2016年11月24日木曜日

BMW4シリーズ・グランクーペ 「このクルマにはブランドの魂がある!!」

  BMWが2016年10月よりラインナップの一律値上げを敢行しました。3erに新たに1.5L直3ターボを投入するタイミングで、円安を理由にさりげなく値上げなんですけども、格安の3erの投入とM2の人気によってディーラーはなかなか賑わっているようです。月に数回送られてくるダイレクトメールをたまには開けてみると、軽く100〜200グレードもある価格表に圧倒されます。その数はトヨタより多いかも。

  「BMW買うなら何がいいと思う?」とか聞かれてラインナップをあれこれ思い起こすと、結構いろいろあるよなーと思わず感心います。まずは即座にSUVは全て却下。なかなか売れているという2erツアラーも全グレード無し。とっくに生産終了になったZ4も無し(もう価格表に入ってません!)。5、6、7erはさすがに金額が気まずいので安易には切り出せず。・・・で残るのが1〜4erの「L7」シャシーを使うFR車が残ります。それでもまだ全体の半分近いグレード数が・・。

  そんな消去法で考えるのも楽しいですが、個人的には結論が出ていて「320iグランツーリスモ・Mスポ」「420iグランクーペ・Mスポ」「M240iクーペ(MT車)」そして新たに追加された「M2(MT車)」と「318i・Mスポ」(リムジン/ツーリング)の5台(6台)です。趣味性が高いMTの2erクーペの2車と、コスパと使い勝手に優れる318iMスポ、ファミリーユースに優れるグランツーリスモ、そしてBMWの誇る「全能感」を見事に体現したのが420iグランクーペ・Mスポ。クルマの良し悪しはエンジン(高回転&高出力)、駆動伝達(トルクベクタリング)、ミッション(速い&賢い)、ハンドリング(コーナリング性能)で決まるんだ!!というのは、マツダ、日産、ホンダの熱狂ファンによる戯れ言に過ぎない!!ともの静かに主張している趣き深い1台です。

  この「420iグランクーペ・Mスポ」を、ロードスター、GT-R、NSXといった走りそのものを愉しむためのクルマ=「主体性」で勝負するようなマニアックなクルマと単純比較するのは、全くもってナンセンスです。もちろんBMWにもロードスターを追いかけた「Z4」や、GT-Rに挑む「M4」、NSXと同じ方向性を夢見た「i8」といった「主体性」のクルマはありますけど、どれもマニアック気質全開な日本のスポーツカーの前には、かなり「中途半端」な結果に終わっています。

  心拍数がMAXになるような、過激でエクストリームな走りを求めるなら、とりあえず日本メーカーに期待した方がいいでしょう(日産やホンダに1000〜2000万円払うなんてビックリかもしれないですが)。BMWにも800万円で十分に愉しめる「M2」がラインナップされましたが、スーパースペック的な煮詰めではなく、グランドツアラー的な「ゆとり」のスペックの延長線的なクルマです。エンジンもM3/M4のようなハイチューン&高回転仕様でもないです。

  「BMWの走りでは日本車には勝てない!!」身も蓋も無い言い方ですが、2000年頃ならいざ知らず、今では日本メーカーの実力(技術と資本)は圧倒的で、あまり言いたくはないですが、ポルシェやフェラーリもすでに完全に屈していると言っても過言ではないです。まだまだBMWに期待しているオッサンはたくさんいるようですが、「走り」に関してはあまり多くを期待するのは無理です(やる気もないし)。私は免許を取った頃にはもうすでに日本車がドイツ車を圧倒していた!という世代なので、「別に『走り』で勝てなくてもいいじゃん」というドライな考えなんです。もっともロードスター、GT-R、NSXでドライブを純粋に愉しめるのか?・・・そっちの方がよっぽど疑問です。

  「4erグランクーペ(420i)」はとても穏やかで良い乗り物だと思います。180psの過不足ないエンジンパワー・・・とっても好感が持てます。F30系になって3erは確実に乗り心地が良くなりましたが、ストロークし過ぎるアシは大袈裟に表現すると「トランポリン」化しています。なんだろうこの落ち着かない感触は・・・ク◯ウンに近い乗り味なの? 基本性能はそれほど悪くはないけど、残念ながら「ハマる要素」が見当たらないです(そもそも探すものでもないですし)。ゴルフGTIの素直でダイナミックな走りの方が「うまく付き合えそう」なフィールの良さを感じます(もちろん乗り出し500万円の320iと400万円のゴルフという前提もかなり影響してますが・・・)。

  ちょっと残念なF30系3erの弱点を分析して、徹底的に修正してきた!?かのように、後から追加された4erはいくらかスッキリしたハンドリングと、だいぶフラットになった乗り味になっていて、これならほぼ不満はないです。エンジンのスペックなどは変わらないはずなのに、ここまで乗り味が変わるか?ってくらいにドラスティックなほどの変化(良化)があります。ミッションも全く同じで発進時のギクシャクも3erのままなのに・・・。しかしアクセルのレスポンスはだいぶ違う印象が・・・いやこれはもはや別物!!おかげでエンジンもなんだかツキが良いような(錯覚が)。しかし中速域を経過するとモタれ気味なターボエンジンの特性もそのまま・・・このトルクが「萎える」仕様と5年も付き合えるかが個人的には一番の悩みどころです。

  ハンドリングもよくよく吟味すると「ガリガリくん」です。緩斜面(登り)の中速コーナーではVWゴルフ、スバルインプレッサみたいな、ガサガサした質感の悪さがかなりハッキリ感じとれます。L7シャシーを使う全てのクルマに言えることですが、BMWがスパっと割り切った部分がここですね。油圧の時代だったらそれほど気にならないですけども、電制の時代となった今では、ここでクルマの「格」が決まってしまうくらいに特徴的です(現行のアテンザやアコードもこの辺の手触りがどうも納得できん!!)。例えばレクサスISなどは、トヨタが徹底的に電制ステアリングを煮詰めてきたこともあって、まあ見事なものです。

