2016年5月22日日曜日

アウディA4AVANT「黙って乗ってれば様になるよ!」

  2014年4月に発売されて以降、スバル・レヴォーグが好調なセールスを背景にとても強気です。スバルは欧州メーカーのように「年次改良」が基本ですが、2度目となる今年(2016年)のMCは大規模なグレード追加が、特にターボと組み合わせたHVが導入されるのでは?という憶測がありましたが、どうやら現状のガソリンターボのみの設定でこのまま突き進むようです。「BMW3erツーリング」はHV未導入、「メルセデスCクラスSW350e」も782万円ですから、とりあえず「レヴォーグの敵ではない!!!」模様です。

  当初国内だけで販売するとして2013東京MSでファンを熱狂させつつ、そこから欧州でも売ってくれ!と熱いオファーがキタ!!!とかいう見事な「ストーリー性」を展開するなど、レヴォーグの販売戦略は「IT時代の売り方」を完全に心得た巧みなものでした。欧州導入も強気そのもので、ドイツでもすでにラインナップ済みなのですが、欧州で主流のMTの設定はなし!!!ミッションは日本仕様と同じあの「CVT」のみだというから驚きです。「日本車に乗りたいならコレに乗れ!」といわんばかりの展開!!!さらに裏でCVTサプライヤーのジャトコが絡んでそうな「きな臭さ」が・・・。

  「レヴォーグ!!!カモン!!!」ってくらいに、そ欧州のワゴンってそんなに役車不足のダメダメでしたっけ!?ワゴンの本場ですし、日本未導入のブランドもありますし、世界の自動車図鑑などを見ると「多車済々」な印象はありますけどね・・・。最新版で見てみると、案外にコレ!といったモデルが見当たらないですね、2007年のリーマンショック以降はもはや「CDセグワゴン」というのは、各ブランドにとってそれほど「マスト」なラインナップじゃなくなってきているようです(もちろんセダンの方が不要論ありますけど)。

  今なおフォード・モンデオ、プジョー508、シトロエンC5、ルノー・タリスマン、オペル・インシグニア、VWパサートなど販売されてますが・・・どれもセダンと共通設計なので中国市場にベッタリなサイズにまで膨れ上がっていますから、日本におけるアコード、ティアナ、カムリと同じような惨状になってます。もっとも3er、Cクラスなどのプレミアムワゴンの販売は堅調なようで、これまた日本と同じで大衆ブランドの方が状況はキツいですね・・・これらの状況を踏まえて開発された?そんなレヴォーグが求められるのもうなずけます。

  レヴォーグには他の新型モデルが持っていない「大きなアドバンテージ」があります。何といってもワゴンのような「質実剛健」なクルマに最大限に求められるのは「伝統」の重みです。最近のポッと出のチャラチャラしたデザイン(中国で売る気マンマンな感じの)では、日本や欧州ではなかなか受け入れられないようです。これが足枷となってなかなか売れ行きが伸びないのが、ワゴンの新展開として出たもののサッパリなメルセデスCLAのシューティングブレークです(失礼ですがミーハー専用車!!!)。それに引き換えレヴォーグのデザインは・・・名車レガシィSWが脈々と築いてきた「遺産」をそのまま引き継いでますから市場の評価が最初から違います。

  欧州きっての名門ワゴンといえば、BMWやメルセデスではなく、やはり「アウディA4アヴァント」ですね!!!いよいよフルモデルチェンジを迎えました。奇しくもレヴォーグと同じ「縦置きエンジン」で「自前のAWDシステム」を伝統にしています。日本とドイツを代表するワゴンがともに示すこのシステムこそが「理想型」?・・・調べましたけど根拠は特にないです(笑)。FFベース縦置きはメリットよりもデメリットの方が多い!!!けどこれこそが「ワゴンのブランディングだ!!!」と言われれば・・・。

  欧州カーメディアでは、「アウディA4アヴァント・クワトロ」は「ポルシェ911」と並んで欧州自動車産業の「至宝」という扱いです。欧州メディアはとにかく「苛烈」な意見が多く、日本のクソメディアとは違って、ブランドではなく「設計思想」を重要視します。スポーツカー専用設計のトヨタ86も日本以上に絶賛されてましたし、マツダロードスターもまた同じでした。日本のカーメディアのほとんどは、内規があるのかしりませんが、「ブランドの歴史」「燃費」「トランク容量」この3つだけであらゆるクルマの優劣決めますね・・・。

  1990年代までのメルセデスは素晴らしかったとか言われてますけども、残念ながら2000年代以降のドイツ車(日本車も)はどれもこれもほぼ「ハッタリ」ばかりになってきた印象です。新車価格表に出てくる現行モデルを片っ端から見ても・・・つまんねークルマが多いこと(日本車も同じだけどさ).


「1980年代はドイツ車が優位だった!」
「1989~1991年の3年間で日本車は飛翔した!」
「そしてマツダ、日産、スバル、いすずが奈落の底へ・・・」

こんな経過ののちに、我々は別のメーカーが同じ部品を使って作る似たようなクルマを、メチャクチャ高い費用を払って維持するクソったれな時代に絶望を感じています。そんな中で・・・ポルシェ、スバル、アウディクワトロの開発者達には、時代に押し流されない「意志」があるように思います。まあそれがわずかながらの希望ですね。その一方で品格の無いジジイどもに恥ずかしいクルマを売りつけるマツダ、レクサス、BMW、メルセデスって一体何者!?全部ゴミじゃん。

