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2017年7月17日月曜日

レクサスLS 「もはやセルシオではない・・・」(関係者&購入者は読まないで!!)

 

  5200mmですかー!!とにかくサイズで主張するどっかの国のトレンドにすっかり取り込まれていますが、これはもう仕方ないことかもしれません。プレゼンを行った二人のオッサンはレクサスカンパニーの役員でしょうけど、サラリーマンな雰囲気丸出しです。そしてこのクルマも失礼ですが、サラリーマンが作った『想像の範囲を超えない』凡作じゃないのー・・・なんて気がします。

  『全く新しい』『何にも似ていない』を強調されていましたが、トップダウンのミッションを優秀なサラリーマンが着々と事務的にスケジュールを守って作りましたってことなんでしょうね。もしかしたら私の感覚がおかしいのかもしれませんが、全然欲しいと思わない・・・。これが高級車を半世紀以上作ってきた日本最強メーカーの実力はこんなものなのか!?

  なんかすげー間が悪いんですよね。つい先日に某ドイツメーカーの高級セダンが出たばかりなんですけども、これが『ええー!!』ってくらいに素晴らしいデザインなんですわ。これなら売れるだろうなーと思っていたら、日本での受注が予想をはるかに上回る絶好調なんだって!!このドイツセダンの先代モデルはちょっと冴えなかったですけども、そこからまるで別のクルマ!!っていうくらいの進化を遂げています。



  レクサスの担当者は『パナメーラとは別路線です』とサラリーマンぽく言うでしょうけども、ほぼ同じ価格帯の4ドアのラグジュリーセダンという狭い市場の中で、参戦するモデルも限られているはずなのに、その数少ないライバルにあっさりヤラれてしまってないですか!?トヨタはもっと高度なマーケティングを弄して、狡猾なクルマづくりをしてくるイメージがあったのですが、どーも新型LSはラウンチから躓いてるような気がする!?あの自信がなさそうなドギマギした発表会のプレゼンからも、レクサスの幹部も新型LSがややボヤけていて厳しい立ち位置なのが直感的にわかっているんだろうな・・・。

  

  この2代目セルシオからはたった2世代しか違わないのですが、極めて日本テイストが豊かな格調高いラグジュアリーサルーンが、なんだがスーパーカーを意識したような穴だらけのバンパーを構えるデザインになりました。トヨタの開発者はベントレーなどの高級車なんかよりも、BMWのM専用エアロの方に興味があるのかな!?まるでカーボン成形したような張り出しです。アルミで作っているのに、カーボン素材のように見せかけるデザインは・・・合成皮革のカバンや靴で出歩くみたいなものじゃねーの!?自動車ライターが『いい意味』でバカみたいに多用する『アルカンターラ』も東レが手掛けるイタリアブランドの『合成皮革』ですけどね。

  『高級車』作りなんて素材レベルで暴けば、粗鋼と樹脂の塊みたいなもの。ちょっと前にS下という全く面白くもないのにコネで仕事をたくさんもらう若手ライターが、『メルセデスAクラスの内装は偽物だ!!』とか鬼の首を取ったようなこと言ってましたけど、SクラスやLSだって偽物だらけなんだがなー。

  こんなことを書いていると『庶民が買えないクルマを批判するなんてカッコ悪いぞー」とかいじられたりするものですが、それでもいいから言わせろ!!初代セルシオは日本の自動車産業が世界に放った『芸術』だったんだー!!日本メーカーが手掛けるにはあまりにも不似合いな高級車だったけど、日本的な美を意識したトータルコーディネートは、四半世紀以上がたっても街中で輝いているぞ!!(下劣な改造車は別だが・・・) レガシィツーリングワゴン、スカイラインGT-R、ユーノスロードスターが揃う『花の1989年組』の大将格であり、日本車の魂だったのにー!!初代セルシオがなかったら、その後のフーガもアリストもなかったし・・・。日本のセダンがアメリカ市場を席巻することもなかったんじゃないの!?

  あの格調高いセルシオ&LSが、なんだか中国の高速道路をオラオラで走ってそうなBMWi8!?みたいな品格のカケラもない『成金クルマ』に成り下がってるじゃん。ちょっと失礼ですが、電車で見かけるバブル崩れのクソださい格好してるオッサンが好みそうなゲテモノ感を凝縮したようにしか見えない!!そういうのが好きな世代が作っているんだからしょうがない。初代セルシオとは全く違う世代が作ってんだからさ。どういう意図があるのかわからないけど馬力頼みのV6ターボってさ・・・もう『レクサス第1章』は完全に終わりだな。これからは中国系ブランドとして新たなビジネスを頑張ってくださいませ・・・日本の景色には不要じゃないですか!?。まあ実際に乗れば最高の静粛性に満足できるんでしょうけどね。


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2016年12月24日土曜日

レクサスLC 「欲望のど真ん中を捉えたか!?」

  本格的なラグジュアリークーペのレクサスLCが2017年に発売される見通しだそうです。日本ではこのクルマに一体誰が乗るんだろう?芸能人のGacktみたいに身だしなみがよく行き届いていて隙がない風貌をした優男セレブですかね。ただしジキルとハイドな性格の持ち主で、専らエスコートカーを操る昼の顔とは違って、夜更けの名古屋高速をまるで「唯我独尊」・・・。フェラーリ・カルフォルニアTにもE63AMGにも決して格負けしない「オーセンティック」なオーラで駆け抜けそうだな、追い越したクルマにエグいリアデザインを見せつけながら。いよいよ日本車も「禁断の領域」に入ってきましたねー。(なんだかとっても名古屋っぽいクルマだなー)

  これまで日本車ってのは、コンパクトカー、ミニバン、SUVそれからスポーツカーもほぼ「日本流」と言っていいくらいにオリジナリティを持ってました(否定する人も結構いるけど)。アクア、ノート、フィットの素晴らしいパッケージは日本だからこそ作れた(こうなった)!!どこを検分しても自然な日本的な趣味が溢れてます。アルファードもヴォクシーも日本の環境でどれだけ快適なクルマがつくれるか?と追求してきたトヨタのマーケティングの「結晶」。あれだけデカくても女性でも無理なく運転できるのは素晴らしい!!

  あとSUVですが、オートックワンでコラム書いている桃田健司というライターが、SUVの起源は1990年代初頭のクロカンブームだと、なんだか「ルーツ」を無視したテキトーなこと書いてますけど、本格クロカンが使うラダーフレームをさっさとやめて、普通車用シャシーを使って良くも悪くもマイルドで違和感なく乗れるSUVを作ったのは、初代ハリアーのトヨタが最初じゃないですかね。専門家ならば本格クロカンとSUVは分けて説明しなさい!!パジェロとアウトランダーは全くの別物じゃないですか!!(どちらも素晴らしいけど)

  ちょっと話が込み入ってきましたけど、結局のところ海外市場で高く評価される日本車ってのは高いレベルの日本式「オリジナリティ」が備わっています!!ジープの前身の「ウィリス」というブランドからライセンスを採って自衛隊車両を作っていた三菱重工(まだ分離前)が、それをベースにパジェロ(ラダーフレーム)を市販しましたが、その三菱が作った「日本流」であるアウトランダー(モノコックフレーム)が、今度はジープ・コンパスとしてライセンス採用されました!!これが日本の自動車産業の実力なんですけど、ほとんどの自動車ライターはこの事実を黙殺するんですよね・・・だから読んでてちょっとシラケる。

  それに比べてこのレクサスLCは、自動車ライターの皆様が口を揃えて仰るように、全くの輸入車用のフォーマットに乗っかってトヨタが作り上げた「異端児」です。同じようなクルマは10年近く前から作られていて、日産GT-R、ホンダNSX(2代目)に続く「海外の自動車文化」のど真ん中で日本メーカーの技術力と創造性だけがどれだけ通用するのか(海外のユーザーを納得させるのか)?がシビアに試される存在だと思います。とりあえず日本にはこれまで用がなかったクルマ!?

  35GT-Rを開発した水野さんは、国内外のGT-Rへの批判に対して、「彼らが無知な田舎者なだけ!!」と強硬な姿勢をとってまで自身の主張を推し進めました(本人の著書による)。極限の速さを追求したGT-Rに対して、レクサスLCは一定の社会的ステータスを追求するクルマ!?くらいにしか説明できないです。「速さ」以外の点でユーザーの欲望に火をつけるクルマ。こんなこと言っては失礼ですが、トヨタの社長から担当の役員や主査まで、徹底的に頭で「モテたい!!」みたいな散々にイヤらしいことを考えて作ったクルマなんですけど、出来上がってみたらあんまりエロくない。どうやら開発担当者の中に変態はいなかったようです。

  この手のクルマから想像するのは「マセラティ・グランツーリズモ」「BMW6er」「ジャガーXK」それからアストンマーティンで唯一の1000万円台となっている「V8ヴァンテージ」。どれも発売時からしばしば自動車雑誌でも取り上げられる「華」のあるモデルですけども、日本でバカ売れしたという話は聞いていません。・・・というかほとんど売れてないんじゃないの?価格帯は1500万円くらいですからまさにレクサスLCと同じ価格帯で、スペック面でもV8搭載モデルばかりだし、この4台のデザインはどれも完成度高かったですけど、日本市場には必要なかったんですよね・・・。

  レクサス(トヨタ)の狙いは、やはり英国のアストンマーティンですかね。近年では日産出身のアンディ=パーマー氏がCEOに就任して、AMGのV8ターボの供給が決まるなど、メルセデス・ルノー日産(三菱)連合に取り込まれた感がありますから、このブランドの新型車(DB11)がライバルグループの広告塔として世界の主な市場で跋扈するのを、レクサスLCで防ぎたい狙いがあるようです。とあるレビュー動画で、清水和夫氏が「DB11より1000万円安いならとっても魅力的ですね〜」と口を滑らせていましたが、トヨタ関係者が清水氏に開発事情を軽くリークして、あのオッサンは覚えたまま喋ったんでしょうね・・・それとも台本か?

