2018年11月29日木曜日

ホンダ・インサイト EX-BLACKは362万円

本気のサルーン復活論!!
本体価格350万円といえば、アテンザ25S・Lパケ、カムリG/WSのほか、BMWやメルセデスのDセグメントの実勢価格がこの辺に集中する。プリウスの『Aプレミアム』が320万円だから、それ以上にハッキリと車格や高級感が主張できるサルーンモデルに許された価格帯。ホンダが打倒プリウスに送り込んできたインサイトEX(上級グレード)が324万円で、まさにターゲットとガチンコ。さらにレザーに専用インテリア、専用ホイール、外装のクローム仕上げを施して「本気」を見せたEX-BLACK・STYLEが362万円。黙ってこれ一択!?これはとても妙味があるサルーンが登場してきた。


欧州車を蹴散らすだろうな・・・
ライバルはプリウスだけでなく、メルセデスCLA(404万円〜)、アウディA3セダン(314万円〜)、新型プジョー508(417万円〜)など射程圏内にはお買い得に見える欧州車モデルがひしめいているのだけど、輸入車に乗る見栄っ張りな人々(決して見栄を張ることは悪いとは思いません!!)をあまり前のめりにはさせない「おとなしい」モデルが多い。プジョーよりもアウディやメルセデスの方が安いってのもちょっとよくわからない。新型3シリーズ発売を目前に控えるBMWにとっては、非常に厄介なクルマかも。ホンダってのがメンドーだ。



日本で売れるミドルサルーンの条件
とりあえず新車から10年くらいは「上質なまま」で乗り続けられるモデルが好まれる。先代プリウスが大ブレークしてミドルサルーン市場には暗雲が立ち込め続けているけども、輸入ブランドが絶対ではない!!という認識も広がりつつあり、日本市場のトレンドはかなり変わってきている。10年くらいは余裕で乗り続けられる「メンテナンスコスト」。それからどんな場所でも気軽に出かけていける「サイズ感」。そして同じ10年をずっと一定の「ステータス」を保ち続けるだけの「品格」が揃っていれば、そこそこファンは増えるようだ。


売れたサルーンの特徴
この3つの条件を満たした具体的な成功例としては「プリウス」「レヴォーグ」「シビック」「Cクラス」「CLA」などが挙げられる。逆に「サイズ感」で敬遠されたのが「ティアナ」「アテンザ」。価格面でやや折り合わなかったのが「スカイライン」「アコード」あるいは「プリウスPHV」。そしてやや「品格」不足だったのが「プジョー508(現行)」「WRX」「マークX」「インプレッサ」「アクセラ」「ジェイド」といったところか。


セダン/ワゴンを売るのは難しい
もちろんクルマへの考え方や価値観は人それぞれ違うのだけども、日本市場で300万円前後かそれ以上の価格帯の3BOXサルーン/ワゴンの売れ行きを客観的に判断すると、「コスト」(価格/経済性)、「サイズ感」、「ステータス」の3項目での大まかな『ストライクゾーン』が見えてくる。何かと話題を振りまいているMAZDAは実際のところはSUV以外ではとことんスベり倒しているし(Lパケはそこそこ売れた)、長期的なシェア拡大で好調が伝えられるフランス勢もシビアなこの市場では全く足跡を残せていない。


完全に狙っている!!
362万円でフル装備の最上級グレード『インサイトEX-BLACK・STYLE』はこの3つのフィルターを、マーケティング段階で相当に意識してきたように思う。まさにど真ん中を一点突破することだけに集中している。兄弟車のシビックがそこそこの成功を納めているけども、インテリアの質感と経済性、そしてホンダ自慢の2モーターi-MMDがもたらす静粛性の分だけ、本体価格がアップしているがむしろ割安感すらあるし、エクステリアデザインもシビックとは別路線のコンサバで落ち着いたものになったことにも好感が持てる。


4ドアクーペ(カリーナEDスタイル)でホンダが頭角!?
スタイルがとてもいい。アウディA5スポーツバックやBMW4シリーズグランクーペとほぼ同等のサイズ感。こんな4ドアクーペが国内メーカーからも出て来ないかな!?若干ミーハーな感じもするけどそんな意識高い系ユーザーをターゲットにすべく、インテリア、エクステリア共に素材にこだわった作り込みがされているようだ。CR-Vやアコードのように北米で巨大なセールスを持っていて、ついでに日本にも投入されている類のホンダ車とは全くアプローチが違っていて、ヴェゼル、フリード、N-BOXといったモデルでその能力を遺憾なく発揮しているホンダのマーケティング能力の高さを示すサルーンモデルに成長すると思う。


欠点はないのか!?
気になる点(欠点?)は・・・結構たくさんある。スタイルが七難隠す!?じゃないかもしれないけど、冷静に考えればEX-BLACK・STYLEの362万円は、とりあえずアテンザ25S・Lパケ(354万円)よりも高い。4700mm以下でサルーンを探している人にとってはどーでもいいことだけど。アテンザLパケはフロントシートはレザー/パワーシート/ヒーターは当然で、さらに『ベンチレーター』まで付いている。リアシートにも『ヒーター』とバックウインドーには『サンシェード』が付く。マツダのコスパが良すぎるだけなんだけども。


HVの欠点もある
ただし10km/Lがやっとの2.5L自然吸気ガソリンに対して市街地でも17〜20km/Lくらいは出せるであろうi-MMDのインサイトの魅力は大きい。アコードはモーターのトルク感でゆとりの走りを演出していたけども、ユニットにパワーがあるCVTは割とトルコンATの乗り味に近い。乗り味に関しては心配はないのだけども、アコードHVは長距離ドライバーにとってはあまり嬉しくない瑕疵を抱えていた。アテンザなどのエンジン車はだいたい90km/h前後の定速走行に燃費の目玉がやってくるが、i-MMDを使うアコードHVの燃費は60km/h前後でベストを計測する。つまり高速道路での移動に関してはマツダのガソリン&ディーゼルモデルに遅れをとる可能性が高い。


