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2018年2月6日火曜日

メルセデスAクラス(2018/未定 FMC) サイズアップでいよいよ北米上陸!?



ドイツメーカーだって頑張っている!!
  日本のカーメディアでは、「日本vsドイツ」みたいな大雑把な対比がされているが、同じドイツで メルセデスとVWでは開発のスタンスが180度違うと思う。どう違うのか!?簡単にいうと・・・いやいや簡単じゃないです。日本の独立系6メーカーのうちアメリカで独自シェアを十分に確保しているトヨタ、日産、ホンダ、スバルに対して、残りのスズキ、マツダはハッキリ言って「中国ありき」のビジネスモデルになっています。つまりドイツメーカーと同じです。

MAZDA型とスズキ型
  世界で2位、3位を占める中国&日本市場の基盤に加えて、アメリカ市場で勝負をかけているのがマツダで、世界4位となったインド市場に注力しているのがスズキです。当然ながらドイツメーカーの経営も、「スズキ型」か「マツダ型」に分かれますが、スズキ型に当てはまるのがVWであり、マツダ型になるのがメルセデスです。やや短絡的な予測ですが、ゴルフやポロは次期モデルでスズキ・スイフトのようなクルマへと、そしてメルセデスAクラスは、MAZDA3(アクセラ)へと収束していくことが予想されます。


中国、インド、北米のどこを獲るか!?
  今年発売が予想されるVWポロとメルセデスAクラスがすでに基本データが公開されていますが、ほぼほぼ想定通りのサイズアップを遂げていました。新型ポロは『ルノー・ルーテシア』を、新型Aクラスは『シビック』を追っているとも解釈できますが、ルノーの小型車開発を支えているのは日産であり、シビックはもちろんホンダ、この2つの大手日本メーカーは、先ほども述べましたがアメリカで独自のシェアを確保していて「中国がなくても成立する」メーカーだと言えます。ドイツメーカーはとりあえず中国で売れないと話にならないので、日本のビッグ3を安易に真似するのはリスクが大きいかも。

スズキ型に未来はない・・・
  特にVWブランド車は2017年のグローバル販売623万台のうち、半数の300万台を中国で売りあげています。半分を中国で作って中国で売っているのだからもう中国メーカーと称してもいい気がするんですけども・・・。フランスメーカーもアメリカでは勝負すらできない(販売していない)ですから、現状は完全に中国頼みになっていて、やはりVWと同じように「スズキ型」ビジネスモデルを模索しています。当面VWグループはトヨタを超える販売台数を記録するでしょうけども、そもそも「スズキ型」ビジネスの今後の展望は全く無いと思います。遅かれ早かれ新興国メーカーに飲み込まれる運命。いやフォードのように時期がきたら生産設備をまとめて・・・する戦略でしょうけど。

MAZDA型は内燃機関の最終戦争へ
  そんな出口戦略を見据えた「スズキ型」ビジネスモデルと違って、果てしない地獄で戦うのが大好き!!というドMなメーカーが選ぶのが「マツダ型」ビジネスモデルです。とりあえず当面は世界のメディアが「EVシフト」を大合唱する極限状態の中で、アメリカ向けに高性能な新型「エンジン」を開発し続ける覚悟が求められます。そしてそこで待ち受けるのは、日本や欧州とは勝手の違う、北米流の燃費よりもエモーショナルを追求している「地場産業」的なアメリカメーカーと、市場を支配する「世界のトヨタ」「世界のエンジン屋・ホンダ」「圧縮比可変の日産」・・・。これはほとんどの中堅規模のメーカーには絶望的な状況ですが、どうやらMAZDAとメルセデスはやる気のようで、すでに戦略的な内燃機関用のテクノロジーを公開しています。

ドイツメーカーだってエンジンを進化させる
  MAZDAのSPCCIはすでに世界に知られるところになりましたが、これに対してメルセデスの次世代技術は「電動チャージャー内蔵ユニット」というものらしいです。エンジン内にモーターを仕込み内燃機関の弱点を補強する「電動アシストユニット」。さてさて従来のマイルドHVよりもどれだけのブレークスルーがあるのかはわからないですが、ガソリンターボの欠点に対して決して誤魔化さずに、再び世界の頂点で戦えるユニットへとダイナミックに進化させようという明確な意図はあるようです。

メルセデスが日産とホンダの間を押し通る!?
  メルセデスの現在の北米戦略は非常に好調でほぼ10位が定位置になりつつあります、ここ数年抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げていたBMW(11位)やMAZDA(12位)を徐々に引き離しつつあります。メルセデスがアメリカで量販が見込める車種を新たに投入して、それがスマッシュヒットしたならば、いよいよVW(9位)やスバル(8位)も射程に入って栄光の「8位」(アメリカは米3日3韓1の7大グループが支配)が見えてきます。

横置きエンジンにも同様の改良が及ぶのか!?
  その戦略モデルになるのではないか!?と思われるのが新型Aクラスです。先代モデルよりも120mm拡大したボデーは、いよいよMAZDA3(アクセラ)と同じサイズになりました。現在のところ、北米市場には横置きのメルセデス車は、CLA250とCLA45AMG(どちらもAWD)のみですが、新しい電動チャージャーユニットが横置きにも配備されるならば、一気にアメリカ市場で大ブレークする可能性もありそう。

日産、MAZDA、メルセデスのエンジン三つ巴の時代が来る!?
  MAZDAや日産といった化け物級のエンジンメーカーに対して伝統のメルセデスがどこまで互角に戦えるのか!?SPCCIのMAZDAと、圧縮比可変ユニットの日産は、完全なる飛び道具ですが、よりわかりやすい技術を組み合わせて、高性能なユニットを作ろうとするメルセデスの電動スーパーチャージャーの方が信頼性という意味では上かもしれません。果たして日産やMAZDAの技術がどれだけ効果的なのかはわからないですけども、メルセデスは既存技術のベースアップなので確実に性能を上げて来るでしょう。5年後のアメリカ市場、日本市場はどうなっているのでしょうか!?




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2017年6月18日日曜日

メルセデスEクラスクーペ 「まさかのベスト・バイ!?」

  みんながみんな『ファミリーカーいいね!!』と言ってたらクルマ文化はどーなってしまうのか!? 4人家族でMINIコンバーティブル乗ったらいいじゃん。え?2ドアだと流石に面倒臭いって!?「とーちゃんは貧乏だからドアが2つで、屋根が布のクルマしか買えないんだ〜」などと惚けてさ・・・。『(黄色ナンバーを指差しながら)ドアが4つで頑丈な屋根がついてるクルマを買えるように勉強頑張れよー」とかあっけらかんに言えれば、とってもいい子が育つんじゃないですか!?これこそ本当のファミリーカーだ!!チャイルドロックも不要!!

  これを新型メルセデスEクラスクーペのカブリオレでやる。・・・子どもが大きくなってこのカラクリの全てに気がつけば、「うちのパパは最高にクールだな・・・」ってもう一生のカリスマになれるんじゃないの!? ですが現実のお父さんはさー、これとは全く逆で、自分の子供に必死で愛車を『自慢』しちゃうような、ちっこいちっこい人が多いのかなー。『ウチのクルマは〇〇なんだぞー』とか言っちゃうガキは、なんか人生の序盤の序盤で底が見えてしまった残念な感じがする。免許取った時点から欲しいクルマは『輸入車』でもいいですけども、これでは『本質』を見抜く力が育たないなーと思うんです。

  メルセデスってちょっと嘘くさいので、これに乗ってるお父さんに『本質』ってのはちょっとそぐわないかも。けど新型は違うんです!!(詳しくは書かないけど)先代のEクーペは『詐欺』みたいなものだった・・・。そもそも『本質』って何だよ!?右も左も偽物ばかりじゃねーか!!『本質』を安易に定義するなら『多面的な見方に耐えられる性能』くらいなものでしょうか。少なくとも北米、中国、欧州、日本で絶賛されているようなクルマには、それなりの『本質』が備わっていると言っていい。だとすると・・・「プリウスやゴルフ」ではなく「86やロードスター」ってことになるのかな。



  山本七平&小室直樹両氏による共著『日本教の社会学』によると、日本人はどこまでも『本質』を語るのが下手だと書かれています。あくまでも『本質を生み出す』のが下手ではなくて、『本質を語る』ことができない!!という話です。ちょっと安易かもしれないですが、例えば86やロードスターのような『本質』の備わったクルマは作れるけども、そういうクルマこそが『核心』的で素晴らしい!!という意見をなかなか認めたがらないってことみたいです。本ではこれを『実体語』と『空体語』の並立と言って、日本人はわざと本質からずれた考え方を生み出して、実体をは距離を置いた発言(空体)を行う傾向が強いとしています。

  逆に日本で販売しているメーカーの中では、最も『本質』とは程遠いところにいる、つまり過大評価されているメルセデス、BMW、VWなどを、イギリスやアメリカのカーメディアがことごとくけなしていたとしても、日本ではそれとは全く対照的に徹底的に評価する!!みたいなものでしょうか。それは決して日本のカーメディアに良し悪しを判断する能力がないというわけではなくて、おそらく正しく判断はできています。トヨタがいいクルマを作っているのは百も承知なんですけども、それがアウトプットの段階で『空体語』に入れ替わってしまった結果、『トヨタ=ドライブフィールが悪いの代名詞』になってします。これはライターの資質ではなくて『日本教』のせいだというわけです。

  詳しくは読んでいただくとわかりますが、日本人が世界から尊敬される要素は、世界から見れば理解不能な『日本教』によるところが大きい。例えば太平洋戦争後に日本に逃れて来たビルマ親日政権のバーモーは新潟県の民間人によって匿われたらしいですけども、いよいよGHQの目から匿いきれないとなった時に、その日本人はバーモーに対して『もう匿いきれないから一緒に死のう!!』と提案したらしい。これがバーモーにとっては全く理解不能だった・・・。これが『日本教』なんだってさー。

  確かに日本の歴史物語の中には、この手の話が溢れていますから、我々日本人にとっては『感動的な話』として純粋に受け止めることができます。そしてそんな魂を引き継いでいると思われるのが、国沢光宏さんや小沢コージさんなどの『侍ライター』。VWが不祥事を起こして、世界中のメディアで袋叩きにされていても、『(以前にゴルフ7を最高のクルマと書いたので)私はVWを見捨てません!!』として毅然と擁護を貫いていらしゃいました。この2人とはライターとしての質が全く違うけども福野礼一郎さんもVWに対しては常に好意的な姿勢を崩さないで義理を通していらっしゃるようです。これぞ『日本教』。

  最初っからドイツ車の『本質』に懐疑的だった日本人にとっては、まあ予想通りのことが起きたなーって何の感情も湧かないですけど、VWを庇い続ける日本のライターに関しては少々呆れつつも、それとは別に『男気』を感じたりもするわけです。そんな『男気』溢れる福野さんが10年以上前の著書でその『不誠実さ』『本質の欠如』を執拗に訴えたメルセデスですが、柄にもなく『本質?』なクルマを発売しました。もちろんEクラスクーペです。

  最も廉価なグレードだと700万円ですから、レクサスLCのほぼ半額です。マツダ・アテンザセダンと同じくらいの大きさのクーペが欲しいなー、つまりスカイラインクーペとか4シリーズとかちょっと小さくて微妙だなーと思っていた人にとっては、『お?』と思わず前のめりになってしまう貴重なモデルですね。レクサスLSでもちょっと小さいんだよなー。

  86やロードスターがスポーツ走行を楽しむという意味で「本質」を突いたように、このEクラスクーペは「上質なプライベートカーを追求する!!」という意味で、従来のモデルよりも相当に『考えて』作られています。ポイントは3つで、
①ケイマンを買うくらいの価格から楽しめる。
②内外装でメルセデスが追求するラグジュアリーなグランドツーリングカーを表現。
③大きすぎず、小さすぎない絶妙なサイズ。

  とにかく最近のメルセデスで感心させられるのが、ユーザーの心を撃ち抜く力。技術だけなら日産や三菱の方がいいクルマを作るんだろうけども、不思議とメルセデスに納得させられるんです。めちゃくちゃすごい技術なんてないですけども、とりあえず搭載できるものを増やしてできるだけいいものを作ろうとする『姿勢』。あとは技術がない分だけアイディアで勝負してますよね。必死で考えて、多分こういう車を待っているだろうな・・・というところにドンピシャで、しかも割と現実的な価格で投下してくる。『AMG・GT』なんて価格表見てみてください!!「え!?こんなに安いの!?」ってなるんじゃないですか!?先代の『詐欺』なEクーペは716万円〜でした。新型は『本質』が伴って698万円〜。セダンと比べても価格差はわずか25万円ほど。これはなかなか意欲的だなー。


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2017年4月21日金曜日

メルセデスGLCクーペ 「失禁・攻め過ぎ」

      

  「CX4」というスタイリッシュなSUVをマツダが中国向けに開発して現地生産を始めています。ライン稼働は中国工場のみだそうで、さすがに逆輸入モデルを日本に導入するのは気が引けたのかもしれないですし、2017年の年明け早々には「CX5」のFMCが予定されていたので、その需要を先に喰ってしまうのは得策ではないと考えたのかもしれません。結果的にロードスターRF以外に国内向けの新型モデルが無かった2016年は回復基調だった国内販売が一気に低迷しました。MT設定モデルを制限したり、グレードによって選べるオプションを限定したり、何やら小狡い感じがプンプンするマツダ。売上の低迷はちょっと「策」に溺れているからなのでは?