  さっき読んだWEB記事で渡辺敏史さんのレビューでもレクサスLCの比較対象としてアストンマーティンを挙げていたので、何やらトヨタが裏で指示しているのかもしれません。もしトヨタが本気でこのクルマを売る気ならば・・・映画とコラボしたらどうですかね。・・・といってもLCみたいなクルマが出てくくなんて「007」じゃなかったらどんな映画なんだろー。ボンドカーといえばアストンマーティンですけども、突然にレクサスLCがボンドカーになったらビックリなんですけどねー・・・イギリス人が怒りますきっと。





  

  

  

2016年7月1日金曜日

レクサスIS マイナーチェンジ 「ズバリ!売れない理由(余計なお世話ですが・・・)」

  2013年にフルモデルチェンジで登場した現行レクサスISはなかなかセンセーショナルな存在でした。商売上手なトヨタが手際良い事やっているな〜!!と揶揄する向きもあったかもしれないですが、デザインも技術面も作り手の非常に高い意識が見られた1台だったのは間違いないです。日本のカーメディアは渋いレビューばかりが並んでましたが、アメリカでは「これがレクサス!?ちょっとしたサプライズだ!」といった讃辞が送られました。

  レクサスISが「カッコいい」「クール」かどうか?は人によってかなり意見が分かれるとは思いますが、このクルマが「平凡ではない」ということは示されているのかな?と思います。このクルマでデート・・・。もちろんTPOってのはありますけども、大筋ではOKなんじゃないですかね。かつての定番車ソアラなんかと肩を並べるようなラグジュアリー感もしっかり漂っていて、「ハイソサイエティ」でかつ「プライベート」なクルマになってます。

  ちょっとクルマの本質とは逸れるかもしれないですが、現代の人々は「21世紀のソアラ」なんて全く求めてないのかな?という気がしないでもないです。ソアラの時代とは違って、マトモな人ならば、クルマを使ってナンパをするなんてことは考えなくなってきました。昔と違って今ではクルマを使って知らない人に声をかけるのは、犯罪の匂いがプンプンするわけですよ(そう思わない人はちょっとヤバい。)。未成年者や女性を拉致する(もちろん犯罪です!)のにクルマを使う輩は後を絶ちませんし、中にはナンパを無視されてクルマで轢き殺そうとしたなんて「言語道断」な事件も・・・。悲しいことですが、「モテ車」ってのは、もはや「拳銃」と同じくらいに犯罪の引き金になってしまう時代です。

  それとは全く別のことですが、ソアラのような「モテ車」を見るだけで心が動いちゃうようなバブル的な価値観のババアってのは、単に「うっとおしい」だけなので、世の中の男性からは徐々に敬遠されてきています。そういう女性は大抵は「商業主義」にコントロールされて、下らない消費行動を続けるので、例外なくカネに困ったりしている。そんなツマラナイ女性と日々を過ごして貴重な時間を無駄にするなんて本当にバカバカしいことです。そんな女性に関わって人生を消耗するのはさっさと止めて、ノートでもジムニーでもとても嬉しそうに乗ってくれる「かわいい」女性を見つけた方が絶対にいい!そういう時代ですよ・・・たぶん。

  レクサスISの日本市場での伸び悩みの理由を「むりやり」考えるとそんなところでしょうか・・・あくまでむりやりです。「価格が高過ぎる」というのはとりあえず理由になっていないです。レクサス車は「相応の価格のクルマが欲しい!」って声を最初から狙ったブランドです。「高過ぎる」と感じてしまう人は、レクサスを所有することで得る便益を十分に使い切れない人だと思います。このISは、ゴルフ、レストラン、ホテルといったレジャーを利用するための「道具」と考えれば、かなりお買い得な部類なはず。もちろん私は全然使える自信が無いのでISの購入はとりあえず考えてません。

  実はその「便益」にもどうやら逆風が吹いているように思います。例えば東京近郊に住んでいる人々にとっては、日常の「生活の場所」と非日常の「レジャーの場所」が物理的にどんどん離れていっています・・・レジャーのパラダイム変化が起きています。どっかの都知事のように毎週ごとに湯河原行けば満足というならいいですけども、今では沖縄、長崎、高知といった最果ての地に手軽にLCCで飛んで行ける時代になって、求めるレジャーが質的に大きく変化を起こしました。私はJR九州の豪華レジャー列車に乗りたいとは思いませんけども、東京から800km、1000kmといった距離を挟むことで、東京の風景との「同質性」がだいぶ薄まります。人にもよりますけど、そういう空間で過ごすことが「レジャー」じゃないかと。そしてそれを一度でも実感すると、軽井沢や南房総で過ごすことが安易にレジャーとは思えなくなります(まったくクソみたいな話ですね)。

  他にもSUVブームだとか、スポーツカーブームだとか(86にユーザーが流れた!)。とにかくレクサスISが売れる要素がなかなか見出しにくいですね・・・。それでもそこそこ売れているのは、このクルマの素性がとってもいいからなんでしょうけど。大分や熊本や鹿児島といった空港近くに別荘でも構えて、月に2〜3回は成田からジェットスターで片道6000円で飛ぶ。そこにレクサスISを1台置いておく・・・貸別荘の家賃+航空運賃(月3往復×2人)+ISのローンの合計で月額15万円以内で収まれば。数ヶ月ごとに大分、熊本、鹿児島、松山、高松、那覇と拠点を変える・・・こういう別荘ビジネスがあっても良さそうですね。




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2015年11月3日火曜日

レクサスRX 「キング・オブ・ファミリーカーの誕生!」

  誰も言わない本音・・・SUVなんて邪道!ただのファミリーカー! 

  SUVとは本来はトラックのシャシーに乗用車のボデーを載せたクルマです。過積載も上等!というくらいにトラックのシャシーは非常に頑丈に作られていて(ラダーフレーム)、そのシャシーでついでに乗用車も作ってしまおう!としたのが始まりだったとか・・・。黎明期はジープ(ウィルス)とランドローバーが、トラックさながらの強固なラダーフレーム構造を使って、軍用・行政用・民生用の車両として販売してきました。道路網が今よりもずっと貧弱な時代においては、治安出動用車両には悪路に耐えられる設計のクルマが必須でした。今でもアフリカの多くの国ではランドクルーザーやハイラックスといったトヨタ車が大活躍しています。

  時代は流れ・・・、道路もまともに整備されていない地域の為のSUVだったはずが、不思議なことにいまではインフラがバッチリ整っている日本を始めとした先進国で、高級車ブランドから次々とSUVが発売されるようになりました。自動車雑誌を隅々読んでみても、「なんでSUVが高級車になるのか?」の合理的な説明など誰もしてくれません!(見あたりません!)。自動車評論家の誰一人としてSUVが高級車として受け入れられている背景がわかっていないようです。ランドローバーは貴族の乗り物だった!という説明をたまに見かけますが、あの沢村さんがイギリスまで出掛けていってイギリス人に聞いてまわったところランドローバーの出自は民生トラックに過ぎないことが判明したそうです!「貴族文化」はでっち上げだと仰ってます!(ランドローバーは優雅でいいですよね!否定するつもりはないです!)

  最近のSUVはそのほとんどが、同じブランド内の小型車をベースにしています。ホンダだと、フィットからヴェゼルが作られていますが、ボディを高い位置にすることで、重心が上がってしまいその分だけ旋回能力と制動力は下がりますし、空気抵抗(CD値)も高くなってしまうので加速性能も燃費性能も悪化します。クルマの基本性能にとって良い影響などほとんど無いのに、それでもヴェゼルは売れ続けています。ヴェゼルの方がフィットよりも「高級に見える」・・・おそらくこの理由だけで売れているようです。

  ならばクルマの基本性能など考えずに、できる限り高級に見えるようにつくって、内装も豪華にしてしまえば、SUVはどんどん売れるはずです。どうやらその「方程式」が各メーカーにはとっくに存在していたようで、VWグループでは新型SUVをポルシェに開発資源を集中させ大型モデルに注力し、ボトムブランドのVWからコンパクトSUVを発売するのが後回しになり、大幅に投入が遅れたことが米国販売の不振につながったと言われています。カイエンを月に1000台売るのと、ホンダCR-VやトヨタRAV4が月に3万台売るのではどちらが儲かるか?・・・ちなみにカイエンは5万8千米ドルからでCR-VやRAV4は2万3千米ドルからです。

  米国に深く根を張っているトヨタやホンダに対して、愚直にボトムのVWブランドでSUV市場の勝負を仕掛けるのは確かに「愚か」で、プレミアム&ラグジュアリーブランドからの発売を優先した戦略も納得できます。しかし「走り以外」の部分での勝負となると、やはり強いのがトヨタとホンダ・・・。そんなトヨタグループが自信を持って「最高のラグジュアリーSUV」として発売している「レクサスRX」がフルモデルチェンジを迎えました。

  今年から日本でも最上級SUVとしてランクルをベースにした「レクサスLX」が発売されて、上級志向のユーザーはそちらへ移っていくでしょう。レクサスLXとランクルが「キング・オブ・SUV」ならば、レクサスRXはアルファードと並んで「キング・オブ・ファミリーカー」といった風格を持っています。「キング」ってどういう意味かって?・・・街中を走っていると、CX5やヴェゼルさらにはハスラーをたくさん見かけますが、そこに突如としてランクルが現れると!・・・なんちゃってSUV風味のクルマに乗っている人が居たたまれない空気になる感じですかね。それが「キング」です。

  同じようにヴォクシー、ステップワゴン、セレナでごった返すところにアルファードが現れたら・・・、5ナンバーのミニバンがなんだか軽自動車に見えてくる。しかもこのキングはそこいら中にいる!!!同じ色のキングが2台並んで走っていたり・・・。そして新たなキングが「レクサスRX」です。もうおわかりだと思いますが、トヨタ車には「国民車」の顔と「キング」の顔があります。クルマ文化に全く造詣のないアホなオッサンは「トヨタのデザインはつまらないね〜」なんて戯れ言を言ってたりしますが、ロールスロイスやマイバッハよりも「キング」なモデルを作りつづけてきたメーカーはほかでもなくトヨタです。「セルシオ」「ソアラ」「アリスト」・・・キング伝説はまだまだたくさんあります。

  最近のトヨタ&レクサスデザインは、量販車のブランドとは思えないほどにデザインで「攻め」てます。攻めないクルマはトヨタじゃない!なんて合い言葉がデザインを担当する部署では飛び交っているのでしょうか? 今回の新型RXもその傾向がしっかり現れていてノーマルでほぼ「フルエアロ」の状態です。ひと目見てフロントグリルのデザインだけでなく、フロント・サイド・リアに至るまでスカートが張り巡らされていてビックリなんですが、これはトヨタが新しい「キング」を生み出す為に意図的にやっているのだと思います。

