2013年4月1日月曜日

ジューク"NISMO"は「テンロクターボ」競争の始まり?

  1.6Lターボがどうやら新しいクオリティエンジンとして脚光を浴びているようだ。BMW・日産・スバル・三菱に加えてホンダもこのスペックが理想の小型エンジンと考えているようで、今後のCセグメントの世界戦略車に新型エンジンを搭載していくらしい。これだけのエンジンメーカーが挙って「テンロクターボ」を採用しているのだから、このスペックが今後メインストリームになっていくことは間違いないだろう。このクラスのトップランナーは自他ともに認めるVWグループだが、主力の1.4Lターボエンジンがやや非力なことから、追撃する各メーカーは性能面で優位に立てるエンジンとしてテンロクターボに自信を持っているようだ。

  ジュークターボは1.6Lターボで190馬力を発生させ、車重も1290kgに抑えられている。これが"NISMO"ヴァージョンになると200馬力で1400kgとなるので、加速性能はそれほどノーマルと変化していない。それでも元々、BMW製の1.6Lターボを大きく上回る出力を誇っていて、日産のターボ技術の高さはもうすでに十分に海外メーカーの脅威になっているようだ。ちょっと残念なのは、この日産の新しいエンジンを使うモデルがジュークだけになっていることだ。このエンジンをフェアレディZ34に載せて、車重を1300kg以下に抑え込めば、日産版のアウディTTみたいなクルマとしてとても魅力があると思う。

  日産としては、メルセデスの2Lターボを載せた新型フェアレディZを投入する予定だそうなので、それとは別にミドルクラスのスポーツセダンにこのジューク用の1.6Lターボを載せた世界戦略車を作ってほしいですね。ただどういうボディにするかというのは、悩みどころかもしれません。4.5m級のセダンまたは5ドアハッチバックというのは、急速に過去の遺物になってしまっている感があります・・・。3BOXカーは後席の居住性が飛躍的に向上しているのが最近のトレンドなので、その点で評価が高いシルフィをベースにすることもできますが、それでもルーフの高さが気になってしまいます(かっこよくない)。

   どのメーカーが「テンロクターボ」から大ヒット車を最初に出すのか?ボルボV40やメルセデス新型Aはいまいち決め手に欠くような気がします。300万出すならギャランフォルティス・ラリーアートの方がクルマとしての魅力も高いと考える人もいるでしょうし、デザインもどことなく平凡さが漂います。一方でジュークもスタイリングに癖があるので、「テンロクターボ」王者にはちょっと足りないですね。まだまだ各社ともにテンロクターボを使った魅力あるパッケージングに辿りついていないです。

  ただ今後に発売が予定されているなかで期待されているものもたくさんあります。三菱・スバル・ホンダの各社はスポーツハッチバックでガチンコ対決になるようです。ホンダは禁断のV-tecターボを出すとか・・・。メルセデスCLAにはAクラスの出力を上げたものが載りそうで、これはデザインから人気が出そうです。さらにマツダ/アルファロメオが共同で作るロードスター/スパイダーにも1.6Lターボエンジンが予想されています。さらに新たに作られるBMW2シリーズクーペもベースモデルは1.6Lターボとの噂です。とにかく同排気量で横並びでクルマの作り込みや仕上げで差がつくというのは面白いかもしれません。



↓こちらは1.6Lターボで180馬力です。トルクも含めややジュークのエンジンに劣るか・・・。

メルセデスA45AMGってつまりランエボ?

  メルセデスの「スポーツ戦略」がかなり盛り上がっているようだ。どうやら本気で唯一無二の最高のクオリティカーメーカーになろうとしているらしい。これまでのメルセデスは、どちらかというと「高級感」と「社会性」をテーマにやってきたメーカーな気がする。Sクラスのようなステータスの高いクルマや、スマートや旧Aクラスのようなセレブ向けコンパクトで他社とは一線を画してきたメーカーだ。

  それがどういうことか、去年あたりから露骨なまでに他メーカーのクルマをベンチマークした新型車をどんどん開発している。この「A45AMG」は4WDの2Lターボという日本のお家芸に完全に被せてきたメルセデスの新たなスポーツアイコンになるモデルのようだ。簡単に言うと(乱暴に言うと)メルセデス版のランエボといったとこか。メルセデスのターボ技術はそもそもは三菱の技術をベースにしていると言われている(2000年に資本提携)。ちなみにボルボやヒュンダイのターボも三菱からの転用らしい。三菱のランエボは日本以上に欧州で愛されていて、英国仕様は400馬力仕様のものもあったりと独自の「ランエボ文化」がある。A45AMGがそのポジションを狙ったクルマであることは明らかだ。