  スバルの社歴に刻まれれる歴代レガシィSWが築いてきた「最速ワゴン」の称号をコズワースチューンの特製エンジン(2.7LのV6で380ps)を使ってまで強引に奪い去ったのが、A4アヴァント派生のモンスターワゴン「RS4アヴァント」でした。そして2000年頃に高らかと世界最速を自称して、WRCでもGT選手権でも世界を席巻しつつあった小賢しい日本のAWDスポーツ勢(スカイラインGT-R、ランエボ、インプレッサSTI)に対して欧州から唯一対抗した(できた)のが「アウディRS4アバント」でした(元々は「AWDスポーツ」のパイオニアはアウディだったのですが・・・)。

  ハッタリだけのドイツ車(日本車も)ばかりで、高いカネ払って周囲にバカにされるなんて割に合わないな〜・・・。とりあえず「911」「ボクスター/ケイマン」「A4アヴァント」なら理解して貰えそうですけども、他に何かあるかな?「M235i」「ゴルフGTI」「ゴルフR」はどっちも「10BESTカー」の不動のレギュラー(あくまでアメリカ人の評価)。あとは「アウディS1」と「アウディR8」くらいかな。ドイツ車自慢のドライバーズマシンはまだまだ生き残ってますね。あれれ?A4アヴァントだけMT無しか・・・。しかもクワトロは626万円〜。スカイラインAWD(3.5Lハイブリッド)が520万円ですから、もうちょっとどうにかならないですかね・・・。

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2016年5月13日金曜日

ジャガー・Fペース 「プレミアムブランドをSUVで比べる時代!?」

  いくらクルマ好きや自動車ライターが「ぎゃー」とか「あ〜」とか叫んだところで、自動車と人生を豊かに楽しむ人々の耳に入ることもなく、いよいよ2016年から「SUVの時代」が始まってしまいました・・・。300万円以上の価格帯で最も売れているボデータイプは完全にSUV一色になってしまってますね。どのブランドもまずは「どんなエレガントなSUVを作っているかい?」と中流なユーザーに値踏みされてしまう時代です。

  トヨタのある程度の車格のクルマ(上級モデル)で、まず思いつくのは、もはやクラウンでもアルファードでもなく「ハリアー」じゃないですか? 日産も上級モデルで月に4桁の販売を維持するのは「エクストレイル」だけです。ホンダは他とはちょっと変わっていて・・・上級車の中心は「オデッセイ」。そしてマツダでは「アテンザ」の3倍くらいの割合で「CX5」が売れてます。三菱では完全に「アウトランダー」一色ですかね。

  メーカー側もユーザーの関心がSUVへと切り替わっていることに完全に気がついているので、上級のSUVモデルには魅力的な内装を備えたり、フェイスリフトをこまめに行ったりといった動きが目立ちます。アウトランダーは内外装をMCで完全にリセットしましたし、エクストレイルはグレード追加や豪華な内装の限定モデルが次々と出てます。CX5は来年2月に早くもFMCがあると噂されています。もしかしてあの「CX4」と置き換えるのかも!!!全長は5より4の方が長くて立派な車格を誇ります。「ヴェゼル」よりも「ハリアー」に近くなるイメージです。

  なんでこんなに上級SUVばかりが人気なのか? 「セダンの親子」「ワゴンの親子」「ミニバンの親子」「ハッチバックの親子」「小型SUVの親子」「中型SUVの親子」「大型SUVの親子」・・・一体どれが一番幸せそうに見えるか?っていう認識がだいぶ一般的化してきたのだと思います。要は「自分と家族がどう見られるか?」を気にする人々が、不動産ディベロッパーにデザイナーズマンションやタワマンを買わされて、ツアー会社が海外のクルーズツアーやJR九州の豪華列車ツアーに勧誘されるみたいなもんですね。いよいよ自動車会社も「金鉱脈」を見つけてしまったわけです。

  結局のところ上級SUVの最大のセールスポイントって、どれだけ家族を幸せに見せることができるか?・・・そこには自由が丘や吉祥寺に住みたいという人々が多いのと同じで、単なるクルマを選ぶのではなく、SUVこそが人生を演出する必需品と見做されているとも言えます。「それって!もはやクルマの良し悪しとは違う基準じゃん」・・・そーですよ!そのとーりです!クルマに「走り」を求める人ならば最初からSUVは「異端視」すると思います。それでもCX5やエクストレイルのように、高いレベルの走行技術が装備されてなんだか良さそうなクルマもありますが、それでもわざわざ「走り」を求めてSUVを買う人は相当に奇特な方です・・・。

  雑誌の「カー・グラフィック」は、毎年のように編集部員が総合的に判定して「CGオブザイヤー」を決めるという企画がありますが、この雑誌のポリシーとして乗り味を中心に決めるのであれば、最初から勝負にならないであろう軽自動車、コンパクトカー、ミニバン、SUVは除外してくれた方が読む人にとっては親切だと思います。CGの選考方法を考えると、スポーツカーを頂点として、セダン/ワゴン/クーペ/Cセグハッチバックくらいにまで出場枠を絞らないと、ジャッジにある程度の公平性は保てないんじゃ!?・・・毎年読みながらそう思いますね。

  家族を乗せても窮屈しないくらいに雄大なボデーのファミリーカーは、操縦性を考えるとドライバーの着座位置はある程度高くなるSUVが「デザイン」と「パッケージ」の両面から望まれるボデータイプになるようです。4.1~4.3mくらいのコンパクトSUVと、4.4~4.6mくらいのミドルサイズSUV、4.7~4.9mのアッパーサイズSUV、そして5.0m以上のフルサイズSUVの4段階に分けるとしたら、「幸せな家族のクルマ」はやはりアッパーかフルになるんですかね・・・。