  ここまでやられちゃうと、ハッキリ言って他のブランド、特に輸入ブランドはツライですね。レクサスRXとサイズ・価格でガチンコになる「ボルボXC60」なんて、RXと比べちゃうとデザインから「プレミアム」な雰囲気はまったく感じられなくなります・・・。いやボルボだけじゃないです、ポルシェ(カイエン、マカン)もなんだか地味に感じます。BMWはX5はSUV専用設計シャシーなので独特のオーラが出てますが、X1〜4あたりではまるでレクサスRXとは勝負になってないです!メルセデスもGLA・GLK・GLE・GLはオーラがない(売れてない!)。伝統のゲレンデだけはいつ見ても特別ですね・・・。

  そして何といってもレクサスのSUVはセダン系よりも上手く作れているのでは?と思うほど、このブランドは車高が高いクルマの内装が巧みです!インパネのデザインなんかデカいクルマほどよくまとまっています(もちろんコンパクトカーも上手いですけど)! 「オマエの好みを押し付けるな!」とか言われそうですけども、BMW、アウディ、メルセデス、ポルシェのSUVのインパネ見てから新型RXのインパネ見てみてください!完全に1世代以上先に進んでいますよ!ドイツ勢はトヨタブランドのハリアーと比べても苦しいくらいです。レクサスを上手く取り入れているフォード・クーガの現行モデルの方が、ドイツ勢よりもよっぽど良くできているように感じます!

  今ではアメリカ車を代表するプレミアムブランドのリンカーンもキャデラックも内装から乗り味まで完全にトヨタ・レクサス調になっています(ジープ擁するクライスラーはイタリア路線みたいですが・・・)。日本に入ってきているシボレーやフォードを試すと、安いアメ車はなんかVW車みたいな雰囲気で、高級なアメ車はトヨタ車!キャデラックATSのハンドリングなんかまるでマークXみたいです。そういえば中国のトップメーカー「第一汽車」も、小型はVWをフラッグシップはトヨタをベンチマークしてましたね。

  もはや「レクサスRX」の勢いに対抗できるモデルは、ジープとランドローバー(あとはフォード?)だけですね。ジャガー、マセラティ、ベントレー、ランボルギーニがSUVを投入してきても、物好きしか振り向かないでしょう。CX5、CX3、ヴェゼル、エクストレイル、エスクードなどなど大衆ブランドにも良さげなSUVはたくさんありますけど、やはり冷静にクルマを比較してみると、レクサスこそが「SUVの覇者」なんだとわかります。まともなSUVを買うなら絶対に「レクサス」「ジープ」「ランドローバー」の三大ブランドだと断言してもいいくらいですね・・・(BMW・X5とメルセデスGクラスもいいけどね)。


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2015年6月22日月曜日

レクサスRC 「ナイスなリアデザインは◎」

  雑誌「Pen」が6/15日号で「スポーツカー&腕時計」の特集を組んでます。やっぱりムダにマニアックでどこか貧乏臭くて、編集部の青息吐息感が伝わってくる専門雑誌と違って、高所得者に狙いを定めた総合誌の完成度は凄まじく高く全くといっていいほど「隙」がないですね。これが「カーグラフィック」の半額で買えてしまうのだから、自動車専門誌はたまったもんじゃないです。

  何が違うか?と、言われるとちょっと難しいですけど、決定的な「差」は全ての写真に味わいがあるところですかね。自動車専門誌の写真はなぜかテンションガタ落ちになるケースが多いです、イベントで広場に同じ種類のスポーツカーがズラッと並んでいるショットを見せられても、たくさん居て壮観!ってことなんでしょうけど、全くもってオーナー目線では要らない絵面じゃないですか?

  それに対して「Pen」は海外オーナーを精力的に取材していて、その一人一人が老若男女問わずに、いい表情しているナイスな「カー・ピーポー」ばかりです。もちろん彼ら彼女らの愛車もスタイルからカラーリングまでこだわり抜いたセンスの光るものばかりなので、思わずため息が出ますね・・・。オペルGTのようなヒストリカルなクルマもありましたが、マツダロードスター、テスラロードスター、メルセデス300SLなどなど・・・それなりにコンテンポラリーで、いわゆる超絶スーパーカーに分類されるようなクルマばかりです。ロードスターも日本よりアメリカの景色に馴染むことがよくわかりましたよ・・・。

  写真を見ただけで全くの恐縮なのですが、やはりクルマは「個性」であり「存在感」が重要なんですね。確かに「走り」も必要でしょうけど、その気になればオーナー自身が手を加えて物理的に高いレベルのクルマに仕上げていくことは可能です。それよりもノーマルの段階で十分にゾクゾクするようなデザイン上の「存在感」が欲しいですね。そしてそんなクルマを手に入れちゃうと、もう手放せなくなってどんどんとコレクションが増えていってしまうかもしれないですが、土地が安い過疎地域にセカンドハウスを建ててでも、そういうクルマ道楽をやり遂げたいですね・・・。現在の所有車「GHアテンザセダン・ホワイト」は、私のコレクション第1号に相応しい「存在感」を放っていまして(オーナーバカです)、2台目は何にしよ〜かな〜!

  もし今、宝くじが当たってコレクションを増やせる!としたら第2号は何にするか? とりあえず現行市販車なら「レクサスRC」「フォードマスタング」「ポルシェボクスター」の3台がいいですね。いずれも20年くらいは余裕で愛せそうな美しいデザインに仕上がっていると思います。クルマの実力も加味したら「日産スカイライン」「ジャガーXE」も良さそうですが、少々デザインが小さくまとまってしまって「華」がない気もします。

  スカイラインやXEはあくまでセダンなので、RC、マスタング、ボクスターといった2ドア勢と比べられるとキツいかもしれないです。クーペやスポーツカーに比べてセダンのデザインは万人ウケする穏やかなテイストが強制されます。さらに相対的に高くなってしまう車高こそ、年々大型化する中で伸び続ける全長でバランスは取れていますが、今度は逆にサイドのデザインが間延びした印象になるのが、現在のセダンのツライところかもしれません。現行の「アテンザ」もサイドの間延び感が一長一短といったところで、「あくび」が出そうなダルさを感じます。もちろんマツダの下位モデルと一線を画す壮観なサイドラインという捉え方もあるでしょうが・・・。

  「レクサスIS」はちょっと凝り過ぎたボディラインが経年とともにウルサく感じられてきました。そろそろ360度のデザイン一新(フェイスリフト)なんてのもいいかもしれません。元々のシルエット自体は悪くないですし、メルセデスCLAやCのややふざけた(下品な)ウェーブ感に比べれば、まだまだ鑑賞に十分耐えられるレベルではありますが・・・。

  全くの余談ですが「CLAシューティングブレーク」のシルエットはいかがなもんでしょうか? 発売前からすでに齟齬(風化)が始まっているプレミアム新型車は久しぶりですね・・・。ただしこのクルマが目指すニーズも何となくわかるんですよね・・・既存のCセグワゴンからの変化球として、「ミニ・クラブマン」「サイオンxB(カローラルミオン)」のような西海岸テイストの「チョイ悪オヤジのプライベートカー」を狙っているのかな?

  CもCLAもウンザリ!と言ってみた所で、メルセデスは日本のオヤジ好みをガッチリ掴んでいるようで販売は好調です(ダサいオヤジが多い日本・・・)。メルセデスCLA-SBだけでなく、もはやプレミアムブランド全体から「チャラさ」みたいなものを感じます。マーケット的にそれが正解!だというならば、それはメーカーの自由ですけども、「そんな3年で買い換えさせるデザイン」には全く興味が惹かれないですし、少々不謹慎ですが、そんなクルマにドヤ顔で乗っている人々を見て、失笑してしまう気持ちが顔に出ないようにいつも我慢してます。

  そんな「プレミアム=チャラい」という潮流に逆らっている?と感じるのが、「レクサスRC」ですね。まるでスバルのデザイナーがゲスト参加した?かのような「硬派」なテイストを随所に感じます。ボンネットで直線を表現する点や、シンプルに機能性を追求したライト回りの造形、そしてGTウイングも似合ってしまいそうな愚直でヤンチャな佇まいは、スープラ、シルビア、FTOあたりのスポーツカーデザインが好きだった層も素直に好意的な評価を下してくれそうです。レクサスISから「スピンドルグリル」と「ヘッドライト下のLED」といった「刻印」をそのまま受け継いでいますが、クルマの雰囲気はだいぶ違ったものになっています。

  こういった特徴だけだったら、まあ凡百の2ドアクーペ(4シリーズやA5)と大きな差はないのですが、このレクサスRCは各部の愚直な作り込みによって「ガキっぽさ」を見せますが、そこから見事なまでに「グラマラスなリアデザイン」によって昇華させています。トヨタの開発者(オッサン)が童心に帰って愚直にデザインしたであろう各部に、なんだかイジらしいものを感じて「こういうの喜ぶ人多いよな!」なんて散々上から目線で鑑賞したあとに、そこからは想像が出来ない「アダルトなリアデザイン」を見せつけられて「昇天!」してしまうという、「デザインの振り幅」が実に見事です。

  BMWファンや自動車評論家は、口々に「RC」は「4シリーズ」の焼き直しと言っているようですが、もしBMWにこんなセクシーなリアデザインがあったならば、もうとっくの昔にメルセデスを葬って、アウディにもレクサスにも付け入る隙すら与えない完全無欠のプレミアムブランドになっていたと思います。私が知る限りではBMWの秀逸なリアデザインは、先代6シリーズだけですね・・・。もしかしたらこの「RC」はレクサスデザインがBMWほかを打ち破った画期的なデザインとして長く後世に残るかもしれません。ちなみにノーマルの主張するデザインのリア・エアダクトではなくて、「RC-F」のさりげないタイプがいいですね。

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2014年7月7日月曜日

レクサスNX 「安さ爆発!の北米価格なのに・・・」

  まだ公式サイトには掲載すらされていないのですが、レクサスNXは北米でも発売される見込みで、アメリカ誌によると3万米ドル〜という価格設定になるようです。アメリカ価格で3万ドル〜というのは、プレミアムブランドの一つの基準で、主に最底辺に位置するモデルの価格帯で、3シリーズ、A4、Cクラス、レクサスISなどがこのクラスに該当します。これらのモデルは日本価格も本体450万円ほどで横並びに設定されています。「日本価格は50%増し」がこれら4ブランドでは常識みたいです。