  噂によると、このA45AMGを日本で500万円くらいで発売するのだとか。まったくもってどれだけ日本の自動車ファンをバカにする気なのだろうか。喜ぶ人もいるとは思うが、12年経ったので三菱に義理立てすることなくメルセデスのブランド力でランエボのパクリを堂々と発売する神経は理解できない。やっていることはGDIエンジンを自社開発だと堂々と宣伝しているヒュンダイみたいなものだ。それでもヒュンダイは日本市場に乗り込むような暴挙はしない。ドイツの自動車メーカーはイギリスのブランド名を使って好き勝手にクルマを作るという暴挙をやっているそうだが、経営体力が乏しく看板車種のランエボやWRXの開発がままならない三菱やスバルを尻目に、2Lターボの4WDを投入してくるとは大胆なことをするものだと思う。

  次期ランエボとWRXは1.6Lターボにダウンサイジングされ240馬力程度に押さえられると言われている。それを見越したように2Lターボで360馬力というクラス最強レベルのエンジンを載せていてしかもそんなに価格もゴルフR(505万円)程度という戦略価格はさすがのマーケティングというべきか・・・。

  このクルマが「ホットハッチ」の決定版になりそうな気配がある。日本メーカーもこのジャンルにどんどん参入するようだが、いきなりの強敵出現に開発計画も暗転してしまうかもしれない。ホンダの新型シビックtype-RはFFとはいえ圧倒的な技術力を見せつけるために開発されているようだが、大きく見劣りするようだと発売する意味がないように思う。マツダのスピードアクセラはディーゼルターボという切り口が予想されるので、ある程度は差別化がされていていいが、重いディーゼルエンジンをフロントに積むとバランスを取る為に重量化が避けられない。エボXIも次期WRXもエンジンパワーで見劣ると魅力が一気に薄れてしまう(あの内装で400万はないと専らの悪評もあるので・・・)。

  とにかくA45AMGは、日本メーカーにとっては「目の上のたんこぶ」みたいなクルマになってしまうようだ。トヨタはあまり張り合う気は無さそうだし、日産はメルセデスとは盟友関係なので、表立った対抗車種は出してこないだろう。なんともしたたかなメルセデスの戦略だなと思う・・・。

↓この本で作者が熱心に「予言」していたブランドの世紀にちょっとインスパイアされました。とんちんかんな編集者相手に「ブランド戦術=己を道化にすること」と熱弁してるのが印象的ですね。

2013年3月28日木曜日

キャデラックATSは輸入車版のレクサスHSだ!

  レクサスHSというクルマをトヨタが絶賛発売中です。高齢者向けのクルマを意図的に作って、他のクルマ(クラウンなど)のユーザーの若返りをトヨタは狙っているようですが、どこまで上手くいくでしょうか。日本の高齢者のクルマ選択は割安になってきた輸入車に向いているのがやや気になります。BMWミニの新型モデルなども若者ではなく高齢者にウケているのだとか・・・。メーカーは絶対にそのことを発表しませんが、街行くクルマを見ていれば、「おろしたて」のミニに乗っているのは大抵は高齢者なのがわかります(一昨年の大ブームが去りミニの販売は低調ですが・・・)。

  ゴルフやBMWミニに続いて日本の高齢者市場を狙って続々と「プレミアムハッチ」と呼ばれるクルマが発売されてますが、どれもこれも似たり寄ったりで個性がありません。そんな中、日本の高齢者のハートを射止めるのは「キャデラックATS」かもしれません。このクルマなんだかデザインがHSに似てる気がするのは自分だけでしょうか?

  そもそも輸入車とは高齢者の乗り物だと思っています。別に若者が乗ってはいけないとは思いませんが、「高齢者なのに輸入車なんぞに乗って・・・」というのは違うと思います(どっかで高齢者は日本のクルマに乗ってくれとか書いてたらごめんなさい)。もちろん高齢者のことを一番分かっているのは「超高齢社会」の日本車なんでしょうが、レクサスHSを見てると「あれ?」という気がします。HSを見てどこか気の進まないおじいちゃんは結構多いのではないでしょうか。そういう人たちがこのキャデラックATSを見たら、「やっぱトヨタは分かってね〜な・・・」と言って大喜びして買って行くかもしれません。何と言ってもこのATSはレクサスHSより走行性能が大幅に優れているのに、価格はほぼ同じです。

