ボルボS60 「HV全盛の日本市場に丸腰で参上・・・」
ついこの前まで「ハイブリッドのセダンなんていらね。ハンドリングがだめなセダンはつまらないし危ない。」と吠えまくってたのですが、まあそんな素人の考えなどは日本の自動車メーカーはとっくにお見通しのようでして、まもなく出てくるアクセラやスカイラインのHVには、ハンドリングで凌ぎを削るマツダの日産の「こだわり機構」が盛り込まれるようです。あくまで乗用車のハンドリングなんぞは簡易的なものに過ぎないですけども、やっぱり気になる点に適切な配慮が欲しいものです。ハンドリングと言えばBMWやアルファロメオが有名ですが、マツダ・日産・ホンダ・スバルの「ハンドリング四天王」の技術の懐もまたとても深いです。これらのメーカーは本気でコストさえかければ、どんなエンジンでも超絶ハンドリングに仕上げることはできるはずです。
ガソリンエンジンと同じくらい軽いハイブリッドのセダンなんて作ろうと思えばいくらでもできるけど、妥当な価格で売るためのハードルが幾つかあって・・・、それもやろうと思えば簡単にくぐれるんだけど・・・、そうすると既存のモデルが全く売れなくなって以前に投資した開発費が回収できなくて・・・。バブル期の日本の高級乗用車には豪華な新機軸が次々と盛り込まれ、フェラーリのような4輪DWBサスや電制ダンパーに4WSとなんでもありだったようですが、北米や欧州向けのクルマと共通設計にして、アメリカで2万ドルで売らなきゃいけなくなると、とても採算がとれないので次々に消えていったようです。
その後さまざまな特許が消えて、当時の日米メーカーの技術が今のポルシェ991型911などの欧州高級モデルの電制ダンパーとして使われていたりします(電制ダンパーの本家はアメリカらしい)。欧州は昔から固めてあればいいわけですから、緩いのと硬いのを使い分けるのは日米メーカー主導だったのも当然でしょうか。しかし時代はすでに21世紀でトヨタは最近になって「自動運転」と「燃料電池車」を公開し始めました。もうとっくに完成していて、さらにコスト面での目処もとっくに付いていたかのような「同時公開」でした。もう「空飛ぶクルマ」などもとっくに試作が完了しているのかもしれません。
さてスバルとボルボから始まった自動ブレーキは、裏でどんな部品メーカーがこの世の春を謳歌しているのかわかりませんが、とうとう最後まで慎重だったトヨタとBMW(全車標準!)も導入するに至りました。一方で同時にボルボが提案した歩行者向けエアバッグはいまいち広まっていないのは残念ではありますが・・・。しかしボルボが「先端技術」と触れ込んでいる安全技術の多くはすでに主要メーカーからすれば大した技術ではありません。ただ他社が様子見をしている技術をいち早く世に出そうとする意欲は素晴らしいと思いますが・・・。
2014年モデルへとフェイスリフトしたS60ですが、このクルマはどうもマツダ・アテンザのデザインをパクる傾向があるようで、今回はアテンザのFMCを受けて2代目アテ似のコミカルな「小動物顔」から、3代目アテに似たやや「鋭いライトとグリル」へと変更しました。しかしMCでデザインと幾つか追加機能が変わっただけで、ホイールベースなどはそのままですので、もはやアテンザというよりは、ハッチバックのようなリアのデザインから新型アクセラに近いと言えるかもしれません。
最近まで割と誤解していたのですが、ボルボがS60、V60、S80などで使う「フォードEUCD」プラットは、アテンザやリンカーンMKZに使われる「フォードCD3」プラットとは別のもので、元々はアクセラやフォーカスに使われていた「フォードC1」プラットの改良型だそうです。S60は直6ターボを積んでわずかに580万円しかしないので、欧州プレミアムメーカーにしてはお値打ちだと考えていたのですが、実際はアクセラに直6ターボ積んだようなクルマと言われれば、まあ妥当な価格だなと思います。
ちなみに1年ほど前から話題のレンジローバー・イヴォーグも450万円という破格さで日本でもブレークスルーしましたが、このクルマもまたお値段から想像できるように「EUCD」プラットにちょっと手を加えた「LR-MS」プラットを使っています。フランクフルトで公開されたジャガーのSUVコンセプトもこれの兄弟車です。これらは簡単に言うとアクセラと設計が共通なCX-5の親戚みたいなクルマです。いずれもマツダのBKプラット(=フォードC1)から派生してるので、イヴォーグもボルボ全車もマツダ車といってもいいのでは・・・。
ちょっと話が反れましたが、新生ボルボは以前と比べてクルマに重厚感がなくなったと言われています。マツダのお下がり(旧型アクセラ)を使っていることも大きく影響していることでしょう。アクセラも新型からはアテンザと同じ「スカイアクティブ」プラットへと移行します。マツダの中型が全てこのプラットに統一というのもなんかつまらないですね・・・。フォードはフュージョンとモンデオを「CD4」という新しいプラットへ移行しています。シャシー開発力がないボルボは今後も旧世代の「EUCD」で騙し騙しやっていくしかないようです。
ボルボのような境遇の零細メーカーは中国にたくさんあり、トヨタ・マツダ・BMW・VWなどの「ワークス」メーカーにプラットフォームの使用料を払い、ノッチバックのライセンス生産を行っています。そんな「カスタマー」メーカーが高級車風情のクルマを「ビュイック」やら「ローバー」やらのブランドに乗っけて日本に売りにくる日も近いかもしれません。ボルボもレンジローバーも好調なので、日本人相手のブランド商売はチョロいねとばかりに、次はジャガーのDセグ(プラット不明)がやってくるようです・・・。
↓MC版の新刊です!いくらなんでも出るタイミングが・・・プロモーション必死です!
