2017年10月23日月曜日

アルファロメオ・ジュリア 「イタリア人って夢見てるよなー」



最近のクルマはどうもウゼー


  世界が『EV化』へ突き進む中で、「ハイブリッドって何?」くらいの感覚で保守的にクルマを作り続けているフィアット。BMWがトヨタに、GMがホンダに技術供与を求めてすり寄っていく時代ですが、フィアットはマツダのピュアスポーツカーにわざわざ投資するなんてかっこよすぎる。そんなフィアットの心意気に応えてこそクルマ好き(マツダ好き)って呼べるんじゃないの?

  自動車メーカーは新しい機能を追加するのが好きです。V35型でプレミアム路線に舵を切った日産スカイラインは、次のV36で4WSを、V37ではステアバイワイアを投入して、日産こそが世界の頂点であることを見せつけてきました。結果的にたった10年で北米のプレミアムDセグの覇権を奪うことに成功しましたけども、伝統のスカイラインはどこへ行ったのか!?という意見も。

  『4WS』も『ステアバイワイア』もスカイラインだけがやってるわけだから比較のしようがない・・・結局は個人の好みの問題でしかなく、評論家からは「うーん違和感しかないかも」といった単調で無機質な感想が投げかけられて終わってしまうよなー。メーカーは技術力アピールできていい気なものですけども、完全に置き去りにされたスカイラインのファンはたまったもんじゃないー。

アルファロメオは『保守』本流

  それに対してこの「アルファロメオ・ジュリア」は一味違います。リーマンショックで右ハンドル車の製造が早々に打ち切られ、8年くらい前に日本から姿を消した「アルファロメオ・159」の後継モデルですが、まだまだその前のモデルである「156」を愛して止まない人々が休日のたびに郊外を徘徊してますけど、それらのユーザーにも十分に受け入れてもらえる後継モデルになったんじゃないでしょうか!?(ちょっと価格が・・・)

  『スポーツセダン』はもう死語になったのでしょうか!? なんだかそれを狙ったようなクルマこそ大手メーカーから出てきたりしますけども、設計を見る限りでは、とても本気で「走り」のベースアップを狙った痕などない「スポーツ風」ばかり。シャシーは他のファミリータイプと同じものを利用ってさ・・・。

  自動車メーカーからしてみたら、いちいち性能にうるさいくせに二言目にはクルマの価格が高すぎるしか言わない迷惑なユーザーなんて相手にしてられねーってことなんでしょうね。世界には「スポーツ風」でも喜んでくれる人々がいる。性能を磨くんだったら1000万円くらいポンと出してくれる層を狙うべき!!とかいう判断もあるとは思います。

  トヨタやホンダからクルマ好きは切り捨てられた!!はちょっと語弊があるかもしれません。でも86やシビックでは納得できません!!という「わがまま」なユーザーは、他の全ての日本メーカーも見放されているのが現状。マークXは国内専用車の殻を破ることはなく、レクサスISはスポーツを志向しないブランドの十字架が重くのしかかって、重いボデーとゆるいレスポンスの中途半端なモデルのまま。

スポーツセダンを作らないメーカーは無視でいいんじゃない!?

  スポーツセダンが目指すべきは、エンジンフィール、ハンドリング、ミッション、サスペンション、ペダル(アクセル、ブレーキ)といった『稼動』領域でのパフォーマンスの向上が非常に重要ですが、そこに「あえて」手を入れようというメーカーがほとんど無い。世間ではスポーティなイメージで通っているBMWやマツダにしても、主力セダンではフィールに難があるロングストロークエンジンを用いて回転数を下げています。他の諸要素も先代より劣化するケースがほとんど・・・。

  そんな中で新規のモデルとして4輪ダブルウィッシュボーン、ショートストローク(もしくはスクエア)、軽量化重視などを掲げて設計されたのがアルファロメオ・ジュリアとジャガーXEの2台。ただしカーメディアではこの2台の「設計」に隠された魅力を大きく語ることはないですねー。なぜなら比較対象となるメルセデスCクラス、BMW3シリーズの不出来さを同時に晒さなくてはいけないから。