  団塊世代は今の40歳代以下の世代よりもクルマに対する思いは強いはずです。左ハンドルだって若い世代より苦にしないくらいです。最近のMBやBMWを見てると右ハンドルは現役世代が多く、左ハンドルは引退世代(高齢者)に多いように感じます。なので現役世代の感覚だと左ハンドルを避けてキャデラックATSではなくてBMW3を選ぶ傾向が強くあまりATSは売れない気がします。しかし高齢者には左ハンドルにあまりネックを感じないので、このキャデラックATSを選ぶ確率はかなりあるのではないかと思います。



  

2013年3月24日日曜日

新型メルセデスAクラスを目撃

  どうやら新型Aクラスの引き渡しが始まったようで、早くも近所で見かけることができました。渋滞する車列の中にいるクルマだったのですが、フロントの端が見えただけで「なんだあれは?」というオーラがありました。徐々に近づいていくと、紛れも無く新型Aクラスだと分かりました。乗っていたのは若い女性でインパネのスイッチなどを一生懸命弄っている様子でした。近所では旧型Aクラスがかなり多く走っていて、この前も軽バンを煽り倒す旧A(ドライバーは中年男性)を目撃しましたが、なんであんなに運転マナーが悪いのだろう(自分も人のことは言えませんが・・・)と思います。そんな旧Aクラスの人々も路上で新型Aクラスと並んでしまったら、ちょっと可哀相かもしれません。目撃した新型Aの2台あとを旧Aが走っていたのですが、その変貌ぶりはもの凄いです。旧Aってこんなにヘンな形してたのか?って思いました。今後は旧Aオーナーが新Aへすんなり乗り換えそうな予感です(メルセデスに怒って新ゴルフに行くかも・・・)。

  前のクルマに隠れてちょっとしか見えていないと、なかなかの風格なのですが、フロント全体を見るとデカいヘッドライトがちょっといまいちだなと思います。さらに最近のメルセデスの顔として、フレームばかりが目立つ「穴ぼこ」仕様もなんか大げさすぎて美しいとは感じないですね(大型トラックのフロントみたいなフレーム構造をしてますね)。サイドのラインはライバルのゴルフよりも伸びやかさがあり、高級感がでていてとてもいいと思います。ボンネットが長いBMW1と比べても均整がとれたハッチバックとしては最高のサイドのデザインだと思います。

  一番問題なのはリアのデザインでしょうか。日本市場でハッチバックが人気が出ない理由はおそらくリアのデザインに惹かれないからじゃないかと私は考えています。トヨタなどはこのリアデザインの難しさと10年以上にわたって格闘していて、なんとか日本人の「懐に入れる」ハッチバックのリアデザインを展開しています。実際現行のヴィッツのリアはなかなか納得できるところがありますし、残念ながら去年発売が終了したブレイドは、いま日本を走るハッチバックでは最高のリアデザインをしていると思います(オーリスはちょっと・・・)。

  新型Aクラスのリアはハッキリ言って、ヴィッツ以下だと思います。後ろについて走るなら断然ヴィッツの方が見ていて楽しいです。フロントからリアまでのトータルのデザインならこの新Aよりスバルのインプレッサ・スポーツの方が総合的によくまとまっていて、どの角度から見てもがっかりすることがないのは断然インプだと思います。2Lのインプの方がお買い得という状況(燃費もほぼ同じです)なので、インプの月5000台の国内シェアは簡単には崩れないでしょう(今のインプは内装もかなり良いですから)。それにしてもハッチバックは本当に選ぶのが難しいですね。自分のような「リアデザインフェチ」だと、フランス・イタリア車>日本車>ドイツ・スウェーデン車の順番かなと思います。なんだかんだで308やDS4やジュリエッタのリアがハッチバックでは至高(ブレイドはかなり接近したかな?)です。ドイツのハッチバックの後ろに付くと、ますます「このクルマいらね」って気分にさせられたりします。

シトロエンDS4を世界で一番徹底的に分析してしまっている恐るべき評論が入ってます。2012年以降のものばかりなのでとても参考になりますね。最新のクルマ技術についてのうんちくが洪水のごとく溢れてきて、読んだだけで詳しくなった気がしてしまいます。

2013年3月21日木曜日

BMW4シリーズ VS 日本メーカー新型クーペ

  北米市場で日産のインフィニティGクーペ(スカイラインクーペ)にセールスで完敗し「煮え湯を飲まされた」格好のBMW3シリーズクーペですが、プレミアムブランドは常にトップを目指すという宿命のもと、新型クーペモデルの「BMW4シリーズ」を投入します。3シリーズクーペの敗北の原因はやはりプレミアムブランドにしては地味過ぎるそのデザインにあるということで、外装デザインの大幅な作り込みが目立ちます。