  ちなみに日本の自動車ファンから「売国企業」と反感を買っている日産のスカイラインですが、日本で発売されているHVモデルの北米価格が4万5000米ドル〜となっていて、実は日本価格とほぼ同じというとても良心的な価格設定です。そしてレクサスNXの予想北米価格とほぼ同じ3万ドルで売られている日産ムラーノは日本でも300万円から設定されています。それに比べると、やはりレクサスISとレクサスNXの日本価格は高いと感じてしまいます。

  トーマス=フリードマンがかつてレクサスをグローバリゼーションの「象徴」として挙げた時は、正直言ってピンときませんでした。当時はアメリカで売られているレクサスがセルシオ、アリスト、アルテッツァ、ウィンダムとして妥当な価格で日本で売られていただけでしたから・・・。それが現在では何となく理解できるようになりました。確かにレクサスはアメリカだけでなく日本でもメルセデスやBMWと肩を並べるほどの「メジャー」ブランドになりました。

  フリードマンは確かNBAの選手を例に挙げてグローバリゼーションを説明していましたが、「シカゴブルズが全盛の時代にはNBA全選手の約半数が「最低年俸」の約2500万円だったのに、マイケル=ジョーダンといった一部のスター選手はCMなどの収入を合わせると50億円くらい稼いでいる。バスケットボールの実力はそれほど大きくは変わらないチームメート同士なのに、なぜそんなに格差が広がるのか?」このことを説明できるのが「グローバリゼーション」というわけです。その詳しい説明は省きますが、つまりは「メジャー」かどうか?がそのものの「価値」に大きな影響を与えるということです。レクサスと日産(インフィニティ)の日本における「格差」にもほぼ同じような説明が当てはめられそうです。

  それでもこのレクサスNXが「メジャー」にあぐらをかいた権化か?というとそうではない面もありまして、メルセデスやBMWといった他の「メジャー」と比較する中ではいくらか謙虚な存在になっているようです。プレミアムSUVを開拓したBMWのラインナップと単純に比較すると、「X3と同じ内容でX1の価格で済む」というプレミアムSUVのバリューを刷新しようとする狙いを秘めた1台です。簡単に言うとメジャーの中での「価格破壊」を意図しているようですが、同じようなクルマは他にも出て来ています。レクサスNXだけでなくメルセデスGLAも同じようにリーズナブルなプレミアムSUV市場を切り開こうとしています。

  これまでトヨタRAV4やホンダCR-Vといった2万ドル程度のSUVが売れる一方で、SUV界の"マイケルジョーダン"になったX3は4万ドルで販売されていました。しかしご存知の通り、年俸問題で選手会のストライキが発生するなどして、NBAの世界的な注目度は急激に落ち込みかつてのような輝きを今では世界に発信することはなくなりました(バブルが完全に弾けました)。NBAに代わって英国プレミアリーグ(サッカー)が巨大スポーツ産業として台頭してきたようですが、例えば人気チームのマンチェスターUのスタメンの年俸は1億〜20億円程度の開きはあるものの、かつてのシカゴブルスほどは格差は無くなっているように思います。NBAのストなどを経て行き過ぎた格差が是正され適正なレベルに抑えることを目指して、あらゆるプロスポーツでここ10年の間に議論されてきた結果と言えますが、それと同じことがプレミアム車の購入価格にも反映されつつあるのかもしれません。

  「価格」の問題とは別に、市場からSUVに求められるものも年々大きく変化してきました。かつてはエクゼクティブの間で大ブームを巻き起こしたプレミアムSUVですが、ハマーの破綻以降流れがだいぶ変化してきました。2001年9月11日以降のテロ対策意識の高まりから大ヒットしたのが、2002年に発売されたハマーH2で、軍用車両を転用した趣味のクルマH1とは違い、GMで最大の販売を誇るピックアップトラックにキャビンを載せたSUVは営業利益を押し上げるとともに日本でもよく知られる存在になりました。しかしリーマンショックの煽りを受けてGMの経営が傾き、不採算部門に転落したハマーは2010年に廃止されました。

  トラックにキャビンを載せた初期のSUVは豪快で男性的なクルマと考えられていました。トヨタのハイラックスサーフなど多くの車種がトラックと車台を共有し、プレミアムSUVとして登場したBMW X5は当時傘下に置いていたランドローバーのSUV専用設計を使い、ポルシェ・カイエンもVWグループの共通SUVシャシーを使って作られました。しかしここ数年に新たに追加され流行の兆しを見せている小型SUV/クロスオーバーモデルに関しては、普通乗用車用のプラットフォームを使って生産効率を上げるケースが増えています。そしてそれらのモデルの多くは運転のしやすさや居住性の良さを主に女性ユーザー向けにアピールして人気になっているようです。

  これらの新型SUVは主に車格に応じて3タイプに分けることができます。一番小型のものが「BセグベースSUV」でホンダ・ヴェゼル、日産ジューク、VWクロスポロ、ルノーキャプチャー、プジョー2008などの小型SUVが属します。そのワンランク上が「CセグベースSUV」でレンジローバーイヴォーグ、スバルフォレスター、メルセデスGLA、トヨタハリアー、レクサスNX、日産エクストレイルが入ります。そしてその上のクラスが「C/DセグベースSUV」でBMW  X1/X3とマツダCX5で、「BMWL2/L7シャシー」及び「マツダスカイアクティブシャシー」という高速対応型のシャシー(3シリーズ、アテンザと同じ)を使っています。ただし次期X1はFF化されBMWミニと共通の「BセグベースSUV」になる模様です。ちなみにポルシェ・マカンはVW・B8という「D/Eセグ」相当のシャシーを使っています(アウディA4/A6などと同じ)。

  マカンはともかく、この3タイプのシャシー分けで小型SUVの特徴がある程度はわかります。「Bセグ」は「コンパクトでオシャレ」というコンセプトと突き進むものが多く、「Cセグ」は「余裕と本物感」を前面に押し出す設計が多く、「C/Dセグ」は内外装の作り込みよりも、基本設計の高さを生かして「走り」で勝負するタイプが多いです。レクサスNXは所属する「CセグベースSUV」の中ではまずまずのパッケージを誇っています。またレクサスの内装ならばクラスでも最上位を狙える作り込みになることが予想されます。もちろんベースはトヨタ・ハリアーと同じものですが、価格差を埋めるだけの何かを必ず盛り込んでくるでしょう。この件に関して島下泰久というジャーナリストがちょっと前に興味深いことをコラムで語っておられましたが・・・。


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島下センセーが吠えた!トヨタ・ハリアーは・・・。

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2014年1月21日火曜日

レクサスCT200h(マイナーチェンジ) 「好デザインを部分的にいじると・・・」

  「内装で売れてるクルマ」というのがトヨタとレクサスのラインナップには一定割合で存在する。正確に言うと内装で売れてるではなくて、内装によって本体価格をつり上げている。トヨタは人気車種の内装は適当に誤魔化すけども、なかなか特徴が打ち出し難いと判断したクルマに関しては、内装チームが本気を出して挽回する傾向にあるようだ。

  レクサスCTはプリウスと基本同じパワートレーンを使いながら、140万円の価格差を納得させるだけの「付加価値」が確かにある。レクサスディーラーに出入りできるというプレミアム感に加えて、内装の大幅な向上、遮音性の高さ、衝突時の受動安全の高さ、後輪サスの高性能化による乗り心地の向上などがある。レクサスDへの出入りはともかく、他の点はクルマ好きならば重視してしまう項目ばかりだ。プリウスのメーカーオプションに遮音性・受動安全・ダブルウィッシュボーン化・内装があって140万円で全部付くならば安いのでは?もちろんエクステリアデザインもプリウスとCTでは大きく違う。

  さらにプリウスと同じに見えるスペックからは想像できないが、発進加速やブレーキもプリウスほどには違和感の無い設定になっていて、ドライブFUNへの配慮もある程度はされていて、プリウスよりも不満の少ないものになってはいます。個人差はあるでしょうが確実に満足できる人の割合は多いはず。さてここまでが2011年1月のデビュー段階ですでに達成されている話だ。

  ちょうど3年が経過し、Cセグの市場環境も激変して、CTのようなプレミアムを称するモデルも珍しくなくなった。メルセデスとボルボが低価格を売りに参入してきたので、クラスの平均価格もだいぶ安くなっているが、古株のBMW1やアウディA3をおさえてCTが頭一つ抜けた孤高の価格設定になっている。国産車代表のプリウスと輸入車代表のゴルフがほぼ同価格でガチンコしているが、それぞれの上級版と言えるレクサスCTとアウディA3は、ベース車からどれほど飛躍しているかを単純に比べると、やはり断然にCTの方が手が加えられているので納得だ。

  そしてこのクルマはソツなく売れている。大ヒットと形容するわけにはいかないが、クラス最高の価格設定にも関わらずに見事。プリウスに見向きもしないクルマ好きには何の興味も惹かないだろうが、やはり内装ひとつ採ってもクラスで断トツの出来映えなのだから、所有者の満足度がかなり高いのも想像できる。

  もちろんレクサスは売れ行きになにも不満のないので、実質的な値下げにつながるような設定・変更は今回まったく行われなかった。3年前の内装も今なおどのライバルも追従できないレベルにあるので、全くインパネデザインの変更は行われていない(ようだ)。変更点はだいぶ前から規定路線だったレクサス全ラインナップのグリルを統一する活動の一環がこの底辺グレードにまで到達したことくらいだ。

  一部のユーザーからは早くも「レクサスのデザイン変更で下取り価格が大打撃」と報じられているが、このCTに関してはLS・GS・ISのグリル変更ほどには影響がないのではないかと思われる。デザイン面での良し悪しは好みの問題だと思う。レクサスオーナーともなると現行モデルへのこだわりが大切なのかもしれないが、そういう外面的な事を気にするくらいならCTなんて乗らなければいいのにという気も・・・。頑張って乗り換えたところで世間の評価は何も変わらない。