  それに対して怒涛の新型モデル攻勢が止まらないのがメルセデス。1年中カーメディアのどこかにはメルセデスの新型モデルのレビューを見かけます。2012年に「Aクラス」で話題になり、2013年に「CLA」と「Sクラス」、2014年には「Cクラス」、2015年には「AMG・GT」と次世代SUVとして「GLE」を発表し、2016年には「Eクラス」と「GLC」・・・そして2017年に早くも「GLCクーペ」を投入してきました。怒涛の新車攻勢そして予定通りに「輸入車ナンバー1」へ返り咲きを果たしています。

  マツダとメルセデスのグローバル販売台数はどちらも150万台程度で同じくらいなんですけども、メルセデスが属する総合自動車メーカー・ダイムラーは、VWグループ、トヨタグループについで世界3位の売り上げ高を誇ります。GM(4位)やフォード(5位)、ホンダ(6位)よりも上なんですねー。新型モデルがたくさん出てくるのも納得です。


  伝統の「Sクラス」「Eクラス」「SL」などが、ユニークなデザインで出てきたら、「あれれー」ですけど、新型のシリーズですから・・・多少は見慣れない部分もあっていいですね。これがメルセデスなの?って懐疑的な声が当然にあっていいでしょうし、「これを外しのセカンドカーにしよう!!」と画策する、新しい価値の創造に敏感なセレブの琴線に触れることもあるでしょう。そういう絶妙なところに放り込んでくるバランス感覚はさすがだなー・・・メルセデスはまだまだ伸びる!?

  「かっこいい」とか「かっこ悪い」とか・・・部外者の評価なんてどーでもいいんでしょうね。メルセデスのユーザー(潜在ユーザー)に需要があるモデルかどうかが全て!!ちょっと誤解されるかもしれないですけど、メルセデスの「余裕」です。GLCクーペのベースモデルになっているCクラスが見事に日本市場のDセグセダンでトップを獲得して、月に2000台とか売り上げてます。アテンザ、スカイライン、アコード、レガシィ、ISと傑作モデルが揃う国産Dセグを全て抑え込みさらに強敵のBMW3erにもダブルスコアで圧勝!!

  他のメーカーが「クルマ売れないよー」って必死で1台1台を磨き上げて「勝負車」を作って膨大な宣伝費を投じているのに、メルセデスのラインナップの分厚さだけが際立ってます。マツダやスバルが渾身のセダンとしてそれぞれ「アテンザ」と「レガシィB4」を仕上げているのに、メルセデスは4ドアの3BOX車だけでも「Sクラス」「Eクラス」「CLSクラス」「Cクラス」「CLAクラスと5モデルもあって、それぞれにファンを獲得しています。目先の勝負車しか見えていないマツダ、スバルに対して、セダンに関してやりたいことを全部やりました!!というくらいにモデルを重ねて「余裕」なメルセデス。

  で・・・6台目ですか。そう考えると「変わり種」が出てきてもいいですよね。最初はヘンテコだなーと思っていたGLCクーペがなんだかとても「洗練」のモデルに見えてきたかも。BMWにも似たような「X4」というモデルがあるんですけど、これはセダンには見えないです。BMWって真面目すぎるよなー。セダンはセダン、SUVはSUVで完全に仕切りを設けて「別物」として扱っています。フロントはSUVであることを雄弁に語る高いボンネット。それなのにリアは華奢な3BOXカー調なので、前と後が妙に調和しないなー・・・そんなことが気になっているのは自分だけなのか?

 

  「GLCクーペ」は面白いことに「X4」とは逆なんですね。わざと狙ってやっているのかな?フロントがボンネット低めでセダン調で、リアはクロスオーバー調のボリュームのある形状。デザインの発想はスーパースポーツと同じなんですね。初代NSXやGT-Rはリアの厚みで主張しますし、メルセデスAMG・GTというスーパースポーツモデルもリアに丸みを出したボリューム。フラッグシップのSクラスクーペも、先日公開されたEクーペや、すでに発売されているCクーペも同じデザイン手法で作っているからGLC「クーペ」なんですね・・・。モデル名でSUVを「クーペ」と言っているのは今のところメルセデスだけですけど他のブランドにも広がるのでしょうか。



  

2017年3月15日水曜日

Eクラス、5er、S90の揃い踏み!!三菱&マツダファンに響け!!

  2017年のWCOTYラグジュアリーカー賞・ベスト3ファイナリストが「メルセデスEクラス」「BMW5er」「ボルボS90」の3台になりました。日本、アメリカ、韓国、イギリスからこのクラスの新型モデルが無かったから順当に決まった!?というわけではなく、一応「リンカーン・コンチネンタル」の復活モデルと、「キャデラックCT6」、「ジェネシスG90」という北米市場の新興勢力も名乗りをあげましたが、どうもWCOTYは欧州車主体で選ばれる傾向がまだまだ抜けないようで、アメ車や韓国車にとってはハードルが非常に高いようです。

  部門が乱立するようになって「イヤーカー」には欧州SUVが3台。「パフォーマンスカー」にも欧州スポーツカーばかりが3台。NSXとLCの日本勢は揃って脱落です・・・F1を裏切ったトヨタと、F1の笑い者になったホンダはこの賞にふさわしくない!? 「アーバンカー」にはBMWi3、シトロエンC3とともにスズキ・イグニスが入りました。冴えたデザインに、走りの評価も欧州で上々だそうなのでこれは順当です。欧州市場でとにかく目立って売れないとベスト3には入れないんですね・・・。まあ欧州では何が人気なのかを知るのには適当な存在かもしれません。

  日本でもユーザーをそれなりに獲得できそうな「Eクラス」「5er」「S90」です。5m級のフルサイズセダンは日本で走れば存在感は抜群ですし、いわゆる「Eセグセダン」というジャンルは日本でも1960年代からクラウン、グロリア、ルーチェ、デボネアとしてトヨタ・日産(プリンス)・マツダ、三菱が「右肩上がり」の時代のジャパニーズ・ドリームの象徴として開発していました。子供の頃に見かけた高級車。人生の成功者としてそれに乗り込むジェントルマン。いくらSUVやミニバンが快適だとしても、50年続いたイメージは簡単には変わりません。

  昨今のさらにラグジュアリーなVIP使用のセダンは、4枚ドアにリアゲートを備えたファストバックスタイルが流行とか言われてますが、ポルシェ・パナメーラ、メルセデスCLS、アウディA7、BMW6erグランクーペ・・・これらはどうやら結局何も生み出すことなく消えていきそうです(この中のどのモデルがブランドの歴史に名を残すというのか!?)。

  たぶんわかってくれる人もいるだろう!!と思って書きますけど、「Eクラス」「5er」「S90」を一目見て・・・「渋いな・・・けどとても熱い!!」。記憶の奥底からこみ上げてくる「セダンのイディア」に通じるものが読み取れる!!3台ともに「いいデザインだ!!」と・・・。50年を経てルーチェやデボネアが進化した姿をマツダ車や三菱車で見たい!!けど両メーカーの現状を考えるとEセグ復活は当分は無さそう(アテンザ?)。もし復活したならば? Eクラス、5er、S90のどれに似ているんだろう!?今のマツダだったらEクラスかなー。けどルーチェの後継なら(歴代ルーチェは色々なモデルがあるんですけど)・・・5erかも。そして堅実な三菱デボネアの後継はS90ですね。昔はデボネアAMGというモデルがあったそうですね・・・。


  
  マツダと三菱が最後に仕立てたEセグセダンは「ユーノス800/マツダ・ミレーニア」と「三菱ディアマンテ/シグマ」ですが、どちらも「最後」を見事に飾った!!いやいや・・・次が見たかったなー。ユーノス800/ミレーニアは、4輪マルチリンクという重厚なサス。これはレクサスLSとアウディがこの後に真似をするみたいですが、トヨタも日産も使っていない「ザ・高級車」な仕様。足回りからして今の「薄っぺらいMAZDA味」とは根本的に違ったんです。マツダにはレクサスを追いかけて北米に高級ブランドを展開する予定があったようで、(部分的ではあれ)セルシオを超える「ラグジュアリー」を追求したようです。これだけ背伸びしていては・・・行き詰まるのも無理ないですね。

  「ディアマンテ/シグマ」はとにかくデザインが秀逸です。なんでカッコいいのか!?それはもちろんBMWの歴代最高傑作であるE39系5erによく似ているからです!!そーです!!パクっています!!そして三菱のすごいところは1996年に発売されたE39のデザインをパクったモデルを、1990年に遡って発売してしまうところです!!自衛隊の機密を担う三菱重工業傘下の自動車部門ですから「タイムマシン」くらい持っているのかも。実はマツダも1966年に発売されたBMW02シリーズを見事にパクったモデルと某雑誌(モーターマガジン)が書いていた「ファミリア2ドア」を、1964年に発売しています。ロータリーを実用化してしまうメーカーですから、「タイムマシン」なんて朝飯前なのかも。

  
  

  別にBMWをディスるつもりはないです(悪いのは日本のカーメディア)。三菱とBMWが共鳴し合ってセダンのスタイルが洗練され、その理想形を今も追求しているBMWは素晴らしいです。G30系5erはE39を手がけた日本人デザイナーが再び大きく関わっているようで、あの美しい5erが戻ってきた感があります。ディアマンテみたいな美しいセダンに乗りたい!!そう願ってきた世代にとって新型5erは気になって仕方がないです。

  マツダ・ミレーニアにも乗りたかった!!このクルマは発売から25年経つんですけど、ボデーが描く曲線美に見とれてしまいます。現代の曲線美デザインのセダンと言えばメルセデスですが、新型EクラスのボデーにはCクラスにはない風格が確かに感じられ、Sクラスのこれ見よがしな「甘い」デザインともどこか違う魅力があります。「男らしさ」と言っていいかも。カンパニーカーであることを意識した硬派なデザインが素晴らしいのに、「Cクラスとの差をあまり感じない」とかほざいているカーメディアにはちょっと呆れます(そんなことを言う奴はセダンがわかってねー!!)。

  マツダと三菱は1990年代からドイツでの評価がとても高いブランドです(ドイツではMB、MAZDA、MITSUBISHIで「品質の3M」なんです!!)。メルセデスやBMWが「リスペクト」してその伝統を引き継いでいても全くおかしくないのですが、これは日本のカーメディアでは絶対に語られることのない話であって、これまでもブログで書くたびにわけわかんないBMWファンが現れて必死で否定したりしてましたっけ・・・日本車なんて全部ドイツ車のパクリ(どれだけ洗脳されてんだ?)。ボルボS90のデザインも素晴らしい!!やっぱりこれはデボネアの復活ですね。日本のセダン好きを熱くさせるこの3モデルの中でWCOTYに輝くのはどれになるのかな?結果が楽しみです。


  

  

2016年10月12日水曜日

The New E Class 「まったく新しい世界観・・・全てのプレミアムを風化させる突風!?」

  ちょっとイヤらしい話なんですけども、「高級車に乗りたい」という直情的な願望と、「高級車に乗らないとちょっと気まずい」という諦念・・・この真逆ともいえる『感覚』の違いによって残酷にも2つのグループに分けられるユーザーの間に大きく横たわっているのが、『格差』ってやつなんですかねー。いやいやそれは『世代の格差』ってヤツじゃねーの!?20代そこそこで「Eクラス乗ってやる!」と志す人の無鉄砲な選択も、しっかり身を立てて50代の「格」ってのを立派に保つためのEクラスの選択もあるでしょう。(20代でEクラスってなかなか無いかな・・・)

  別々の方向(動機)からやってきたユーザーに対して、ブランドが上手く折り合いを付ける!!!これこそが旬の『プレミアムブランド』の姿じゃないか!?、現実に勝ち組・負け組として経営上の好不調を分ける重大なポイントになっているような気がします。「願望派(若手)」にも「諦念派(年配)」にも喜んで買ってもらえるブランド作りこそが肝なんじゃないですか!!!