  さすがはBMWというべきか、ライバルのスカイラインクーペ(VC36)のデザインを決して模倣することなく独自のアイディアで完成させてきたところは「あっぱれ」だと思います(日本のT社とM社にもこの精神を強くもってもらいたい)。ライバルの日産VC36「スカクー」のデザインのポイントはフロントフェンダーを力強く張り出させて、ボンネットに独特の曲線を描きスポーティさと高級感を同時に追求した、なかなか複雑な性格のデザインに取り組んだところです。ドイツ車よりも大胆に丸みを出してくる「ラテン系」のクルマ作り(ルノーの影響か?)がとても良い方向に出ていて、セダンをただ2ドアにしただけのデザインが多かった中で「スペシャリティ」感で勝っていると思います。VC35スカクーと比べてもその進化の度合い大きく、21世紀のスカクーとして新たなブランド価値を切り開くインパクトがありました。

  これに対してBMW4シリーズのデザインは、現行の3シリーズクーペがVC36スカクーと比べると「おとなしくて安っぽく」見えてしまうという欠点をいかに解消するかがポイントだったと思います。BMWは日産に徹底的に対抗して、フロントフェンダーやボンネットの形状にはほとんど手を付けず、フロントとリアのバンパーに大きく手を加えてきました(ブツけて交換したらお金かかりそうだな・・・)。この地面すれすれの部分だけのフェイスリフトが思いのほか効果的で、これだけでセダンとはまったく別のクルマに見えてくるので不思議です。

  さらにフロントフェンダーの後方にさりげなくダクトが付けられています。もちろんデザイン重視での設定でしょうが、両脇についたこの小さなパーツだけで十分に「スペシャリティカー」のイメージを作っているところもさすがです。この部分に関しては上位車種の6シリーズには見られないもので、3シリーズクーペの魅力不足を補うための苦肉の策ともいえますが、レースカーのようなパーツが付いていることでスポーティな魅力は確実に高まっています。

  来年に登場するレクサスISのクーペも「RC」という別名グレードになるようで、アウディA5・BMW4・レクサスRCのクーペ専用モデルのガチンコ対決も興味深いですが、各社ともにどんどんクルマが派手になっていきそうな予感もあります。実際に2ドアのミドルサイズ3BOXが600万円程度の価格帯でどれだけ需要があるのか?もやや疑問がありますが、ジャンル自体が盛り上がれば市場は簡単に広がるのが日本のクルマ市場なので、日本の風景を変えるようなブームがやってくる可能性もちょっとくらいはあるかな?と思っています。

↓正直言ってスポーツカーって賞味期限が短いような気がします(飽きやすい?)。「E63BMW6」や「RX-7FD3S」のような「選ばれた」デザインのクルマには普遍的なオーラが宿っていますが・・・。BMW4はどうなるか?


2013年3月19日火曜日

新型レクサスISはトヨタ「確変」デザインか

  新型ISのデザインに衝撃を受け、この2ヶ月の間いろいろと妄想しているうちに「これ買うしかないな・・・」という気持ちになってきました。レクサスなんて日本展開を始めた2005年当初から「トヨタの値上げ」でしかないと思ってましたし、ISはアルテッツアの改良版なのだからせいぜい300万円程度のはずが500万円もするという事実が理解できなかったです。レクサスの不振が報道されても、特にトヨタ嫌いなわけでもない自分がまったくほしいと思わないのだから、当然のことだと思いましたね・・・。

  よくレクサスは価格が高過ぎるから売れないと言われているが、それはちょっと違うのではないでしょうか。500万円のクルマだって本当に魅力があればみんな買うと思います(日本人は結構お金持ちです)。なんで買わないかというとはっきり言って「得しないから」じゃないかという気がします。レクサスのクルマに本当に魅力があれば、3年で下取りが半額以下になることなんてないはずなんです。初代のGSなんか悲惨なもので、新車で700万円したクルマが5年落ちの中古車で200万円で買えてしまう。この中古車は見栄を張りたい人にはオススメだ。見栄を張ることは決して悪いことではない、むしろ懸命なすばらしい努力だし、それによって得られるものも少なくないはず、今の時代は相手にいかに信用を与えることができるかがとても大切だから。彼女のためにいいクルマを選ぶというのも恥ずかしいことではないと思います。

  いままでどうも投資対象にはならなかったレクサスのクルマに、とうとう買ってもいいと思えるクルマが出て来てしまいました。「ほしいな」というクルマはいまでもあったけど、「CTが300万ならば・・・」と価格ばかりがかなり上回ってしまっていた(CTは乗り出し400万〜)。しかしこの新型ISが500万円というなら、ぜひほしいと思います。300万円以下で買えるマークXとほぼ同じ性能のクルマだとしても、マークXにG'sかモデリスタのフルエアロを装備(+80~120万円)したものよりも、さらにカッコいいと思えるからむしろ安いくらいです。350万円のゴルフGTIとほぼ同性能のアウディTTを500万円で買う感覚に似ているかもしれません。アウディTTもデザインに強烈に納得できる不思議な魅力に溢れたクルマです。