  わかる奴が見ればスペック表だけでメーカーの狙いははっきりします。Dセグで「いいクルマ」を作ろうとしているのは、ジャガー、アルファロメオ。もしボルボが次期S60に『大手に喧嘩を売った!!』と話題のXC60のシャシーを使ってパフォーマンス志向に仕立てるならば、欧州発信のスポーツセダン・ムーブメントが盛り上がるんじゃないかなー・・・とは素人の浅はかな期待ですがね。

  当初噂された通り、300万円台での日本市場投入が実現したらならば、これは間違いない!!と「救世主現る!!」と声を大にして言いたかったですね。BMW3シリーズに似ているという声もありますが、アルファロメオが320iのダメな部分を徹底的にブラッシュアップしたモデル!!であることは確かです。ディーラーに聞いたら供給体制が相当に貧弱みたいですね。もうマツダの工場で作らせてマツダディーラーでも売ればいいんじゃない!?


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2017年10月6日金曜日

ルノー・メガーヌ 「もしかしたら・・・」

   

ルノーが日本で何かを起こしそうな予感!?


  ルノーの日本市場向け戦略が活性化しています。2012年に日産の子会社になったルノー・ジャポンはそれ以来右肩上がりの成長を遂げています。カジャー、メガーヌ、トゥインゴGTの発売前で苦戦が予想された9月の速報でも698台をしっかり売り上げています。ライバルのPSAは、シトロエンがC3の発売で前年比180%を達成。そして3008で勝負をかけているプジョーが3月並みの景気の良さで1000台の大台突破しています。

  さて2017年のラストの四半期に向けて、ルノーの公式HPによると10種類の限定車・特別仕様車が出ています!!トゥインゴ(200台)、ルーテシア(100台)、カングー(120台)にはMTの限定モデルが用意されていて、3ペダルユーザーに即決を促しています。MTなんだから乗ってみて煩わしかった売ればいいじゃん!!ってことか!?

  アメリカ車が日本で売れない!!ことに対してジャガー・ランドローバーの役員が「大衆モデルで日本車と戦ってはいけない!!」「商機は日本メーカーにはなかなか手が出せない高級モデルにある」と反論していました。裏を返せば「日本人の欧州コンプレックスをうまく刺激することが大事」ってことでしょうか。

  それにしても9月だけでドイツ4ブランド合計で20000台以上が日本で売れています。マツダが18000台、スバルが13000台ですからねー。しかも輸入車ですから、この20000台が1ヶ月の間にはるばる東シナ海を渡って日本に運び込まれたわけです。もっとも日本メーカーはその10倍もの台数を太平洋渡らせていますが・・・。

ルノー日産による補完計画!?


  ただただグローバルで作っているクルマを日本に運んできて、毎月数百台売ってますよー!!儲かってないけど日本で販売実績を残すことがメーカーとしてのステータスだと、ジャガー・ランドローバーの役員は言うわけですが、バブル以来のそういったビジネスモデルが変革のタイミングを迎えているんじゃないか!?という気がしないでもないです。

  サーブ、オペルに加えシボレーの乗用大衆モデルなどGM勢に加えてフォードも撤退し、フィアット&クライスラーもジープ、アルファロメオ、フィアット500シリーズ以外では全く日本では勝負できない状況。トヨタ、ホンダ、日産の3極に集約されつつあるとはいえ、幾多の有力な日本メーカーが大衆モデルで激しい死闘を繰り広げる「地獄」に、カジャーと新型メガーヌを同時に放り込んできたルノー・ジャポンに勝算はあるのか!?