  机上の理屈では何とでも言えますけど、これを実際のビジネスの中で具現化するには、なかなか絶妙な舵取りが必要になってくるはずです。その過程ではいろいろ「無理」な部分があちこちから出て来ますし、一歩間違えればブランドイメージがあっさり崩壊します。必要なのはどんなに逆風でも、ユーザーに購入のハードルを越えさせるだけの「吸引力」が備わっているか?ってことになるのかもしれません。今では上はベントレーと、下はスズキとまで本気で競合する超ワイドレンジなラインアップを誇るメルセデスの中で、新たに登場した新型E クラスはどういう開発の位置づけなのか・・・これはメルセデス全体を冷静に分析してからじゃないと購入したあとに後悔しそうです。

  自分で書いてても訳が分からなくなりそうですが、とにかく問答無用で様々な年齢層のユーザーが惹き付けられて、かつ200万円台から2000万円台まで幅広く展開していて、2000年代後半には完全に「斜陽」と思われていた老舗ブランドが予想外の形で復活していく姿をリアルタイムで見せつけられています。単に「メルセデス」というネームバリューだけではなく、他を圧倒するような基本性能の優位性というわけでもないけど、なぜか惹き付けられるんですよ!!!まるでテスラのように21世紀に誕生しました!みたいな時代の寵児のような躍動感すら感じさせるクルマ作りにただただ魅了されてるんですよ!!!これまでずっと日本車が一番と思っていたのに、今回ばかりは不思議と惹かれてしまう・・・Eクラス。

  AMG以外は全て直4ターボ。ちょっと前まではここで「ダメだ・・・こりゃ」だったんですが、メルセデスによって意識を変えられています。先代から始まったコラムシフトもそうでした!!!何コレ!?ワゴンRみたい!!って最初はバカにしてましたけども、現行になってみれるとシフトレバーが消えることによって、インテリアの空間美に大きく貢献しているのがわかります。躍動するメーカーって「伸びしろ」じゃなくて「マインドチェンジ」なんだなー・・・。さて直4なのに!!!価格は650万円〜です!!!・・・が実勢乗り出し価格は500万円台までは降りて来るでしょう。50歳くらいのオッサンがそこそこ威勢良く乗るクルマとしては、やはり車格もコスパも絶妙です。適切な表現かわかりませんが、レクサスが日本にやってくる前のセルシオあるいはクラウンマジェスタくらいの「押し出し感」は余裕で持ってますねー。

  最近のモデルとしては、マイナーチェンジを経たホンダのアコードが、セダンの実力として良いものを持っていると思いましたが、Eクラスにもアコードに通じるような「渋さ」が見事に備わってます。ホンダ車ならレジェンドが価格面でもガチンコですけども、アコードとは違ってこちらはケバケバ仕様がちょっと鼻に付くんですよねー。メルセデスCLSみたいな鬱陶しいゴテゴテ感満載で必死のセレブアピール用!!なんて趣味は全く無いので・・・。Eクラスとアコードくらいの奥ゆかしさがとても心地よさげに感じます。

  E classとアコード、北米では45000ドルと20000ドルで2倍以上の価格差がありますが、日本市場ではどちらも200万円増しです。ただしE-classには100万円程度の「値引き」が、アコードには50万円相当の「HVユニット」と「レザーシート」&「サンルーフ」のセットオプションもお手頃価格で用意されています。ホンダの値引きにもよりますけども、もしかするとE-classの方がお買い得なのかも?

  メルセデスの直4ターボはリーン・バーン燃焼を組み込み、ホンダの直4HVは熱効率を高めるために高膨張比と吸気バルブ制御を仕込んだ、いわゆるアトキンソンサイクルになっています。未だに直4エンジンにあれこれと吸排気やモジュラー化された機構を仕込んで「高圧縮比」で勝負してくるマツダやBMWとは完全に開発のフェーズが違ってきているんですねー(マツダとBMWの本命はディーゼルなのだろうけど)。BMWやマツダを見ていると、なんかズレてる!?って感じます。ガソリンエンジンのパフォーマンスがそれほど商品力には影響しなくなっている!?そういう変化に取り残されているんじゃないかと。カーメディアは軽視しますけど、メルセデスは燃料を薄くしても燃える技術だったり、ホンダがエンジンをトルク無視の発電モジュール向けとして進化させている・・・この地味さこそが次の「マインドチェンジ」なのかもしれません(おそらくそうだ!)。

  エンジンでひたすらに『走ろう」とするマツダとBMWに対して、エンジンでいろいろな機能を「動かそう」とするメルセデスとホンダ・・・一体どっちが正しいのか?なんてのは議論するものではなく、時代の変化が必然的に教えてくれるでしょう。 4m50cmくらいまでのスポーティなクルマならいざ知らず。5mに迫るフルサイズセダンのユニットとしてならば、どっちの取り組みがより優れているのかは、既にもう決着が付いたかもしれません。既存のカーメディアの化石のようなオッサンライター達は、スポーティなクルマが好きなので、単純にBMWやマツダの評価が高くなるでしょうけども、そんな前近代的なオモチャなユニットでは、1.8トン級の高級車を効率よく御するのは難しくなっていくでしょう。もちろん重いクルマをどれだけ経済的に走らせるか?という点ではBMWやマツダはやはりディーゼル頼みなわけですが・・・。

  理想的な圧縮比については議論の余地があるようですが、BMWやマツダのエンジンは確かに理論値で他のメーカーを圧倒しています。しかしBMWもマツダも今では独自の力で理想的なトランスミッションを作ることすら出来ない・・・。よりジェントルな乗り味を求めるならば、エンジンは二の次で、まずはトランスミッションとサスペンションの性能が大きくものを言います。しばしばカーメディアではメルセデスの汎用エンジンに対して毀誉褒貶が激しかったりしますが、そんなのはどーでもいい!!縦置きエンジンのメルセデスに関して言えば、その魅力は完全自社製の「秘伝の味」のミッションと、他のブランドよりも力を入れているサスペンションの仕上がりにその価値があります。

  レクサスとインフィニティも相思相愛の系列ミッション・メーカーとの擦り合わせで高い競争力を持つミッションを持ってますけど、とりあえずそのアドバンテージがレクサスLSや日産フーガが日本以外の地域でも高く評価されるポイントになっています。これは試乗する度によく出来てるなーって感心しますね。それに引き換えBMWやマツダは・・・どうもちょっとギクシャクするんですよね。

  とにかくこのEクラスは、とても良くできていると思います。とりあえずコレをスルーしてギブリを買おう!なんていうエロい気持ちはもう起きないっす。もちろんアウディA6やBMW5erという選択も無し。これに抗することができるのはレクサスGS-Fの魅力くらいじゃないですか?しっかし477ps引っさげて5km/Lで走る時代でもないんじゃない!!それよりも「渋さ」を求めたいですね。誰かと時間を共有するためのツールとしてクルマがスマホを越える!!そういうビックリな展開が始まるとしたら、このEクラスあるいは新しくなったホンダ・アコードHVみたいなクルマなんじゃないか?と思うんです。乗ってもらう相手に失礼が無いように・・・ガッカリもさせないし、嫌味でもない、そんなクルマを世の中は求めてますよ!!!それを既に作っているメルセデスが日本の輸入車ブランドの最上位に君臨していて、それがいまいちわかっていない!?BMWやマツダが上級セダンで伸び悩んでますねー。




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2016年4月16日土曜日

メルセデスCクラス・クーペ 「いよいよオッサンにも解禁!!!」

  「メルセデスCクラスクーペ」とかいう、まるで開き直ったかのようにチャラいクルマが早くも日本で発売されました。もっとも先代モデルが継続販売されていたのでフルモデルチェンジなんですけど、これまでとはクルマの存在意義がだいぶ変わった感じです。

  先代までのCクーペは、どこから見てもセレブな奥様のお買い物のクルマでした。清潔感溢れるイメージから「ゲ◯っぽい」という言葉が一番似合うクルマです。「奥様のお買い物のクルマ」はそれこそパッソやマーチから、セリカやロードスターまで、スタイリッシュである程度は「知的」なデザインならなんでもOKになるんですけども。その中でも「セレブ」な奥様を象徴するのがCクーペでした。ポロ(従兄弟のねーちゃんのクルマ)に乗ってる「なんちゃってセレブ」とは一線を画する存在感があって、なお男性ドライバーを寄せ付けない「かわいさ」が共存しています。ただしこれに間違ってオッサンが乗ってしまったらかなりの悲劇ですが・・・。

  そんな独特の波長を持つクルマが今回からは少々・・・どころかかなり大胆にイメチェンを施していて、なんと!いよいよ(ゲ◯じゃない)オッサンも全然ウェルカムなクルマへと生まれ変わりました。そもそもこのクルマのライバルとなる4erもレクサスRCは先代モデルから車名を変えたことを機に、オッサンの「自己満」のために存在しているような「すぽーてぃ・くーぺ」に生まれ変わりました。どうやらCクーペもそのマーケットをねらう腹づもりのようです。

  4erもRCも発売前の予想からすると、今のところセールス的には「大コケ」のレベルなんですが、別にクルマが悪いわけではなく価格が要因なので、思い切って買った人(あるいはお金が余っている人)にとっては、そのレアな存在のおかげでお得感が幾らかあるクルマだと思います。大コケ=結果オーライ!!!とってもユーザー想いのクルマです。そんな市場にズカズカと乗り込んできた泣く子も黙るメルセデス!!!やや男臭い4erやRCとはキャラを変えつつ、クルマに「モテ」を求める幼気な・・・いや「粋」なオヤジ達のハートを狙い撃ちしてきます!!!このクルマはきっとモテるよ!!!アテンザよりは・・・。

参考までに「Cクラスクーペの迫力の走り」の動画を付けておきます。これモテるかな?

  フロントはおなじみのメルセデス顔なので割愛。側面はボデーラインの働きによって、中央部を頂点とした「へ」の字に見えてくるスタイルには多少は好き嫌いが分かれるでしょうが、ちょっと斬新な側面だけでこのクルマを切り捨てるのは惜しいはずです。そもそもスタイルに関しては、これまでのカローラ然とした小降りな3BOXスタイルに比べれば、車格が一気に2ランクくらい上がった感じです。ただしお値段もまた然りなんですよね・・・。排気量は下がっているのになんだかな〜・・・。

  車格と価格が上がって、排気量が下がる(出力はややアップ)・・・これこそがここ数年メルセデスが掲げている「社会」「環境」「理想」の全てを包括的にデザインしたパッケージの進化ですね。どっかの日本車大好きなど素人さんが、NVHにちょっと難ありとか文句を付けるのは野暮ですね・・・。だってこれは「ドイツ車」ですから!!!日本車の基準であれこれ言うべきではない!!!しかも日本車には稀なスペシャリティカーです!!!バブルの頃にはアホみたいにたくさんあった2ドアをあっさりと諦めた日本メーカーなんて「にわか」です!!!メルセデスやBMWの軍門に下ったゲスです!!!

  今時のユーザーがメルセデスを高く評価する一番の理由は、やはりライバルブランドと比べて断然に「華」がある内装ですね。絶好調のCクラスセダンですが、エアコンの噴き出し口のメタルパーツの表面加工だけで一発KOされて印鑑押しちゃった人も多かったのでは!? エクステリアの塗装技術も某日本メーカーみたいに上手ければ、芸術品の域に突入できそうですが、やはりいつ見ても発色の悪さが気になるメルセデスの塗装・・・。とりあえず無難に選べそうなのはシルバーだけなので、モロ被りは覚悟したほうがいいかも。

  メルセデスは内装の変革に最も積極的に取り組んできました。「クルマはこうあるべきだ!」という保守的なユーザーは、もうおなじみとなったシフトレバーを廃止したメルセデスの操作系に「NO」を突きつけるかもしれないです。マツダ車に乗って試乗にいくとウインカーはまともに操作できますけど、シフトとかパドルとか、あまりにも勝手が違い過ぎてまともに弄れません!!!昔から軽自動車はコラムシフトでしたけども、まさかメルセデスが真似するなんて当時は想像もつきませんでしたね。しかし今になってみるとその大胆な刷新がメルセデスの現在の好調につながっているのではないか?と思うんですよ。

  とにかくシフトレバーを廃してBMWとの棲み分けを図ることが、潔くて素晴らしい決断でした。これでBMWとくらべる客の視点は明らかに変わりましたね。BMW本位の基準(フラット&ハンドリング)であれこれ判断されるのがメルセデスにとっては煩わしいですからね。バイエルン車や広島車のアシが素晴らしい!とか思っている輩を「門前払い」する!!!すばらしい作戦です。クルマが好きなのは結構ですけど、あいつら完全に頭オカシイですから!!!