  今回のマイナーでFスポのルーフ塗り分けが大々的にPRされているが、個人的な感想ではCセグは「塗り分ける」サイズではない気がする。完全に勇み足といっていい・・・。シトロエンDS3やホンダCR-ZといったBセグのルーフ低めの塗り分けは、文句なしにオシャレだけど、同じ事をジュリエッタやプジョー308がやるだろうか? レクサスとしてはブランドの裾野を拡げる為に、比較的低価格なクルマ達に上級車種では出来ないキャラクター付けを進めているようで、新型ISには独特のスポーティなエッジ感が備わった。

  そしてこのCTにはより多くのカラーバリエーションを用意し、BMWミニのような切り口を兼ね備えたクルマにしようとしているようだが、さっきも言ったようにサイズがおかしい。エクステリア以外の変更をしないという強気のマイナーチェンジをするくらいに、このクルマの基本的な競争力は高いのは間違いない。しかし何もしないわけにもいかないというジレンマの結果が、新カラー投入とルーフの塗り替え。この安易さがせっかくのクルマの尊厳を貶めることにならなければいいけど・・・。


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2013年11月20日水曜日

レクサスRC 「売れそうだけど売れるかはわからない・・・そういう時代」

  クルマの基本性能としては申し分ないけど、見事に売れないクルマってあります。日本メーカーがライバルの輸入車をきっちり上回るクルマを作って、その輸入車よりも高い価格で売るという前代未聞の現象を起こしているのがレクサスISです。今度発売される新型スカイラインもBMW3やメルセデスCを上回る価格設定をしてくるようです。

  BMW3やメルセデスCはドイツやアメリカでは若者や女性の為のクルマとして主に使われるため、年配の男性がマイカーとすることは少なく、日本とはやや使われ方が違っています。その上のグレードとはあらゆる部分で差別化されているのでブランドの中では価格がかなり抑えられているので、ドイツではBMW3といえばスバルレガシィよりも1万ユーロほど安く設定されていて、レガシィの方が完全に高級車と見做されています。

  レガシィのようにドイツで評価されている日本車はそれほど多くはありませんが、クルマそのものの価値を考えたとき、レクサスISや新型スカイラインがBMW3やメルセデスCよりも高い価格設定がされても止むを得ないと思います。それでも日本のユーザーは「日本車なんだからドイツ車よりも安いのが当たり前」というバブルの頃の先入観がまだまだ抜けきらないようです。なのでいくらレクサスでもBMWより高い価格設定に納得しない人が多く、冒頭の言葉のような「売れそうだけど、売れない」クルマになってしまうケースが多いようです。

  BMWファンの皆様はどうお考えかわかりませんが、ISやスカイラインの基本性能は3シリーズのそれとは全く異次元で、設計そのものは7シリーズに近いレベルです。3シリーズ(ベースグレード)の適正価格は日本円で250万円程度であり、レクサスIS(ベースグレード)は400万円、新型スカイライン(ベースグレード)は500万円が適正価格と言えます。

  さて前置きが長くなりましたが、セダンに続いてはクーペも来年には「BMW4」と「レクサスRC」と「スカイラインクーペ」が相次いで発売される見込みです。クーペとなると、現在では日本メーカーが海外向けにラインナップしている程度で、デザインの美しさといった点では本場の欧州メーカーとはまだまだ造形力に差があると見做されてきました。

  三菱「エクリプス」など海外市場で一世を風靡したデザインもありましたが、日本国内でも発売される量販モデルのクーペのデザインであのBMWに対して優位に立つとは俄には信じがたい状況です。しかしデザインが公開されている「BMW4」と「レクサスRC」を比べたときに、なんと僅差かもしれませんが「レクサスRC」の判定勝ちと言ってもいいくらいにレクサスのデザインは冴えています。価格はまだ公表されていませんが、先代3クーペからわずかな値上げに抑えた「4シリーズ」に対し、「レクサスRC」は予想では700万円〜くらいの強気な姿勢を見せそうです。

  もちろん4シリーズとはクルマのレベルが断然に違います。その辺をよく考慮すれば3.5LのNAがベースグレードですから、700万円は妥当な金額です。4シリーズがRCと同じレベルの足回りやエンジンを装備したらBMWは900万円程度の価格を付けるでしょう。しかし! それでも日本の一般ユーザーはレクサスに反発するでしょうし、BMWファンは4シリーズへ、レクサスファンはRCへと傾倒するはずです。もちろんトヨタも700万円のクルマが飛ぶように売れるなんて考えてないでしょうけど・・・。肝心なのは日本のポルシェファンやマセラティファンは一体どっちを支持するのか?ってことなのかも知れないですね。



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  ↓今回の東京MSで一番の楽しみはレクサスRC!あの優美なリアデザインをじっくり見てきたいです。
 

2013年5月19日日曜日

新型レクサスIS 「せっかく買うなら"350"一択だな・・・」

  新型レクサスISが発売された。発売前からこのクルマのデザインにはとても注目していて、一見して「ちょっとわかりにくい」が決して悪いデザインではなく、歴代のレクサスのラインナップでも最高の出来ではないかと思う。ただレクサスのトップグレードのクルマではないISだけに、特別なデザインを配することで、ブランドのバランスそのものが悪くなるのではという余計な心配をしてしまうほど、「特別なオーラ」があるクルマだ。

  新型ISは「特別なデザイン」というだけでなく、現行レクサスGSと同じプラットフォームを使っているということで、二代目(現行)レクサスGSのオーナーからしてみたら少し面白くない展開かもしれない。つまりその分この新型ISは「間違いなく」お買い得なモデルのはずである。新型に設定されたグレードはエンジンスペックで大別すると、250/300h/350の3つなのだが、実際に買うとしたらどれを選ぶのか? 結論から言うと「350以外にはありえない」が答えのような気がする(あくまで主観です、悪しからず・・・)。

  ISはレクサスのトップグレードではないにせよ、十分に高価なクルマだ。ゆえに100万円くらい安い他の日本車と比べて「かったるい」加速性能では500万円も出す気がとうてい起きない。「IS250」は車重1580kgとなっているが、想像するだけで大して取り柄の無いクルマがイメージできてしまう。2.5LのV6エンジンはトヨタのクオリティーカーに使われるベースのエンジンで、それほど強調するポイントが無いエンジンだと言える。トヨタだけでなく日産も同様のものを使っているが、このV6の2.5Lというスペックのエンジンが見られるのは日本だけ(トヨタと日産)と言っても過言ではないほど、世界のメーカーではほとんど採用されていない,、やや特殊なエンジンスペックだ。調べがついた限りでは、日産のエンジンを使うルノー・サムスン(韓国)とBMWチャイナ(中国)の作る5シリーズくらいにしか使われていない。

  トヨタにせよ日産にせよ、V6の2.5Lは「とりあえずV6」という意味以外に取り柄がないエンジンだ。BMWもMBも直4ターボが主流となった今では相対的に「非力でなおかつ重い」エンジンでしかなくなってしまっている。200万円台で買えるマークXならまだ理解はできるが、「世界のプレミアム」を謳うレクサスブランドで扱うエンジンではないように思う。トヨタの新型車である新型クラウンと新型ISでこのエンジンは使われているが、車重で単純に比較するとマークX(1510kg)>クラウン(1540kg)>IS(1580kg)となり、価格が高いとその分車重も増えてしまっている(直4ターボのBMW320iは1440kg)。これでは新型IS250に500万円払う気には到底ならない。

  レクサス300hに関しても車重1680kgにもなっていて、同じパワーユニットで登場し抜群の加速性能を示して好評だったトヨタブランドの「カムリHV」と比べて140kgも重くなっている。いくらなんでも同じクラスのクルマでここまで車重に差がつくものだろうか? 結果としては新型ISに採用されているプラットフォームに関しては、トヨタはあくまで「重厚長大」のイメージで仕上げていて、本来想定されるボディサイズはEセグ以上、つまり車幅1840mm以上で全長4800mm以上のクルマなのだと思う。よってその大きさのクルマを振り回すには「V6の3.5Lエンジン」もしくは「V8エンジン」を載せるくらいがちょうど良いのかもしれない。ISは確かに新型デザインに新型シャシーで文句はないクルマなのだが、もしこのクルマが「V8」専用モデルだったら・・・。トヨタが追い求める「小型プレミアム」が完成したのではないかという気がする。


↓やはりプレミアムスポーツセダンはNAエンジンというレクサスのこだわりはいいですね。
  

2013年5月10日金曜日

新型レクサスIS 「ハイブリッド依存型セダンではないはずだが・・・」

  「ハイブリッド人気」に甘やかされている感がある日本の高級セダンの販売状況をみていると、時代の流れとはいえ「違和感」を感じてしまう。そもそもセダンは、コンパクトカーに比べて、ホイールベースやトレッド幅を広くとっている傾向が強い。これは居住性やデザインだけでなく、高速道路での走行性能を最大限に高めることに貢献している。自分もセダンを愛用しているが、これを選ぶ最大の理由はまちがいなく「高速安定性」だ。

  主な使用目的が「休暇ドライブ」でほぼ毎週のように300km超のドライブに行っているので、高速道路での「燃費」を重点に考えると、低排気量のコンパクトカーやハイブリッド車は選択肢に入らない。ハイブリッド車に惹かれる点は、アップダウンの激しい「箱根」や「雁坂峠」を下るときに使うエンジンブレーキでかなりの充電が出来るような気がするくらいだ。それでもフル充電したところで、リチウム搭載のプリウスPHVでさえEV航続距離はカタログ最大で26kmなので、フーガHVでは微々たる数字だろうし、クラウンHVと同じ「新型IS300h」でもEV航続距離は2~3km程度だろう(それでもないよりはマシか・・・)。

  とりあえずハイブリッド車を駆ってハイウェイや峠道へ行っても、今のところはデメリットの方が多いと考えている。ハンドリングを楽しむにはハイブリッドは重すぎると、マツダの開発担当者が言っていたが、峠道で無駄にアンダーが出るクルマだと、狭いところでは正直怖い。やはり峠道に乗っていくなら「ハンドリング」では負けないというクルマじゃないとドライブは楽しめないと思う。プリウスなどのハイブリッド車に乗って一番感じるのは、お尻の下に余計な「座布団」が敷いてある感じがすることだ。おそらく車軸にモーター駆動が付けられている分だけ、路面の状況が緩く伝わってくる。トヨタの足回り設定も当然に災いしているとは思うが、これでは楽しくないし、タイヤがどこまで踏ん張れるかわかりにくいので危険だ(あくまで峠道ではの話です)。