  徹底して相対的な視点でBMW車を見ると、下手すれば日本市場で最低くらいの評価になるかもしれません。決してBMWがひどいわけではなくて、競合車を送り込んでくるグループはいずれも大資本で、圧倒的な物量作戦で「高級車=高スペック」というスタンスに固執しているからです。レクサス、日産、ホンダ、アウディ、メルセデスのライバル車は好き嫌いはあれどもやはり「飛び道具」満載です。さらにBMWが新しい7erで追求したような「ソフト」のテンコ盛りです。それに対してBMWは5〜7erはいわゆるプレミアム路線ですが、1〜4erには全く別のキャラクターを意図的に与えているように感じるのです。

  「ゴルフGTIのように気ままに使い倒しちゃってください!!」メーカーがこういう姿勢でクルマを作れば、走らせるのが好きなユーザーは大抵満足しますよ。何が言いたいかというと、走行性能を尖兵化させた「スペック」ではなく、「使い道」であり「アクティビティの質」こそがミドルサイズのプライベートカーに求められる本質じゃないかと思うのです。乗り手は神経を張り巡らし(財布をすり減らし)、クルマはトルクベクタリングのモニターをしながら駆けるNSXより、素朴で道具感満載の420iを自分の腕で「表情豊かに」走らせる方がよっぽど幸せだ!!って人の方が実際は多いと思うんですよね。


  



  

  

  

  

2016年11月1日火曜日

トヨタCH-R 「クルマ選びのマインドが崩壊!?」

  2012〜2013年にかけては、比較的に幅広いブランドのクルマが日本市場で売れた時期でした。今では目も当てられない三菱も2代目アウトランダーがPHEVとして登場しスマッシュヒットしていました。7代目ゴルフに注目が集まるなかで、ライバルメーカーも奮闘しメルセデスAクラスやボルボV40も予想以上の売り上げを記録しました。マツダは不死鳥のように甦り、スバルは真っ先に自動ブレーキという金鉱を掘り当ててました。そしてトヨタは86を見事にヒットさせています。

  そして2017〜2018年にかけては一大乗り換えキャンペーンに突入します。5年で乗り換えるなんて贅沢な気がしますけども、今では延長の新車保証や残価設定ローンも5年が定番になってますから、それなりの数のオーナーが乗り換えをするのは確かだと思われます。それを待ち構えるかのようにスバル・新型インプレッサ、ホンダ・シビックの日本復活?、マツダ・ロードスターRF、BMW・直3になった3er「318i」、VWは2Lターボの本格仕様のパサート。なかなかの自信作が出揃ってきた印象があります。そんな中でトヨタの大本命はC−HRというCセグのクロスオーバー。ライバル各社ではとっくに出そろった感がある「コンパクトSUV」に満を持して最大手が乗りだします。

  話題になっているのは「ザックス製ダンパー」の採用・・・いよいよトヨタもサプライヤーのネームバリューで勝負するようになったのか〜。 それともドイツのサプライヤーをクレジットに入れておけば、無闇やたらと乗り心地を叩かれたりすることはないだろう!というカーメディアを軽くあしらう高等戦術かも? (早くもK沢さんが喰いついてました)。

  現行のスバルWRXがデビューしてグレードによってビルシュタイン製とKYB製が選べるようになりましたけど、たしかにこのクルマの乗り心地に関してカーメディアは何も苦言を言わなかったような・・・。実際にWRX・S4の乗り味はビルもKYBのどちらを選んだところでお世辞にも高級な乗り味ではなかったのですが、カーメディアは封殺していました。特に乗り心地を考えると上級グレードの「ビルシュタイン」にわざわざ追加料金を出す気はさらさら起きません。それでもBMWのE90系Mスポほど突き上げが酷いということではないですけど。

  最近のトヨタはそのポテンシャルを十分に発揮していると言うべきか、何を作らせても予想より良い仕上がりであることが多いです。新開発の直4ターボ(1.2Lと2.0L)は絶妙なところに着地しましたし、新プラットフォームのTNGAも評判は上々でカーメディアをほぼ沈黙させるという快挙を達成しました。何も言えないカーメディアがダメダメなだけかもしれないです。トヨタが本気出せばザックスなんて不要なんじゃないですかね。ちなみにザックスはVWグループが採用して高い評価を得ていますが、他のメーカーでも質の良いダンパーはいくらでもありますし・・・。

  トヨタにとってはいつものことですけども、C-HRを設計するにあたって、他メーカーのSUVを徹底的に分解して、そこから何を読みとったきたのか? これだけ全世界から広く受容されるようになったコンパクトSUVのジューク、ヴェゼル、CX3、XV、X1、2008、キャプチャーなどに対しても相当レベルの決定的な弱点を見つけているはずです。トヨタがBMW・X1と同じものを作ったらカーメディアからどれだけ酷評されるのか(笑)。などなど。

  SUVは「趣味のクルマ」なのか?それとも「国民車」なのか? 「趣味のクルマ」といえばまずは専用設計のスポーツカー(86、ロードスター、ポルシェ911/718など)が思いつきますが、高性能改造車(アウディRS5、BMW・M4、GT-Rなど)であったり、高級セダンや、ラダーフレームを使った本格SUVなども、一般的な用途で使われるクルマとは立ち位置が違っていて、今では専ら好きな人が買うタイプのクルマになっています。かつてのミニバンブームのような賑わいを見せているSUVは果たして「趣味車」と言えるのか?