まだ不確定な要素が・・・
やはり乗ってから決めるべきではあると思う。1.5Lユニットはどのようなマナーを持っているのか検分。あるいはサルーンに欠かせない静粛性だったり、ホンダの低床設計ゆえにカリーナEDスタイルもお手の物ではあるだろうけども、実際の居住性となるといかばかりか!?せっかくのパワーシートが存分に使えない!?あるいはドイツ車のように無理なルーフ下げで、ドライビングポジションが非常に取りづらい可能性もある。12月13日に正式に発売予定とのこと・・・1度は乗ってみたいな。


「小型車の理想形 アウディA3セダン と ホンダ・グレイス」



ホンダスタイル2月号

2018年6月24日日曜日

スズキ・ジムニー(2018年FMC)  「日本の未来のカタチ」

LEXUS・MAZDAに宿る嘘臭さ・・・

  LEXUSやMAZDAのホームページを見ると、いかに自ブランドのモデルがオシャレな都市空間に空気のように同化して 素晴らしい景色を作り上げます!!みたいなことがアピールされている。あまり過度に野次るつもりはないけど、作っている工場はすっかり田園風景の中にあるのにな・・・。


バブルの価値観が嘘くさい

  V37スカイラインの対象顧客はタワマンに住む外資系のエクゼクティブ・・・企画・開発の人間がどれだけ「発想が貧困」なのかをわざわざ晒している。そもそもエクゼクティブは好きラインを買うのか!? デザインやコンセプトは元々は全て「虚構」から生まれるわけだけど、アップルは売れて「現実」になったけど、レクサスやインフィニティは「虚構」のままだ。なぜレクサスは都市の風景になれないのか!?


日本人は貴族ではなかった・・・

  結局は日本の都市空間に生きる人々は、自分の人生を生きる余裕すら持っていない「奴隷」なのかもしれない。日々仕事に追われ、休暇には海外のパッケージ旅行に出かける。東京のど真ん中だと家賃は15〜25万円で、週末用の物置別荘&ホテル暮らしの方が安いくらい。結局ここはカリフォルニアでもないし、シンガポールでもカタールでもない。オシャレな都市空間なんてそもそも存在しない。


日本市場のラインナップは異質

  日本の都市空間なんて本質的には70年代と変わらないし、田園風景ももちろん変わらない。何も変わらないのにクルマのデザインだけが、商業主義の化身のように大きく変わる。ラグジュアリーな大型セダンや大型SUVはこれからもずっと売れることはないだろう。どっか陸続きの外国へ走っていけるならばいいけども、発展のスピードが鈍化するどころか、農村も都市もインフラの「維持」すら困難になっています。


虚栄に気づくことほど辛いものはない

  そんな日本の行く末を見据えると、どこか空っぽな気持ちになってしまって、高級セダン、高級SUVなんてなかなか買う気にならない。国はどんどん貧しくなるのに、貴族気取りの空虚さまるで1930年代の政党政治家のような危うい日常に近いかもしれない。


元気な国とは・・・

  高度経済成長期やバブル期のような右肩上がりの経済成長は、大企業や公務員が作ったわけではない、軽トラや軽バンなどの『商用車』で駆けずり回った個人事業屋が、小さなタネを大きく育てて作ったビジネスに、大資本が参入して収益を悪化させ、公務員がドヤ顔で課税するようになると全てが終わる。政府の仕事とは民間が儲け過ぎないように調整することだから、当たり前のことだけどさ。


商用車がスターになるべきだ

  景気がよくならないのは失政のせいだ!!どこでもやってる「金融緩和」しかやっていないアベノミクスは少しは評価できる!!・・・ここで議論が止まっているマスコミに誰もが疑問を抱きつつある。結局のところこの国がアメリカ、中国、タイのようなダイナミックさに欠けるのは、MRのバモスに乗る個人事業主よりも、FRのクラウンに乗る大企業や公務員の役職が偉そうだからではないか!?


終わりと不安から解放される日

  80年ほど前に政党政治家に制裁が加えられたように、大企業や公務員にも人員整理という名の鉄槌が迫っている。そして再び人々はマイクロな資本を背負って世界を広げる日々を送るようになる。ジムニーに乗って室町時代の馬借のように生きる。G7サミット参加国はどこも食料自給率は100%近いし、フェアトレードが広がり、日本よりも所得水準が高い国が40あまりもある中では、日本の1億人は国内で自給自足をする時代に向かっている。


自動車メーカーのセンス

  LEXUSもMAZDAも『高級SUV』や『高級セダン』ではなく、洗練されたデザインの『軽トラ』でも発売したらいいんじゃないかと思う。若い世代に対してはブランドイメージが上がると思う。メルセデスも日産OEMの『Xクラス』というピックアップトラックを日本以外では売っている。日産も三菱もトヨタもグローバルでは商用車で稼いでいる。実際に世界はプリウスよりもハイラックスをたくさん買っている。日本メーカー各社が、ピックアップやジムニーのようなラダーフレーム車を、日本市場で次々にラインナップする時代がやってきたら、その時こそ日本の景気回復・再生を実感できるかもしれない。




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2018年6月17日日曜日

トヨタ・クラウン(2018 年6月フルモデルチェンジ)


クラウン・リベンジ!!