  日本ではアッパーサイズやフルサイズはまだまだ「趣味性」の高いクルマとして認識されているようで、インフィニティ(日産)もアキュラ(ホンダ)もマツダも現状では北米だけの取り扱いになっています。その分、まだまだクルマも揃ってないですし、価格も調べるとライバル関係がハッキリしていないせいか日本価格は結構バラツキがあります。日本車(ハリアーとレガシィ・アウトバック)なら400万円くらいですが、レクサスRXになると500万円となります。輸入車SUVはさらに敷居が高く、ポルシェカイエンが850万円で、同じ設計のVWトゥアレグが破格の640万円です。そしてこの市場にいよいよ参入する「ジャガーFペース」のベース車の価格は640万円・・・なかなかやる気が感じられる戦略価格です。

  ジャガーはGTスポーツカーの「Fタイプ」さらにDセグセダンの「XE」ともにライバルの輸入車ブランドの価格をかなり意識してきましたが、今回も頑張ってます。ただしプレミアムブランドの価格破壊とまでは・・・。それでも同じグループでエンジンなどを共有するランドローバーと比べると、コンパクトSUV級のレンジローバー・イヴォーグと同じくらいの価格で、レンジローバー・スポーツ(850万円〜1600万円)と同じアッパーSUVが買えるのだから・・・ファミリーカーとしては良い買い物だなと思います。しかしジャガーってそういうブランドだっけ?という想いはありますが・・・。

ジャガーFペースの海外解説動画です




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2016年5月8日日曜日

ミニ・コンバーチブル 「勢い余って誰か買いそう!!そういうクルマもいいよね・・・」

  最初から本当にしょうもない話ですが、「ミニ」というブランド名はもうちょっとどうにかならないですかね〜・・・。ブランド名なんだかモデル名なんだかもよくわかりません。そもそもモーリスだかローバーだかオースティンだかMGだかの「ミニ」っていうくらいの意味だったと思うのですが(伝統を無視してすみません)、そのまま「商標化」してしまうのはちょっと横暴過ぎじゃないかという気がします(権利関係は詳しくは知りません)。

  たとえばどっかのブランドが、コンパクトな新型モデルに「ミニ」と名付けることも実質的に不可能なんですよね・・・たぶん。新型「トヨタ・パッソ」の兄弟車として、ネッツから「ミニ」とかいう名前で発売されたらいよいよガチ訴訟ですよね!?日本では小さいものを「ミニ」っていうんじゃ!!!欧州車だったら「クライン」とか「プティ」とか名乗っておけ!!とりあえず百歩譲って「◯◯◯ミニ」とかいう風にしてくれればいいのに。「BMWミニ」でも「バイエルン・ミニ」でも「ロールス・ミニ」でもいいですけど。

  さてこれ以上触れても無意味な話題はこの辺にして本題に入りましょう。「ミニ」といえば最近ではVWなどよりもよっぽどフレキシブルに日本で使いやすそうなラインナップをどんどん拡充しています。・・・それも日本車が絶対的に強いはずの、小型車のフィールドでも決して踏みつぶされることなく勢力を拡大中です。コンパクトカーならばCVTが常識の日本市場ですが、そんな中でマツダ・デミオと並んでアイシンAW・6ATというちょっとリッチで高級感あるミッションを持ち込むあたりが上手い!!!シングルクラッチのままで玉砕したVW・UP!とはやっぱり違いますね・・・。

  一番笑えるのが、日本市場で普及(大ブレーク)するのにもっとも大きな障害となっているのが、個性的!?ガキっぽ過ぎる!?デザインですね。ブランド全体に渡って誰がどう見てもヤンチャなスタイルのクルマばっかりですから、いざ乗るぞ!となっても購入するには相当な勇気が必要でしょう。こう言っては失礼ですが、よっぽど自分がどう見られているか?なんか気にしない「自由人(歌舞伎者)」じゃないとまず安易な購入は無理じゃないですかね。

  ブランドの誇りであるはずの「デザイン」以外はほぼ完璧!!!よく出来てる!!!エンジンが選べる!!!MTも選べる!!!ドアの枚数も選べる!!!カラーリングのバリエーションは数えられません!!!トヨタよりも純正パーツが多い!?・・・これって結構スゴいことですよ!スイフトとかCR-Zとかルーフの塗り分けを真似しはじめましたし、日本車にこれほどまでに影響力を行使できるブランドって!?おそらくVWなんかよりもよっぽど貢献度高いです。

  サイズが大きくなってカローラフィールダー並みになった「クラブマン」は、カローラルミオン(カローラの箱形モデル)あたりの影響下にあるのかと思ってましたが、「クラブマン」も立派なリバイバルですでに70年代に原型となる「クラブマン・エステート」がある!!!・・・さらに遡れば60年代のモーリス・ミニ・マイナー・トラベラーがワゴンの源流。さすがは自動車先進国イギリスですね。スバル・レオーネ(レガシィSTの原型といわれる)の20年以上前にワゴンボデー作ってます。スバルが1983年、ドイツではBMW3erの1989年が最初ですからオリジナルはてっきり日本だと思ってました・・・。

ミニ・クラブマン・エステート(旧車)の動画

  なんかミニが日本市場に適合している!!!みたいなノリだったですけども訂正します。ミニこそが日本車の由緒正しい源流なんだと思いますね・・・。日本人がミニを見て「親近感」を感じるのは、このクルマに見慣れた日本車のルーツを無意識に感じ取っているからじゃないのかな。