ガソリンエンジンと同じくらい軽いハイブリッドのセダンなんて作ろうと思えばいくらでもできるけど、妥当な価格で売るためのハードルが幾つかあって・・・、それもやろうと思えば簡単にくぐれるんだけど・・・、そうすると既存のモデルが全く売れなくなって以前に投資した開発費が回収できなくて・・・。バブル期の日本の高級乗用車には豪華な新機軸が次々と盛り込まれ、フェラーリのような4輪DWBサスや電制ダンパーに4WSとなんでもありだったようですが、北米や欧州向けのクルマと共通設計にして、アメリカで2万ドルで売らなきゃいけなくなると、とても採算がとれないので次々に消えていったようです。
その後さまざまな特許が消えて、当時の日米メーカーの技術が今のポルシェ991型911などの欧州高級モデルの電制ダンパーとして使われていたりします(電制ダンパーの本家はアメリカらしい)。欧州は昔から固めてあればいいわけですから、緩いのと硬いのを使い分けるのは日米メーカー主導だったのも当然でしょうか。しかし時代はすでに21世紀でトヨタは最近になって「自動運転」と「燃料電池車」を公開し始めました。もうとっくに完成していて、さらにコスト面での目処もとっくに付いていたかのような「同時公開」でした。もう「空飛ぶクルマ」などもとっくに試作が完了しているのかもしれません。
さてスバルとボルボから始まった自動ブレーキは、裏でどんな部品メーカーがこの世の春を謳歌しているのかわかりませんが、とうとう最後まで慎重だったトヨタとBMW(全車標準!)も導入するに至りました。一方で同時にボルボが提案した歩行者向けエアバッグはいまいち広まっていないのは残念ではありますが・・・。しかしボルボが「先端技術」と触れ込んでいる安全技術の多くはすでに主要メーカーからすれば大した技術ではありません。ただ他社が様子見をしている技術をいち早く世に出そうとする意欲は素晴らしいと思いますが・・・。
2014年モデルへとフェイスリフトしたS60ですが、このクルマはどうもマツダ・アテンザのデザインをパクる傾向があるようで、今回はアテンザのFMCを受けて2代目アテ似のコミカルな「小動物顔」から、3代目アテに似たやや「鋭いライトとグリル」へと変更しました。しかしMCでデザインと幾つか追加機能が変わっただけで、ホイールベースなどはそのままですので、もはやアテンザというよりは、ハッチバックのようなリアのデザインから新型アクセラに近いと言えるかもしれません。
最近まで割と誤解していたのですが、ボルボがS60、V60、S80などで使う「フォードEUCD」プラットは、アテンザやリンカーンMKZに使われる「フォードCD3」プラットとは別のもので、元々はアクセラやフォーカスに使われていた「フォードC1」プラットの改良型だそうです。S60は直6ターボを積んでわずかに580万円しかしないので、欧州プレミアムメーカーにしてはお値打ちだと考えていたのですが、実際はアクセラに直6ターボ積んだようなクルマと言われれば、まあ妥当な価格だなと思います。
ちなみに1年ほど前から話題のレンジローバー・イヴォーグも450万円という破格さで日本でもブレークスルーしましたが、このクルマもまたお値段から想像できるように「EUCD」プラットにちょっと手を加えた「LR-MS」プラットを使っています。フランクフルトで公開されたジャガーのSUVコンセプトもこれの兄弟車です。これらは簡単に言うとアクセラと設計が共通なCX-5の親戚みたいなクルマです。いずれもマツダのBKプラット(=フォードC1)から派生してるので、イヴォーグもボルボ全車もマツダ車といってもいいのでは・・・。
ちょっと話が反れましたが、新生ボルボは以前と比べてクルマに重厚感がなくなったと言われています。マツダのお下がり(旧型アクセラ)を使っていることも大きく影響していることでしょう。アクセラも新型からはアテンザと同じ「スカイアクティブ」プラットへと移行します。マツダの中型が全てこのプラットに統一というのもなんかつまらないですね・・・。フォードはフュージョンとモンデオを「CD4」という新しいプラットへ移行しています。シャシー開発力がないボルボは今後も旧世代の「EUCD」で騙し騙しやっていくしかないようです。
ボルボのような境遇の零細メーカーは中国にたくさんあり、トヨタ・マツダ・BMW・VWなどの「ワークス」メーカーにプラットフォームの使用料を払い、ノッチバックのライセンス生産を行っています。そんな「カスタマー」メーカーが高級車風情のクルマを「ビュイック」やら「ローバー」やらのブランドに乗っけて日本に売りにくる日も近いかもしれません。ボルボもレンジローバーも好調なので、日本人相手のブランド商売はチョロいねとばかりに、次はジャガーのDセグ(プラット不明)がやってくるようです・・・。
↓MC版の新刊です!いくらなんでも出るタイミングが・・・プロモーション必死です!
コメント
コメントを投稿