  スズキが少し前に発売した「イグニス」は超軽量設計(850kg)など、旧車好きには堪らない要素を持っていて、1.2L自然吸気(スズキの誇る名エンジン)に5kg・mほどトルクを増幅できるモーターを積んだHVという気の利いた走り優先のパッケージは「ホットハッチ」として需要されるはずでしたが、価格があまりにリーズナブル過ぎたのか、それともスポーティ派によるハイブリッドへの偏見がまだまだ根強いのか、あるいはCVTが残念なのか?なかなか思うような結果は出ていません。「5MT」を積んでくれば、立派に「趣味のクルマ」なんですけども・・・。

  6MTを用意する「マツダCX3」や、190psのターボを用意する「日産ジューク」には、マツダや日産のスポーツカーを愛するファンへ向けた意識の高さを感じます。この2台は日本でも発売されるようになった「top gear」を見ていても欧州の「趣味的」カーメディア人からの評価は非常に高いです。欧州ではGT-Rのユニットを積んだ「ジュークR」が限定販売されたり、「CX3にはロードスターの血脈を感じる!」と英国人ライターは絶賛していました。

  欧州で評価が高い・・・だから何なんだ? 「ヴェゼルHV」や「スバルXV-HV」に関してもアクセルを踏んで楽しくなる仕掛けはあって、コンパクトで200万円そこそこの価格なのに、アクセルオンすれば単なる「国民車」とは別次元の加速性能が発揮され、その「体感」はゴルフGTI(400万円)やメルセデスA250シュボルト(500万円)の「S」モードでアクセル全開したくらいの高揚感は十分です。いずれもディーゼル、ターボ、ハイブリッドによるトルク増幅を使った子ども騙しと言えるかもしれませんが、そもそも日本に入ってきている欧州車のほとんどがこの手法を使っています。ただし出足の軽快さこそあるものの、中高速の加速になると、2Lエンジンを搭載したGTIやA250のシャープな伸びには及びませんけど・・・。

  果たしてトヨタは「スポーティSUVのアヤ」を今回はC-HRでどのように解釈してきたのでしょうか?これがトヨタCH-Rの本質的な評価基準になると思います。トヨタの近年のヒット作はアルファードやハリアーなど、「高級ピープルムーバー」路線が多く、その成功に引っ張られ過ぎると案外「あれれ?」なクルマになったりするんじゃないか?という危惧もあります。ただし「トヨタ86」あるいは「レクサスRC-F」など、世界基準(ワールドクラス)のスポーツカーやGTカーを作ってきた見識が発揮されれば、SUVに対しての警戒感をまだ持っている保守的なクルマ好きに、SUVとは何か?への新たなる答えを用意してくれるかもしれません。




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2016年10月12日水曜日

The New E Class 「まったく新しい世界観・・・全てのプレミアムを風化させる突風!?」

  ちょっとイヤらしい話なんですけども、「高級車に乗りたい」という直情的な願望と、「高級車に乗らないとちょっと気まずい」という諦念・・・この真逆ともいえる『感覚』の違いによって残酷にも2つのグループに分けられるユーザーの間に大きく横たわっているのが、『格差』ってやつなんですかねー。いやいやそれは『世代の格差』ってヤツじゃねーの!?20代そこそこで「Eクラス乗ってやる!」と志す人の無鉄砲な選択も、しっかり身を立てて50代の「格」ってのを立派に保つためのEクラスの選択もあるでしょう。(20代でEクラスってなかなか無いかな・・・)

  別々の方向(動機)からやってきたユーザーに対して、ブランドが上手く折り合いを付ける!!!これこそが旬の『プレミアムブランド』の姿じゃないか!?、現実に勝ち組・負け組として経営上の好不調を分ける重大なポイントになっているような気がします。「願望派(若手)」にも「諦念派(年配)」にも喜んで買ってもらえるブランド作りこそが肝なんじゃないですか!!!

  机上の理屈では何とでも言えますけど、これを実際のビジネスの中で具現化するには、なかなか絶妙な舵取りが必要になってくるはずです。その過程ではいろいろ「無理」な部分があちこちから出て来ますし、一歩間違えればブランドイメージがあっさり崩壊します。必要なのはどんなに逆風でも、ユーザーに購入のハードルを越えさせるだけの「吸引力」が備わっているか?ってことになるのかもしれません。今では上はベントレーと、下はスズキとまで本気で競合する超ワイドレンジなラインアップを誇るメルセデスの中で、新たに登場した新型E クラスはどういう開発の位置づけなのか・・・これはメルセデス全体を冷静に分析してからじゃないと購入したあとに後悔しそうです。

  自分で書いてても訳が分からなくなりそうですが、とにかく問答無用で様々な年齢層のユーザーが惹き付けられて、かつ200万円台から2000万円台まで幅広く展開していて、2000年代後半には完全に「斜陽」と思われていた老舗ブランドが予想外の形で復活していく姿をリアルタイムで見せつけられています。単に「メルセデス」というネームバリューだけではなく、他を圧倒するような基本性能の優位性というわけでもないけど、なぜか惹き付けられるんですよ!!!まるでテスラのように21世紀に誕生しました!みたいな時代の寵児のような躍動感すら感じさせるクルマ作りにただただ魅了されてるんですよ!!!これまでずっと日本車が一番と思っていたのに、今回ばかりは不思議と惹かれてしまう・・・Eクラス。

