1年近く前からその登場が予想されていた「4シリーズグランクーペ」。とうとうデビューしてしまいました。それにしてもBMWはブレないですね。トップグレード(7シリーズ)はセダンのみでOKだけど、下位グレードはとりあえず徹底的に数を揃えて感性にあったボディタイプのものに乗ってもらうという戦略は、他のメーカーにはなかなか出来そうで出来ないです。セダン、ワゴン、クーペ、クロスオーバー、SUVそして4ドアクーペですか・・・。
4ドアクーペはハッチバックタイプになっていて、一番近いボディ形状はクロスオーバー(3シリーズGT)なんですね。先代のマツダアテンザに設定されていた「5ドアスポーツハッチバック」と大きく括れば同じです。このスタイルが「若者向け」というのは安易でしょうが、こういう個性的なボディ形状を今回のアテンザのFMCで選択肢から外したマツダはやはりそれなりに断罪されるべきという気がします。マツダの台所事情が限界に近いのは判りますが、BMWもグローバルの販売台数はマツダとほぼ同数なわけで、高収益体質と言われていますが、折からの欧州不況&クルマ離れが直撃しているのもマツダと一緒・・・。どっちかユーザーのことを真剣に考えたメーカーと言えるのか?
BMWより性能のいいDエンジン!は見事でしたけども、マツダにももっと選ぶ楽しさで魅せてほしいですね。もちろん地に足がついた経営も大切でしょうけど・・・。もちろんやたらと新しいボディタイプを律儀に増やすBMWもちょっと心配ですね。BMWの破綻とかアジア資本へ売却とかあまり見たくないです。BMWが大きな失速を免れているのは、東アジア市場がとてもこのブランドに好意的だという分析もあるので、現実にこの地域からのM&A案件も水面下では激しく起こっていそうです。
この4シリーズは2ドアも4ドアも総じて「普通のクルマ」という印象が強いです。以前に他のブログで「320iは最大トルクがせいぜい25kg・mなので普通のクルマ」と書いたら、訳のわからない批判コメントを頂いたことがありました。500万円出すならV8のマスタングみたいな「普通じゃないクルマ」が買えるのにという主旨で記事を書いたのですが、文章力が無さ過ぎたせいか、「BMWはいいクルマです!トルクや馬力だけで判断してはいけません」って・・・。別に「悪いクルマ」とは一切書いてなかったんですが・・・。
3シリーズ(F30)ってそんなに強調するほどの個性があるか?といえばすぐには思いつかないです。これってこのクラスのクルマでは「致命傷」といってもいいくらいです。心を熱く燃やすようなとても気に入るポイントがないクルマに500万円出すなんて貧乏人の私には理解できません。やや語弊があるかもしれませんがBMWを輸入車の代名詞として過ごして30年の日本人の感覚からすると、現行モデルは3も4もやや小粒な感じがどうしても払拭できないわけです。
3シリーズセダンを喜んで買った人を否定するつもりは全くありませんが、セダンの全ラインナップを見渡して、やや高価過ぎる「アクティブHV」を含めても「1mm」も前のめりにさせてくれるポイントが見当たらなかったです。クルマ全体として高いレベルにあるのは確かなんでしょうが・・・。なによりBMWの日本車化がもの凄い勢いで進行しているのも魅力が落ちている理由です。日本車から乗り換えて違和感がないように柔らかいサスを使っていて、コーナーでのフラット感が薄いのが一番の欠点でしょうか。
4シリーズは全体に車高が下げられていて、ロール幅が制限されるので、自然と3シリーズよりフラットな乗り心地になるのですが、このグランクーペは3シリーズGTと同じホイールベースのものを使うようで、2ドアの4シリーズのようなコーナーワークは期待できないだろうと予想されます。3シリーズGTのクーペ版という3シリーズセダンからは一番遠く離れた設計、しかも後発なのでなにか仕掛けがある可能性もあります。いろいろ仕様を変えることができるでしょうから・・・。
最近のBMWの走りに回帰しようとする姿勢からの希望的憶測ではありますが、2シリーズやM3/M4は3シリーズと真逆の方針を採っていますし、ライバルのメルセデスがガチンコになるCクラスのFMCを控えていることからも、ただの「でくの坊」では終わらないのではないかもしれません。しかしその一方で、このクルマが中国市場をメインに開発されたもので、将来的に中国の生産ラインにノックダウンを予定しているのなら、BMWの渾身の最新技術は載らないのではないかという見方もできます。いや〜憶測ですみません。早く実車を見てみたい気がします。
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2014年2月13日木曜日
2013年8月14日水曜日
メルセデスCLA 「とりあえず目玉が飛び出るバーゲン価格」
日本発売発表の半年以上前から、スペックもおよその価格も検討がついていて、FFになった以外にとくに強調すべきことがないクルマと酷評して片付けていた。そのクルマがいよいよ日本で発売になり、驚くことに価格も性能も全て予想通りの展開だった・・・。最廉価グレードの価格もほぼドンピシャの335万円!アテンザの売れ線のディーゼルLパッケージ(340万円)を予想通りくぐってきた。