  高速での実燃費ではISの「350」「250」「300h」はどれもほとんど差がないので、自分の使い方ならどれでもいいと思う。個性で選ぶとしたら「350」になると思う。Dセグに3.5LのNAエンジンを載せるという「日本車らしい」パッケージに魅力がある。クラウンアスリート、マークX、レクサスIS、フーガ、スカイラインと不人気な3.5(3.7)Lセダンにはまだまだたくさんの車種があるが、日本ではオーソドックスなこれらのクルマと同等以上のドイツ車で購入するには、軽く1000万円はかかってしまうだろう。BMWの直6ターボも絶滅寸前だが、NAでこれ以上のパワーが出せる日本車ってやっぱりすごいなと思う。

  新型レクサスISはハイブリッドの予約が圧倒的に多いようだが、いまいち「クルマのイメージ」と「ハイブリッド」が結びつかない気がする。トヨタのハイブリッドは「渋滞」や「混雑」の道路では威力を発揮するといわれているが、自分は混雑道路が大嫌いなので、早朝や深夜時間帯に利用することが多いので、あまり恩恵を得られない。そもそも「新型IS」のデザインからして、混雑が激しい都心部の幹線道路を平日昼間に走らなきゃいけない人が乗るクルマにはとうてい見えないのだが・・・。それでも大盛況なのは、おそらく下取り価格を期待してのことだろうと思う。ただドイツ車を超えるべく新開発されたシャシー(GSと同じだが)に「ハイブリッド」載せて持ち味を消し合ったクルマが今後も評価され続けるとはとうてい思えない。


↓これと基本設計は一緒です。GSも車重がなかなか抑えられていて、抜群の走行性能が想像できます。ただ「350」で580万円からというのは・・・。



  

2013年4月24日水曜日

レクサスHS 「国内引きこもりレクサスモデルの実力は?」

  レクサスの本場アメリカ市場で「HS」がとうとう生産中止となり、現在では日本とハワイでしか買えなくなっているらしいです。正月明けからずっと日本向けのレクサス公式サイトのオープニングページを飾って来たので、FMCと思いこんでいましたが、どうやらMCだったようです。北米向け公式サイトでは旧型ISの限定車がトップを飾り、日本向けはこの「HS」を強烈にプッシュで、日米どちらもレクサスの在庫処分が行われていたようです。

  このクルマはハイブリッド黎明期にトヨタが作ったSAIというセダンを元にしたレクサス車です。発売当初は斬新なコクピットの設計などがウケてかなりの台数が出ていて、しかも現在も中古車市場ではかなり人気が高いようです。ただトヨタのHVシステムが急激に進化して来て、カムリHVが日本でも発売されると、基本システムの古さが災いしてSAIとともに販売不振に陥りました。現在ではトヨタ・レクサスの高級車には全てハイブリッドが用意されていて、燃費や走行性能に優れるカムリHVのシステムがクラウンやレクサスISにも使われています。それでも設計が多少古いクルマでも日本でならトヨタの営業力でいくらでも売る事ができると判断したのか、「HS」をモデル廃止にはせずに日本市場だけのためにMCを敢行しました。派手に外装を変えていて、どうやら乗り換えを煽っているようです。

  なぜ「HS」を廃止しないか?についてはトヨタとしては多少「意地」になっている部分もあるのだと思います。今、売れるクルマだけを作っていてはいけないということを経験上わかっているからというのがトヨタの判断ではないでしょうか。実際にラインナップの「多様性」という意味では「レクサスHS」は、「マークX」よりも存在意義はあるような気がします。トヨタにとっては「マークX」はもはや伸びしろがないモデルになっていますが、「レクサスHS」は今後も新たな自動車の機能を付加していく「実験台」として格好の素材と言えます。HSのように「カッコいい」や「ドイツ車っぽい」というベクトルとは真逆の方向性で自動車の価値を追求することは、メルセデスやBMWに対してトヨタが「絶対的な優位」を確立して保持するためにとても重要だと思います(マークXを今のまま改良してもBMWには勝てないクルマにしかなりません・・・)。

  もしかしたら、2代目「HS」は「燃料電池車」として登場するかもしれません。レクサスLSやクラウンがいきなり「燃料電池車」になったらさすがに衝撃的で、せっかくのブランドイメージが台無しになるかもしれません。しかし「HS」ならば、特に問題もなく受け入れられ、大きなブランドイメージ向上につながりそうです。それ以外にも「HS」の次期モデルには「無限の可能性」があります。例えば「シトロエンDS5」のようなエレガントなボディをまとった、エスティマと共通の車台のクルマになって登場しても魅力的です(というか間違いなく売れます)。どんなに予想外に進化しても全てが肯定的に受け入れられそうな「高級車」は世界を見渡してもこの「HS」だけではないでしょうか?(あっさり1代限りで廃止かもしれませんが・・・)

↓イギリスの子供用の図鑑。大人も十分に楽しめる内容です。

2013年4月23日火曜日

レクサスIS 「イタリアの風は吹くのか?」

  新型ISのデザインの「肝」は、アルファロメオのような「斬新さ」を、プレミアムブランドのフォーマットに上手く取込んで、まったくといっていいほどに「既視感」を感じないものに仕上げたことだと思う。レクサスの取り組みにおける「新型IS」は、LFAなどの特別なモデルで実験的に行ってきた「新しいブランドコンセプト」をついに量販車へと搭載する第一号のクルマになっている。そもそもLFAは「スーパーカー」としてデザインされているので、どうしてもスーパーカーの「本場」イタリア車のイメージがどうしても重なってしまう。新型ISもそのデザインを受け継いでいるので、当然ながらどこか「イタリア車」のような華飾が印象的だ。

  新型ISはドイツ車をライバルと公言して開発されているせいか、「アルファロメオ」ようだという感想を持たれることは少ないのかもしれない。しかしその影響は大きく見てとれるし「アルファ」の新作セダンと言われても納得してしまうようなデザインだと思う。デトロイトショーで発表された時から、ドイツプレミアムへの「コンプレックス」を少しも感じさせない「スケールの大きな」デザインであったし、新型アテンザがドイツ車への対抗意識を丸出しにしたデザインへと「変貌」したのとは一線を画した「大人のコンセプト」を体現していた。

  ドイツ車に勝つために、イタリア車の雰囲気を拝借したとも言えるが、このアイディア自体はまだまだ他のメーカーが目を向けていないものだし、「エッセンス」を上手く取り入れて「オリジナル」なものにしていると思う。ただこの「イタリアのエッセンス」は早くも今後グローバルプレミアムカーのデザインの一つの流行になるのでは?という気配を見せ始めている。新型ISより早く登場している「イタリアン」エッセンスのクルマが、フィアットグループの米国メーカー・クライスラーのブランド「ダッジ」のCセグプレミアムセダンの「ダート」だ。同じフィアットグループのアルファロメオ・ジュリエッタの車台を使ったオシャレなセダンで、フロントデザインこそダッジの一員を示す「豪快なグリル」だが、サイドやリアのデザインは紛れもなく「イタリアン」になっている。

  新型ISのデザインは北米で行われたそうだが、日本で見ているとまるで「突然変異」のように出て来たように思われるが、このデザインの採用を後押ししたのは、恐らくこのダッジの「ダート」が北米市場で新たな潮流を起こしているのを敏感に感じ取ったもののように思う。「ダート」はやや行き詰まっていたダッジブランドに再び生命を吹き込む象徴のようなクルマであり、「新型IS」も混迷を極めていたレクサスデザインに新たな方向性を見せるクルマになるような勢いを感じる。全てのプレミアムブランドはまずは北米を目指し、その後中国へと「溢れて」いく。北米と中国でヒットする為には、頂点にあるメルセデスに匹敵するほどの「押しの強い」フロントこそが「正攻法」と考えられてきた。アキュラ・インフィニティ・キャデラック・リンカーンといった有力プレミアムブランドが「鉄仮面」のような強烈なフロントを競いあっているが、「ダッジ」と「レクサス」は「イタリアン」という新たな方向性を見出したようだ。今後の「プレミアムセダンデザイン」の流行がどのように推移していくかに注目したい。

↓レクサスLFAのような「ポップで柔らかい」デザインで北米を制してほしい気もします・・・

2013年4月10日水曜日

新型レクサスIS ついに登場・・・その2

  去年FMCを迎えたレクサスGSは、レクサスの新型グリル車として発売されましたが、日本市場では初期出荷だけで終わってしまった印象なのが残念でした。調子が出なかった原因は新型グリルではなく、目玉グレードのHV仕様「450h」の価格設定がちょっと手を出しづらいところだったのが影響したと思います。

  さらに従来からある3.5LのNAもこのクラスのクルマにしては印象が薄い気がします。いまさら「GS=アリスト」と言うつもりはありませんが、3Lターボのアリスト(450万円)よりもパワーもあって燃費も若干は良くなっていて、内装も格段にレベルアップしていて、車重もすこし軽くなっているくらいの「GS350」(580万円)は価格差は埋めて余りあるくらいの出来のはずなのですが、「直列6気筒ターボ」を積んでいたアリストの方が、クルマ好きに「ドキドキ」を与えていたような気がするのです。ちょっと失礼ですが「ただの高級車」のGSと「世界最速スポーツセダン」のアリストではユーザー層も変わってくるでしょうし、トヨタとしてはアリストの「ブランド」を上手く、初代GSに引き継げなかっただけでなく、2代目GSもアリストを超越したイメージを発信することができていないと思います(まったく考えなかったのでしょうか?)。

  さて新型ISですが、こちらも日本のレクサスでは2代目になりました。前身車種である「アルテッツァ」がなかなかの人気車種だったせいもあって、初代は「レクサスのベースグレード」としての評価でそこそこの販売を確保したようですが、クルマ自体の評価で「アルテッツァ」を超えたという評判はついには得られませんでした。そもそもアルテッツァは「軽量FR」というトヨタ開発陣がやたらとこだわるコンセプトのクルマなので、現行レクサスISとは方向性がかなり違うもののはずなのに、トヨタは騙し騙しISを都合良くイメージを付けて売ってきたと思います。