  ここ数世代のクラウン開発の内側を描いたドキュメント本なんかが出たら是非に買って読んでみたいと思う。それくらいにモヤモヤしたものに包まれたまま終焉の時を迎えた現行モデル(14代目)でした。トヨタの経営が苦しい時期だったので、思い切った改革ができないまま、メーカーもファンもフラストレーションを貯めてきました。外野は言いたい放題だし、14代目よりも悲惨なドイツ車に乗ってる連中からもバカにされる始末・・・。


ゼロでスポーティに、そしてさらにスポーティに・・・なんか変

  2005年からのレクサスの日本導入が規定路線の中で、2003年に登場した12代目ゼロクラウンは、11代目までの国内専売の高級サルーン設計で、ひたすらに街中で「フワフワ」の乗り味を披露してきたクラウン、マーク2などのFRハイソカーを整理し、設計を一新して、グローバルで通用するFRサルーンへと転身しました。もちろんレクサスの日本・欧州展開を控えて、FRサルーンのベースシャシーとなるクラウンのシャシーを根本的に変える必要があったわけですが・・・。


島下泰久さんには鉄拳制裁があったのか!?

  13代目まではセルシオ(現レクサスLS)&マジェスタがクラウンの上のフラッグシップの座にありましたが、14代目のマジェスタは中国市場むけにロイヤルのボデーをストレッチした仕様にしか見えずに不人気に。さらにこの14代目クラウンは若造で生意気だけが取り柄の自動車ライター・島下泰久に著書(間違いだらけのクルマ選び)で「まっすぐ走らないクズ」とまで酷評される始末。実際はそんなことはあるはずもなく、島下氏の運転が下手過ぎるだけじゃないか!?という気がしないでもないが・・・。


奇形なボデーサイズだが・・・

  12/13代目と同じシャシーをそのまま使い回ししている14代目ですが、同じ2012年に登場した3代目アテンザが4860mmまでボデーを拡大することが判明した段階で、どうやら慌ててボデーサイズを変えたのでは!?と思われる『発売延期事件』がありました。2代目までのアテンザに対しては、マークXがほぼ同じサイズに設計するなどしてその名の通り「マーク」していたのですが、マツダの予想外の「マーク外し」で、13代目クラウンよりも全長、全幅が拡大した3代目アテンザに対して、14代目クラウンはEセグメントの格式を見せつけるべく設計変更がされたと思われます。


リーマンショックが生んだ名車ってことになるの!?

  当時はリーマンショックによって赤字を叩いていたため、トヨタにはクラウンを新設計する余裕がなかったこともあって、13代目のデザインもほぼそのまま流用。しかし何も変わらないのでは、乗り換え需要頼みのクラウンにとっては致命的であり、グリルデザインだけを大きくいじって差別化を図ったためにトータルデザインの『破綻』は、フラッグシップサルーンとしては致命的だったですね。運悪くアテンザがワールドデザインカーオブザイヤーのベスト3に選ばれて注目されたりしたので、クラウン開発の不手際が際立つ結果に。


トヨタとマツダのデザインの差

マツダのデザイナーによると、14代目クラウンと3代目アテンザのデザイン水準の根本的な違いには理由が3つあるそうで、1つ目はマツダが市場調査を廃止していて、試作車を一般ユーザーにみてもらって意見をフィードバックするという作業をやっていないこと。2つ目は長年スポーツカーを作り続けてきたマツダは、クレイモデラーのレベルが他社を圧倒していてデザイナーの仕事がしやすいこと。つまりトヨタはパソコン画面でデザインし、マツダはクレイモデルでデザインしている。そして3つ目はデザイナーの能力の絶対的な違い・・・なんだそうだ。


機は熟した

  島下泰久にディスられるのも仕方がないくらいに成り立ちが不自然過ぎた14代目のクラウンの設計の内幕はどーだったんですかね。色々と想像力を発揮してしまうところです。しかし世間に物笑いにされながらも、じっと辛抱したトヨタは、臥薪嘗胆が実り、いよいよ営業利益2兆円(マツダの売り上げに匹敵)の時代を迎えました。開発資金もたっぷり。その気になればイタリアの有名なカロッツァリアの1つや2つを丸ごと買うこともできる。


マツダの尻尾を掴む

  散々に恥をかかされたマツダに対しても、桁違いのカネを見せびらかして、グループ内に引き寄せて、ビジネスパートナーに収めてしまった(マツダの挑発的行為が実ったとも言える)。最近になってフォードが乗用車開発をやめてトラック&SUVに注力する方針を示しました。マツダが抜けた穴が全く埋められなかったようだ。北米進出を狙うマツダにとっては北米での販売チャンネルを手にいれる絶好のチャンスだったかもしれないが、トヨタとの北米共闘契約を今更に反故にすることもできないだろうし・・・。


予定通りのいいクルマ!?

「社長の熱意」「時間」「カネ」・・・いいクルマが生まれてくる全ての要素を満たしているここ数年のトヨタ。プリウスも発売を1年延期して、マツダが開発したアクセラHVの「ハイブリッドブレーキ」を完コピして「走りが劇的に良くなった」といった評価を得た。C-HR、カムリHVと新型モデルは続きましたが、これまでのハイブリッドが抱えていた「走り」においてネガティブな要素は、残るはCVTくらいになった。


欧州からのラブコールは来るのか!?

ハイブリッド、2Lターボ、さらに噂によると「GR」ブランドから3.5LのV6ツインターボによるスーパースポーツ版も出るらしい。460万円〜と言う価格帯ながら、すでにEクラスや5シリーズに完勝してしまうレベルに到達しているって話なので、14代目からの大幅値上げ(381万円→460万円)も、お買い得なクルマとして先代以上に売れるのだろうか!?ちなみに14代目は発売直後は月に5000台のペースで半年から1年売れ続け、末期になっても1000~2000台の水準は維持していました。とりあえず14代目と違ってちゃんと「高級車」に見えますね・・・。レヴォーグのように欧州市場からオファーが来るのか!?