マツダ党に言わせればクルマの基本性能が全然違うということになるのだろうが、マツダが海外向けに作ったアテンザとメルセデスが日本向けに作ったこのCLAを比べると、その優劣は結局は乗る人次第な気がする。先代アテンザの2LモデルならCLAとほぼ同サイズで、車重は70kgも軽く、サスはフロントDWBで、ショートストロークエンジンが乗ってて本体220万円と全てに於いて完勝だった。このエンジンはフォードフォーカスの2Lとほぼ同じものなので、CLA180と比べれば運動性能は圧倒的だ。
それが新型アテンザのガソリン2Lモデルになると貧乏くさいロングストロークエンジンに代わり、サスもCLAと同じストラットになり、車重差も30kgまで縮まり、ボディはかなり大型化しているので、峡路の走破性はCLAより悪くなっていて本体価格が250万円だ。Cd値に優れるCLA180に燃費でも負けてしまうかもしれない(アテはレギュラーだが・・・)。
アテンザディーゼルだと加速性能でCLA180を圧倒できるが、価格と車重が逆転してしまう。僅差の価格はともかく、1510kgのボディでは従来のアテンザユーザーが慣れ親しんできた峠下りが楽しめなくなっている(ディーラーの人もそう言っていた)。あくまで個人的な意見だが、峠を下れないアテンザなんて存在価値あるのか?とすら思う。
もちろんマツダにも事情があって、法定安全装備を全部載せて計算した結果が新型アテンザのサイズでありデザインであり、その中で最大限に魅力を引き出すために設定したのがディーゼルターボ+6MTということなのだろう。
すっかりマツダの話になってしまったが、つまりメルセデスCLA180が335万円で発売される意味を考えたとき、果たしてマツダほどにユーザーの立場に立って作っているのかという疑問が少なからずある。若い人にも高齢者にも無理なくメルセデスに乗ってもらうためのパッケージというのも理解できるが、あまりにも自意識過剰な了見のような気がしてならない。メルセデスに乗れるだけで満足していたら、その興奮が冷めたときに何が残るというのか?
マツダ党がマツダ車に感じる興奮を、メルセデス好きがメルセデス車で体感するにはやはり新車価格で1000万円以上はかかってしまうのだろう。メルセデスとは本来はそれくらいのステータスのブランドだと思う。マツダにもメルセデスにもそれぞれ作り手がユーザーに感じてほしいと思っている良さがある。ただその設定価格(その興奮に浸れる価格)がマツダは300万円でメルセデスは1000万円以上になっているという話だ。300万円のメルセデス車が体現するブランドの魅力は、100万円のマツダ車に備わった魅力くらいの感動しか与えてくれないだろう。
↓どことなく似ている両車。いよいよガチンコライバル対決になりました・・・。
マツダ党に言わせればクルマの基本性能が全然違うということになるのだろうが、マツダが海外向けに作ったアテンザとメルセデスが日本向けに作ったこのCLAを比べると、その優劣は結局は乗る人次第な気がする。先代アテンザの2LモデルならCLAとほぼ同サイズで、車重は70kgも軽く、サスはフロントDWBで、ショートストロークエンジンが乗ってて本体220万円と全てに於いて完勝だった。このエンジンはフォードフォーカスの2Lとほぼ同じものなので、CLA180と比べれば運動性能は圧倒的だ。
それが新型アテンザのガソリン2Lモデルになると貧乏くさいロングストロークエンジンに代わり、サスもCLAと同じストラットになり、車重差も30kgまで縮まり、ボディはかなり大型化しているので、峡路の走破性はCLAより悪くなっていて本体価格が250万円だ。Cd値に優れるCLA180に燃費でも負けてしまうかもしれない(アテはレギュラーだが・・・)。
アテンザディーゼルだと加速性能でCLA180を圧倒できるが、価格と車重が逆転してしまう。僅差の価格はともかく、1510kgのボディでは従来のアテンザユーザーが慣れ親しんできた峠下りが楽しめなくなっている(ディーラーの人もそう言っていた)。あくまで個人的な意見だが、峠を下れないアテンザなんて存在価値あるのか?とすら思う。
もちろんマツダにも事情があって、法定安全装備を全部載せて計算した結果が新型アテンザのサイズでありデザインであり、その中で最大限に魅力を引き出すために設定したのがディーゼルターボ+6MTということなのだろう。
すっかりマツダの話になってしまったが、つまりメルセデスCLA180が335万円で発売される意味を考えたとき、果たしてマツダほどにユーザーの立場に立って作っているのかという疑問が少なからずある。若い人にも高齢者にも無理なくメルセデスに乗ってもらうためのパッケージというのも理解できるが、あまりにも自意識過剰な了見のような気がしてならない。メルセデスに乗れるだけで満足していたら、その興奮が冷めたときに何が残るというのか?