  さらにもう一つマジメに指摘するならば、シフトレバーの有無という基準だけでなく、インパネに使われる液晶画面の面積においても、メルセデス派とBMW派に分かれてきているように感じます。2画面あるいはワイドスクリーン仕様など、種類は様々ですが、ナビ情報、デジタルデバイス情報さらにはタッチパネルそれからメーター類までを徹底的にデジタル表示にするメルセデス派には、アウディ、ボルボ、インフィニティといった面々が賛同しています。一方でマニュアルスイッチの質感やマニュアルメーターの躍動感に重きをおいて、液晶画面をナビ機能とコンディションを示す小さなデジタル表示のみにしているのが「BMW派」で、こちらにはマセラティ、ジャガー、レクサス、スバル、マツダなど。

  どっちが高級ですか?なんてどうでもいい話で、要は「文化」の違いですね。実際には「メルセデス派」の方が使いやすいかな?という気がします。しかしインパネにある程度の質感を求めるならば、トリムと対をなすような華飾パネルが楽しめる余地がある「BMW派」の価値もよくわかります。レクサスを擁している「BMW派」の方が高い水準でNVHを処理できている可能性があります(マセラティ、ジャガー、マツダも高水準)。「走り」や「操縦性」という走りの本質以外の部分でも「BMW派」の価値を示すためにも、4erやRC以外でCクーペに対抗するスペシャルティを作ってほしいです。特にMに。


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2016年3月10日木曜日

メルセデスGLC 「ダメかと思ったら・・・SUVデザインの新潮流かも」

  「売れるクルマはどんどん作ろう!」ということなんでしょうが、いまいちこのクルマが日本で大ヒットする前触れのようなものを感じません。特にデザインが酷いなんてことはないです。それどころかデザイン「だけ」なら十分に商品力はあると思うのですけども、なにせ日本ではなかなか売りづらい価格帯です。メルセデスGLC・・・世界中のアッパーミドルなライフスタイルを送る人々をターゲットにした次世代プレミアムSUV。500万円台が中心のCクラスをベースに仕立てたSUVだからSUV料金で100万円UPの600万円台で展開されるようです。

  この「SUV料金」というのは何を根拠に付けられているのでしょうか? ホンダカーズでヴェゼルの案内をしてもらっている時にセールスマンから「SUV料金」という概念を初めて聞きました! 「何ですか???それは???」と内心思いながらも「そうですよね〜」と適当に相づちうっちゃいました(笑)。後から考えてみても「SUV料金」なんてがっつり貰えるほどの殿様商売できるクルマなのか〜!?私の感覚がズレているのかもしれないですが、なにせ最大手のトヨタがSUVの競争で後手を踏んでいる状態なので、まだまだ国内にはそういった商習慣は根付いていないし、ユーザーの頭にも当然に「ない」はずですけどね・・・。

  メルセデスCクラスのキャビンを「アメリカナイズ」したGLCは、保守的なMBファンから見れば「邪道なモデルがまた増えた・・・」なんでしょうけども、おそらくメルセデスがここ数年で特に掲げている「ユーザー若返り戦略」の新たなコアとなるモデルなのでだと思います。「メルセデスらしさ」を可能な限り失わせないスタイリングは・・・実に上手い!ライバルブランドとは違ってなんとも落ち着きのあるスタイルに思います。ワンクラス下のSUVである「GLA」もスタイリングに関しては非常に優秀でしたが、ハッチバックのAクラスと比較された結果なのか、日本市場に関しては売れ行きはイマイチでした。350万円のSUVが非常に苦戦しているのに、同じブランドから600万円オーバーのクルマが簡単には大ヒットするとは思えないわけですが・・・。

  しかしこのクルマは実際に買ったら!!!これは予想外に楽しめるのではないか・・・と思います。少々いやらしい感覚かもしれないですが、GLCの全高は約164cmありまして、もし助手席に乗せるとしたら、このクルマよりも背が高い女性がいいでしょうか?低い女性がいいでしょうか?(男性目線ですみません)。・・・そんなことを考えていると、なんだかこのGLCの見方も随分変わってきます。

  GLAでは150.5cmしかないので、女性の身長と比較するには低過ぎます。まあクルマは本来は低いものなんですけども、高級SUVらしさを存分に示すならば、身長よりも高いくらいに存在感があったほうがこの場合はいいかな・・・なので乗るならGLAではなくてGLC! 単なるメルセデスのマーケティングに則った「無味乾燥」の企画車だと思っていましたけども、これはなかなか「情緒豊かな」クルマなんじゃないかと・・・。

  ちょっと大振りなSUVの全高と並んでいかにも小さく見える彼女は、可愛らしさが1.5倍になりますよ(これはガチ)!!! 逆に120cmちょっとの車高しかないトヨタ86に160cmくらいの女の子を乗せてもあんまり可愛くないです。スポーツカーの助手席に乗っている女性はイマイチ!と言ってしまうと語弊がありますけども、あの狭苦しいキャビンに収まっているのを見る度に、なんだか不機嫌そうに見えるのは気のせいでしょうか? 「女性を可愛く乗せるならばDセグ以上にしろ!」と全国の独身貴族のみなさまに声を大にして言いたい・・・。

  ちょっと前の映画なんですが、デンゼル=ワシントン主演の「マイ・ボディ・ガード」という作品があって、これをもしリメイクするならば、主人公が乗るクルマはこのメルセデスGLCなんかが似合うのではないかと思います。SUVに限った話ではないですが、やっぱりクルマは「どれだけイメージがふくらむか?」それがとても大事ですね。もしそのクルマで最愛の人と最高の時間を共有できそうなクルマならば、ちょっとくらい高くても頑張ってお金出しちゃいます!!! GLAではとても無理だけど、GLCならば・・・劇中のデンゼル=ワシントンだかジャン=レノ(「レオン」)に成りきれるような気が・・・。

  例えば「マツダCX5」や「トヨタ・ハリアー」では大変失礼ですが、全く代わりは務まらないと思います。デンゼルが9歳の天使のような少女を後ろに乗せて運転しているクルマがもしCX5だったら・・・爆笑です(キャラに合ってない!)。レクサスRXなんか・・・重ね重ね失礼ですがもっとダメですね。もはや悪口でしかないですけれども、「CX5」も「ハリアー」も「RX」も・・・これらは自分がオッサンなのかオバさんなのかすらよくわからない、自分の「見え方」さえも全く意識しない人向けのクルマなのかな〜という気がします。

  メルセデスGLCはもしかしたら、私にとってのこれからのSUVの基準を作ってくれる画期的なクルマかも・・・そんな予感がうっすらあります。人生に疲れた、そして日々の時間の大部分を「孤独な男」として生きている人の視界には、俗世の「移ろい」などを目の当たりにしたところで・・・その対象に気にも留めないですし、気がついても眉毛ひとつも動かない。別に「くだらない」と突き放すつもりはないのだけど・・・マツダ?トヨタ?レクサス?なんとも「表面的」「メディア的」なデザインが好きみたいだな。

  ・・・まあ「多くの人の視線を集めるデザイン」なのかもしれませんけどね。見てもらうために表面を飾る、その瞬間に「虚飾」という感情が生まれ、自分の内面を蝕んでいく、そういう経験を嫌というほどしてきた「男」の現在地には、そんなクルマは似合わないんです! 見られるべき「存在」であるかのように、必死に自分自身を扮することは結局は何も人生にプラスにならないし、むしろヘンな「虚無感」に苛まれることも経験上よく知っている・・・だから心が「枯れた」わけではなく、そういうものに興味が行かなくなった男性にとっては、このメルセデスGLCこそが、「バカSUVブーム」から切り離された安息のカーライフを保証してくれるクルマかもしれません。

  なかなか稚拙な文章では伝わらないと思うので、端的なメタファーとして「マイ・ボディ・ガード」のデンゼル=ワシントンで感じて頂ければ嬉しいです。さらにデンゼル=ワシントンが映画で乗ってそうなクルマ・・・まあジムニーでもアウトランダーでもいいんですけどね。例えば・・・
マークX・・・×、カローラフィールダー・・・×、
レガシィ・アウトバック・・・△、レヴォーグ・・・◯、
アテンザ・・・×、MPV・・・△、
レジェンド・・・△、CR-Z・・・×(絶対にない)、
エクストレイル・・・△、フーガ・・・◯、
X5・・・◯、5シリーズセダン・・・◯、
R8・・・△、A6・・・◯
こればっかりはドイツ勢の方が分がいいようです。スバルと日産も健闘してますけども。

  あんまり偉そうなことは言えませんが、いい年したオッサンがメルセデスのSUVを選ぶならば、GLCかそれよりも上のグレードのクルマにすべきですね。800万円越えですけども既にGLEが発売されていて、さらに今後はGLSが出てくるようです。・・・「俺はブラット=ピットだせ!」という人ならば、350万円のGLAでもいいかもしれません。あくまでイメージに過ぎませんけども・・・。なにはともあれメルセデスのSUVにちょっと親近感を抱かせてくれた「GLC」が街中でも見られるようになったらいいのですが・・・。


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2014年11月10日月曜日

メルセデスCクラス 「カッコいいというより、マトモだなこれは・・・」

  メルセデスぐらいの一流ブランドのデザインに、あれこれと文句をいうのは正直言って気が引けます。「オマエのような貧乏人を相手に作ってないから!」と言われてしまえば身も蓋もないですから・・・。実際にメルセデスのショールームに行ってみて、Aクラスを間近で見れば意外にカッコ良かったりします、私もいよいよターゲットの世代になってしまったのか?それともメルセデスが意図的にターゲット層を拡大しているのか? しかしいくらデザインがカッコ良くても、貧乏人にも手が届くメルセデスは、いざ走らせてみると絶対と言っていいほどに残念な気分にさせてくれます。なんなんだこのブランドは・・・やはり1000万円以上のクルマじゃないと乗り味は最悪という伝統は全く変わってないようです。

  最廉価車種のAクラスにも「A250」という、211psを誇るなかなかワクワクするモデルがあります。あの日産も認めてスカイラインにも搭載された2Lターボが積まれていて、スペック上からもなかなかの「ホットハッチ」ぶりを見せつけてくれます。試乗前はメルセデス版の「ゴルフGTI」的なグレードとしてかなり期待したのですが、走りに関してはまだまだ熟成不足な点が多いようです・・・エンジンとブレーキ以外はGTIに完敗です。いくら比べる相手が悪いとはいえ、これで乗り出し560万円!!!(ひと声で500万円になりましたが・・・)完全にイカれた世界を走るクルマにしか思えません。確かに内装は勝ってますし、シートポジションの自在性などはとても良いと思いましたが、まずあの意味不明に「ふにゃふにゃ」なアクセルはなんとかして欲しいです。他の部分もハッキリ分るぐらいに負けてます。DCTの仕上がりはGTIのそれとは比べ物にならないほどヒドいですし、EPSの熟成も日本車の水準から比べればハッキリ言って"クソ"・・・。

  しかしですよ・・・乗ってみてそこまでイヤな気持ちにはならなかったのもまた事実なんです。基本的にメルセデスの内装の考え方が某最大手の日本メーカーに似ていて、いい意味で感心する点が非常に多いです。VW(ゴルフGTI)は走らせてみれば、スバル(WRX S4)よりも断然に洗練されている乗り味なんですが、居住性に関してはスバルにすら大きく遅れをとっています。海外勢で一番良いとされるVWですが、どうも居住性という部分では競争力を失っているように感じます。アメリカで大不振な理由はこの辺にあるのでは? カーメディアが絶対に悪いと言わないVWですらこのザマですから、他の欧州車の実力なんて推して知るべしなわけで、多くの輸入車ユーザーはこの時代遅れの内装に理解を示した上で、我慢して使っているというのはなかなか滑稽です。1000万円を軽く超える超高額車はこの限りではないでしょうけど・・・。