 


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2018年6月10日日曜日

BMW・X2 「新生BMWの誕生を祝おう!!」

BMWは立派な「乗用車」ブランド

  BMWってのは特別なブランドだ。これまでスポーツカーなどにはわき目もふらずに乗用車を作り続けてきた。過去に2回、専用設計スポーツカーを企画したことがあった。1度目はランボルギーニに設計・製造を委託した『M1』、2度目は1989年に作った『Z1』。Z1のウィキペディアにはバカみたいな記述がある。Z1は不人気で2年で8000台程度の生産に終わった。大失敗だ。失敗の理由は『メルセデスSLとの競合に負けた』とある。そんなわけないだろ。BMW好きの日本オッサンが執筆するドイツ車関連のウィキの内容はだいたい腐っている。


柔軟性こそがBMWの魅力

  誰の目にもZ1失敗の理由は明らかだろう・・・「ギネス級」のあのクルマの前に完膚なきまでに敗れ去ったのだ。もう2度とBMWがスポーツカーを作ることはないだろう。Z3やZ4といった「擬似」の世界でアメリカのオバさん相手の商売を細々と続けているけども、シャシーは専用設計ではない。ポンコツでしかなかったL2やL7をそのまま使っている。幸か不幸か直6エンジンのスポーツカーをラインナップに投入したいと考えたトヨタからOEMのオファーが来た。過去の辛い歴史を振り切り、BMWに再びスポーツカーを作らせりょうとするトヨタも鬼畜な所業だが、勇気を振り絞ったBMWに拍手だ・・・。


2000年代の黒歴史を断ち切る

2000年以降BMWの名前を失墜させた「L2」「L7」シャシーの伝統が終わりを迎えるらしい。日本で走っているBMWのほとんどがこの両シャシーを使ったものだったけども、この古典的な『C/Dセグメント用FRシャシー』のシリーズを廃止し、新たに『Cセグ用FFシャシー』と『D/E/Lセグ用モジュラーFRシャシー』の2階層の乗用車シャシーに加えて、EV化も視野に入れた『スポーツカー専用シャシー』が追加されることになりそう。


3シリーズの役目は終わった!?

いよいよBMWもメルセデス、レクサス、ジャガーなどと同じ編成になった。北米市場でかろうじて10万台/年を維持している主力の3シリーズだが、予想どおりF30はE90よりも大きく販売台数を落とした。2014年以降好調なメルセデスCクラスの追撃を受け陥落寸前だ。ジャガーXE、インフィニティQ50などシェアを伸ばしているDセグメントサルーンのほとんどが、Eセグメントのシャシーを使った高級版だ。対抗するためにBMWも5シリーズと同じ設計のシャシーを次期3シリーズに投入する。


BMWの新ラインナップ

これまで北米市場のBMWは、5シリーズ以上の上位シャシーと、3/4シリーズの下位シャシーの2階建だったが、今後の配置展開によって3シリーズ以上の上位シャシーと、X1/X2の下位シャシーに別れることになる。新型のBMWに乗ってしばしば感じるけども、なんだかトヨタ・クラウンのような味わいがある。3シリーズもより一層クラウン化が進むことになりそうだ。上位シャシーは「トヨタ風味」、下位シャシーは「ホンダ風味」、そしてスポーツカーシャシーは「ポルシェ風味」だか「マツダ風味」だかに・・・。


BMWは『下位』が熱い!!

『上位』『下位』『スポーツ』と分けて表記すると、下位が最も魅力がないように映るかもしれない。しかしこれまでずっと日本のBMWファンを熱くさせて来たのは『下位』グループだった。メルセデスが40年近くに渡ってCクラスに投資して来ているが、未だに腰を割らなかったのは、これまで『下位』グループであり続けた3シリーズの人気が底堅かったから(残念ながら日本市場ではCクラスの前にF30は屈してしまったが・・・)。

『BMW』と日本人

日本メーカーは「ブランド名」よりも「車名」で呼ばれることが多い。フェアレディZやマークXに乗っていて、クルマを訊かれて「日産に乗っている」「トヨタに乗っている」と説明する人は少ないだろう。新成人へのアンケートでも「乗りたいクルマは?」と聞かれて、「GT-R」「プリウス」といった回答に混じって「BMW」が毎回上位になるらしい。つまりY世代以降の日本人はガキの頃から「BMW」という名称を通じてクルマの世界を理解する民族である。BMWが日本になければ、クルマに対する認識そのものが大きく変わっている可能性すらある。



これからのBMWはFFだ!!

FFベースのAWDで、 流行りに乗っかったSUVスタイルになったBMWにはすっかり失望しているオッサンもいるだろうし、そういう連中がこのX2に対して「厳しい論陣」を張るのも想像できる。BMWはFRであるべき、前後重量配分が50対50であるべき。・・・彼らの教義をねじ伏せようとは思わないけども、そんな古臭い期待に応えようとしたBMWの地位はドイツでもアメリカでもすっかり揺らいでしまった。どちらの国でも「衝突安全基準」で上位にランクされるのは横置きエンジンモデルばかり。きわめつけはVWティグアンがメルセデスEクラスをに対して、2階級下でしかも(安全上不利とされる)SUVという設計にもかかわらずユーロNCAPで打ち破ってしまったという衝撃的事件。


X2がベストプライス

これから若い世代が、憧れの「BMW」と楽しむならば、上の世代が持っている固定概念を受け継いではダメだ。そこにBMWの未来はない。ディーゼルも、3気筒もダメだ。失礼がだBMWには手に負えない。その手の技術車に乗りたいならVW、日産、ホンダ、マツダなどに任せておいた方がいい。つまり最も失敗しないBMW選びの結論は・・・横置きエンジンの直4ガソリンターボ192psモデル。不思議なことに日本市場の価格表を見ると横置きになっているX1/X2/2シリーズアクティブツアラー/グランツアラーのうちで、最もお手軽な価格設定になっているのが、『X2-20i・474万円』だ。他は『X1-20i・495万円』『2シリーズグランT-20i・464万円』はFF車なので、AWDのX2の方がお買い得。


ハリアーには勝てる!?