マツダ党がマツダ車に感じる興奮を、メルセデス好きがメルセデス車で体感するにはやはり新車価格で1000万円以上はかかってしまうのだろう。メルセデスとは本来はそれくらいのステータスのブランドだと思う。マツダにもメルセデスにもそれぞれ作り手がユーザーに感じてほしいと思っている良さがある。ただその設定価格(その興奮に浸れる価格)がマツダは300万円でメルセデスは1000万円以上になっているという話だ。300万円のメルセデス車が体現するブランドの魅力は、100万円のマツダ車に備わった魅力くらいの感動しか与えてくれないだろう。
↓どことなく似ている両車。いよいよガチンコライバル対決になりました・・・。
2013年4月13日土曜日
BMW4シリーズは「グランクーペ」のため・・・
ドイツ車は今まで「セダン」作りにおいて世界をリードしてきた(と考えられている)。しかし現在のセダン市場の「地盤沈下」が日本などで起こっている中で、ドイツプレミアムセダンは価格に見合った価値を提供しているのか?という疑問を感じている人が案外多いのではないだろうか。去年までは日本のセダンに比べ好調だったのだが、日本メーカーのテコ入れが進み状況は大きく変わりつつある。レクサス・マツダの新型セダンと比べてその存在感は大きく薄れている。2000年代後半までは、急成長のアウディの革新的デザインに引っ張られて、MBもBMWもまだまだ進化の予感が感じられたのだが、ここに来て「御三家」揃ってセダン作りの方向性を見失っているような気がする(D・Eセグともに)。
2000年代のドイツプレミアムセダンに勢いが感じられたのは、メルセデスが最初に発表した「4ドアクーペ」のイメージにブランド全体が引っ張られたからだと思う。当然ながらこの「派生スタイル」は、現在ではMB・BMW・アウディそれぞれのブランドで「セダン」に代わる存在へと成長している。セダンスタイルに強いこだわりを持っているだろうと、勝手に想像していたBMWですら、意外とあっさりとこの新しい「潮流」に乗っかってきた。MBとBMWは特に「味をしめた」らしく、それぞれ独自に「新しい4ドア車のスタイル」を生み出すアプローチを進化させ車種を増やしている。その情熱はかなり熱いようで、もはや従来のセダンの開発は「放棄」したかのようである。
現行のE92(BMW3クーペ)はBMWのラインナップにおいて、最も影が薄いクルマかもしれない(それくらいに地味だ)。それでもフロントデザインは紛れも無く「BMW」で、E90(セダン)後期型のようなMC後の「豚鼻グリル」への変更もなく、格調高いフェイスを保っている。それでも2010年MCの後期型はどこか全体的に安っぽい仕上がりに見えてしまう。特に車体の後ろ半分のデザインの「無味乾燥」そのもののサイドパネルがとても間延びして見えてしまう。日本では「2ドア車」自体が珍しくなって来ているので、この手のクルマに「ネガティブ」なイメージはあまり無かったりするが、北米で売られている2万ドルのアコードクーペなどと見比べるとサイドのデザインはほとんど差がないので、プレミアムブランドとしてもっとスペシャリティ感がないとほしいとは思わない。2ドアクーペの本場アメリカのフォード・マスタング(2万ドル)のサイドデザインの流暢さと比べると、全体的にセダンベースのクーペのサイドデザインはかなり劣る印象だ。
そこでついにBMWが打ち出してきたのが、セダンとクーペを車種から別のものとして扱うという方針だ。新たに「2シリーズ」と「4シリーズ」を展開し、セダンから「ツーリング」を、クーペから「グランクーペ」を派生させるという展開をC(「1」「2」)・D(「3」「4」)・E(「5」「6」)の3セグメントで行うということらしい。確かにセダンから同じ4ドアの「グランクーペ」が出来てしまうのは都合が悪いし、体のいい「価格差」を作る必要があるのだと思う。
