDS4にこのタイミングで大がかりなフェイスリフトは不要と判断したのかもしれません。ちょっとタイミングが悪いですね・・・もう少しの辛抱かな。

  これは日本のユーザーの思い上がりと言われるかもしれないですが、日本で売れないクルマが世界的名車になることは無い!・・・それくらいに日本のユーザーはクルマの細部に渡って神経を使って選んでいます。日本のユーザーがクルマがわかっていない!とか妄言を繰り返すカーメディアは何もわかってない・・ポルシェだってフェラーリだってその価値を証明したのは日本のバブル期なのに。日本で売れたクルマ(売り続けているクルマ)は「本物」です。日本でせっかく成功を掴みかけていたマスタングを無情にも引っ込めて引き上げる決断を下したフォードのボス(元マツダ社長)には声を大にしていいたいです。そしてシトロエンとDSにはぜひ日本で栄光を掴みとってほしいと思います。

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2015年7月12日日曜日

BMW1シリーズ vs シトロエンDS4 「価格改定でガチンコ」

  国産・輸入問わずですが、Cセグ車がどうやらあまり売れていないみたいです。いまどきCセグハッチバックをファミリーカーにするなんて変わった趣味の人々(センス無い)は、さすがにほぼ絶滅したようです。近所で最近のCセグ車を見る限りではユーザーの7割が老夫婦、2割が奥様専用車・・・車種は①ゴルフ②インプ③1シリーズの順番で多いように感じます、その次にAクラス、アクセラといったところが人気のようです。その中で30~50歳代の男性(現役世代)に限定すると圧倒的に1シリーズが選ばれているように感じます。このクルマはどうやら、なんとなくライバル車に比べて男性的なイメージを醸すようで、ブランドの最廉価車ながらも、予想外にBMWらしさを発信しているように思います。

  Cセグ内で圧倒的な男性人気を誇る1シリーズですが、やはりというかそういう男性的なワイルドさに憧れて、大型バイクを転がしてそうなアクティブな女性にも好まれているようです。有名な高級住宅地で1シリーズ乗っている人はほぼこのような印象の女性ですね。かなり勝手な想像ですが、「1シリーズ=大型バイク」みたいな受け取られ方で、ファッションアイテムとして独自の地位を確立しているようです。確かに1シリーズはむやみに高級感を出そうとしていない風情はとても好印象で、となりに5シリーズが来る事に怯える心配さえ無ければ、なかなか有能なクルマと言えそうです。

  ゴルフ、A3、Aクラス、308、ジュリエッタ、インプレッサ、アクセラといったいかにも老人とオバさんしか買わない(であろう)Cセグは、とりあえず現役世代の男性は完全無視しておいた方が良さそうです。これ以外のCセグ車で1シリーズのような独特の地位を築いている、もしくはそういった素養を持ち合わせているマイナー車はないか?と探してみると、1シリーズに対峙できる唯一のモデルと思われるのが、「シトロエンDS4」ではないかという気がします。こちらは洒脱なカジュアルウェアに身を包んだオフモードのオッサンが、スネを露出したオシャレでラフな格好で運転してそうなクルマです。

  イタリアやフランスのライフスタイルをそのまま体現したようなクルマということで、イタフラ車には根強い人気があるようです。PSA、フィアット、ルノーの3大グループが復調気味で、再び日本での活躍を期待したいところですが、現行モデルを見ると、そんなイタフラな要素はすっかり失ってゴルフのコピー車みたいになってしまったプジョー308に、その逆でゴテゴテでしつこすぎるデザインに食傷気味であまりオシャレを感じないジュリエッタなどなどとうもイマイチでイメージ通りではありません。ハッキリ言ってしまうと全くの不作続きのイタフラCセグの中でオシャレを主張できる唯一のクルマが「シトロエンDS4」だと思います。