  間違いなく今世界で一番勢いがあるのは、VWでもトヨタでもなくルノー日産グループです。ナンバー1メーカーの宿命として、あらゆる市場で勝ちにいくことがグループ内の基本方針になる!?e-powerでトヨタ&ホンダを蹴散らした日産の知見と、ルノーアライアンスの物流機能をフル活用すれば、日本市場でトヨタから覇権を奪うことも可能!!実際にこの5年余りでルノー日産は、ドイツ&イギリス市場のトヨタシェアを奪うことに成功しています。アメリカでも日産の成長は凄まじいですし、中国でも韓国でもトヨタを上回っています。

  トヨタの最後の砦である日本と東南アジアをどうやって攻略するか!?すでにグループの尖兵である三菱が東南アジアで大ブレーク中であり、日本では日産が活躍(ちょっと問題が起こってますけど)。さらにルノー本体が大挙して乗り込んでくる!!日本市場を技術力でこじ開けて、さらに日産・三菱の遊休生産ラインでルノー車を作り始めることも可能!?中国には東風、韓国にはルノーサムスン、ロシアにはアフトヴァーズがあるので、サプライチェーンも十分!?すでに5年前からこの3社の工場では現地向けのルノー&日産車が作られています。

綿密に練られている日本市場攻略!?


  強敵相手に善戦を続けるXトレイルの別ブランド版としてSUVのカジャーを投入するのは、それなりに納得できますが、欧州COTYを引っさげて上陸したプジョー308がまるで売れなかったCセグ市場で新型メガーヌは何らかの爪痕を残せるのか!? 今回登場したのは次の3グレードです。4300mmサイズのハッチバックのボデーには、1.6Lターボ(205ps)のGTと、1.2Lターボ(132ps)のGTラインの2グレード。そして4600mm級のワゴンボデーを持つスポーツスアラーには1.6Lターボ(205ps)のGTの1グレードが設定されています。

  ちょっと個性的なのが、カラーの少なさ。ゴルフは8色、308は6色が用意されていますが、メガーヌはたったの3色だけ。GTラインはわずかに2色です。迎え撃つ日本勢もプリウス9、オーリス8、アクセラ8、インプレッサ7と中型車にしては豊富に用意されています。GTラインの2色はホワイトと「ブルーベルリン」という緑に近いメタリックになっていて、これに近い色を用意しているのはアクセラのみ。厳選した2色に在庫車を集中させて、センスで売り切ってロスを減らすという極端な戦略で「地獄」の日本市場を乗り切る構えですねー。

  もちろん「価格のベンチマーク」も狙いがはっきりしていて、132psのGTライン(263万円)は、ゴルフハイライン(325万円)と出力は同等で、ミッションも最新のゲトラグ製7DCTは、ゴルフGTI&Rに使われるスペックの湿式クラッチ仕様にアップデートされています。ゴルフトレンドライン(249万円)やプジョー308(279万円)との比較でも十分に競争力が確保されています。そしておそらく来年には、メガーヌ・ゼンが240万円程度で登場するはずで、プリウス(242万円〜)を意識した設定になるのでは!?

  上級モデルのGTは、先代のスカイラインが採用していた4輪操舵システムを「4コントロール」として盛り込んできました。FF車に4輪操舵を使うのは4800mm級のタリスマンの回転半径をFR車並みに縮めるために開発されたと思われます。本来ならばカムリ、アコード、アテンザに採用されるべき技術なんですけども、ルノーに先を越されました。日本メーカーに先んじて合理的な機構を使ってくる「攻め」の姿勢で、日本市場に風穴をあけるか!?

  334万円のハッチバックGTは、ゴルフGTIに関心があるユーザーを横取りするでしょうし、プリウスの上級モデル(Aプレミアム)を考えているユーザーにも、内装の充実度で訴求できそうです。そして354万円のワゴンGTは、レヴォーグ1.6STI(356万円)を意識しているようです。レヴォーグはAWDですけども、2.0のスポーツAWDとは違い、1.6はオンデマンドなので、これはほぼFF状態で走っているモデルです。ボルボV40(FF)とのダッシュ対決で完敗するなど、AWDとは名ばかりの存在。このレヴォーグが売れている日本市場なら付け入る隙があるんじゃないでしょうかー・・・そんなに甘くはないとは思いますけど。


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