BMW『下位』グループのベストチョイスになるであろう「X2-20i」ですが、474万円という定価ならば、3月くらいには398万円、あるいは348万円くらいの「アウトレット」品が全国のBMWディーラーから放出されるだろう。試乗車落ちではなく、登録未使用車として・・・。「18i」だと298万円か248万円くらいまで下がるだろうが、このグレードでは残念ながらC-HR、CX5などの日本車勢には勝てない。一言で言ってしまうと直3&ゲトラグDCTはルノーのポンコツレベルなので買うべきではない。しかし「20i」が348万円くらいで手にはいるならば、とりあえずハリアーとか買ってる場合じゃないなって思いますけどね・・・。今後の「X2」の展開に期待。


「2018年最大の『ネタ車』へ。BMW・X2のプロモーションがぶっ飛んでる。」



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2018年6月5日火曜日

トヨタC-HRのMC 「スバル、マツダを圧倒した手際の良さ」



ベタだけど気合が入っていた

  2017年最大のヒット車だったトヨタC-HRに新グレードが追加されました。発売当初から割高な価格設定が指摘されていましたが、デザインのインパクトと、K沢先生に「ザックス!!」と言わせ続けた戦略が功を奏したのか売れに売れました。今も日本市場のSUVの販売のトップを快走。発売からの累計は日本市場だけで既に20万台で平均単価を考えれば6000億円の売り上げ。スバルやマツダが日本市場で稼ぐ1年分くらいってのがすごい。


トヨタの販売戦略

  プリウスのSUV版としての立ち位置なので、本来のプリウスの需要を確実に喰っているわけですが、同時に発売されている1.2Lターボのグレードは、今回のマイナーチェンジでFWDモデルが登場して一気に価格が下がるみたいです。『付加価値』バージョンで20万台あまりを売りさばいてからの、余裕を持っての廉価グレード投入は、発売1年後から値引き幅がどんどん大きくなる欧州車みたいな売り方です。マツダやスバルだと年次改良で価格は基本的に上がっていきますが、営業力に絶対の自信があるトヨタでは逆パターンになるようです。


局地戦に強いモデル

  営業力とかどーでもいいのですが、このC-HRの1.2Lターボは、なんだかフランスメーカーのPSAなどが社運をかけて作りそうな戦略車みたいな雰囲気があります。小洒落ていて個性的なボデーに、1.2Lターボのダウンサイジングユニットを積んでいる。トヨタもドイツ市場というよりは、フランス&イギリス市場を狙い撃ちにするのが当初からの予定だったのかも。アメリカ向けも全量輸出対応で4000台/月もあるのでそこそこ売れています。


トヨタのグローバル選抜チーム

  日本市場でトヨタというと、なかなか覚えきれないくらい車名があって、ポルテとかルーミーとかタンクとかよくわかんないクルマも結構ある。しかしグローバルでのトヨタは「主軸」モデルを選んで集中的に経営資源を投下していて、なぜか日本だけ発売されていないカローラセダンやRAV4だったり、カローラハッチバック(オーリス)、C-HR、プラド、プリウス、86、ハイラックスなどがほとんどの主要市場に投入されています。日本にもカローラセダンとRAV4の投入が計画されているようで、いよいよ日本市場もグローバルモデルへの置き換えがほぼ完了する見通しです。


トヨタのセンスの良さ

  トヨタがグローバルで売るモデルは、どれもキャラクターがハッキリしていて、ユーザーのマイカー・イメージを作りやすく工夫されています。「マイカー」っていうと昭和な香りがして古めかしい感じがするかもしれないが、今時のクルマ所有ってのはライフスタイルとの密接なイメージ共有が不可欠であり、昭和やバブルの残り香がただよう頃の「背伸び全開」のクルマ選びとは違っていて、例えばスポーツカーの86であっても、それは「プチリアイア世代」を意味したり、若年層の「修行時代」を意味したりするマイルドさが程よく織り込まれています。


トヨタは完全にVWの先を行っている

  タイやオーストラリア、アメリカをイメージしたライフスタイルならば、ハイラックスやRAV4、プラド所有がしっくりいくでしょうし、より都会的な洗練されたイメージを持っているのがプリウス、カローラ、C-HR。トヨタが展開する多くの国でこれらライフスタイルの共存が起こっていて、それらをリサーチしてグローバルモデルを緻密にデザインしています。そこに得意の技術を組み合わせて付加価値の高いモデルを作り、各市場でライバルを撃破する・・・やってることはVWがMQBで狙っている戦略そのままです。実際のところメディアの報道とは異なり、VWよりトヨタの方が一回り早く世界戦略を完成させていることがわかります。集約を完成させた結果の脅威的な利益率にそれが現れています。


C-HRは業界を刷新する破壊力

  このトヨタの「鉄壁」ラインナップを打ち破るには、トヨタを超える「ブランドイメージ」もしくは、「技術的アドバンテージ」のどちらかを武器に立ち向かうしかなさそう。マーケティングではおそらく勝ち目はないでしょうし。話は元に戻りますが、日本市場でスバルやマツダの1年分と同等の売り上げを出したC-HR。しかもスバルやマツダが最も得意とする中型車でそれをあっさりやってのけた・・・。しかもエンジンもシャシーも既存モデルの流用。主戦場でここまで鮮やかな仕事をされて、スバルやマツダにとっては顔に泥を塗られた格好です。


なぜXVは勝てないのか?