  この春に1シリーズもDS4もどちらも価格が改変されまして、円安基調にも関わらずCセグの苦境を如実に示すかのように値下げ(価格是正?)されていて、以前に比べていくらか買いやすくはなってきた感があります。どちらも1.6Lターボを基調にしていて、というよりこれはBMWとPSAが共同開発したエンジンなので、縦置き(FR用)と横置き(FF用)の違いこそあれども、ボア×ストロークのサイズからも同じエンジンと言って差し支えないと思います。

  いくらか差異がある点としては、元々が横置きの前方吸気/後方排気を想定したエンジンのようで(PSAとミニ用)、1シリーズ用の縦置きでは吸気と排気が左右に位置してしまい、どうやら過給で出力を上げるのがやや難しいようです。DS4の最大出力が165psなのに対し、118iが136psで120iが177psとBMWの意地で上回っていますがその差はほんのわずかです。ちなみにちょっと前までDS4には「スポーツシック」というMT専用で200psを出すバージョンもありました。

  価格帯で見ると「118iスポーツ」と「DS4」がほぼイーブンで、走りに関するハード面では、「ハンドリングの1シリーズ」と「エンジンパワーのDS4」とざっくりした特徴が見られます。どちらも1世代前のモデルは右ハンドル車のペダル、ステアリングとシートの位置関係にかなりの難があるとされてきました。しかし今ではゴルフや日本勢(インプ、アクセラ、オーリス)と比べても、ほとんど遜色ないものへと改良されたようでで、そういった面での心配もほぼ無くなっていて、とくに目くじらを立てるほどの違和感はありません。

  2013年に輸入ブランドのCセグが大挙して日本で発売されました。しかもターボ過給を使い分けて、多くのグレード展開をするので、スペックと価格帯が大きく入り乱れていて非常にわかりづらくなっています。見事な広告戦略?で日本勢を押し退けて良く売れたゴルフの出力を基準にすると大まかに3グループに分類されます。ゴルフで「TSI」というグレード名が付く1,2~1.4Lモデルと同等で、最高出力が〜140ps程度のもので、主に中国市場向けに開発されているものが「ベースCセグ」です。150ps~220psくらいの余裕のある出力を誇り高速道路も楽々にこなせるゴルフGTIに匹敵する性能で、主にアメリカ市場への参入を想定して開発されたDセグ以上の上級車用ユニットを載せているのが「アッパーCセグ」。さらには出力面でポルシェのスポーツカーにも十分に対抗出来る超高出力ユニットを積んでいる「スペシャルCセグ」の3グループです。

  BMWでいうと、136psの118iが「ベースCセグ」、177psの120iが「アッパーCセグ」、326psのハイパワーを誇るM135iが「スペシャルCセグ」に相当します。それぞれのグレードが想定されているのは、118iがお買い物や子どもの送迎用のセカンドカー、120iが高速利用を想定した独身世帯向け、そしてM135iこそはポルシェケイマンの走りとパッケージ面での実用性を兼ね備えた「BMWスペシャル」といったところでしょうか。

  一方のシトロエンDS4は?というと、お買い物&子ども送迎に関してはDS3が設定されているので、「ベースCセグ」の部分は大胆にカットしています。DS4は「アッパーDセグ」のみに集中しています。その実力をあれこれ試してみると、まずFFらしく静粛性と直進安定性という点で120iを着実に上回っていますし、内外装のデザインもBMWを相手に十分に優位に立てる完成度です。さらにドイツ車のささくれ立った乗り味とは一線を画すような「シトロエンフィール」は、一度試乗してみると「ぜひこの乗り味にお金を払いたい!」という人も多いと思います。ちなみにシトロエンC5に現在も使われている有名な「ハイドロニューマティック」式サスが使われているわけではなく、一般的なコイルバネのサスとダンパーそしてバンプストッパーだけでこの乗り味を実現しています。