  しかしメルセデスは敢えてプライドを捨てて、日本メーカー基準の内装をいち早く取り入れたようで、同時に低価格化を進めることによって、控えめで良識的な日本人ユーザーの心を掴んでいるようです。日本でのブランド別販売台数で先行するVWを一気に抜き去って突き放しました。ドライバーの体型にもよるでしょうが、一般的な男性の基準で考えたときに、ゴルフGTIとメルセデスA250ではコクピットのスペース作りに格段の違いがあります。トヨタの5ナンバー(プレミオやカローラ)よりも狭く圧迫感を感じるGTIと、Cセグの中ではレクサスCTと並んでおそらくもっともスペースが取られているA250です。結論を言うと、GTIの「走り」とA250の「内装」が組み合わされるならば、それほどに「A250」の走りが熟成されたならば、乗り出しで500万円払う価値は十分にあると思います。

  500万円というと確かにスカイラインHVが買える価格です。まあクラスが違うクルマなので一概には比較できませんが、現在のところ走りの洗練度だけを比較するならば、スカイラインよりもゴルフGTIにいくらか分があります。スカイラインのハンドリングは4800mmで1800kgあるクルマにしては驚異的な水準の旋回能力を秘めていますが、それでも4200mmで1300kgのクルマよりも刺激的なハンドリングを作り上げる事は至難の技です。そしてスカイラインの内装は一見豪華ではありますが、旧来のパワーシートのシステムや足踏み式サイドブレーキもなんだか古臭くてちょっぴり萎えるのも事実です。これにくらべてA250に標準装備(A180にはオプション装備)のパワーシートのシステムは画期的です。同じものが新型Cクラスにも使われていますが、これが非常に直感的で使い易いので今後は高級ブランドの間で急速に普及するでしょう。どうやらメルセデスがまたまた新しいトレンドを起こすのは確実なようです。

  さてA250から車格を上げたC250も発売されました。メルセデスの小型・中型でそれなりに納得できるクルマは、現状ではA250とC250の2台だけだと思います。スカイラインターボに使われているエンジンとは多少仕様が違うようですが、基本的な出力は同じものです。単純に車重で比較するとスカイライン>C250>A250の順なので、最も動きが良いのはA250です。それでも乗ってみるとなんだかあまり印象は良くないので、絶対的な運動性能はC250もスカイライン200GT-tもそれほど期待できないはずです。やはり本来はマルチシリンダー・エンジンをフィールドにするメルセデスですから、まだ展開から日が浅い4気筒エンジンに過度な期待はできません。せいぜいレクサスや日産の高級車で最廉価グレードのエンジンを務められる最低限度のものでしかないです。

  さてこのエンジンが最上級グレードに使われている新型Cクラスですが、C250はマトモに買うと700万円以上・・・スカイライン350GTやレクサスIS350といった日本車を代表するGTサルーンが買えてしまう金額になります。いよいよ直4(ターボ)でここまでボッタくるクルマが出て来てしまいました・・・これはちょっとイヤな流れだなと思います。今後登場する日本車にも大きな影響を与えそうです。同じエンジンを積むスカイライン200GT-tもMCの度に価格が上がるでしょうし、直4ターボの廉価モデルを増やしているレクサスも強気な価格を提示してくるでしょう。ホンダ・マツダ・スバルも上級モデルはさらに価格が上昇しそうです。

  さてCクラスですが、ドイツメーカーのセオリーに反して、いろいろな点を弄ってきました。デザイン・走り・内装・パッケージとそれぞれにコストが配分される中で、全てのパラメーター値を変えて他ブランドのクルマとの比較をしにくくさせています。このクラスで日本で売れているのがBMW3シリーズです。去年発売されたレクサスISは大幅刷新で3シリーズを超える走りを作り込んできました。日本車がドイツ車の得意分野で勝負して見事に勝利したわけですが・・・多くのクルマファンはその現実をまだ直視できないようです。日本車に得意分野でやられたドイツ車の雄メルセデスは、この新柄Cクラスにおいて、逆に日本のお家芸といえる内装の質感の高さで反撃してきました。まあ走りもデザインもユーザーの主観が伴うので何とも言えませんが、レクサスもメルセデスも天晴れじゃないかと思います。

  相対的にクルマを性能面で判断してばかりだと、時にバランスを損なったハイパフォーマンス車が過剰に評価されるという悪循環に陥ります。正直言ってレクサスIS350は、BMW328iを封殺するパフォーマンスを誇りますが、燃費やヘビーな車重からくるタイヤやブレーキの負担を考えると、誰にでもオススメできるクルマではありません。ド派手なエクステリアに、余裕たっぷりの出力を誇るナンバー1なスポーツセダンである「IS350」は文句なしにカッコいいです。いわゆる「自慢のクルマ」というヤツです。

  その一方で「C250」は・・・マトモです。デザインもそつないですし、内装も破綻のないさりげなさに惹かれます。走りに関しては211psもあれば十分だと「納得」する慎ましい謙虚なセダンです。30歳前半くらいまでの若者か、65歳を超えた高齢者、あるいは女性が乗れば違和感がないクルマだと思うのですが、700万円という日本価格がそんなリアリティすらをぶち壊してしまっている気がします。やはり直4搭載車はせいぜい450万円くらいに収まるべきじゃないか?という気がします。マ◯ダア◯ンザなども今度のMCでAWDが追加されてLパケは本体390万円という噂ですから、いよいよ450万円を突破してしまうようです。はやくもメルセデスの悪影響が・・・。



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2014年8月5日火曜日

メルセデスCクラス 「もはや男が乗るクルマではない!」

  「ワクワク感は皆無」です。なんでいい年したオッサンのライターがはしゃいでいるのか?ハッキリ言って良く解りません。別にプロライターをバカにするつもりもないし、メルセデスを貶めるつもりも全くないですが、カーメディアのリアクションを見ていると相当な違和感があります。メルセデスを掴まえて「質感が著しく上がった」なんて・・・配慮が無さ過ぎる文言があらゆる誌面で躍っていて読んでいるこっちが恥ずかしくなってきます(これはクルマではなく日本のメディアの問題か?)。

  メルセデスの新型Cクラス(W205)は、先代モデルから大きく進化を遂げているのは確かですが、そこにはメルセデスとしてのある種の「自己決定」があるように感じます。先代モデルとの最も大きな違いは、簡単に言うとターゲットを絞り込んでいることです。先代のCクラスもまともな皮膚感覚の常識人から見れば、「30歳以上の女性」が乗るクルマというのが相場だったのですが、メルセデスとしてはそういう「決めつけ」に対して抵抗するスタンスを少なからず持っていました。若くしてメルセデスを志す「エリート」に向けてこのクルマを届けたいという姿勢は先代モデルからは感じることができました。それでもせいぜい30歳代前半くらいまでの男性がターゲットだと思われます。

  都内の一等地にある高級住宅街に迷いこめば、確かにCクラスに乗る人のほとんどは女性ですが、日本のほとんどの地域で見られるのが、このクルマを転がすのはいい年したオッサン。偏見はいけませんが、とりあえず・・・な人と思っておいて間違いないでしょう。わざとピンクのダイハツ・ミラのような、女性的なクルマを好んで選んで乗る目立ちたがりのオッサンが最近では増えていたりしますが、しかし今の所はCクラスに乗っているオッサンにはそういう発想はあまり無さそうです。しかしメルセデスはいよいよCクラスを「女性の為のクルマ」と認識して、その方向性に沿って「誠実」に進化させることを決断したようです。「Cクラス=女性専用車」という見方をするならば、今回のFMCには着実な前進と思われる点が随所に見られます。

  女性が使うという前提でクルマを作るとなると、その幅広さは男性向け自動車の比ではなく、パワーユニットはあらゆる形態が考えられます。某雑誌でF30BMW3シリーズのユーザーレビュー特集がありましたが、面白いことにガソリンモデルは全て女性ユーザーでディーゼルモデルは全て男性でした。女性の方がクルマへの依存度(使用頻度?)が低いせいか、燃費への要求も男性ほどシビアではないようです。機能性よりもファッション性を貫くことばかりに意識が囚われているアパレルの高級ブランドのように、それに限りなく近いポジションで消化されるようになったのが、BMW、アウディ、レクサスそしてメルセデスの廉価グレード車種の現実だと言えます。

  ちょっと前までは「女性向けのライトなクルマ」として括って片付けていた部分があったのですが、OECD諸国における女性の社会進出は目覚ましいようで、いまでは主だったプレミアムブランドの中心軸は完全に女性向けのモデルになったようです。そんな時代の大転換を象徴する「瞬間」が今回のCクラスのFMCではないかと密かに思っています。そう思わざるを得ない点は多々あるのですが、例えばやや固いイメージがあったCクラスのエクステリアはエッジを切り取り丸みを帯びたものになりました。その手法は商用車然としたボディタイプを斬新にカッティングしたトヨタパッソや日産マーチに通じるキュートさに包まれていて、いかにも女性に対して大きく門戸を開いた印象があります。

  また最近のアウトレット専用商品を用意するブランドバッグのブランドの商品のように、質感ではなく「マーク」で付加価値を与えるという、「経営効率最優先」のブランドの背信的姿勢をほぼ全てのクルマから感じてしまいます。クルマの走行性能よりも「どう見えるか?」「オシャレか?」に力点が置かれています。もっとも女性にクルマの性能にこだわれという方が無理があります。例え女性といえどもスバルやホンダの機能性が極めて高いと理解できる人はたくさんいるでしょうが、400万円をアコードやレヴォーグに使おうという人はかなり少数派だと思われます。いくら質感がよくてもデザインが古めかしとアパレルもバッグも使われることはまずありません。

  最近では、女性的な感性でクルマを選ぶ女の腐ったようなオッサンが増えているようで、何の躊躇いもなく「カッコいいから」とAクラスを選ぶ男性も多いとか・・・。大変失礼ですが、大手サイトのユーザーレビューを読んでるとAクラスのところだけ「アホ度」が異常に高い!「遅くて燃費も悪いけど国産よりマシ!」(いやマシじゃないですけど・・・)やら「文句を言いたいならメルセデスユーザーになってから言え!」(いやあなたは乗りもしないブランドを国産と一括りにしましたよね)・・・いやはやツッコミどころが多過ぎて手に負えないです。たしかに自分が乗るクルマを買うために、メルセデスディーラーに行って「Aクラス下さい!」と言う勇気は私にはないです。

  けど私のクソみたいな羞恥心とは全く違う方向へと、世界の自動車産業は動き出してしまっているようです。女性に響かないポイントを次々と切り捨てていけば、6気筒や8気筒のエンジンなんて全く要らないですし、BMW Z4もメルセデスSLKもフェアレディZも全て1.5Lの3気筒ターボにさりげなく載せ変えてしまっても、女性ならなんの臆面もなく買えるでしょう。そしてクルマの知識など皆無に等しい女性化したオッサン達も平気な顔して買うでしょう。V6とかV8に拘るヤツは頭が古い!とか能弁垂れるのは自由ですが、そんなことは誰だって解りきった上でそれでもV8がほしくて買っているのですが・・・。

  さて後発されるであろうAMGモデル以外は全てが4気筒ターボになった日本仕様の新型Cクラスですが、このクルマが一体誰のためのプロダクトかはもう明らかだと思います。とうとう本質的に女性ユーザーしか収まらないクルマになってしまいました。レクサスCTやアルファロメオ・ジュリエッタと同じカテゴリーへと伝統のCクラスが放り込まれたわけです。いや・・・レクサスCTがこれほどカーメディアの逆風を受けつつも力強く前進し主要市場で軒並み確固たる地位を占めているという事実。そしてその根底にあるトヨタの揺るぎないマーケティング能力が、名門ブランドのメルセデスをも呑み込んでしまったと言っていいかもしれません。

  
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2014年6月3日火曜日

メルセデスCクラス 「ドイツ版レクサスという衝撃!」

  レクサスRC-Fが公開されたというネットの記事に、5年くらい前からタイムスリップしてきたようなコメントばかりが殺到していました。もはやレクサスがドイツ・プレミアムブランドの下風に立たされる時代はGSとISの相次ぐFMCによってとうとう終わりを告げたというのに、yahooニュースに反応する一般人の認識はまだまだ改まってはいないようです。結果論と言われるかもしれませんが、レクサスがクルマ作りにおいてメルセデス・BMW・アウディといったドイツブランドを追い越すのは必然の成り行きだったと思います。