  現行のISがアルテッツァの後継で同じプラットフォームのものを使っているのも事実で、初代ISはクルマの「キャラクター」としては曖昧な部分がありました。極端に言うとレクサスのお手本とされるアウディのラインナップで「A4」に当てはまるのが「IS」なのですが、アルテッツァは軽さが身上の「TT」をセダンにしたような位置づけのクルマになると思います。アルテッツァをベースとする初代ISは、アウディにおける「A4」なのかそれとも「TT」なのかをごまかしながら、8年もの長いスパンで売り続けてきました。

  2005年のレクサス開業当初は、「とりあえずレクサスオーナーになりたい」という人も多くISの販売も堅調だったようですが、レクサスでのHV展開が始まり、最廉価モデルではなくなった現状では、クルマ本来の魅力がないと販売につながらなくなっています。トヨタももちろんそれを自覚していて、かなりの「覚悟」を持って、今回のFMCに臨んでいるのが伝わってきます。

  新型ISはもはや「アルテッツァ」の影はまったく感じないクルマへと進化したと思います。「アルテッツァ」的なクルマ(軽量でスポーティ)を求めるユーザーには、とりあえず「86」が用意されたので、ISは全力で「脱アルテッツァ」に振っているのかなと思います。この振り幅が結構大きくて、トヨタ(レクサス)待望の「新型セダン」といってもいいくらいの変貌ぶりです。トヨタの開発者も「少なくともメルセデスやBMWと同等以上の車体剛性」という、なかなかの「上から目線」っぷりでコメントしていましたが、この言葉の真意は「MBやBMWのDセグなんて分解したけどたいした出来ではない」というトヨタの本音があるように思います。その上で「新型ISはドイツのプレミアムDセグのような南アフリカで作られるテキトーなクルマとは根本的に違います」という想いもあるのではないでしょうか(今までのISを棚に上げての発言が気になりますが・・・)。



  ↓トヨタはこのクルマをどう料理してくるのでしょうか?BMW製の直6ターボ搭載モデルを追加とかしそうですね。
  

2013年4月8日月曜日

新型レクサスIS ついに登場・・・

  いよいよ来月に新型ISが発売されることが、レクサスの「意味不明」なプロモーションビデオでほのめかされています(あの動画の主旨がまったくわかりません・・・)。クラウンは先代のシャシーをそのまま使ったそうですが、新型ISは新しいプラットフォーム(GSと同じ)が投入されていて、デザインも車体の大きさも変更になったので、トヨタのいつものFMCとは違い「新型車」登場の感が強いです。

  新型ISの特徴を端的に言うと・・・、ミドルサイズ(Dセグ)のプレミアムセダンは一般的にダサいけど、このクルマは「ただならぬ気配を感じさせる」フロントデザインのおかげで「独特のオーラ」が出ていてとてもいい感じでしょうか・・・。どこか「影」があるような不思議な魅力が宿っています。このクルマなら駐車場でとなりにBMW5やメルセデスCLSが停まっていても、全然遜色ないくらいの存在感があります。となりにフルサイズセダンが来るとBMW3やメルセデスCなどのISのライバル車は「カローラか?」というくらいに存在感が無くなってしまう難点があったので、その問題に真摯に取り組んだレクサスのデザイナーは素晴らしいと思います。

  せっかくの新設計もエンジンの設定がクラウンアスリートとまったく同じ3グレードなので、ちょっと「新鮮さ」がない気もしますが、「FR車なのだから6気筒エンジンを積むのは当然だ」と言わんばかりのトヨタの姿勢は決してブレてないです。「FR」なのに「直4ターボ」ばかりのラインナップ(FRの必然性を感じない)でデザインも平凡極まりないライバル車のポリシーも何もない「醜態」は見ていて気の毒に思うくらいです(情報弱者をカモにするブランド商法か?)。現実に「プレミアムDセグメント」はほとんどユーザーをナメてるとしか考えられない悲惨な状況が続いています。BMW3・メルセデスC・アウディA4はちょっと調べれば誰でも分かるくらいに矛盾だらけで「???」なことが多いです。そんな「暗黒セグメント」のイメージを変えてくれるのではないかと期待できるほど、レクサスISは全く「別次元」の出来映えのクルマだと確信しています(Dセグでもフラッグシップカーのような扱いをするのがレクサスの良いところですね)。

  トヨタがレクサスというチャンネルを使って、「日本で作る日本的高級車」を世界に売り出しているという事実は、今さらながら素晴らしいことだと思います。インフィニティやアキュラが日本のユーザーには縁が薄い存在なのに対し、トヨタはバブル期の日本の自動車産業が生み出した「世界で最もコンフォータブルな」品質で世界に勝負しています。たしかに車体価格は高いですが、日本車が本来持っている優越性を守りつつさらに進化させ、今やメルセデスを超える支持を得ている地域もあるほどに躍進しています。インフィニティもアキュラも同様ですが、プレミアムブランドというコンセプトはドイツ的ではありますが、実際に売っているクルマは日本車としてのパッケージを「芯」として強く持っていて大いに好感が持てます(スカイライン・アコードなど)。レクサスも国内専用車のクラウンと同じエンジンを使うことで「新型IS」は紛れも無く「日本車」だと示したいということなのかもしれません。


↓新型レクサスISは間違いなく歴史に名を残す「名車」になると思います。

2013年3月21日木曜日

BMW4シリーズ VS 日本メーカー新型クーペ

  北米市場で日産のインフィニティGクーペ(スカイラインクーペ)にセールスで完敗し「煮え湯を飲まされた」格好のBMW3シリーズクーペですが、プレミアムブランドは常にトップを目指すという宿命のもと、新型クーペモデルの「BMW4シリーズ」を投入します。3シリーズクーペの敗北の原因はやはりプレミアムブランドにしては地味過ぎるそのデザインにあるということで、外装デザインの大幅な作り込みが目立ちます。

  さすがはBMWというべきか、ライバルのスカイラインクーペ(VC36)のデザインを決して模倣することなく独自のアイディアで完成させてきたところは「あっぱれ」だと思います(日本のT社とM社にもこの精神を強くもってもらいたい)。ライバルの日産VC36「スカクー」のデザインのポイントはフロントフェンダーを力強く張り出させて、ボンネットに独特の曲線を描きスポーティさと高級感を同時に追求した、なかなか複雑な性格のデザインに取り組んだところです。ドイツ車よりも大胆に丸みを出してくる「ラテン系」のクルマ作り(ルノーの影響か?)がとても良い方向に出ていて、セダンをただ2ドアにしただけのデザインが多かった中で「スペシャリティ」感で勝っていると思います。VC35スカクーと比べてもその進化の度合い大きく、21世紀のスカクーとして新たなブランド価値を切り開くインパクトがありました。

  これに対してBMW4シリーズのデザインは、現行の3シリーズクーペがVC36スカクーと比べると「おとなしくて安っぽく」見えてしまうという欠点をいかに解消するかがポイントだったと思います。BMWは日産に徹底的に対抗して、フロントフェンダーやボンネットの形状にはほとんど手を付けず、フロントとリアのバンパーに大きく手を加えてきました(ブツけて交換したらお金かかりそうだな・・・)。この地面すれすれの部分だけのフェイスリフトが思いのほか効果的で、これだけでセダンとはまったく別のクルマに見えてくるので不思議です。

  さらにフロントフェンダーの後方にさりげなくダクトが付けられています。もちろんデザイン重視での設定でしょうが、両脇についたこの小さなパーツだけで十分に「スペシャリティカー」のイメージを作っているところもさすがです。この部分に関しては上位車種の6シリーズには見られないもので、3シリーズクーペの魅力不足を補うための苦肉の策ともいえますが、レースカーのようなパーツが付いていることでスポーティな魅力は確実に高まっています。

  来年に登場するレクサスISのクーペも「RC」という別名グレードになるようで、アウディA5・BMW4・レクサスRCのクーペ専用モデルのガチンコ対決も興味深いですが、各社ともにどんどんクルマが派手になっていきそうな予感もあります。実際に2ドアのミドルサイズ3BOXが600万円程度の価格帯でどれだけ需要があるのか?もやや疑問がありますが、ジャンル自体が盛り上がれば市場は簡単に広がるのが日本のクルマ市場なので、日本の風景を変えるようなブームがやってくる可能性もちょっとくらいはあるかな?と思っています。

↓正直言ってスポーツカーって賞味期限が短いような気がします(飽きやすい?)。「E63BMW6」や「RX-7FD3S」のような「選ばれた」デザインのクルマには普遍的なオーラが宿っていますが・・・。BMW4はどうなるか?


2013年3月19日火曜日

新型レクサスISはトヨタ「確変」デザインか

  新型ISのデザインに衝撃を受け、この2ヶ月の間いろいろと妄想しているうちに「これ買うしかないな・・・」という気持ちになってきました。レクサスなんて日本展開を始めた2005年当初から「トヨタの値上げ」でしかないと思ってましたし、ISはアルテッツアの改良版なのだからせいぜい300万円程度のはずが500万円もするという事実が理解できなかったです。レクサスの不振が報道されても、特にトヨタ嫌いなわけでもない自分がまったくほしいと思わないのだから、当然のことだと思いましたね・・・。

  よくレクサスは価格が高過ぎるから売れないと言われているが、それはちょっと違うのではないでしょうか。500万円のクルマだって本当に魅力があればみんな買うと思います(日本人は結構お金持ちです)。なんで買わないかというとはっきり言って「得しないから」じゃないかという気がします。レクサスのクルマに本当に魅力があれば、3年で下取りが半額以下になることなんてないはずなんです。初代のGSなんか悲惨なもので、新車で700万円したクルマが5年落ちの中古車で200万円で買えてしまう。この中古車は見栄を張りたい人にはオススメだ。見栄を張ることは決して悪いことではない、むしろ懸命なすばらしい努力だし、それによって得られるものも少なくないはず、今の時代は相手にいかに信用を与えることができるかがとても大切だから。彼女のためにいいクルマを選ぶというのも恥ずかしいことではないと思います。