  ライバルとなる車格のスバルXVでは走行性能を担保する2Lガソリンモデルを中心に開発した。自然吸気ユニットとスバルがこだわるCVTのマッチングは洗練されているし、CセグSUVではまず負けることはないであろう上質な乗り味、ハンドリング、さらに最高レベルの衝突安全性を備えている。これだけ開発者がこだわっていて、よーいドン!!でほぼ同時期の発売で、C-HRに完敗って・・・。XVの設定はファンが考えるにスバルにしてはあまりに無難すぎたのかもしれない!?(これにFA20DITを積めというのか!?)




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2018年5月26日土曜日

マツダ・アテンザ (2018年5月マイナーチェンジ) 「良さそうだ・・・」

 


グリルかっこいい!!

  幻となった4代目アテンザ(?)向けに開発されていた新機能と思われるものが、かなりたくさん盛り込まれたマイナーチェンジが行われました(出し惜しみもあるのか!?)。シャシー&ボデーの基本設計は変わっていないし、パワートレーンもほぼ同じものなので、相変わらず初代、2代目オーナーからは「遠い存在」のまま。しかし3代目(現行)オーナーから見れば、かなり魅力的なアップデートなので、そこそこ買い替えの需要が見込まれます。


セダンの価値

  2012年のデビューはフォーマル化が前提の大きな方向転換だったこともあり、ディーラーに訊いても相当に輸入ブランドおよびレクサスからの買い替えがあったとのこと。コスパ、静粛性、ドライビングフィールなどを総合的に考えれば、減っているセダン需要においてそれほどライバルとの「綱引き」に負けてる印象もなく、特に生活水準は変わらないのに、アテンザから5シリーズやギブリに乗り換える人は少数だと思いますし、価格が接近しているカムリ&アコードよりも市場にアピールできているのでは!?(カムリの売れ行きは案外でした)


奥歯に何か挟まった評価!?

  セダン市場の縮小・伸び悩みには色々なファクターがあるでしょうけども、人口減少・クルマ離れ以外に、強いて挙げるならば、フラッグシップモデルゆえの割高感に対して、「感情」に訴える要素が各ブランド共に十分に用意できていないかな!?という気がします(もっと驚かせて欲しい)。もっともユーザーの側の質も経年によって変わっているのも事実で、セダンのどこを評価すべきかわかっていないのだろうな・・・という面も感じます(マイカーでレジャーする感覚が乏しい!?)。そもそも魅力をユーザーに伝えるのが仕事のカーメディアがあまりに素人過ぎ(老人過ぎ)なのも問題ですが・・・。当たり前のことを当たり前にしか表現できていない!?は無能。


セダンはデザインで評価するべきではない

  「アテンザ」というクルマは初代から現行の3代目まで、グローバル市場でもかなり高く評価されてきました。先日の会見でもグローバルで15万台を確保していて、右肩下がりという状況ではないようです。関連動画のコメント欄などを見ると、やれ「デザイン」「内装の質感」についての意見が飛び交っていますが、このシリーズの最大の魅力は、「世界で一番安全なクルマ」であること。まずこれ抜きには購入する動機にはならないと思うんです(もちろん今もこの水準は守られています)。


セダン市場の不幸な状況

  カーメディアは絶対に言わないことですけども、2013年頃にアメリカで「衝突安全基準」の意識が飛躍的に高まり、今では欧州や日本よりも群を抜いて厳しいテストが行われるようになりました(USNCAPとIIHS)。ほぼ自動車メーカーに対するイジメといっても過言ではないし、ドイツメーカーは文字通りボコボコにされている・・・。その中で驚異的な結果を出してきたのがホンダとマツダで、両メーカーに共通する「FF横置き」で「ある程度のサイズ」をもつ、アコード、シビック、アテンザ、アクセラのスコアは特に優れています。


高級セダンが抱える矛盾

  カーメディアが心情的に好む『輸入車』や『高級FRセダン』が、コスパに優れる『FF横置きセダン』に安全性の評価で全く勝てない。これはちょっと面倒な問題です。レクサスでIIHSのトップカテゴリーに入っているのはやはりFF横置きの『ES』だけ。この評価によってアメリカでは大きく保険料が変わりますから、レクサスのセダンで圧倒的に売れているのは『ES』です。


FRセダンも進化しつつある

  上級モデルではフロントにV8ユニットを押し込むためにFRシャシーが不可欠で30年以上に渡って定番になっているメルセデスやBMWにとっては、この「設計上のハンデ」は苦々しい現実でしかないです。最近ではアルファロメオの新規参入もあって、FRの衝突安全性が良くなりつつある!!とK沢先生がドヤ顔で言ってましたから、状況は良くなって行くとは思いますが。(ジュリアのスコアは素晴らしい!!)


2つの「方法論」

  「低コストな設計の方が安全」というねじれた関係が、アメリカでも日本でもセダン離れの元凶じゃないかなと思っています。「大排気量FR車に乗りたい」と「セダンは安全であるべき」の2つの動機がこれまでは完全に分裂してしまっていました。・・・そしてこのジレンマは驚くべきことに、すでに2000年代の発展黎明期の中国自動車産業はその本質をとっくに見抜いていました。


中国市場が実は正しい

  中国でもっとも歴史が古い『第一汽車』が2000年代に新たにスタートさせた中国版レクサスこと『紅旗』ブランドでは、世界最高水準の技術を持つサルーンがベース車として選ばれましたが、すでに当時からセダンの構造上の矛盾は認識されていたようで、その両方を満たすために2台のセダンが選ばれます。それがトヨタ・マジェスタとマツダ・アテンザでした。


プレミアムブランドは『紅旗』に学ぶ

  V8を載せる縦置きFRと、直4の横置きFFの2つをラインナップすることでしか最高のサルーンブランドにはなり得ない。面白いことに、この中国メーカーの方針が、その後のドイツプレミアム&レクサスの指針にもなっていきます。アウディ、メルセデス、BMWはいずれも中国でも大人気ですが、大排気量の縦置きFR(5m級)と、直4の横置きFF(4.5〜4.8m級)を両立させています。しかしそんなセダン天国の中国でもSUV人気は着々と進んでいます。レクサスもいよいよFFの新型『ES』を中国でワールドプレミアするなど、FR&FFの両立ラインナップを推進しています。


マツダのジレンマ

  なんでこのアテンザのマイナーチェンジで、セダンの市場動向の話を延々としたのか!?勘のいい人は気がついていると思いますが、マツダのアテンザに対するビジョンはやはり「曖昧」だったということです。経営不振の時期にちょうど差し掛かっていたので、仕方のないことではありますが、現行のGJアテンザになってから、従来「マツダ6」を高く評価してきた欧州で思ったほど伸びない原因は、やはり「市場をナメていた」部分があったのでは!?