  レクサスはトヨタグループの「最上級」ブランドとして設立され、年間1000万台を販売するようになったトヨタの「最上級の顧客」のニーズを十分に満たせるようにクルマが開発されています。一方でメルセデス・BMW・アウディのいわゆる「御三家」の立ち位置はレクサスとは根本的に違います。これらのブランドの同じグループにはさらに上位のマイバッハ・ロールスロイス・ベントレーといったブランドが存在します。よってメルセデス・BMW・アウディには「レクサスLS」のような最上級のクルマを作らなきゃいけない必然性が乏しいのです。グループの顧客の最上位層は上位に位置する同グループのブランドが対応します。よってクルマの品質はレクサスよりも低いところに収まる傾向がここ近年では顕著になってきました。

  メルセデスは短期間で北米におけるレクサスの成功を許した反省から、いよいよブランドの再編へと動きだし、上位のマイバッハを廃止し、メルセデスが最上位の顧客をも担当するという意味で「レクサスに近い」ブランドへと生まれ変わりました。新しいメルセデスの戦略を検証すると、多くの点でレクサスの戦略との類似点が見られます。ポイントを簡単に言うと、「スモールカー」による入門グレードの設置と、ブランドの骨格を成す「基幹3モデル」への開発資源の集中が挙げられます。

  レクサスのグローバルでのヒット車として挙げられるのが、HV専用モデルの「CT」です。敷居の高いレクサスのすそ野を広げる廉価グレードで、日本でも「小さな高級車」として、プリウスと同じユニットを使うクルマながら予想外の健闘をしています。メルセデスも以前から「スマート」という三菱からのOEMを使ったモデルがありましたが、ブランド好きの日本でもさすがに普及せず、全世界的にも「空振り」に終わりました。旧型のAクラス・Bクラスにしてもブランド内での立ち位置は極めて不明確で、上位グレードとの関連性を感じることができず、「すそ野」として十分に機能できなかった点を見直し、新たに「A」「CLA」「GLA」の3台を追加して「CT」と同じ役割を期待するようです。

  入門モデルの拡充とともに「基幹3車種」の競争力を上げるという取り組みもまたレクサスの戦略をそのまま辿っているかのようです。レクサスは「LS」「GS」「IS」の3車種にブランド全体車種の開発資源の多く(8割?)を集中させ、この3車種に関しては同クラスのライバル車に絶対に負けないという目標を設定し、当初から評判が高かった「LS」に加え、「GS」「IS」に関しても新型プラットフォームを投入して、それぞれクラス・ナンバー1をもぎとりました。乗り心地・静粛性といった従来トヨタが強かった「NVH」への対応に加え、ハンドリングでBMWを、直進安定性でメルセデスをそれぞれ「超えた」ところまで持ってきたことには驚かされました。

  メルセデスもレクサスを追従して、去年「Sクラス」を全面刷新して、マイバッハの顧客にも受け入れられる水準まで、様々な面での改良が行われました。さすがはメルセデスというべきか、1回のFMCで文句無くマセラティやベントレーといった高級ブランドを脅かすポテンシャルを持つモデルを作り上げてきました。そして今回は「Cクラス」の改良が行われたわけですが、コンセプトはとてもわかりやすく、ずばり「Sクラス」の質感をそのまま「Cクラス」のサイズにまとめること!で、すでに海外試乗レビューも出回っていますが、現行のEクラスやCLSクラスを完全に超える「乗り心地」になっていると言われています。

  これまでメルセデスでは「Sクラス」と「CLクラス」のみで使われていた、前後輪に「マルチリンク」を配した足回りをそのまま「Cクラス」へと移植し、さらにオプションでエアサスまで装備してしまうという「クラス随一」にとことんこだわった設計です。これだけでもメルセデスの哲学がここ20年のものから大きく変化していることが解ります。設計上はレクサスLSと同等の足回りを履いた「Cクラス」ということになります。ここまで大胆な設計をすれば、高品質を理由にレクサスに引き寄せられていたユーザーを再びメルセデスへと振り向かせることも可能でしょう。さらにインテリアも新型「Sクラス」に準じたものへ変更になり、割と古典的だった従来のメルセデスの内装からは大きな進化(変化)です。近年では内装の質感の高さで独走していたレクサスに「待った」をかけるという意図が十分に見られます。

  もちろん次期Eクラスにもこの「レクサス戦略」は適用される見通しで、なんと次期モデルでは直6エンジンの復活が示唆されています。また同時にレクサスの世界観をもブランド内に取込んでしまおうということで、「S」と同様に「E」「C」でもいずれはハイブリッド(PHV)搭載ユニットが主力になる見通しのようで、すでに「Cクラス」ではPHVの試作車が完成していて、公道テストを行っている模様です。

  なんだか全体的に「レクサス視線」での意見になってしまいましたが、「メルセデスの復活」はクルマ好きにとってはやはり喜ばしいことですし、「坂の上の雲」じゃないですけど、トヨタがドイツブランドの背中を追いかけて始めたレクサス事業が北米で始まって20年以上が経過し、それだけの年数を存続していくだけでも大変なのに、着実に進化を遂げてました。そしていよいよ「大きな岩を動かす」瞬間が訪れているようです。これまでのトヨタグループの地に足が着いた着実な歩みに、人生の教訓を感じる次第です。トヨタグループとメルセデスの今後のより一層の活躍を期待したいと思います。
  

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2014年4月21日月曜日

メルセデスGLA 「今の日本市場でこれを売るのは至難」

  いつの間にやら街中はマツダCX5がやたらと目に付くようになりました。2年連続でSUV売上ナンバー1ですから多いのは当たり前なんですが、CX5発売前にはマツダのSUVなどほとんど見かけることは無かったことを考えると、これまでの実績など無関係にウケれば何でも売れてしまう時代みたいです。ブランドによって車格やボディタイプが暗黙のうちに決められた時代は終わり、いまではどこのメーカーがどのジャンルでクルマを作っても受け入れられるのかもしれません。

  メルセデスが新たに発売する小型SUVのGLAも、従来のメルセデスのイメージとは大きく異なるモデルになっていて、その売れ行きは一体どうなるのでしょうか? GLAの元となったAクラスは賛否両論が渦巻く中で、若い世代へのアピールが足りないと言われていたブランドのバランスを取り戻すカンフル剤になったと言えるほど、欧州と日本では発売直後の好感触があったようです。しかしこのAクラスはなかなか曲者で、試乗車に使われた初期モデルと同じ2013年の後期モデルではアナウンス無しで仕様が変更され、高級車調に見せる演出の幾つかが削られています(例えば後席の乗り込み口に設置されていたアルミ製ステッププレートが無くなっている)。

  Aクラスがすぐに売れた要因は、BMWやアウディがすでにCセグHBを発売していることで、メルセデスもそれに追従することがユーザーには特に違和感は無く受け入れられたのだと思われます。しかし本来はメルセデスを追いかけてプレミアムブランドへと舵を切ったはずのBMWやアウディを、逆にメルセデスが追いかける立場になったわけです。直後にCLAクラスも発売し、単なる追従ではなくメルセデスの独自路線だというイメージも発信することで、メルセデスが万策尽きてライバルをパクったという批判は逃れているようですが・・・。

  CLAクラスはもはやメルセデスの「アイデンティティ」の一部となりつつある4ドアクーペ。CLSを発売して10年が経過しブームが一段落し、その優雅さからメルセデスの古典的スタイルの仲間入りを果たしたタイミングを待ってのCLAのリリースはとても巧妙です。BMWやアウディにはないタイプなので「メルセデスを買う!」と強く意識させることができるところがこのクルマの強みです。メルセデスへの憧れが強い人ほど、このCLAへ気持ちが傾くみたいです。

  そして今度発売される小型SUV版のGLAは、これまたHBのAクラスと同じでBMWやアウディの後追いモデルになります。BMWとアウディが仁義無きアピール合戦を繰り広げていて、「FRベースAWDの”X1Xドライブ”はFFベースと違って4輪への荷重配分が適切で安定します!」なんて完全に「アウディQ3クワトロ」をターゲットにしたようなキャッチコピーを掲げています。もちろんアウディ側もクワトロの実績を掲げ、アウディとBMWではAWDを熟成させてきた期間がまったく違う!とアピールするわけですが・・・。

  そこにFFベースの4MATIC(熟成期間はまだまだ)という「丸腰」スタンスで飛び込んでいくGLAは、まさにBMWとアウディの両陣営から恰好の「引き立て役」になってしまいそう。「GLA45AMG」というハイパフォーマンスタイプも用意されていますが、すでにアウディから「Q3RS」という対抗モデルが発売されていて、さらに同時期にポルシェマカンSという一回り大きなSUVがほぼ同価格で発売されるので、やや苦しい展開かもしれません。それでもAMGのネームバリューでそれなりには売れるでしょうが・・・。

  そしてAとGLAの日本での販売環境で最も異なるのは、BMWやアウディ以外の層の厚さです。CセグハッチバックではゴルフとレクサスCTが有力ライバルとして存在しましたが、Aクラスはこの2台よりもコストパフォーマンスを優先させる戦略(安さ爆発!)でアドバンテージを得られました。現在ではマツダアクセラの登場によりかなり売りにくい展開にはなってきていてはいますが、インプレッサやオーリスといった既存の日本車勢はこれといってインパクトがなく、かなり参入し易い状況でした。

  しかしGLAに対してはCX5、ハリアー、エクストレイル、アウトランダー、フォレスター、XV、ヴェゼルと日本の各主要メーカーの渾身の1台がライバルとして存在します。ここ数年で一気に層が厚くなった日本勢の前にBMWX1もアウディQ3もフェードアウト気味です。現在メルセデスは日本価格をまだ公表してはいませんが、350万円程度でベースグレードを設定しないとまったく勝負にならない公算が高いですね。


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BMW X1 vs アウディQ3

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2014年3月20日木曜日

メルセデスCクラス(W205) 「次はスカイラインと統合らしいが・・・」

  「新型スカイライン」もこの「新型Cクラス」も先代と比べてはっきりとキャラが立ってきて、なかなか盛り上がりそうな予感がするのですが、次期モデルではかねてよりの計画通りにやっぱり「兄弟車」になってしまうのでしょうか? なんかその噂が「ガセ」なんじゃないかというくらいのどちらも気合いの入った作り込みに感じますね。Sクラス(W222)で展開された新たな装備のロット数を確保するために、オーディオなどの内装を新型Cクラスに投入するなど、前例がないようなFMCによって新しいCクラスが誕生します。

  なんで「S」用の豪華装備を「E」も「CLS」を飛ばして「C」に採用するのか? それは「E」のドイツでの主な用途が「タクシー」なので、下手に装備を付けて納入価格を上げないようにしているからみたいです。警察に220万円程度で納入されるクラウンもそうですが、やはり官庁や法人に大きな需要があるクルマはコストダウンに励まざるを得ない実情があるようです。だったらもう少し一般向けの販売価格を抑えてくれてもいい気がしますが・・・。「クラウン」と「Eクラス」が2大コストダウンセダンと言われる所以です。

  今回のCクラスのFMCで意識的に内装や乗り心地、ハンドリングを高い水準に引き上げる改良を盛り込んで来たのは、やはり去年発売したCLAの存在が大きく影響しているようです。現行のCクラスは大バーゲン特価で在庫車を売り払っていますが、さすがにこのまま「キープコンセプト」で次期Cクラスになったところで、全くと言っていいほど売れないでしょう。去年MCがあった直後から大幅値下げを行わざるを得ない悲惨な状況にある「Eクラス」の二の舞ですね。

  だからといって、Cクラスに突如としてEクラスを超えるスペックの「フロント・4リンクサス」を採用するのはなかなか大胆な戦略。EクラスのMC直後から、Cクラスの情報が流れ始めていたので、今Eクラスを敢えて買う人はよっぽど魅力的な「値引き」を引き出したのか、メルセデスの情報に疎いかどちらかでしょう。