  AMG以外は全て直4ターボ。ちょっと前まではここで「ダメだ・・・こりゃ」だったんですが、メルセデスによって意識を変えられています。先代から始まったコラムシフトもそうでした!!!何コレ!?ワゴンRみたい!!って最初はバカにしてましたけども、現行になってみれるとシフトレバーが消えることによって、インテリアの空間美に大きく貢献しているのがわかります。躍動するメーカーって「伸びしろ」じゃなくて「マインドチェンジ」なんだなー・・・。さて直4なのに!!!価格は650万円〜です!!!・・・が実勢乗り出し価格は500万円台までは降りて来るでしょう。50歳くらいのオッサンがそこそこ威勢良く乗るクルマとしては、やはり車格もコスパも絶妙です。適切な表現かわかりませんが、レクサスが日本にやってくる前のセルシオあるいはクラウンマジェスタくらいの「押し出し感」は余裕で持ってますねー。

  最近のモデルとしては、マイナーチェンジを経たホンダのアコードが、セダンの実力として良いものを持っていると思いましたが、Eクラスにもアコードに通じるような「渋さ」が見事に備わってます。ホンダ車ならレジェンドが価格面でもガチンコですけども、アコードとは違ってこちらはケバケバ仕様がちょっと鼻に付くんですよねー。メルセデスCLSみたいな鬱陶しいゴテゴテ感満載で必死のセレブアピール用!!なんて趣味は全く無いので・・・。Eクラスとアコードくらいの奥ゆかしさがとても心地よさげに感じます。

  E classとアコード、北米では45000ドルと20000ドルで2倍以上の価格差がありますが、日本市場ではどちらも200万円増しです。ただしE-classには100万円程度の「値引き」が、アコードには50万円相当の「HVユニット」と「レザーシート」&「サンルーフ」のセットオプションもお手頃価格で用意されています。ホンダの値引きにもよりますけども、もしかするとE-classの方がお買い得なのかも?

  メルセデスの直4ターボはリーン・バーン燃焼を組み込み、ホンダの直4HVは熱効率を高めるために高膨張比と吸気バルブ制御を仕込んだ、いわゆるアトキンソンサイクルになっています。未だに直4エンジンにあれこれと吸排気やモジュラー化された機構を仕込んで「高圧縮比」で勝負してくるマツダやBMWとは完全に開発のフェーズが違ってきているんですねー(マツダとBMWの本命はディーゼルなのだろうけど)。BMWやマツダを見ていると、なんかズレてる!?って感じます。ガソリンエンジンのパフォーマンスがそれほど商品力には影響しなくなっている!?そういう変化に取り残されているんじゃないかと。カーメディアは軽視しますけど、メルセデスは燃料を薄くしても燃える技術だったり、ホンダがエンジンをトルク無視の発電モジュール向けとして進化させている・・・この地味さこそが次の「マインドチェンジ」なのかもしれません(おそらくそうだ!)。

  エンジンでひたすらに『走ろう」とするマツダとBMWに対して、エンジンでいろいろな機能を「動かそう」とするメルセデスとホンダ・・・一体どっちが正しいのか?なんてのは議論するものではなく、時代の変化が必然的に教えてくれるでしょう。 4m50cmくらいまでのスポーティなクルマならいざ知らず。5mに迫るフルサイズセダンのユニットとしてならば、どっちの取り組みがより優れているのかは、既にもう決着が付いたかもしれません。既存のカーメディアの化石のようなオッサンライター達は、スポーティなクルマが好きなので、単純にBMWやマツダの評価が高くなるでしょうけども、そんな前近代的なオモチャなユニットでは、1.8トン級の高級車を効率よく御するのは難しくなっていくでしょう。もちろん重いクルマをどれだけ経済的に走らせるか?という点ではBMWやマツダはやはりディーゼル頼みなわけですが・・・。

  理想的な圧縮比については議論の余地があるようですが、BMWやマツダのエンジンは確かに理論値で他のメーカーを圧倒しています。しかしBMWもマツダも今では独自の力で理想的なトランスミッションを作ることすら出来ない・・・。よりジェントルな乗り味を求めるならば、エンジンは二の次で、まずはトランスミッションとサスペンションの性能が大きくものを言います。しばしばカーメディアではメルセデスの汎用エンジンに対して毀誉褒貶が激しかったりしますが、そんなのはどーでもいい!!縦置きエンジンのメルセデスに関して言えば、その魅力は完全自社製の「秘伝の味」のミッションと、他のブランドよりも力を入れているサスペンションの仕上がりにその価値があります。

  レクサスとインフィニティも相思相愛の系列ミッション・メーカーとの擦り合わせで高い競争力を持つミッションを持ってますけど、とりあえずそのアドバンテージがレクサスLSや日産フーガが日本以外の地域でも高く評価されるポイントになっています。これは試乗する度によく出来てるなーって感心しますね。それに引き換えBMWやマツダは・・・どうもちょっとギクシャクするんですよね。

  とにかくこのEクラスは、とても良くできていると思います。とりあえずコレをスルーしてギブリを買おう!なんていうエロい気持ちはもう起きないっす。もちろんアウディA6やBMW5erという選択も無し。これに抗することができるのはレクサスGS-Fの魅力くらいじゃないですか?しっかし477ps引っさげて5km/Lで走る時代でもないんじゃない!!それよりも「渋さ」を求めたいですね。誰かと時間を共有するためのツールとしてクルマがスマホを越える!!そういうビックリな展開が始まるとしたら、このEクラスあるいは新しくなったホンダ・アコードHVみたいなクルマなんじゃないか?と思うんです。乗ってもらう相手に失礼が無いように・・・ガッカリもさせないし、嫌味でもない、そんなクルマを世の中は求めてますよ!!!それを既に作っているメルセデスが日本の輸入車ブランドの最上位に君臨していて、それがいまいちわかっていない!?BMWやマツダが上級セダンで伸び悩んでますねー。