メルセデスも正しい

  プレミアムブランドの中でセダン人気が根強いのはやはり名門メルセデスです。4ドアクーペもセダンの類型として含めると、グローバル市場で販売の主力になっているのは、伝統の「Eクラス」とまだ登場してから数年しか経っていない「CLAクラス」です。日本ではEクラスよりもCクラスの販売が多いですが、グローバルではFRの需要は完全に「E」が上。そしてAクラスをベースにDセグに格上げしたサイズの「CLA』が急成長しています。


メルセデスとマツダの「差」とは!?

  アウディやBMWも慌てて「A3セダン」や「1シリーズセダン」を中国に投入します。さらにA3セダンは北米にも展開されています(BMWは北米でのイメージを守るためかFFモデルの投入はSUVに限定されている)。初代&2代目アテンザは車格から「CLA」のサイズでした。これが3代目ではFFのままで「Eクラス」に近いサイズに拡大されました。メルセデスとマツダは別物という、合理的な判断においてデビュー当時の3代目アテンザの設計に表立って疑問を投げかけるカーメディアは存在しなかったのですが、今では当のマツダがこの判断を疑問視しているらしい・・・。


マツダ・セダン立て直しの道のり

  報じられている通りのマツダ首脳陣の態度から判断する限りでは、よほどの事情がなければ、次のアテンザ級セダンはプラットフォームを一新してFRシャシーになるようです。当たり前のことですが、これが『Eクラス』に相当するモデルになり、新たにFF横置きベースのアクセラセダンを、サイズを拡大した上で『CLA』あるいは『初代&2代目アテンザ』のような位置付けのクルマに仕立てることになりそうです。


アラバマでの企み

  ・・・が!!『SUV屋』という新しい魅力を放ち始めたマツダにとって、販売の主力となっているSUVのFR化が囁かれています。CX5さらに共通シャシーを使うアクセラまでもFR化されるのではないかとの推測もあります。アラバマ州に完成するマツダの新工場向けのモデルつまり「アラバマ・マツダ」車がFRになる有力候補ですが、アラバマ工場における合弁相手のトヨタも、レクサスを含め量産型FRモノコックのSUVがなく、ラインナップを増やしたい事情は同じ・・・企画屋トヨタによる「第3のFR」はスバル、BMWに続いてマツダとのコラボになるのかも!?


ボルボは失敗する!?

  トヨタの意向が入った、SUVありきのFRシャシーだとしたら、経営面ではリスクが相当に軽減されて、基盤の弱い(と自ら言っている)マツダにとってはいい話なんでしょうけども、マツダの洗練されたアイディアを楽しみたいというファンにとってはやや複雑な気分がします。そもそも第一汽車&メルセデスが掲げた路線を継承することが全てではないし、ボルボ&吉利汽車は『直4FF横置き』でS90を開発し、フロントDWBという初代&2代目アテンザの設計方針を盛り込み、新たにEクラスの競合車として名乗りを上げています。


アップデートは全て完了!?

  マツダファンならば、もっと現状のGJアテンザと素直に向き合って見るのもいいかも。「安全性」「ツアラー性能」「快適性」といった主要な機能性に関してはレクサス&メルセデスを相手に互角以上です。エンジンのバリエーションだけがネックですけども、『GS450h』(742万円)や『E350e』(811万円)と比べても仕方がない・・・。350〜400万円であらゆるシーンで十分に使えて、GSやEクラスに負けない前後シートヒーターや、フロントシートの除湿機能、さらに新素材が使われたインパネ&トリム。新しくなった「アテンザ・Lパケ」と少なくとも5年くらい付き合ってもいいんじゃないでしょうか!?(FRを待つ3年で人生は大きく変わちゃうでしょうし、今しかできないことがあるはず)


価格などはこちらからどうぞ(マツダ公式HP)↓






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↓『世界が認めた最高のロングツアラー』
このコピーがアテンザには一番合っていると思う。
個人的には一番刺さった!!

2018年5月20日日曜日

マツダCX3のMC 「ガソリン&MTで 212万円〜」




ついに発売された英国で絶賛のグレード!!
  マツダが5月16日にCX3のビッグマイナーチェンジを発表しました。5月31日から発売されるとのことです。注目すべきところは、1.8Lディーゼルなんかではなく、マツダがアクセラとかアテンザといった車名を使うようになって以来初の『2L自然吸気&MT』の組み合わせが実現したことです。もっとも欧州向けにはデビュー当初から存在していて、それを逆輸入すれば日本でも乗れるわけですが、それにしても英国トップギアも騒がせた2Lガソリン&MTのCX3が日本で正規販売されるようになるとは!!(トップギアCOTY部門賞受賞)


フォレスターはもうMT廃止でいいよ!!
  スバル・フォレスターが新型ではMTが廃止と噂されています。休日の楽しい探索ドライブに最適なフォレスターのMT需要もマツダが頂いてしまおう!!という戦略なんですかね。いっそのことアクセラ(スポーツ、セダン)とデミオにも2Lガソリン&MTを入れてしまったらいいんじゃないの!? ロードスターRFも含め、『ラインナップの中の軽量級は全て2Lガソリン&MTが基本です!!』みたいな、インパクトのあるブランディングを期待したい。税金とか気にする輩はホンダの軽を買うだろうから、あまりむやみに追いかけてもマツダの今後の戦略からはみ出すだけでは!?