  このサス変更の決断へ至った理由は、ここ最近のCクラスのハンドリングに対する完成度の低さと「迷走」にあるように思います。歴代のCクラスは直進安定性を優先する方針が採られてきたわけですが、Dセグセダンには取り回しの良さゆえの、高次元のハンドリング性能が要求されるようになってきました。Cクラスはこの競争のなかで大きく遅れをとっています。痺れをきらしたメルセデスは現行モデルの途中から「BMW3」以上のハンドリングを目指して一定の評価を得ますが、逆にメルセデスらしい重厚な乗り味の魅力が半減しました。もはやEクラスと同等のサスでは要求される乗り味は得られないと判断して、Sクラスのものを移植したのだと思われます。

  おそらく「味付け」としては、従来の直進安定性に大きく回帰した上で、クイックではないけども「雑味」がないリニアなハンドリングを高性能サスを使って目指してくると思われます。メルセデスの幹部もどうやらクイックなハンドリングによる「スポーツイメージ」を新型では頑なに否定しています。もう一つの可能性として、このクルマをベース車とする「AMGモデル」のライバルが突如増加したために、AMGモデルのさらなる戦闘力の向上を目指した変更ともいえます。ストラットサスのM3/M4に対しては優位に、そしてダブルウィッシュボーンのRC-Fに対して互角に渡り合える懐の深い設計というわけです。

  ベースグレードのエンジンに関しては従来のEクラスで使われるエンジンをそのまま採用したり、Aクラスでつかれる「poor」なエンジンも新たに盛り込まれるなど、既製品ばかりで目新しさがありません。BMW・アウディに関してもエンジンスペックを下げる傾向がみられ、今後はさらなるダウンサイジングが予想されるので、エンジンには余計なお金をかけずに内装や乗り味で「強烈な個性」を確立するという「コンセプト」が根底に透けて見えるようです。

  
  

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2013年12月20日金曜日

メルセデス・新型Cクラス「EやCLSの隣りに堂々停められる!」

  いよいよ新型Cクラスの内装・外装などの映像が公開されました。来年の上旬には発売されるようです。噂には聞いていましたが、常々思ってブログに綴っていたプレミアムDセグドイツ車への不満が大幅に改善されていて、これまでのように「バカ専用車」とこき下ろす事も出来なくなりそうな出来映えですね・・・。

  今年の上旬に大幅なMCと宣伝されたEクラスが驚異的な不人気のようですが、Aクラスとかなり接近した内装なので致し方ないところでしょうか。ここまで来ると、Aクラスを日本で売る為にEクラスやCLSシューティングブレークを展開して、Aクラスの内装はほぼこの水準ですよと納得させるためのものだったという憶測すら起こります。

  Eクラスはあくまで本国ではドイツ版クラウンコンフォートなので、フォーマルな利用を想定した作りから大きく路線を変えることはできないこともよく分かります。何も知らずにプライベート利用でEクラスを使っている無知蒙昧な日本のユーザーはとりあえず放っておけばいいでしょう。それでもメルセデスはブランドの求心力を高めるために、Cクラスに大きなテコ入れを図ってきました。内装や足回りをSクラスと共通の設計のものに代えるようです。これで新型Cの方がEやCLSよりも上級のサスを装備することになります。

  これまでどのメーカーにおいても上級モデルよりもハッキリと良い部品を装備するクルマがあったでしょうか? 歴代のEクラスをメルセデスがMCする度に律儀に買い替えてきた熱心なファンにとっては心中穏やかではないでしょうね(さっき放っておけって言いましたが・・・)。それでも3人以上で乗るならば狭いので、Eユーザーは魅力を上げたSへと追い込まれるのがオチでしょう。現行Cの狭過ぎからいくらかホイールベースは伸びて後席の居住性は改善されるようですが、2人乗りのクルマと考えるのが打倒でしょうか。

  メルセデスがもっぱらトヨタやVWに遅れをとっている遮音性が、100kgの軽量化によってさらに悪化するのではなど、気になる点はまだまだあります。結局FRなのに4気筒のエンジンを積む事に正当性はあるのかという根本的な疑問にどう答えてくれるのでしょうか?BMWやスバル、マツダのようにスポーティなセダンに仕上がるのは、最近のメルセデスの小型車の提案を見ても予想できます。果たして軽量化とサスの改良が想像通りにそのままハンドリングの良さにつながるのかは疑問です。

  あとは懸念されるのはイマイチ気合が入っていないエクステリアのデザインでしょうか。せっかくの興味深い改良を施した貴重なメルセデス車なので、8~10年くらいのスパンでも無理なく所有できる息の長いデザインを導入してくれればと思います。初期デザインだとCLAと同じで3年くらいしか持たない気がします。


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2013年8月14日水曜日

メルセデスCLA 「とりあえず目玉が飛び出るバーゲン価格」

  日本発売発表の半年以上前から、スペックもおよその価格も検討がついていて、FFになった以外にとくに強調すべきことがないクルマと酷評して片付けていた。そのクルマがいよいよ日本で発売になり、驚くことに価格も性能も全て予想通りの展開だった・・・。最廉価グレードの価格もほぼドンピシャの335万円!アテンザの売れ線のディーゼルLパッケージ(340万円)を予想通りくぐってきた。

  マツダ党に言わせればクルマの基本性能が全然違うということになるのだろうが、マツダが海外向けに作ったアテンザとメルセデスが日本向けに作ったこのCLAを比べると、その優劣は結局は乗る人次第な気がする。先代アテンザの2LモデルならCLAとほぼ同サイズで、車重は70kgも軽く、サスはフロントDWBで、ショートストロークエンジンが乗ってて本体220万円と全てに於いて完勝だった。このエンジンはフォードフォーカスの2Lとほぼ同じものなので、CLA180と比べれば運動性能は圧倒的だ。

  それが新型アテンザのガソリン2Lモデルになると貧乏くさいロングストロークエンジンに代わり、サスもCLAと同じストラットになり、車重差も30kgまで縮まり、ボディはかなり大型化しているので、峡路の走破性はCLAより悪くなっていて本体価格が250万円だ。Cd値に優れるCLA180に燃費でも負けてしまうかもしれない(アテはレギュラーだが・・・)。

  アテンザディーゼルだと加速性能でCLA180を圧倒できるが、価格と車重が逆転してしまう。僅差の価格はともかく、1510kgのボディでは従来のアテンザユーザーが慣れ親しんできた峠下りが楽しめなくなっている(ディーラーの人もそう言っていた)。あくまで個人的な意見だが、峠を下れないアテンザなんて存在価値あるのか?とすら思う。

  もちろんマツダにも事情があって、法定安全装備を全部載せて計算した結果が新型アテンザのサイズでありデザインであり、その中で最大限に魅力を引き出すために設定したのがディーゼルターボ+6MTということなのだろう。

  すっかりマツダの話になってしまったが、つまりメルセデスCLA180が335万円で発売される意味を考えたとき、果たしてマツダほどにユーザーの立場に立って作っているのかという疑問が少なからずある。若い人にも高齢者にも無理なくメルセデスに乗ってもらうためのパッケージというのも理解できるが、あまりにも自意識過剰な了見のような気がしてならない。メルセデスに乗れるだけで満足していたら、その興奮が冷めたときに何が残るというのか?

  マツダ党がマツダ車に感じる興奮を、メルセデス好きがメルセデス車で体感するにはやはり新車価格で1000万円以上はかかってしまうのだろう。メルセデスとは本来はそれくらいのステータスのブランドだと思う。マツダにもメルセデスにもそれぞれ作り手がユーザーに感じてほしいと思っている良さがある。ただその設定価格(その興奮に浸れる価格)がマツダは300万円でメルセデスは1000万円以上になっているという話だ。300万円のメルセデス車が体現するブランドの魅力は、100万円のマツダ車に備わった魅力くらいの感動しか与えてくれないだろう。




↓どことなく似ている両車。いよいよガチンコライバル対決になりました・・・。

  

2013年6月14日金曜日

メルセデスEクラス 「ファンを裏切り続けるのがメルセデスなのか・・・」

  メルセデスのEクラスがMCとなり、外装・内装ともに大幅にイメージが変わりました。これは朗報なのか不明ですが、どうやら外装も内装も新型Aクラスに「近づいた」という印象があります。クルマを発売する順番がやや問題で、新型Eクラスが先ならなんの違和感もなかったのでしょうが・・・。それでもあの新型Aクラスのフロントデザインを完全に踏襲したにも関わらず、これが予想外に先代モデルよりも全面的に良化したように感じられ、メルセデスの人気回復に大きく貢献するモデルになりそうな予感がします(遠目で見るとまさに新型Aクラスですね)。

  内装においてもAクラスと共通のシステム変更が随所で行われたようです。一番の議論の的になっているのは、ハンドル脇のレバーの機能が変わったことだ。一般にドイツ車はウインカーが日本車とは反対側についていたりしますが、この新型Eクラスは今回から新型Aクラス同様に「コラム式AT」を採用している。日本車では一般にウインカーを出す位置のレバーが、ATセレクターになっています。それに対してこれはちょっと危険じゃないかという人もいるようです。ただ日本ではコラム式ATは軽自動車などでも使われていて総じて問題は発生していないようなので、そんなに問題ではない気がします。

  近年のEクラスはMCを繰り返すたびに、「メルセデスらしさ」をどんどん脱ぎ捨てて、どのメーカーの高級車よりも拘りが感じられないクルマになっていると言われています。ちょっと生意気なことを言わせてもらいますが、現行のEクラスとCクラスの2台のセダンはドライビングカーとしてなんらかの方向性を打ち出しているわけでなく、ただある種の「ステータスカー」としてしか評価されていないクルマです。そこにはポルシェ・スバル・マツダのクルマにあるような作り手のメッセージなどは存在しないし、4気筒を積むE250から8気筒を積むE63AMGまで、数多くのパワーユニットが存在していることも、このクルマが何を意図して設計されているのかということを見えにくくしています。

  メルセデスの側もEクラスの「無表情さ」にはとうの昔に気がついていて、Eクラスをベースに「メッセージ」を吹き込んだクルマとして、新たに4ドアクーペ「CLS」を発売して大ヒットさせたりしている。裏を返せば、メルセデスが本気になればEクラスにはいくらでも手が入れられるほどの、弱点が野放しにされていると言える。そんな中途半端なクルマでもメルセデスの主力セダンというネームバリューで、米国でも日本でも中国でも次々に売れてしまう。日本のカーメディアの「歯が浮くような」レビューばかりを読んでいるとまったく想像も付かないだろうが、最近のメルセデスは20年前にドイツ車が持っていた「個性」を捨てて、日本の「下駄車」(軽・コンパクト)の良さをふんだんに取り入れたクルマに変わっている。日本の大衆車並みの「凡庸さ」と表現する人もいるくらいだ。

  このEクラスに於いてはドイツFR車の象徴であった「油圧パワステ」が全グレードで廃止になり、当然ながら「電動パワステ」の熟成が進んでいないので、現状ではスバルやマツダのハンドリングの足元にも及ばないレベルでしかない。もはやクルマの運転などに大して興味のない客層しか相手にしていないクルマに成り下がったといえる。さらに呆れてしまうのが、各グレードの価格設定だ。なにせ量販価格帯のメルセデスE250アヴァンギャルドが乗り出しで700万円程度する。4気筒のクルマに700万円はどう考えても「クレイジー」だ。アメリカ人が見たら大爆笑してしまうほどの価格設定になっている。もちろん北米ではE250など売られてはいないし、ベースグレードのE350(3.5LのV6)で約50000米ドル(500万円)くらいの価格だ・・・。

  

  

2013年5月29日水曜日

メルセデスE63AMG・S・4MATIC 「とうとう現れたベンツ復権の金字塔か?」

  このクルマは今のメルセデスにとって「絶対に作っておかなければいけない」究極のスポーツセダンだ。やっていることはSクラス用のトップエンドのV8エンジン(SクラスにはV12もあるが)と、メルセデスの4WDシステムの「4MATIC」という、ブランド内で最高峰に位置する2つの技術をEクラスのボディに詰め込んだものだ。どちらも新開発というわけではなく、メルセデスが現在持っている最高の技術を全て投入している。

  このクルマが何の為に作られたか? あくまで想像に過ぎないが、おそらくは今メルセデスが大々的に宣伝している「FFモデル」に近々投入される「A45AMG」を売るための作戦だと考えられる。A45AMGはこれまでメルセデスがあまり実績を持っていなかった「4WDターボスポーツ」というジャンルに投入される高性能モデルで、それなりの量販をメルセデスは期待しているようだ。このモデルはベンツでは初めてといえるようなスペックだが、他のスポーツブランドではすでに参入しているところもある。