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2016年9月14日水曜日

新型NSX「NSXのネームバリューを無駄遣いしてまで売るクルマなのか?」

  ホンダの新型NSXがいよいよ日本でも受注が始まったようで、2370万円と発表されました。単純に初代と比べて2〜3倍に跳ね上がった!けど出力も2〜3倍!といった報道を見かけました。2000万円の二輪車の受注が好調だったホンダですから、四輪車はもっと高くなるだろうなーと思っていましたが、予想していたほどべらぼうに高価でもないようです。1990年頃と比べればこの手のクルマの扱われ方も大きく変化してきましたが、これではガキのオモチャどころかオッサンのオモチャにもならないですし、これはほぼ観賞用の『美術品』の域に突入してます。もちろんですが初代と新型ではユーザー層が大幅に入れ替わらざるを得ないことは想像がつきます。

  1988年の伝説的なF1連勝でホンダの名を世界に轟かせていた最中に、F1だけでなく市販車でもフェラーリなどのスーパーカーの既存勢力を完全に凌駕するモデルとして初代NSXは企画されました(そもそも1980年以降のフェラーリはスーパーカーブランドなのか?も怪しいけど)。始めてミッドシップを手掛けるメーカーとは思えない完成度。これもF1最強のエンジンサプライヤーだからこそ成せる技!?自慢のVテック搭載6気筒自然吸気は9000rpmまで回り、デザインでもまさかのフェラーリを圧倒!!!初代NSXのデザインはF355や360モデナのパクリだと稚拙な「ねつ造」をするライターもいますけど、初代NSXの登場が完全に早いですからね・・・。イメージ壊れるかもしれないですが、パクったのはイタリア側!!

  初代NSXは日本人が漠然と頭に描いていたスーパーカーへの憧れ、イタリア車へのコンプレックスを一夜にして吹っ飛ばした、という意味で間違いなく日本自動車産業における金字塔です。世界のユーザーに日本のスーパースポーツが受け入れられたという快挙と、フェラーリの聖域を土足で踏みにじった暴挙。多くの若者のマインドを開放したのは確かです。21世紀になった今でも盲目的にイタリア車やドイツ車には絶対に勝てないとか思い込んでいる「可哀相な」オッサンもいるようですけどね・・・。こんなこと言ってはいけませんが、そういうオッサンって大抵は読書量と経験が大幅に足りてないだけっていう情けない輩が多い。例えば牧野茂雄・著「ニホン車のレシピ」などを読めば、少しはクルマを取り巻く実情がわかってくれるとは思うのですが・・・。

  さて新型NSXに対して何が言いたいか!というと・・・もうお気づきだとは思いますが、これはまさに『逆行』です!!思考停止したオッサン達がイタリアのスーパーカーを『芸術品』として見るような、とてつもなく「しょーもない」ニホンの自動車文化は、幸いなことに初代NSXやスカイラインGT-RやRX7やランエボによって見事に破壊されました。そしてイタリア車にもドイツ車にも無い良さ。日本のスポーツカーが持つハイスペックなだら独特の繊細さが同居する究極のドライビングフィールが定義されていったはずでした・・・。若者が自分の運転に熱狂できる、真のクルマ文化が花開き、そこに「頭文字D」みたいな非常に解り易い『伝導』もあって確かなムーブメントを感じたはずだったんですけどねー。

  ニホンのスポーツカーに比べたら、ドイツ車なんて単なる鉄の塊です(論外)。イタリア車には無いフィールの緻密さ・・・どこまでもエアリアルな操作感。これに比べればイタリア車なんて実体の伴わない見かけ倒しの「花火」だと断言します。光と音のカーニバルですね。それはたしかに「芸術的」な価値があるのかもしれませんし、クルマ文化の中では異端だと完全には否定したりはしませんが、そんな滅多に乗らないで眺める対象のような異形のモンスターに、初代NSXが示した「あの時」の熱狂に勝るものが宿っているとは考えにくいわけですよ。金持ちアピールの道具である側面を取っ払ったら一体何が残るの?(貧乏人の僻みたいですね・笑)

  「白金」界隈ではBMWi8やガヤルドを日常の足にしている住人が結構いたりしますけど、ホンダなりにそういうニーズに新型NSXが合うという風に掴んでいるのかもしれません。だとしたら・・・車名をNSXでは無い「何か」にしてほしかったですね。初代NSXの偉業が全て台無しになってしまう!とは言いませんけども、せっかく日本のクルマ好きに「国産車」を誇るきっかけを与えておきながら、今度はNSX自体が『芸術品』に成り下がっていくというシニカルな展開をどう解釈してよいものか・・・(頑張って働いて買えって?)。

  2007年にGT-Rが発売されたときもちょっとササくれ立った空気を感じましたが、777万円ならなんとかなるかなー。そして10年経ってもまだまだ996万円〜。しばしば真剣に考えてしまうモデルです。もはや日本車独特の繊細とは全く意味が違うクルマですけども。アストンマーティンV8ヴァンテージ(1580万円)、マセラティ・グランツーリズモ(1625万円)といった10年前にデビューしたスポーツカーと並んでいつまでもラインナップしておいてほしいものですね・・・。

  さて2370万円!最新式のホンダNSX。当然にマクラーレン570やBMWi8よりも性能面で圧倒的に高いところに位置しているんだ!!!とホンダは声を大にして言いたいでしょうけど、残念ながら比較対象となる570もi8もほどほどに知名度ないですからねー。なんか未来的なデザインで、いろいろな駆動力を発揮するというとても「ゆるーい」共通点でグルっているのかもしれないですけど、若者がコレに乗りたい!って仕事を頑張りたくなるタイプでも無いと思うんですよね。例えばi8が欲しいって言っているヤツって、大抵は田舎モンで世間知らずなタイプが多いかも。決して悪いヤツじゃないですけど。