BMWは従来からセグメントを超えた「エンジン共用」を行っているが、そこにはパワーに見合った価格差が織り込まれている。よって「3」と「4」(の価格差)を分ける大きなポイントは内外装のデザインに尽きると言っていい。モーター誌が軒並み「4投入による値上げ」を危惧しているが、デザインをやり直してその開発費を賦課する分の適正な値上げであれば問題ないと思う。それよりも(私には)まったく魅力を感じない従来モデルが400万円以上することの方が異常な状況だ。新型4シリーズの登場を素直に歓迎したいと思う。
↓3シリーズの「無機質」さとは対極のデザインを4シリーズには期待したいですね。往年のジウジアーロ・デザインのようなレトロなスパイスの効いたクルマを期待したいです。159&ブレラの復活みたいな・・・
2000年代のドイツプレミアムセダンに勢いが感じられたのは、メルセデスが最初に発表した「4ドアクーペ」のイメージにブランド全体が引っ張られたからだと思う。当然ながらこの「派生スタイル」は、現在ではMB・BMW・アウディそれぞれのブランドで「セダン」に代わる存在へと成長している。セダンスタイルに強いこだわりを持っているだろうと、勝手に想像していたBMWですら、意外とあっさりとこの新しい「潮流」に乗っかってきた。MBとBMWは特に「味をしめた」らしく、それぞれ独自に「新しい4ドア車のスタイル」を生み出すアプローチを進化させ車種を増やしている。その情熱はかなり熱いようで、もはや従来のセダンの開発は「放棄」したかのようである。
現行のE92(BMW3クーペ)はBMWのラインナップにおいて、最も影が薄いクルマかもしれない(それくらいに地味だ)。それでもフロントデザインは紛れも無く「BMW」で、E90(セダン)後期型のようなMC後の「豚鼻グリル」への変更もなく、格調高いフェイスを保っている。それでも2010年MCの後期型はどこか全体的に安っぽい仕上がりに見えてしまう。特に車体の後ろ半分のデザインの「無味乾燥」そのもののサイドパネルがとても間延びして見えてしまう。日本では「2ドア車」自体が珍しくなって来ているので、この手のクルマに「ネガティブ」なイメージはあまり無かったりするが、北米で売られている2万ドルのアコードクーペなどと見比べるとサイドのデザインはほとんど差がないので、プレミアムブランドとしてもっとスペシャリティ感がないとほしいとは思わない。2ドアクーペの本場アメリカのフォード・マスタング(2万ドル)のサイドデザインの流暢さと比べると、全体的にセダンベースのクーペのサイドデザインはかなり劣る印象だ。
そこでついにBMWが打ち出してきたのが、セダンとクーペを車種から別のものとして扱うという方針だ。新たに「2シリーズ」と「4シリーズ」を展開し、セダンから「ツーリング」を、クーペから「グランクーペ」を派生させるという展開をC(「1」「2」)・D(「3」「4」)・E(「5」「6」)の3セグメントで行うということらしい。確かにセダンから同じ4ドアの「グランクーペ」が出来てしまうのは都合が悪いし、体のいい「価格差」を作る必要があるのだと思う。
BMWは従来からセグメントを超えた「エンジン共用」を行っているが、そこにはパワーに見合った価格差が織り込まれている。よって「3」と「4」(の価格差)を分ける大きなポイントは内外装のデザインに尽きると言っていい。モーター誌が軒並み「4投入による値上げ」を危惧しているが、デザインをやり直してその開発費を賦課する分の適正な値上げであれば問題ないと思う。それよりも(私には)まったく魅力を感じない従来モデルが400万円以上することの方が異常な状況だ。新型4シリーズの登場を素直に歓迎したいと思う。
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