  約20年の歴史を誇る三菱のランエボを始め、スバルやアウディですでに同等の性能のモデルが存在する。これら強力なライバルを押しのけてA45AMGがシェアを獲得するためには、メルセデスの4WDシステム(4MATIC)の宣伝を行う必要があるだろう。これを搭載した「スーパースポーツ」を作ってその性能をアピールすることは自然なことだ。おそらく「A45AMG」や「CLA45AMG」では十分なスポーツ需要を掘り起こすほどのポテンシャルに欠けると考えているのかもしれないが(確かに簡単に売れるとは思えない)。

  そこで作られたのが、今回のEクラスのMCと同時に投入される「E63AMG/S/4MATIC」だ。従来はFRの設定しかなかった「63AMG」を4WD化してトラクション性能を重点的に強化した「ターマック用スポーツ4WD」になっている。このジャンルの世界王者はもちろん日産R35GT-Rでその性能は絶対的だ。「E63AMG/S/4MATIC」は0-100km/hで3.8秒とポルシェ911ターボに肉薄していてその性能は「スーパースポーツ」のレベルにあると言える。しかもEセグセダンベースという設計であることを考えると、日産がフーガのボディに自慢の3.8Lターボ&4WDを仕込んだクルマでこれを同じ性能が発揮できるかどうかは不明だ。とにかく驚異的に速いEセグセダンが完成したことは間違いない。

  さらにメルセデスが睨みを利かす最大のライバルは盟友の日産ではなく、次世代の4WDスポーツシステムを開発中の「アキュラ」(ホンダ)ではないかと思う。ホンダは来年と再来年にその新システムを搭載したセダンの「アキュラRLX」(レジェンド)と「アキュラNSX」を投入してくる計画だが、メルセデスはその出鼻をくじく為にこのクルマを作ったとも考えられる? ホンダのV6エンジンにメルセデスの現状で対抗するためには(優位に立つ為には)、V8を持ち込むしかないだろう。それにさすがに80kg・m以上のトルクはホンダもまったく想定していないだろう。

  これだけのハイパワーを4WDのトラクションで動かせば、日本メーカーはおろか、BMWアルピナだってこれ以上のトルクを出すエンジンは載せていないのだから、それだけでも注目を集めるクルマになりうる。アウディのスーパーカー「R8」に至っては最大トルクは50kg・m程度でしかないし、同じアウディの市販車トップグレードの「RS5」なんて40kg・mくらいしかないのだ(アテンザディーゼルと同じかよ)。もはやアウディは高級車の中では「トルクの鬼」でもなんでもない(もう死語だ・・・)。とにかくこのEクラスのスペシャルモデルを投入することで日独のライバルメーカーを「完封」してしまおうというメルセデスの「野望」が見え隠れする。それにしても1780万円は高い・・・、GT-Rが2台買えてしまう・・・。

↓あまりの新車不足に「日本車追憶」とかいうふざけた企画なんですが、自分のようなガキにはとても新鮮で面白かったです。C&D誌は写真の綺麗さがCG誌以上ですね。ベス◯カーなんかよりも「清潔感」に溢れていてとても大好きな雑誌です。これからも頑張ってほしいですね。

2013年4月1日月曜日

メルセデスA45AMGってつまりランエボ?

  メルセデスの「スポーツ戦略」がかなり盛り上がっているようだ。どうやら本気で唯一無二の最高のクオリティカーメーカーになろうとしているらしい。これまでのメルセデスは、どちらかというと「高級感」と「社会性」をテーマにやってきたメーカーな気がする。Sクラスのようなステータスの高いクルマや、スマートや旧Aクラスのようなセレブ向けコンパクトで他社とは一線を画してきたメーカーだ。

  それがどういうことか、去年あたりから露骨なまでに他メーカーのクルマをベンチマークした新型車をどんどん開発している。この「A45AMG」は4WDの2Lターボという日本のお家芸に完全に被せてきたメルセデスの新たなスポーツアイコンになるモデルのようだ。簡単に言うと(乱暴に言うと)メルセデス版のランエボといったとこか。メルセデスのターボ技術はそもそもは三菱の技術をベースにしていると言われている(2000年に資本提携)。ちなみにボルボやヒュンダイのターボも三菱からの転用らしい。三菱のランエボは日本以上に欧州で愛されていて、英国仕様は400馬力仕様のものもあったりと独自の「ランエボ文化」がある。A45AMGがそのポジションを狙ったクルマであることは明らかだ。

  噂によると、このA45AMGを日本で500万円くらいで発売するのだとか。まったくもってどれだけ日本の自動車ファンをバカにする気なのだろうか。喜ぶ人もいるとは思うが、12年経ったので三菱に義理立てすることなくメルセデスのブランド力でランエボのパクリを堂々と発売する神経は理解できない。やっていることはGDIエンジンを自社開発だと堂々と宣伝しているヒュンダイみたいなものだ。それでもヒュンダイは日本市場に乗り込むような暴挙はしない。ドイツの自動車メーカーはイギリスのブランド名を使って好き勝手にクルマを作るという暴挙をやっているそうだが、経営体力が乏しく看板車種のランエボやWRXの開発がままならない三菱やスバルを尻目に、2Lターボの4WDを投入してくるとは大胆なことをするものだと思う。

  次期ランエボとWRXは1.6Lターボにダウンサイジングされ240馬力程度に押さえられると言われている。それを見越したように2Lターボで360馬力というクラス最強レベルのエンジンを載せていてしかもそんなに価格もゴルフR(505万円)程度という戦略価格はさすがのマーケティングというべきか・・・。

  このクルマが「ホットハッチ」の決定版になりそうな気配がある。日本メーカーもこのジャンルにどんどん参入するようだが、いきなりの強敵出現に開発計画も暗転してしまうかもしれない。ホンダの新型シビックtype-RはFFとはいえ圧倒的な技術力を見せつけるために開発されているようだが、大きく見劣りするようだと発売する意味がないように思う。マツダのスピードアクセラはディーゼルターボという切り口が予想されるので、ある程度は差別化がされていていいが、重いディーゼルエンジンをフロントに積むとバランスを取る為に重量化が避けられない。エボXIも次期WRXもエンジンパワーで見劣ると魅力が一気に薄れてしまう(あの内装で400万はないと専らの悪評もあるので・・・)。

  とにかくA45AMGは、日本メーカーにとっては「目の上のたんこぶ」みたいなクルマになってしまうようだ。トヨタはあまり張り合う気は無さそうだし、日産はメルセデスとは盟友関係なので、表立った対抗車種は出してこないだろう。なんともしたたかなメルセデスの戦略だなと思う・・・。

↓この本で作者が熱心に「予言」していたブランドの世紀にちょっとインスパイアされました。とんちんかんな編集者相手に「ブランド戦術=己を道化にすること」と熱弁してるのが印象的ですね。

2013年3月24日日曜日

新型メルセデスAクラスを目撃

  どうやら新型Aクラスの引き渡しが始まったようで、早くも近所で見かけることができました。渋滞する車列の中にいるクルマだったのですが、フロントの端が見えただけで「なんだあれは?」というオーラがありました。徐々に近づいていくと、紛れも無く新型Aクラスだと分かりました。乗っていたのは若い女性でインパネのスイッチなどを一生懸命弄っている様子でした。近所では旧型Aクラスがかなり多く走っていて、この前も軽バンを煽り倒す旧A(ドライバーは中年男性)を目撃しましたが、なんであんなに運転マナーが悪いのだろう(自分も人のことは言えませんが・・・)と思います。そんな旧Aクラスの人々も路上で新型Aクラスと並んでしまったら、ちょっと可哀相かもしれません。目撃した新型Aの2台あとを旧Aが走っていたのですが、その変貌ぶりはもの凄いです。旧Aってこんなにヘンな形してたのか?って思いました。今後は旧Aオーナーが新Aへすんなり乗り換えそうな予感です(メルセデスに怒って新ゴルフに行くかも・・・)。

  前のクルマに隠れてちょっとしか見えていないと、なかなかの風格なのですが、フロント全体を見るとデカいヘッドライトがちょっといまいちだなと思います。さらに最近のメルセデスの顔として、フレームばかりが目立つ「穴ぼこ」仕様もなんか大げさすぎて美しいとは感じないですね(大型トラックのフロントみたいなフレーム構造をしてますね)。サイドのラインはライバルのゴルフよりも伸びやかさがあり、高級感がでていてとてもいいと思います。ボンネットが長いBMW1と比べても均整がとれたハッチバックとしては最高のサイドのデザインだと思います。

  一番問題なのはリアのデザインでしょうか。日本市場でハッチバックが人気が出ない理由はおそらくリアのデザインに惹かれないからじゃないかと私は考えています。トヨタなどはこのリアデザインの難しさと10年以上にわたって格闘していて、なんとか日本人の「懐に入れる」ハッチバックのリアデザインを展開しています。実際現行のヴィッツのリアはなかなか納得できるところがありますし、残念ながら去年発売が終了したブレイドは、いま日本を走るハッチバックでは最高のリアデザインをしていると思います(オーリスはちょっと・・・)。

  新型Aクラスのリアはハッキリ言って、ヴィッツ以下だと思います。後ろについて走るなら断然ヴィッツの方が見ていて楽しいです。フロントからリアまでのトータルのデザインならこの新Aよりスバルのインプレッサ・スポーツの方が総合的によくまとまっていて、どの角度から見てもがっかりすることがないのは断然インプだと思います。2Lのインプの方がお買い得という状況(燃費もほぼ同じです)なので、インプの月5000台の国内シェアは簡単には崩れないでしょう(今のインプは内装もかなり良いですから)。それにしてもハッチバックは本当に選ぶのが難しいですね。自分のような「リアデザインフェチ」だと、フランス・イタリア車>日本車>ドイツ・スウェーデン車の順番かなと思います。なんだかんだで308やDS4やジュリエッタのリアがハッチバックでは至高(ブレイドはかなり接近したかな?)です。ドイツのハッチバックの後ろに付くと、ますます「このクルマいらね」って気分にさせられたりします。

シトロエンDS4を世界で一番徹底的に分析してしまっている恐るべき評論が入ってます。2012年以降のものばかりなのでとても参考になりますね。最新のクルマ技術についてのうんちくが洪水のごとく溢れてきて、読んだだけで詳しくなった気がしてしまいます。

2013年3月2日土曜日

メルセデスAクラス

  街中に輸入車のハッチバックが増えてきているのを実感する。これにさらにメルセデスAクラスとボルボV40が加わるのかと思うと、ちょっとお腹いっぱいな感がある。これ以上同じ後ろ姿でFFのターボ(急加速すると石とか飛んでくるから歩行者のいるところではするな!)が氾濫したところで、「クルマってうるせーな」って感じで、日本のクルマ文化の健全な発達にはつながらないと思います(そもそもうるさくて、危ないだけなのに税金だけ安いってオカしいだろ)。

  だからといって、NAの2Lのフォードフォーカスが売れるのもちょっと納得いかないな・・・。タイとか中国(日本向けフォーカスはタイ製)で作られたクルマがあっさり日本で売れちゃうようになったら、トヨタもマツダの国内生産を諦めるかもしれないですね。VWはいよいよ中国製ゴルフをどうにかして日本に導入しようと考えているし(中国市場はVWが首位ですね・・・)、このまま日本のクルマ文化がオリジナリティを失って中国とまったく同じクルマと販売方法になっていってしまうかもしれません。実際に現在の日本のクルマ事情は中国と急速に同化しつつありますね(ゴルフだのビートルだの)。

  メルセデスはそんな日本市場をどう見ているのか?というのがこの「Aクラス」によって示されるのかなと思います(Aクラスはドイツ生産らしい)。ただこのクルマはアメリカには投入されておらず、どこか市場を見て「日本ならイケそうだ・・・」という判断もあるのかなと思います。日本のクルマ文化は自動車行政のマズさや高額な輸入車価格のせいで、もはや瀕死の状況です。これからは良心的な輸入車メーカーのみを歓迎するようにしていかないと、クルマで見栄を張ったために自己破産するような人がなかなかいなくならないと思います。

  良心的なメーカーといえばフォードやプジョーといった辺りでしょうか。メルセデスがこの両社のように、一般の日本人が無理なく感動できるクルマを提供しようとしているのか、それともコストダウンのイカサマ車を日本に売りつけようとしているのか、その評価がこのAクラスと今年発売のCLAで試されるのかなと思います。

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