  はたして新型NSXは『白金』でそこそこ売れるのかな。たとえ個人向け販売がコケた(全くの無風だった)としても、ホンダはグループの力を駆使してカーシェアリングの関連会社でも立ち上げて、在庫を横流しすればいいのかな(受注販売だけど)。試乗車が売れ残ったとしてもどうにでも出来るといった呑気な出口戦略が見え隠れしています。個人向けには売れないかもしれないが、「未来的」なデザインで目立つ少々特別なスペシャルティカーはいくらでも利用価値あるでしょうね。六本木・赤坂界隈では週末ごとにやたらバブリーなリムジンハイヤーが元気に稼働していますし・・・東京も世界の大都市の例に漏れずバカ丸出しな側面がやたら目立ってきました。

  北米製造の逆輸入モデルだからアメリカ価格よりもかなり割高とのことですが、最初から「貸す」クルマを考えているならば、2370万円という価格設定もいくらか合点がいきます。「買うクルマではなく借りるクルマ!」なんて買えない人のひがみにしか聞こえないかもしれませんが、いったい日本中のクルマ好きの何人が2500万円で好きなクルマ買えと言われて、この新型NSXを選ぶのでしょうか?なんでホンダ?なんでAWD?なんでHV?なんであのデザイン?なんであのインテリア?なんで?

  ポルシェ、日産、ホンダが次世代スーパースポーツはハイブリッドが主流なんだ!と、既成事実を作ろうとしていますが、それはエンジニアリングのパラダイムに過ぎません。例えばアメリカには無名のスーパースポーツのメーカーが幾つもあって1000psオーバーのクレイジーなワンオフモデルを、クレイジーなスピード狂に適度な価格(10万ドル前後)で提供しています。それでもガソリンエンジンによるドラッグカーみたいなクルマがアメリカ以外の地域で受容されないのは、これらがクルマとしての商品性を欠いているからだと、某有名ライターが看破してましたねー。

  初代NSXのような限りなくピュアで、どこまでも美しいスポーツカー・・・これこそが、人々の琴線に触れ、他のメーカーの開発者を突き動かし、需要と供給がスムーズにシンクロする。そして次々と理想的なスポーツカーを培養する環境。クルマ好きが心から望んでいるカーライフはそういう場所だと思うんですよね・・・。ホンダは初代NSXを愛する全ての人の期待を大きく裏切ってくれたと思います。できればS2000を愛する人々に悲しい思いをさせるのは勘弁してほしいなーと思う次第です。





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2016年7月12日火曜日

アバルト124スパイダー 「リアル・イニシャルDですね・・・」

  車重がわずか1000kg前後に収まっていて最高出力が堂々の170ps!!という「日本人ユーザーよイニシャルDを思い出せ!」と言わんばかりの魅惑のスペックを引っさげて、アバルト124スパイダーが、まもなくマツダの工場で量産体制になるようです。1.5LのNDロードスターではパンチ不足、NCロードスターや86/BRZは1000kgを大きく越える車重がちょっと気になる。車重が1200kg以上あるならば、イニDでは高橋啓介の「マツダRX7FD3S」で350ps(もちろんチューンナップあり!)が相場です(笑)。

  主人公が乗るAE86が900kgで165psくらいです。「ハチロクなんて大したクルマじゃなかった」と年配の人々は切り捨てますけども、スペック見ただけでクレイジーさが伝わってきます。これに近いスペックの日本車なんてありません。AE111のスプリンターが2000年に終焉して、ヤマハが仕立てたトヨタ版Vテックを積んだ最終型セリカではすでにエンジン頼みの重たいクルマになっていました。

  さてイニシャルD的なスペックのクルマを今の日本市場で無理して新車で探すとしたら、「ロータス・エリーゼS220(713万円)」「アルファロメオ4C(807万円)」「アバルト695ビポスト(594万円)」の3台くらいでしょうか。どれも結構なお値段ですね・・・。ポンドの大暴落でエリーゼSが大幅に安くなったりしないかな? このリッチな3台に対して、日本製造ゆえに為替リスクもないアバルト124スパイダーは、どうやら500万円を下回る戦略価格で登場するようです。

  最近では例えば「Cセグの300ps」なんて聞いても全く驚かなくなっていて、最高出力に対する感覚が完全に麻痺してます。そしてそんな超絶ハイスペックモデルに乗ってベタ踏みしてみたところで、やっぱりあれれ?って感じでそれほど痺れる経験でもなくがっかりすることもあります。良くも悪くもスバルのターボモデルの「範疇」でしかなく、数字の割にツマラナイな〜っていうクルマばかりですね。例えばメルセデスA45AMGなんてAWDのせいもあって車重が1550kgもあるわけです。いくらなんでも骨太過ぎだろ。ドイツメーカーにイニDの世界観を求めることが根本的に間違っているのかな。

  「エリーゼS220」も「4C」も「695ビポスト」も日本のカーメディアが諸手を挙げて歓迎した形跡は全くないですけども、日本メーカーに対して大きな方針転換を求めるならば、これらのモデルをまずは「神」として祭り上げる必要があるのかなー。BMWとかいう日本車と何も変わらないメーカーにいちいち構っている暇はない!限りあるカーライフの無駄使いに過ぎない! やっぱりロータス、アルファロメオ、アバルトこそが正義だ!と声を大にして言いたいです(あくまでイニD主観での話ですけども)。