   さて、身の回りの私物を全てレトロなデザインの物で統一してキャラ作りをするSNS世代の若者には、「レトロなアイテム」の1つとして「ミニ」も持ち歩かれる時代なのかもしれないです。ベレー帽被って黒縁眼鏡して・・・キャラをバッチリ作って外出するような変身願望しかない若い女の子にとっては、ヤンチャなクルマに乗る事に抵抗なんてないはず。またそれと同時に、きゃりーぱみゅぱみゅ氏みたいに、あるいはレディーガガ氏みたいにか? 自分自身よりも身につけているアイテムが目立つことを良しとする風潮ですね「アイテム時代」。突き詰めると若い女性のオヤジ化・・・パテックフィリップさえ付けておけばカッコいいという「モノによる自己主張」です。

   近所では前述のような見た目の女の子がミニを街中で乗っているのを結構な頻度で見かけます。もともとはミニといえば日本でのイメージは「シティハンターのクルマ」でしたけども、ユーザーとして一番自然に見えるのが若い女性のユーザーですね。14インチくらいの小さなタイヤでナットが錆び付いているくらいのホイールがなんとも「かわいい」です。日本の古ぼけた軽自動車のすり減ったタイヤとはやっぱりアンティーク感が違うのかな〜・・・。それに引きかえ最新のミニはジョンクーパーワークスになると17インチですから全然「かわいくない」ですね。

  BMW傘下以前のミニは乗り込むとキャビン内部の作りが円形に感じるんですよね。円形だか卵形の方が衝突安全性に効果があるのかも。キャビン中央部が特別に膨らんでいるということはないんですけども、キャビン内部の四隅をあまり意識しない雰囲気です。そして乗っていると、古さというのもありますが、至るところから原因不明の軋み音がする・・・。現行のミニはスペースを無駄にしない箱形を基調としていて、絶対的に狭い空間で可能な限りの居住性を確保しています。

  若い女の子の好むアンティーク的なミニはだんだんと影を潜めてきて、ボロボロのステッカーが貼られた個体ではなく、ピカピカのボデー、怖いもの知らずのオッサン・オバさんたちが好む「実用的なミニ」が街中で増えています。デザインはもちろん個性的ですし、それでいて日本車と変わらないくらいに「見た目は」実用的です。・・・実際はハンドリングがかなりクイックなので、長時間ゆすられながら運転すると結構神経がすり減ります。街乗りくらいならそんな乗り味もむしろ「実用的」なのかもしれません。

  そんなミニの進化の最先端にあるのが「コンバーチブル」です(ただし異端です)。これまで盛んに肯定してきたミニの正統性を真っ向から否定する強烈な問題作です。オープンカーというのはいかにもドイツ的な発想なんでしょうね。イギリス人はスポーツカー以外はオープンにしない(イヴォーグ・コンバーチブルは?)。主体性がありそうに見えて、他の国の真似ばっかりするドイツメーカーの傘下にありがちなモデルじゃないでしょうか。

  ワゴンもSUVもミニバンもことごとくパクったBMW・・・。このメーカーのオリジナルはセダンしかない!?いやこれももともとはメルセデスの追従でしかない。創立100周年の歴史の割にはオリジナリティが全く無しの不思議なブランドBMW。その悪い!?影響によって作られたのが「ミニ・コンバーチブル」ですね(笑)。このクルマを巡って・・・脳みそカラッポの評論家どもが「これはいいんじゃない!」って盛り上がってますよ。大丈夫!?


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2016年5月2日月曜日

キャデラックCT6 「このクルマには何ががある!?『TPPドリーマー』第一弾」

  クルマにはある程度の「ジャンル」が必要だと思います。例えば同じセダンでも「クラウン・ロイヤル」と「カローラ・アクシオ」ではその設計上の違いから、それぞれに目指すものがそれぞれにあるってことです。車重1800kgあるクラウンと1000kgそこそこのカローラならば、全く別々の顧客ニーズを満たすことができるはずなんですけども、どうやらメーカーの戦略では「同じベクトル」のクルマとして設計されています。「はぁ!?全然ちげーよ!」と憤る人もいるかもしれないですが、クラウンを選ぶ人の頭には「カローラの豪華版」、カローラを選ぶ人の頭には「クラウンの廉価版」という意識はおそらくあるはずで、大きく括ると「互換車種」といっていいくらいです。

  クラウンならば「十分に豪華」で、カローラならば「十分に実用に耐える」という点で評価が高く、どちらも根強い人気です。クラウンもカローラも商品力の根底には、トヨタブランドへの信頼こそありますが、「趣味のクルマ」の要素はほぼゼロと言っていいですね。もっとプライベートカーとしてユーザーを増やそうとは、トヨタは考えていないようです。その分レクサスが売れればそれでいいということなんでしょうけども。

  かつてはカローラのクーペ版がレビンとかいう名前で売られていました。その頃のカローラシリーズは今よりももっと幅広いユーザーが楽しめるクルマでした。クラウンにもソアラ(クーペ)やクラウンエステート(ワゴン)それからマジェスタがありました。レビンもマジェスタもトヨタが手掛けるにはあまりにも「セオリー」過ぎた部分はありました。欧州のカーライフから生まれたプライベートカー(クーペ)やカンパニーカー(ラグジュアリーセダン)を、トヨタが国内専売モデルで模倣するというのは、その非合理性がちょっと残念な気もします。

  マジェスタはまだカタログに残っていますが、クラウン・ロイヤルを引き延ばしたような締まりのないボデーで、なんとも地味なショーファー・ドリブンですね。ハイヤー、あるいは政府の要人警護用の警邏車に使われているようです。故にあまりチャラチャラしたデザインにはできないわけですが、歴代マジェスタの中でも現行モデルは華が無い・・・。トヨタの高級セダンといえば安っぽい木目にベージュの内装、レバーもステアリングも数世代前!? 個人的にはかなりがっかりで、中古車にも触手が動かない。マークXまでコレかよ〜・・・。

  9月に発売を開始するというキャデラックの新しいショーファーカー「CT6」の概要が発表されました。5120×1885ですから日本で多く使われるこの手のクルマ(レクサスLS)とほぼ同じです。日本での正規価格は998万円という少々現実味がありそうでなかなか手が届かない価格、そして3.7LのV6自然吸気の1グレードだけしかも左ハンドルのみ!!!になるようです。メルセデスSクラス、ジャガーXJ、レクサスLSといったこれまで反社会性力の親分が乗ってそうな「暗黙の了解」のクルマが、ブランドイメージに引きずられて、「普通のセダン」化しつつあるなかで、古き良き「VIPカー」を思い出させてくれるイカついスタイリングに血が騒ぐ人も多いのではないでしょうか!?