  独身男性が知り合いの異性を自分のクルマに招くとしたら、1シリーズとDS4のどちらが総合的に良いのか? おそらくブランドのネームバリューに関しては、どちらも同じくらいに「へぇ〜!すごいね〜!」くらいのことは思ってもらえると思います(異性のタイプにもよりますけど)。内装に関してもどちらもきちんと清潔にしておけば、ほぼ確実に喜んでもらえるでしょうし、2人乗りならとくに狭いということもないでしょう。さらに一歩進んだ装備を!ということであれば、ちょっとお値段が張るのですが、DS4の純正オプションに用意されている「デザイナーズ・レザーシート」を奮発すれば、1シリーズからリードを奪うこともできます。このシートが付いてれば、「なぜシトロエンなんだろう?」という疑問も自明になるのでは?と思いますよ。

  以前(2011年頃)のシトロエン車は、最大トルクが20kg・mを超えるモデルは容量の問題からミッションがMTに限定され、それ以下の非力なモデルには相当に酷い4速ATが使われていました。3ペダルMTを上手く操作すればいい話ですが、熟成度があまりに低過ぎて日本を走るレベルになかった4速AT車は、走り出した瞬間からBMWが圧勝!の判定が下るくらいの大きな格差がありました。しかし経営再建への不退転の決意で新たに歩み出したシトロエン渾身の「DSシリーズ」の発売とともに、自社開発の4速ATを潔く諦め、トヨタ系列のアイシンAW製6速ATを新たに採用し、ミッション性能でも一気にBMWと遜色ない水準まで引き上げて問題を見事に解決しました。ちなみにBMWがミニや2シリーズAツアラーなどで使う横置きエンジン用ミッションは6速も8速もアイシンAW製です(1シリーズの縦置き用はZF製8速AT)。

  もともと「ちゃんとしていた」BMWに対し、シトロエンが日本で使える水準にまで一気に完成度を引き上げてきたことで、その大き過ぎた距離を見事に縮めたと言えます。さらにもともとCセグを主戦場としてきたシトロエンですから、小型車の足回りに関するノウハウにおいてはおそらくBMWを軽く上回りますし、スタイリングに関する実績や経験値も断然に上です。日本勢との戦いを想定して、ロール剛性を諦めてカローラのようなフニャフニャの足になっている1シリーズに対し、足回りのセッティングに自信があるシトロエンは、ロール剛性を高く保ったままで見事に乗り味を確保しています。ボルボやマツダに近い味付けという印象も受けますが、現実にドイツ車よりも数段に乗り心地がいいです。ということで、現行の1シリーズとDS4を比べるならば、DS4を選択したいかな?という気がします!

  近々ですが1シリーズには大改変があるようで、いよいよFRが終わりとなりFFモデルへと移行することが決定的なようです。それに伴いエンジンも1.5L直3と、2.0L直4の2本立てへと変わるため、現行の1.6Lターボも廃止される見通しです。FFで1.6Lターボでアイシン6ATまで同じ!なんていう1シリーズとDS4の大きなニアミスはどうやら無さそうです。

  そもそもFRで1シリーズを作り続けてきたBMWの狙いは、M135iのようなハイパワーユニットを小型ボディに押し込んでポルシェに対抗することにありました。しかし2シリーズクーペの登場で、FRコンパクトの後継は確保されているようで、今後は2シリーズクーペに、4ドアグランクーペや、ワゴンといったボディタイプが追加されて、現行の1シリーズの「アッパーCセグ」や「スペシャルCセグ」の顧客を受け継いでいくことになるようです。結論としては「アッパーCセグ」ならDS4で「スペシャルCセグ」ならM135iがベストな選択でしょうか。もちろん「ワイルド」と「クール」で大きく方向性が分かれる外装の好みが最大の分岐点かもしれないですが・・・。