  もっと手軽な価格でこの3台に近いスペックとなると、一般的には日本メーカーの出番だとは思うのですが、参入しやすいであろうスズキもマツダも思い切った設計には踏み込みません。トヨタ、日産、ホンダにしてみれば上級車種よりも面白いクルマ作ってしまったら、自分達の首を絞めるみたいなものですから、まあとにかく後ろ向きな感じなんだと思います。ヴィッツをダイエットさせて1.2Lターボを積めば間違いなく面白いです。限定で発売したヴィッツターボはすぐに売り切れました。日産もNISMOモデルでもっと思い切った減量が可能なはず・・・。ホンダもCR-Zのボデーに1.5Lターボを積んで1000kgくらいにまとめれば面白いモデルはすぐにできるはずです。

  アバルト124スパイダーの予想価格は、まともに考えると499~650万円くらいなのですが、市場拡大とブランドの浸透を狙って傘下のブランドで戦略価格を採っているフィアットグループですから、もしかしたら400万円前半といったビックリな価格もありうるかもしれません。日本導入は来年になる見通しのアルファ・ジュリアも400万円台での導入を検討しているそうなので、もしかしたらアバルト124スパイダーも400万円を切る設定もあるかも!?マツダの工場で作っているわけだから、いろいろな費用が浮くはず!!!ちなみに某雑誌の広告に早くも登場したフィアット124スパイダーは並行輸入で390万円となってます。日本で作って関税払ってイタリアに入って、それをまた日本に持って来るなんてあまり効率がいいとは言えませんが・・・。 さてさてなにはともあれ続報を楽しみに待ちたい1台ですね。


 


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2016年7月1日金曜日

レクサスIS マイナーチェンジ 「ズバリ!売れない理由(余計なお世話ですが・・・)」

  2013年にフルモデルチェンジで登場した現行レクサスISはなかなかセンセーショナルな存在でした。商売上手なトヨタが手際良い事やっているな〜!!と揶揄する向きもあったかもしれないですが、デザインも技術面も作り手の非常に高い意識が見られた1台だったのは間違いないです。日本のカーメディアは渋いレビューばかりが並んでましたが、アメリカでは「これがレクサス!?ちょっとしたサプライズだ!」といった讃辞が送られました。

  レクサスISが「カッコいい」「クール」かどうか?は人によってかなり意見が分かれるとは思いますが、このクルマが「平凡ではない」ということは示されているのかな?と思います。このクルマでデート・・・。もちろんTPOってのはありますけども、大筋ではOKなんじゃないですかね。かつての定番車ソアラなんかと肩を並べるようなラグジュアリー感もしっかり漂っていて、「ハイソサイエティ」でかつ「プライベート」なクルマになってます。

  ちょっとクルマの本質とは逸れるかもしれないですが、現代の人々は「21世紀のソアラ」なんて全く求めてないのかな?という気がしないでもないです。ソアラの時代とは違って、マトモな人ならば、クルマを使ってナンパをするなんてことは考えなくなってきました。昔と違って今ではクルマを使って知らない人に声をかけるのは、犯罪の匂いがプンプンするわけですよ(そう思わない人はちょっとヤバい。)。未成年者や女性を拉致する(もちろん犯罪です!)のにクルマを使う輩は後を絶ちませんし、中にはナンパを無視されてクルマで轢き殺そうとしたなんて「言語道断」な事件も・・・。悲しいことですが、「モテ車」ってのは、もはや「拳銃」と同じくらいに犯罪の引き金になってしまう時代です。

  それとは全く別のことですが、ソアラのような「モテ車」を見るだけで心が動いちゃうようなバブル的な価値観のババアってのは、単に「うっとおしい」だけなので、世の中の男性からは徐々に敬遠されてきています。そういう女性は大抵は「商業主義」にコントロールされて、下らない消費行動を続けるので、例外なくカネに困ったりしている。そんなツマラナイ女性と日々を過ごして貴重な時間を無駄にするなんて本当にバカバカしいことです。そんな女性に関わって人生を消耗するのはさっさと止めて、ノートでもジムニーでもとても嬉しそうに乗ってくれる「かわいい」女性を見つけた方が絶対にいい!そういう時代ですよ・・・たぶん。

  レクサスISの日本市場での伸び悩みの理由を「むりやり」考えるとそんなところでしょうか・・・あくまでむりやりです。「価格が高過ぎる」というのはとりあえず理由になっていないです。レクサス車は「相応の価格のクルマが欲しい!」って声を最初から狙ったブランドです。「高過ぎる」と感じてしまう人は、レクサスを所有することで得る便益を十分に使い切れない人だと思います。このISは、ゴルフ、レストラン、ホテルといったレジャーを利用するための「道具」と考えれば、かなりお買い得な部類なはず。もちろん私は全然使える自信が無いのでISの購入はとりあえず考えてません。

  実はその「便益」にもどうやら逆風が吹いているように思います。例えば東京近郊に住んでいる人々にとっては、日常の「生活の場所」と非日常の「レジャーの場所」が物理的にどんどん離れていっています・・・レジャーのパラダイム変化が起きています。どっかの都知事のように毎週ごとに湯河原行けば満足というならいいですけども、今では沖縄、長崎、高知といった最果ての地に手軽にLCCで飛んで行ける時代になって、求めるレジャーが質的に大きく変化を起こしました。私はJR九州の豪華レジャー列車に乗りたいとは思いませんけども、東京から800km、1000kmといった距離を挟むことで、東京の風景との「同質性」がだいぶ薄まります。人にもよりますけど、そういう空間で過ごすことが「レジャー」じゃないかと。そしてそれを一度でも実感すると、軽井沢や南房総で過ごすことが安易にレジャーとは思えなくなります(まったくクソみたいな話ですね)。

  他にもSUVブームだとか、スポーツカーブームだとか(86にユーザーが流れた!)。とにかくレクサスISが売れる要素がなかなか見出しにくいですね・・・。それでもそこそこ売れているのは、このクルマの素性がとってもいいからなんでしょうけど。大分や熊本や鹿児島といった空港近くに別荘でも構えて、月に2〜3回は成田からジェットスターで片道6000円で飛ぶ。そこにレクサスISを1台置いておく・・・貸別荘の家賃+航空運賃(月3往復×2人)+ISのローンの合計で月額15万円以内で収まれば。数ヶ月ごとに大分、熊本、鹿児島、松山、高松、那覇と拠点を変える・・・こういう別荘ビジネスがあっても良さそうですね。




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2016年6月27日月曜日

新型アウディA5/S5がやって来る!!!