  いままでどうも投資対象にはならなかったレクサスのクルマに、とうとう買ってもいいと思えるクルマが出て来てしまいました。「ほしいな」というクルマはいまでもあったけど、「CTが300万ならば・・・」と価格ばかりがかなり上回ってしまっていた(CTは乗り出し400万〜)。しかしこの新型ISが500万円というなら、ぜひほしいと思います。300万円以下で買えるマークXとほぼ同じ性能のクルマだとしても、マークXにG'sかモデリスタのフルエアロを装備(+80~120万円)したものよりも、さらにカッコいいと思えるからむしろ安いくらいです。350万円のゴルフGTIとほぼ同性能のアウディTTを500万円で買う感覚に似ているかもしれません。アウディTTもデザインに強烈に納得できる不思議な魅力に溢れたクルマです。

  アウディTTは「最高の彼女が出来た時に」一瞬、頭の中を過るスペシャリティカーです。新車で約500万円します。ただ彼女とのデートには最適ですが、実家の両親を乗せることはできない(リアシートが狭い)のが悩みどころです。でもこれからは同じ500万円で新型レクサスISを買えばいいと思います。初代ISはTTと比べると普通のクルマに見えてしまって「スペシャリティ」感に乏しいですが、新型なら十分にTTと張り合えるだけの「個性」がある。NAエンジンだから静かだし、両親を後ろに乗せるにも十分な広さになっています(先代より後席がさらに広くなっている)。問題は「マツダのアテンザなら300万円で買える」ということでしょうか・・・。でもこのISにはアテンザでは到達できない素晴らしい世界観が乗っかっているように自分には思えて仕方ないのです。

↓デート演出の写真がふんだんに使われていて、クルマの良さをよく引き出していると思います。「新型レクサスISのすべて」も夜景の写真をたくさん使ってきれいに作ってほしいな。




  

2013年3月7日木曜日

新型レクサスIS「もはやドイツ車との決着はついた」

  「日本車はドイツ車から数年遅れている」と真顔で言っているのは、もはや日本人くらいなもので、世界の評価ではトヨタや日産がメルセデスやBMWに負けているなんて誰も思ってはいない。実際ドイツ車が日本車に対して唯一アドバンテージを持っていたと思われていた、「高級セダン」部門でもすでに決着はついている。トヨタの渾身のこの新型レクサスISを見て思うのは、ドイツプレミアムセダンはすでにライバルではないということだ。トヨタにとってドイツ車のライバルとして日本市場に送り込んでいるのは、DセグではマークXであり、Eセグではクラウンだ。それぞれのセグメントのドイツ車をじっくり見るとこの2台を明らかに上回っていると言えるクルマはない。

  レクサスISが目指すのは(すこし視野に入っているのは)、北米のDセグ最高峰に位置するインフィニティG(スカイライン)だ。あれだけのデザインを用意したのだから、おそらく価格も妥協せずに3万7000ドル〜のDセグ最高の価格を付けてくると思われる。もはや北米では日本車のシェアは絶対的なものであり、それは高級車においても同じだ。高所得の北米のユダヤ人がドイツ車を嫌うという話も聞かれるが、冷静に考えてスカイラインの基本設計はBMW3やベンツCを完全に圧倒しているのは明らかであり、クルマの本質に向き合った価格設定が行われる北米の評価がそれを証明している。

  スカイラインとレクサスISが、Dセグの中では最高の評価を争う2台となっている(当然ながらベンツの本質はSクラスにあってそのステータスには及ばないが・・・)。北米市場での日本車同士の熾烈な消耗戦はトヨタも日産も望んではいないだろう。日本車シェアが今以上に高まれば、さらなる「摩擦」が起こりさまざまな「費用」が発生する。さらに日本車だけが占める状況は市場の不活性を生んでしまう。ドイツ勢にしろヒュンダイにしろもっと真剣にやってほしいというのが、トヨタ・日産の本音だと思う(BMWやアウディからしてみたらこの両社の無尽蔵の技術力には呆れてしまうほどだろう)。

  ベンツが日産とBMWがトヨタとの提携に踏み切ったのは、もはや単独では日本車に対抗する競争力がないと判断したからだろう。ベンツもBMWも高級車に軸足を置いているので販売台数は8大メーカー+PSAとスズキのトップ10から大きく置いていかれたところにいる。足元を見ればスバルやマツダが高級路線(クオリティカー路線?)にシフトしながら、もの凄い勢いで追い上げている(2013年1月ではスバル>ベンツ>マツダ>BMWの順番)。もはやトヨタや日産どころかそのOEMを担う日本のマイナーメーカー(技術力は抜群)にも負けそうな悲壮感すらある。ベンツやBMWもまたスバルやマツダのようにOEMメーカーとしての生き残りを目指しているようだ。

↓北米での日本セダンの躍進(レベルの高さ)が日本市場に回帰した?日本での「クオリティカーブーム」は歓迎したいと思います。

  

2013年2月25日月曜日

レクサスIS 北米レクサスサイト登場で6月デビューだとか

  北米向けのサイトでは新型ISがすでに公開されていて、改めて眺めるとなんかクルマのキャラクターが変わった印象さえ受けますね。もはやあのどこか奥ゆかしいISではなく、ベントレーやアストンマーティンの新型ミドルセダンか?という佇まいになってますね・・・。従来のライバルだったアウディA4やBMW3シリーズはもはや「眼中にない」といった自信を感じるデザインの作り込みです。「トヨタではやれないことを、レクサスでやった」と言われたらなんとなく説得力がある気がします。レクサス=外国車なので「これでOK」というわけで、とても筋が通っています。

  このクルマをクラウンを見る目で「ダメだな〜」という声も早くもありますが、これは絶対にダメじゃないクルマだと断言できますね。レクサスの価格に見合うクルマを追求したこのデザインはブランドを考えるととてもいいと思います。アテンザやクラウンは、インパクトは確かにありますが、どこかで過激さを押さえた絶妙なデザインにまとめていると思います。下品か上品かでいえばどちらも上品なクルマになっています。このISは世界で最も高価なDセグセダンなので上品だけじゃ「お話にならない」です。スペシャリティが無ければ絶対に売れない時代(ベンツもBMWもブランド名だけで売れる時代ではない)ということを必死で体現しているデザインですね(必死な感じありますよね?)。

  批判もされたり、コアなファンの期待に応えたりでレクサスというブランドもなんだかんだで急成長を遂げていますね。キャデラックATSが日本で発売されますが、この新型ISと並んだらもはや「普通のセダン」です。現行ベンツCクラスなんてもっと悲惨な状況になるでしょう(もともと平凡なデザインだし)。「プレミアム」ってなんだ?ってことになります。とにかく新型ISは優雅なクルマです、下手すると「東アジア的な成金主義のクルマ」とか言われるかもしれません(日本のアンチの方々に)。それでもドイツやアメリカのメーカーが「これが本物のプレミアムだ」とばかりに持ってきたクルマを、日本車が圧倒するなんて10年前には考えられない展開ですよね?日本車好きとしては、この状況(あくまで予想ですが)にとてつもない「カタルシス」を感じるわけです。

  このクルマを見てしまうと、クラウンやアテンザのデザインはまだまだ未熟だと思いますね。この2台はフロントデザインから沸き起こる雰囲気でデザインを作っています(ドイツ車や日本車の王道のパターン)。しかしこの新型ISはフロント(グリルとライト)だけでなく、サイドの後方のリアランプからリアドアへと流れるラインも強烈で、前後にデザインの強烈な特徴を別個に置くことで、クルマの「面」が生み出す表情がとても豊かになっています。間違いなくセダンのデザインのターニングポイントになる名車として歴史に名を残すクルマだと思います(ダサい格好して乗るクルマじゃなくなりましたね・・・)。

  

  



  

2013年1月30日水曜日

新型レクサスISは新たな伝説となるか? 

  今年もいいクルマが出てくるようだ。最近のトヨタ車のフロントデザインは「斬新」なものが多いが、アメリカ人がこういうの好きなのかな?くらいの印象で全然食指が動かない。なぜか国内専用のクラウンまで強烈な表情に変わった。新型アテンザのデザインに群がる日本人の嗜好から、セダンの理想型(イデア)はBMW的なデザインに占められているようだ。そこでクラウンもわかりやすくアウディ的な要素を取り入れて(多少物議をかもしたが)、無事に「モデルチェンジ(イメチェン)」を果たせたと思う。アテンザにしろクラウンにしろかなりカッコいいことは否定しないが、どこか手放しで評価できない想いがある。2台ともに日本を代表するクルマなのだからもっと「日本らしさ」で勝負して欲しかったというのが個人的な感想だ。

  そんなタイミングで5月の発売が発表された新型レクサスISのデザインのフロントデザインは、アテンザやクラウンがどこかへ忘れてきた「日本らしさ」を見事に表現している。具体的にいうとヘッドライトの下側に細いLEDがついているが、これがデザインの肝で、「小振り」なヘッドライトがよく引き立っている。ヨーロッパデザインからはだいぶ距離がある「日本」的な表情が素晴らしい!今乗っている2代目アテンザを見た時に受けた熱いものを感じるのだ!
  
  近年はヘッドライト周りを下品なまでに強調するデザインがメルセデスや日産、スバルで多くみられる。ライトが大きすぎてややボディとのバランスを欠いていると感じてしまう。シーマにしろフーガ、ティアナ、レガシィにしろ表情が強烈すぎてボディに伸びやかさを感じない。5ナンバーセダンをそのまま膨らませたような印象なのだ。また日産の新型シルフィは小型セダンとして期待したが、やはり完全にヘッドライトが浮いてしまって他の部分の出来はいいと思うのだが、とても残念なデザインになっていると自分は思う。

  新型ISはデザインだけしかまだ判断材料がないが、レクサス史上の最高傑作といえるほど画期的なクルマになっていると思う。目が細くてどことなく控えめで彫りが浅い印象がある表情はこれまでのクルマには見られないまったく新しい印象を受ける。レクサスの新型グリル戦略が実を結んだ最初の傑作デザインとして歴史に刻まれるクルマになると思う。レクサスはMCでフロントをいじったりするようだが、このデザインは次のFMCまで6年くらい通用すると思うので、そのまま売り続けてほしい。価格は高いのはわかっているが、それでも所有してみたいと思えるクルマだ。正直言って初めて買ってもいいかなと思えるレクサス車だ。レクサスは日本にいらないと思ってましたが、マツダ以外の他社のやる気のなさを見ていると、とても誠実なブランドに思えてきた。頑張って買ってみたいと思う。

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