キャデラックCT6の動画リンク

  休日にドライブしていると、古ぼけたセルシオを嬉しそうに走らせる外国人。勝手に断定してしまうと、アメリカ人かカナダ人でしょうね・・・。日本のVIPカー・ブームは海を渡り、アメリカのオートサロンでも一大勢力になりつつあります。そこではセルシオ、マジェスタ、シーマ、セドリック、グロリアは「神」として崇められてます。日本の地方都市で見られる自動車好きと何ら変わらないですね・・・。

  そんな日本の自動車ブーム(VIP、ドリ、キングSUVなど)を共有するよき理解者・アメリカ(この国がなければホンダもスバルも日産も消滅!?)から、日本を最高にリスペクトする1台が届きました!!!今どきこのクラスでV6の自然吸気(340ps)ってのがなんとも豪快です。シーマもマジェスタもレジェンドもHVになって、Sクラス、7er、A8/S8、XJ、クワトロポルテはことごとく「ターボレンジャー」化されてますから・・・。クライスラー300が孤軍奮闘しているアメリカ勢にやっと援軍がやってきたぞ〜!!! 

  どうも地味地味でかつ子どもっぽいなかなか残念な日本・ドイツ車と、やたら「お高く」留まっていて、周囲から背伸びしてると見られてやや小っ恥ずかしいイギリス・イタリア車。そして・・・まもなくスウェーデンからも新興勢力がこのジャンルにも殴り込みをかけてくるそうですが、直4のFFって完全に「VIPカー」シーンを勘違いしているふざけた設計(そんなの関係ないからボルボも頑張って!!!)。

  キャデラックCT6が予想以上に売れたら、レクサス(トヨタ)も考えを改めるかもしれません(ちょっとエラそうで恐縮です)。LSクーペもいいけどさ・・・誰もそんなクルマをサーキットで走らせて楽しいなんて思わないのでは? それよりもマジェスタを「貯金して買いたい!!!」と思えるようなオリジナルなデザインに作り直してよ〜!!!「マジェスタはガキが乗るクルマじゃねー!!!」・・・とかジジイどもがそんなつまらん事ばっかり考えてるから、日本の若者はみんな死んだような目して、芸能人の私生活を日々のネタにするゴミに成り果てているんだよ。


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↓日本経済の未来!?



  

  

2016年4月26日火曜日

トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン 「某英国車/独国車に似てる?」

  デザインが!というより、メインカラーをグリーン(ダークエメラルドマイカ)にしたことからちょっとした物議を醸しました・・・さすがトヨタの炎上商法。そして予想を越える「パクリ!パクリ!」の大合唱が本格的な批判へと変わる直前という絶妙なタイミングで、そんな声を打ち消すかのように某自動車メーカーのスキャンダルが明らかになりました(変な陰謀論をでっち上げるな!)。

  トヨタ・パッソはダイハツが中心になって開発したクルマですが、ダイハツは元々欧州市場でも存在感を放っているメーカーですから、その設計もグローバルAセグメント車としてしっかりとトレンドを押えつつ、日本のユーザー向けにも十分に訴求できるパッケージになっていると思います。いわゆる世界でも最も畏敬の念をもたれている「日本式コンパクト」の王道ですね。もちろんステータスもバッチリで、そもままバッジを付け変えればフィアットブランドでもVWブランドでも十分に通用するくらいに隙がないとても良いデザインです。

  さすがはトヨタの拡販車種というべきか、グレード分けが細かくて多過ぎてどれが一番安くてどれが一番高いのかがちょっとよくわからないです。基本的にはX→X"S"→X"Lパケ"→X"Lパケ・S"→X"Gパケ"と5段階もあって、それぞれに2WDと4WDがあって、さらにデザイン違いの「モーダ」「モーダ・S」「モーダ・Gパケ」があって・・・。モーダに関してはルーフの塗り分けを含めるとカラーバリエーションが18種類もある!!!100万円そこそこの価格設定なのですが、これだけ選べるならばほぼオーダーメイドの感覚です。

  トヨタのHPをじっくり見てみると、採用されている新技術があれこれと片っ端から書いてあります。ちょっとビックリですが、フロントのフェンダー周りのパネルとテールゲートはなんと!!!樹脂製なんだそうです。ダイハツと言えば、外板パネルを交換出来るという新機軸を投入したコペンが思い浮かびますが、トヨタ傘下の小型車メーカーとして軽量化ならどこにも負けない技術があるのだと思います。プリウスの為に湯水のように資金を注入して築き上げた軽量化技術(HVなのにガソリン車より軽いって!?)をこのパッソでも使って、さらにBMWにも売る・・・さすがはトヨタ!!!商売上手です。