相変わらずのディーゼル・オヤジ
  国沢氏のレビューではディーゼルの排気量アップに比して『馬力が十分じゃない!!』みたいな渋いことばかり書いてあったけども、なんでガソリン&MT導入の快挙に触れないんだろ〜か。デビュー当初からMTが基本で売っている英国のカーメディアは『2L自然吸気が楽しめるなんて最高だね!!』って手放しで褒めていたのにな。『ロードスターのスピリッツを感じる!!』『ジュークに勝てるのはこのクルマだけだ!!』『マツダが日産に挑戦している!!』とかいった論調が多かった。ちなみに欧州では日産はコンパクトSUVの生みの親みたいな扱い。


日本未発売が多いMTのコンパクトSUV
  マツダに決断させたのは、やっぱりシビックのMT成功だと思われます。1.5Lターボで280万円のシビックMTがオーダー待ちになるくらいだから、212万円で2L自然吸気ならば、これは絶対に喜んでくれる人がいるはず!!これこそが日本メーカーに求められていたものだと思う。ちなみに英国では、スズキ・イグニス、日産ジューク、三菱エクリプスクロス、スバルXV、トヨタC-HRなど、クロスオーバー/SUVで、MTで乗れて日本のエンジンが操れる!!ってのが結構ウケているみたいです。


CVTのコンパクトSUVってさ・・・
  ハッキリ言ってさ、偏見以外の何物でもないのだけど、2ペダルのコンパクトSUVってのは、感覚が若いと主張したい元ヒッピーのじーさん・ばーさんが選びそうな雰囲気がプンプンしていて、もうそれだけで無視を決め込んでしまいたくなるところがある。CVTとかトルコンATとかDCTとか関係なく、排気量小さいのに2ペダルで、しかもベースのBセグ車よりも100kg以上重かったりするモデルは、もう想像するだけで運転が億劫になる・・・。


欧州のガソリン回帰・・・
  マツダが2Lガソリン自然吸気のCX3を昨年日本で発売しましたが、思ったほど売れずにカーメディアに揶揄されてました。C-HRに負けた!?まあそれも否定できないけどさ、それでもマツダには「退屈なクルマにはしない」という意思は感じた。しかしやはりそれだけじゃ市場は動かないって・・・。多分ですが、CX3にはみんなさらに期待していたと思う。待っていればもっといいグレードが出るから、ちょっと様子を見て買い控えていたんだと思う。


日本市場にも最高のマツダ車を!!
  マツダがディーゼルにMTを合わせてゴリ押ししてくるのは、欧州向けのボリュームゾーンと一致するから。もうその辺の事情もマツダファンにはとっくにお見通しで、さっさとトップギアで絶賛された英国グレードもってこい!!と何度ブログで書いたことか・・・。要するに経営側にメリットがあるから。しかし状況は刻々と変わっていてディーゼルをアメリカへ、欧州ではガソリン回帰という動きがあるので、それに合わせて生産計画を調整した上でのCX3のガソリン&MTの販売なのかな!?という気もします。


欲しいクルマは2種類だけ!!
  「いいクルマが欲しい」という、まあそこそこ財産を自動車メーカーに捧げる覚悟があるユーザーの心を射止めるには、『MT小型車』と『上級車』の二択になってくるんじゃないか!?と完全に自分基準ですが、確信しています。メーカーにとってはそいつらの需要を懸命の掘り起こしたところで、売り上げが急激に伸びるということはないだろうけど、無駄に2、3台所有したがるヒマ人(だって乗るだけでも相当時間取られる)は、まだまだ結構いる。当然ながらそいつらの選択の俎上にあるのは、『MT小型車』か『上級車』だけ。(上級車の定義はまた別の機会に)


ポルシェからマツダへ移るオッサン!!
  最近発売された『マツダがBMWを超える日』という本も、ポルシェをさんざんに味わったバブル世代の元・電通マンが「福野礼一郎」と「小沢コージ」を足して2で割ったようなヌルい切り口で書いてますけども、ポルシェからロードスターRFへの乗り換えってのもあるみたいですねー。MTのポルシェに乗る道楽者もいるでしょうけど、やはりMTは気軽に売り買いできるくらいの新車価格であって欲しいってのはあるみたいです。読んだばっかりですけど、普段目の敵にしている還暦近い世代の著者にちょっとだけシンパシーを感じました・・・。


人には勧めない。自分で乗る。
  シビックに限らず、ルノーやMINIが日本市場で存在感を高めているのも「気軽な価格のMT」が重宝しているから。しかし高速を静かに巡航できる2Lクラスになると、『ミニクーパーS』(342万円)、『ゴルフGTI』(395万円)、『WRX・STI』(386万円)、『シビックtypeR』(450万円)となる。フォレスター(258万円)、86/BRZ(243万円)はかなり希少ですけども、フォレスターは残り余命わずか。86/BRZは2ドアでスペシャルティ過ぎてリアシートが使えない。そういう意味でも・・・マツダよ!!よくやった!!と褒めてあげたい、そんな今回のCX3のマイナーチェンジです。ハッキリ言って2012年以降のスカイアクティブ世代で一番心が動いてますね・・・。マツダにとっても増税前を見据えた大勝負なのだと思う。



「マツダCX3 が アウディ&メルセデスを完全ノックアウトも・・・」

「CX3ガソリンモデルの日本投入が決定!!」



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