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2013年12月4日水曜日

シトロエンDS3カブリオ 「この存在感ただものではない・・・」

  去年あたりからちょいちょい雑誌に登場する機会が多かったシトロエンDS3ですが、写真映りがとてもいいというべきか、雑誌を見終わって一番印象に残るクルマがこれ!なんですよね。小型車のデザインはタマ数が圧倒的に多い日本メーカーが競うように試行錯誤しているので、断然に日本車>輸入車という構図で、フィアット500やBMWミニといったそれなりにファンを持つ個性派を除けば、輸入車の存在感なんて皆無だったわけです。

  ヴィッツにアクア、マーチにアクセラ、フィットにスイフトと、もはや日本の小型車も完全にグローバルモデルが主流なので、中途半端なデザインなんて一台もなくどれもが洗練されたスタイルを誇っています。そんな中にGMがシボレー・ソニックなんて送りこんだところで、まったく相手にされないのも当然のことです。メルセデスが出したスマートも惨敗でした。なんとか採算ベースに乗っているのはVW・ポロくらいでしょうか・・・。

  それくらいに日本市場はレベルが高いのですが、いよいよそんな閉塞を打破するモデルが意外なブランドからやってきた!(と言っていいと思います。) 去年あわててハッチバックモデルを買ってしまった人(少数ですが・・・)が思わず悔しがってしまうほどじゃないでしょうか。何と言ってもルーフが開く!しかもヘンな開き方をする!なぜほかのブランドはこういうキャラクターを組み込めないのだろうか?と疑問に思ってしまうほどに鮮やかにやってのけてくれました。

  「Bセグ・カブリオレ」はトヨタもアクアのコンセプトを発表するほどですから、かなりホットなジャンルに今後なってくるようです。トヨタのマーケティングはとても鋭いので間違いないでしょう。アクア・エアも実車を見て思わず「これは絶対売れる!」と感じたのですが、ただ「もの珍しい」というだけじゃない何かがあります。過疎化の波が押し寄せる、寂れた景色の中を走る、どこか厭世的な叙情に合ったクルマじゃないですか? もう高速料金も割引できないくらいに終末を迎えている日本で、メルセデスCL65AMGなんて不粋なクルマ乗ってても興ざめですよね・・・と最近思ったりします。

  この「シトロエンDS3カブリオ」はプジョー・シトロエングループの中でも重要な役割を担うクルマのようです。グループ内のBセグは208とC3のベースラインと208GTとDS3が担うハイラインがあります。ベースラインは1.2と1.6のNAを中心とした展開なのに対し、ハイラインは「ポロGTi」をライバルと想定していて1.6Lターボを基本としています。208GTを基準にして、アートなテイストに振った「DS3」とそのオープンの「DS3カブリオ」を配して、オーソドックスなホットハッチの208GTを補完し、さらに200psまでパワーアップした「208GTi」でさらにスポーツ志向のユーザーを取込むという守備範囲の広さを見せています。

  208GTで車重が1200kgで一番重いDS3カブリオでも1270kgに抑えていて、156psの戦闘力を考えると、一つ上のCセグのBMW1やメルセデスAを軽く上回る性能を持っていることになります。どっかのジャーナリストがパワーウエイトレイシオを見て「メチャクチャ速い」とか言っていましたが、ロングストロークの直4なのであっさり底を見せて高速域での伸びはすぐに頭打ちだろうと思うのですが・・・。

  それでもよーいドンならなかなかいい勝負するはずです。208GTで本体260万円で、同じ性能でスペシャリティなDS3カブリオが310万円ならばそこまで高いとは感じないですね。レクサスCTなど買うくらいならこちらのほうが、安くて断然に楽しめるクルマじゃないかと思います。

注目の投稿

MAZDA・CX-3 (2025年12月グレード改定・2026年2月生産終了)

  奇跡の四台 MAZDA・CX-3が2026年2月に生産終了となってしまった。2015年の登場なのだが、屈指の傑作デザインが幸いして10年以上が経過しても古さはない。普遍的な造形美を強く主張していたMAZDAのデザイナーの言葉通りなのだろう、大きなデザイン変更を含むマイナーチェ...