  小型車の内装デザインも、各社がここ数年でさんざんに競ってきたので、センス抜群ですね・・・。これだけの量販モデルだと、中古車も相当な数があるわけですが、なんといっても故障しませんから、中古車の引きも多くて価格は割と高め。そしてセンスに敏感な女性ならば、内装がちょっと古臭い80万円の中古車よりも、改良に改良を重ねた最新型の方がいい!だって120万円くらいですから!!!新車で600万円する高級車は、新陳代謝が遅くて中古で200万円で買った方が断然にお得感がありますけど、小型車市場は新車がどんどん売れる仕組みが出来てます。

  個人的にこのクルマは好きですね。「コンパクトに徹しろ!」という姿勢が上手く現れていると思います。最近のAセグBセグは少々オーバースペック気味なモデルばかりがもて囃される風潮があって、それがあまり好きじゃないです。例えばマツダのデミオ・・・。明らかに車体から「高速道路はご遠慮ください!」といった感じですが、そこにディーゼルを載せて高速燃費を主張してますが、ちょっとどうか?と思いますね。高速道路が怖いといっている層のほとんどが小型車ユーザーですからね・・・。

  私も免許取りたての頃に乗っていたトーションビームの5ナンバー車は、雨天の高速道路ではもの凄く怖かったです。新潟ー富山の県境にある親不知付近の北陸自動車道で集中豪雨に遭遇しまして、50km/h規制がかかっているのに、大型トラックが90km/hでバンバン行き交うわけですよ。とりあえず後ろから突っ込まれたら一貫の終わりですから、ハザードを付けながら次のICまで必死で走りましたよ。「後ろからつっこまれたら終わり」ってのは、後ろからピストルと突きつけられながら運転しているみたいなものです。この旅行以降は一度もコンパクトハッチバックで高速道路を走ったことはないですね。

  だから・・・スイフトに1.6Lエンジン載せて高速でも走りやすくしたり、ポロに1.8Lエンジン載せたりするのは、サーキットで使うでも無い限りは完全にオーバースペックだと思うのです(存在を否定はしませんけど)。コンパクトカーの本来の機能の範疇(買い物&送迎)ならば、1L&CVTがおそらくベストで、HVも不要では?という気もします。

  ・・・しかしそんな機能性抜群の日本のコンパクトカーが「日本車の顔」になっていて、輸入車好きの批判の矢面に立たされたりしてます。BMWやアウディといいたドイツのアウトバーン・ツアラーの相手にするならさ、コンパクトカーじゃなくて、スカイライン、アテンザ、レクサスIS、マークX、オデッセイ、プレマシー辺りと比較してくれねーかな? クルマ雑誌の記事とか読みながらいつもそう思いますね。メーカーもユーザーも非常に「まとも」なんですけどね。一部のライターとクルマ好きが自分達の都合がいいように全てを曲解してしまって話をややこしくしていることに気がついてくれ〜・・・!!!



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2016年4月16日土曜日

メルセデスCクラス・クーペ 「いよいよオッサンにも解禁!!!」

  「メルセデスCクラスクーペ」とかいう、まるで開き直ったかのようにチャラいクルマが早くも日本で発売されました。もっとも先代モデルが継続販売されていたのでフルモデルチェンジなんですけど、これまでとはクルマの存在意義がだいぶ変わった感じです。

  先代までのCクーペは、どこから見てもセレブな奥様のお買い物のクルマでした。清潔感溢れるイメージから「ゲ◯っぽい」という言葉が一番似合うクルマです。「奥様のお買い物のクルマ」はそれこそパッソやマーチから、セリカやロードスターまで、スタイリッシュである程度は「知的」なデザインならなんでもOKになるんですけども。その中でも「セレブ」な奥様を象徴するのがCクーペでした。ポロ(従兄弟のねーちゃんのクルマ)に乗ってる「なんちゃってセレブ」とは一線を画する存在感があって、なお男性ドライバーを寄せ付けない「かわいさ」が共存しています。ただしこれに間違ってオッサンが乗ってしまったらかなりの悲劇ですが・・・。

  そんな独特の波長を持つクルマが今回からは少々・・・どころかかなり大胆にイメチェンを施していて、なんと!いよいよ(ゲ◯じゃない)オッサンも全然ウェルカムなクルマへと生まれ変わりました。そもそもこのクルマのライバルとなる4erもレクサスRCは先代モデルから車名を変えたことを機に、オッサンの「自己満」のために存在しているような「すぽーてぃ・くーぺ」に生まれ変わりました。どうやらCクーペもそのマーケットをねらう腹づもりのようです。

  4erもRCも発売前の予想からすると、今のところセールス的には「大コケ」のレベルなんですが、別にクルマが悪いわけではなく価格が要因なので、思い切って買った人(あるいはお金が余っている人)にとっては、そのレアな存在のおかげでお得感が幾らかあるクルマだと思います。大コケ=結果オーライ!!!とってもユーザー想いのクルマです。そんな市場にズカズカと乗り込んできた泣く子も黙るメルセデス!!!やや男臭い4erやRCとはキャラを変えつつ、クルマに「モテ」を求める幼気な・・・いや「粋」なオヤジ達のハートを狙い撃ちしてきます!!!このクルマはきっとモテるよ!!!アテンザよりは・・・。

参考までに「Cクラスクーペの迫力の走り」の動画を付けておきます。これモテるかな?