  アウディTTは「最高の彼女が出来た時に」一瞬、頭の中を過るスペシャリティカーです。新車で約500万円します。ただ彼女とのデートには最適ですが、実家の両親を乗せることはできない(リアシートが狭い)のが悩みどころです。でもこれからは同じ500万円で新型レクサスISを買えばいいと思います。初代ISはTTと比べると普通のクルマに見えてしまって「スペシャリティ」感に乏しいですが、新型なら十分にTTと張り合えるだけの「個性」がある。NAエンジンだから静かだし、両親を後ろに乗せるにも十分な広さになっています(先代より後席がさらに広くなっている)。問題は「マツダのアテンザなら300万円で買える」ということでしょうか・・・。でもこのISにはアテンザでは到達できない素晴らしい世界観が乗っかっているように自分には思えて仕方ないのです。

↓デート演出の写真がふんだんに使われていて、クルマの良さをよく引き出していると思います。「新型レクサスISのすべて」も夜景の写真をたくさん使ってきれいに作ってほしいな。




  

2013年3月18日月曜日

新型クラウンにドイツ的な期待は不粋か・・・

  正直にいうとクラウンに「新鮮さ」みたいなものは最初からまったくといっていいほどに期待していない。それなのに、なぜか「クラウンが変われば日本車が変わる」という幻想を抱いてしまうことに矛盾を感じてしまいます。改めて考えると、まったく建設的ではない感情をぶつけているだけな気すらします。そもそもなにを基準にクラウンに不満なのかもはっきり分かりません・・・。そこのところをはっきりさせてあげないと、キャリアを懸けてクルマ作っている開発者も報われないですよね。

  2代前の「ゼロクラウン」はドイツ車を彷彿させるスポーティセダンとして好評でした。日本市場で人気だったFRのドイツ車と肩を並べる乗り味と高級車としてのコストパフォーマンスからすれば当然のヒットだったと思います。しかしゼロクラウンが必死で追いかけたはずのメルセデスEやBMW5の現在位置は、もはやクラウンが目指すものでは無くなっているのかなと思います。いま日本メーカーがベンツEやBMW5にそっくりのクルマを作ったとしても見向きもされないと思います。先代のレクサスGSや現行の日産フーガが発売されても酷評しかされないでしょう。実際にBMW5は現行のアウディA6に販売面で追い抜かされています。

  いまクラウンにとっては指標となるクルマは見当たりません(クラウン以上にウケているFRの大型セダンがない)。グリルデザインという意味ではアウディをベンチマークしたかもしれませんが・・・。アウディが人気なのはデザイン面でメルセデスやBMWより優位に立っていて、しかも4WDの安定感がFRの乗り味より魅力があると考える風潮になったからでしょうか。ボルボの開発者も直4しか使わないならFRの選択はないと答えているように、V8を載せるアメリカンセダンでも無い限りは、4WDかFFを使うのがセオリーなのだと思います。この辺がクラウンにとっては存在意義が問われる展開になってはいるのですが、それでもメルセデスEやBMW5よりは確かな進歩でクラス最高のバリュー感を打ち出しているのだから素直に評価されていいのではないでしょうか。

  進化をやめた?ドイツFR(新型ベンツEがヒットしたらごめんなさい)に比べれば、賛否両論を浴びながらも前進するクラウンは本当に素晴らしいと思います。プリウスみたいな近未来デザインのクルマが街に溢れ、世界一の高齢社会だというのにスポーツカーがバカ売れするのだから(GMやVWがつくらないスポーツカーをトヨタは作った)、世界で1番セダンのデザインにとって厳しい市場が日本です。BMW3クーペ(E92)をこの前見かけましたが、悪いクルマとは思いませんが、とても500万円するクルマには感じられなかったです(BMWは6以外興味ないという人は結構多いのでは?)。もはや日本人のクルマの「イディア」的イメージは、かなりテキトーなものになっていたりするのかなという気がします。そういう訳分かんない要望(私も含めて)で溢れ帰ったカオスな市場を相手にしなきゃいけない開発者も大変な仕事だなと改めて思いますね。

↓CG読者はアウディにハマる人が多そうです。Car and Driver読者はBMWかポルシェに乗ってそうです。Best Car読者がクラウンかな・・・。



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