  あの「アウディ」が本気になれば世界でもっともエレガントなクーペが作れるはず!! 私も心のどこかでそう思い込んでいる一人です。ちょっと前の話になりますが
レクサスが久々に2ドアが復活し「RC」が発売されました。正直言って予想よりもずっとカッコ良いデザインになっていたと思うのですが、市場の反応はなんだかイマイチでした・・・金持ちには安っぽく見えるのか? 2ドアクーペはメルセデスやBMWのブランド力があってもやや持て余し気味のジャンルですから、しばらく売ってなかったレクサスの2ドアが日本で苦戦するのは当たり前かもしれないです。それでもまあ商売上手なトヨタですから全く痛手ということもなく、RC投入の理由もスーパーGT参戦の理由を明確化するためだとか・・・。

  レクサスとは対照的にこれまでずっと2ドアを販売し続けてきた日産ですが、果たして日本に新型インフィニティQ60(スカイラインクーペの後継モデル)を投入してくれるのでしょうか? 「インフィニティ」ブランド車はなかなか日本では発売されにくくなってます。またグローバルではバリバリのスポーツブランドとして展開している「日産」ブランドですが、日本ではGTRとZを除けば、スポーティ路線で売り出し中と言えるのは「電車」のリーフのみ(NISMOを除く)。日産にはテスラに対抗して「電車」になったスカイラインクーペでも期待したいところですが・・・。

  なんでクーペは日本で売れないのか?「カッコ良すぎるから」「よく見りゃブサイクだから」などなど。もしかしたら思った以上に「夢が覚めやすいから」なんじゃないかと。やっぱり2ドアを売るからには徹底した気持ちが「冷めない」工夫をして欲しいですけども、これだけモノが溢れているクソみたいな世の中ですから、1つのモノにずっと執着することは難しくなってきています。特に2ドアクーペのようなスペシャルティカーは「刹那」を楽しむクルマなんでしょうね・・・。朝から晩まで余裕でドライブを楽しめるような暇人には全くもって馴染みません。タイトなスケジュールの中で2時間限定の「逢瀬」を最大限に演出するクルマです。しかし実際に乗っているのは暇そうなじいさんばっかり・・・。

  アウディの中でも最も美しいモデルと言われる「A5」が、いよいよフルモデルチェンジするようです。2008年に登場した現行モデルはアウディ躍進の立役者であるカリスマデザイナー和田智さんの代表作といえる美しいデザインでしたが、2代目A5も基本的には同じデザインテイストが踏襲されるようですが、デザイナーも変更になりましてどうも・・・何事も最初はそんなものかもしれませんが、先代の方がカッコいい気が。

  非日常でステータスなスペシャルティクーペとして、各プレミアムブランドから発売されている「レクサスRC350」「BMW440i」そして「アウディS5」の3台比べるならば(メルセデスからはCクーペ450が発売されていません)、うーん・・・デザインで勝負するならばやはりアウディS5が突き抜けますね。当たり前のことですが、直6の魅力に重きを置くならば440iで、静粛性とコスパを優先するならばRC350でしょうか。
「3LのV6スーパーチャージャ&7DCT」
「3Lの直6ターボ&8AT(ZF)」
「3.5LのV6自然吸気&8AT(アイシンAW)」
と見事な対比を見せていて三車三様です。自然吸気な分だけレクサスが安いわけですが、S5や440iと同じ価格で「RC-F」が買えますよ!!というのがレクサスの商売の上手いところです。1200万円もする「RS5」や「M4」を圧倒できる477psのV8自然吸気が載ってます。

  もちろん各車ともに直4版の廉価モデルもあります(500万円くらい)。しかしラグジュアリークーペを転がす!!!ならば、6気筒の余裕なトルクで過給がかからなくてもスンスンと進むくらいのスペックがやっぱり欲しいよなー。スバルやマツダじゃないんだぜ!!!って堂々と胸を張れるプレミアムブランドらしさが、この3台の価値だと思います。車両価格は廉価グレードよりも跳ね上がりますが、プレミアムにカネを払う!!!っていう粋が感じられれば、まだなんとか「暴利価格」にも納得できます。

  普段はフィットかカローラ辺りに乗っていて、ここぞ!という時に「S5」を繰り出すカーライフ・・・これが理想型かも。2台を新車で取得すればお値段はざっと1200万円!!!ですから相当にクルマにこだわりが無い人じゃないとダメですけども。1200万円あれば「メルセデスSL」とか「マセラティ・クワトロポルテ」とかいった上流階級なクルマが買えちゃうわけですが、「SL」や「クワトロポルテ」を都市の郊外で日常的に使うとなれば、これはなかなか目立ち過ぎます・・・いや完全に「反社会的」な行動です。日中のスーパーにこんなクルマで押し掛けようものなら、ヤクザの抗争でも始まるんじゃないか?って感じのざわめきが巻き起こりそうですし・・・(住む場所によりけりですけど)。






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