  フロントはおなじみのメルセデス顔なので割愛。側面はボデーラインの働きによって、中央部を頂点とした「へ」の字に見えてくるスタイルには多少は好き嫌いが分かれるでしょうが、ちょっと斬新な側面だけでこのクルマを切り捨てるのは惜しいはずです。そもそもスタイルに関しては、これまでのカローラ然とした小降りな3BOXスタイルに比べれば、車格が一気に2ランクくらい上がった感じです。ただしお値段もまた然りなんですよね・・・。排気量は下がっているのになんだかな〜・・・。

  車格と価格が上がって、排気量が下がる(出力はややアップ)・・・これこそがここ数年メルセデスが掲げている「社会」「環境」「理想」の全てを包括的にデザインしたパッケージの進化ですね。どっかの日本車大好きなど素人さんが、NVHにちょっと難ありとか文句を付けるのは野暮ですね・・・。だってこれは「ドイツ車」ですから!!!日本車の基準であれこれ言うべきではない!!!しかも日本車には稀なスペシャリティカーです!!!バブルの頃にはアホみたいにたくさんあった2ドアをあっさりと諦めた日本メーカーなんて「にわか」です!!!メルセデスやBMWの軍門に下ったゲスです!!!

  今時のユーザーがメルセデスを高く評価する一番の理由は、やはりライバルブランドと比べて断然に「華」がある内装ですね。絶好調のCクラスセダンですが、エアコンの噴き出し口のメタルパーツの表面加工だけで一発KOされて印鑑押しちゃった人も多かったのでは!? エクステリアの塗装技術も某日本メーカーみたいに上手ければ、芸術品の域に突入できそうですが、やはりいつ見ても発色の悪さが気になるメルセデスの塗装・・・。とりあえず無難に選べそうなのはシルバーだけなので、モロ被りは覚悟したほうがいいかも。

  メルセデスは内装の変革に最も積極的に取り組んできました。「クルマはこうあるべきだ!」という保守的なユーザーは、もうおなじみとなったシフトレバーを廃止したメルセデスの操作系に「NO」を突きつけるかもしれないです。マツダ車に乗って試乗にいくとウインカーはまともに操作できますけど、シフトとかパドルとか、あまりにも勝手が違い過ぎてまともに弄れません!!!昔から軽自動車はコラムシフトでしたけども、まさかメルセデスが真似するなんて当時は想像もつきませんでしたね。しかし今になってみるとその大胆な刷新がメルセデスの現在の好調につながっているのではないか?と思うんですよ。

  とにかくシフトレバーを廃してBMWとの棲み分けを図ることが、潔くて素晴らしい決断でした。これでBMWとくらべる客の視点は明らかに変わりましたね。BMW本位の基準(フラット&ハンドリング)であれこれ判断されるのがメルセデスにとっては煩わしいですからね。バイエルン車や広島車のアシが素晴らしい!とか思っている輩を「門前払い」する!!!すばらしい作戦です。クルマが好きなのは結構ですけど、あいつら完全に頭オカシイですから!!!

  さらにもう一つマジメに指摘するならば、シフトレバーの有無という基準だけでなく、インパネに使われる液晶画面の面積においても、メルセデス派とBMW派に分かれてきているように感じます。2画面あるいはワイドスクリーン仕様など、種類は様々ですが、ナビ情報、デジタルデバイス情報さらにはタッチパネルそれからメーター類までを徹底的にデジタル表示にするメルセデス派には、アウディ、ボルボ、インフィニティといった面々が賛同しています。一方でマニュアルスイッチの質感やマニュアルメーターの躍動感に重きをおいて、液晶画面をナビ機能とコンディションを示す小さなデジタル表示のみにしているのが「BMW派」で、こちらにはマセラティ、ジャガー、レクサス、スバル、マツダなど。

  どっちが高級ですか?なんてどうでもいい話で、要は「文化」の違いですね。実際には「メルセデス派」の方が使いやすいかな?という気がします。しかしインパネにある程度の質感を求めるならば、トリムと対をなすような華飾パネルが楽しめる余地がある「BMW派」の価値もよくわかります。レクサスを擁している「BMW派」の方が高い水準でNVHを処理できている可能性があります(マセラティ、ジャガー、マツダも高水準)。「走り」や「操縦性」という走りの本質以外の部分でも「BMW派」の価値を示すためにも、4erやRC以外でCクーペに対抗するスペシャルティを作ってほしいです。特にMに。


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2016年4月9日土曜日

DS4クロスバック ちょっとアイディア不足かな〜・・・がんばれDS!

  東京モーターショーにも出品されていて、日本投入が予告されていた「DS4クロスバック」が発売されました。DS4のベースモデルも同時にフェイスリフトがありましたが、クロスバックはベースモデルと比べてエンジン、シャシー、外観には目立った変更はないですが(塗装だけ?)、「主要諸元」を見てみると全高30mm、最低地上高20mmとそれぞれいくらかアップしているのがわかります。これがどちらも30mmずつのアップだったならば、近所のショップでも手軽に施工できる程度の「改造」ですが、わずか10mmではありますが差があるということは、一応はクロスバック専用パーツが入っているようです。

東京MSのDS車の動画リンク(動画まとめブログ)

  プレミアムブランドとして分離した「DSブランド」ですが、日本での認知度は残念ながらさっぱりで、クルマにあまり興味のない人にはなおさらで「DS」なんて全く意味がわからないですし、母体の「シトロエン」自体ももはや日本ではフランスのブランドと認識されているかどうか怪しいくらいです。割と最近に(クルマに興味ない)友人から言われた一言が「シトロエンを買う人の気持ちがわからない」だそうです。思わず「え?」・・・とりあえず存在を知っている人には好意的に映るブランドだと思ってましたがそうではないみたいです。

  まあ知名度が低いってのは決して悪いことばかりではないようで、「誰も知らない欧州のブランド」というミステリアスな魅力に惹き付けられる人もそこそこいるようで、小さなボデーでもなかなかの存在感を放つBセグの「DS3」は近所のスーパーでもしばしば見かけます。クルマで20分くらいの所沢にシトロエンがあるという土地柄もあるのかも。DS3はアクアやフィットのクラスですが、全車3ドアという「欧州スタイル」を貫いているところなども今では十分個性ですね(ポロ、ミニはすっかり5ドアが定着)。さらに非日常が味わえる趣向でルーフが開く「カブリオ」もあります。

  それから「走り」好きにとっては、250〜300万円でなかなか多彩なグレードがあって、MTオンリーで1.6Lターボの「スポーツシック」なんてのもあります(これはお買い得!)。去年にシャシーは旧来のままでユニット(エンジン&ミッション)だけ新しいものになっていて、1.2Lターボ(1.6Lターボ)に6ATを組み合わせるという、最近のコンパクトカーの最先端なのもなかなかツボを心得ています。

  Bセグの2ペダルミッションは長らく「CVTか?DCTか?」の問答が続いてきましたが、CVTとDCTの「いいとこ取り」をしたような「ステップAT」が中型車を中心に広まると、BMW系列の「ミニ」を発端にBセグへも拡大する兆候を見せています(現状Bセグではミニ、マツダ、シボレーが採用)。ミニに乗ってみてつくづく思うのが、小排気量ターボを御すならば6ATくらいがベストだということです。親会社のBMWの8ATはニュルニュルしていて運転がつまらなくですね。また自然吸気エンジンならばCVTもかなり有効ですが、ターボとの相性はATが2枚も3枚も上手です。デミオもディーゼルターボ導入がきっかけで2ペダルは全てAT化したようです。

  あと1.2Lくらいの小排気量エンジンを作らせるならば、一般的にドイツ車よりもフランス車の方が上手いということもあります。日本メーカーでいうならば、小型エンジンは日産やマツダよりもスズキが断然によく回りますが、やはり普段からたくさん作っている方がいいものがつくれます(コストがほぼ同じなら)。スズキの技術が入った?VWの1.2Lも印象も決して悪くないですけど、ドイツ車の軽快さが希薄なボデーが災いしてか、エンジンの美味しいところで走りにくいと感じます。一方で小型車を主戦場として年間600万台も売っているPSAグループは、コンパクト車の専門家らしい、ボデーとエンジンのバランスだったり、操縦の楽しさを感じさせるハンドリングの妙味もあります(この辺がVWが堅物だと感じるところです)。

  さてDS3よりも上のCセグになるDS4ですが、3ドアにポリシーを持つDS3や、他のブランドでは見られないユニークなボデーを持つDS5と比べて、オーソドックスなスタイルのままです。フォーカスやゴルフといった定番のCセグ車と同じようなサイズです。欧州では定番のスタイルで日本車のオーリスやアクセラなどがドイツでそこそこよく売れています。日本ではやや中途半端な立ち位置になっていて、あんまり人気がないサイズです。どうもこのクラスのクルマにはオーラが・・・。DS4もアクセラもレクサスCTも非常に優れたデザインですが、外観がどうこうという問題ではないのかな?

  シトロエンやDSの話になると、毎度のことですが他のブランドよりもややアツくなってしまいます。日本で成功するイメージが割と簡単に描けるブランドだから・・・。去年はシトロエン「C5」という個性派のセダンが一旦生産を終了しました(輸入車ガイドブックからも姿を消す!)。フラッグシップサルーンにはやや寂しい1.6Lターボだけの設定だったり、かなり最近まで4ATという旧世代のミッションが使われていたりするなど、なかなか浮上する機会が得られないままに、貴重なハイドロサス車が姿を消す事になりました。後継モデルも日本で売るかどうかは不透明なようです。わがままなお願いですが、BMWやメルセデスのように本国で売っているクルマは全て日本でもラインナップしてほしいです(全グレードとは言わないまでも)。

  東京MSに来たのはいいですが、どうも日本市場に何かを仕掛けようという意図を感じないですね。今回のDS4のフェイスリフトとクロスバック投入での大規模な変更点はないのですが、明るい材料?としてこれまで320万円〜という設定を見直して、BMWやメルセデスのボトムモデルのように298万円〜からの設定に値下げが断行されています。アクセラのディーゼルが306万円、レクサスCTが370万円〜と日本勢豪華Cセグの方が、メルセデス、BMW、DSを買うよりもイニシャルコストが高くなっています。この価格でならば、何らかのブレイクスルーがあれば俄に活気づく可能性も!同じフランスのルノーは低価格戦略で日本でも前年を確実に上回ってきています。

  シトロエンとDSが属するPSAでは新しい共通プラットフォーム(EMP2)の使用が始まっていて、それを使っているプジョー308などはすでに日本でも販売されています。近々シトロエンとDSにもこのEMP2が使われるようになるはずなので、残り半年か1年半かわかりませんが、旧式シャシーのDS4にこのタイミングで大がかりなフェイスリフトは不要と判断したのかもしれません。ちょっとタイミングが悪いですね・・・もう少しの辛抱かな。

  これは日本のユーザーの思い上がりと言われるかもしれないですが、日本で売れないクルマが世界的名車になることは無い!・・・それくらいに日本のユーザーはクルマの細部に渡って神経を使って選んでいます。日本のユーザーがクルマがわかっていない!とか妄言を繰り返すカーメディアは何もわかってない・・ポルシェだってフェラーリだってその価値を証明したのは日本のバブル期なのに。日本で売れたクルマ(売り続けているクルマ)は「本物」です。日本でせっかく成功を掴みかけていたマスタングを無情にも引っ込めて引き上げる決断を下したフォードのボス(元マツダ社長)には声を大にしていいたいです。そしてシトロエンとDSにはぜひ日本で栄光を掴みとってほしいと思います。

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