2018年11月29日木曜日

ホンダ・インサイト EX-BLACKは362万円

本気のサルーン復活論!!
本体価格350万円といえば、アテンザ25S・Lパケ、カムリG/WSのほか、BMWやメルセデスのDセグメントの実勢価格がこの辺に集中する。プリウスの『Aプレミアム』が320万円だから、それ以上にハッキリと車格や高級感が主張できるサルーンモデルに許された価格帯。ホンダが打倒プリウスに送り込んできたインサイトEX(上級グレード)が324万円で、まさにターゲットとガチンコ。さらにレザーに専用インテリア、専用ホイール、外装のクローム仕上げを施して「本気」を見せたEX-BLACK・STYLEが362万円。黙ってこれ一択!?これはとても妙味があるサルーンが登場してきた。


欧州車を蹴散らすだろうな・・・
ライバルはプリウスだけでなく、メルセデスCLA(404万円〜)、アウディA3セダン(314万円〜)、新型プジョー508(417万円〜)など射程圏内にはお買い得に見える欧州車モデルがひしめいているのだけど、輸入車に乗る見栄っ張りな人々(決して見栄を張ることは悪いとは思いません!!)をあまり前のめりにはさせない「おとなしい」モデルが多い。プジョーよりもアウディやメルセデスの方が安いってのもちょっとよくわからない。新型3シリーズ発売を目前に控えるBMWにとっては、非常に厄介なクルマかも。ホンダってのがメンドーだ。



日本で売れるミドルサルーンの条件
とりあえず新車から10年くらいは「上質なまま」で乗り続けられるモデルが好まれる。先代プリウスが大ブレークしてミドルサルーン市場には暗雲が立ち込め続けているけども、輸入ブランドが絶対ではない!!という認識も広がりつつあり、日本市場のトレンドはかなり変わってきている。10年くらいは余裕で乗り続けられる「メンテナンスコスト」。それからどんな場所でも気軽に出かけていける「サイズ感」。そして同じ10年をずっと一定の「ステータス」を保ち続けるだけの「品格」が揃っていれば、そこそこファンは増えるようだ。


売れたサルーンの特徴
この3つの条件を満たした具体的な成功例としては「プリウス」「レヴォーグ」「シビック」「Cクラス」「CLA」などが挙げられる。逆に「サイズ感」で敬遠されたのが「ティアナ」「アテンザ」。価格面でやや折り合わなかったのが「スカイライン」「アコード」あるいは「プリウスPHV」。そしてやや「品格」不足だったのが「プジョー508(現行)」「WRX」「マークX」「インプレッサ」「アクセラ」「ジェイド」といったところか。


セダン/ワゴンを売るのは難しい
もちろんクルマへの考え方や価値観は人それぞれ違うのだけども、日本市場で300万円前後かそれ以上の価格帯の3BOXサルーン/ワゴンの売れ行きを客観的に判断すると、「コスト」(価格/経済性)、「サイズ感」、「ステータス」の3項目での大まかな『ストライクゾーン』が見えてくる。何かと話題を振りまいているMAZDAは実際のところはSUV以外ではとことんスベり倒しているし(Lパケはそこそこ売れた)、長期的なシェア拡大で好調が伝えられるフランス勢もシビアなこの市場では全く足跡を残せていない。


完全に狙っている!!
362万円でフル装備の最上級グレード『インサイトEX-BLACK・STYLE』はこの3つのフィルターを、マーケティング段階で相当に意識してきたように思う。まさにど真ん中を一点突破することだけに集中している。兄弟車のシビックがそこそこの成功を納めているけども、インテリアの質感と経済性、そしてホンダ自慢の2モーターi-MMDがもたらす静粛性の分だけ、本体価格がアップしているがむしろ割安感すらあるし、エクステリアデザインもシビックとは別路線のコンサバで落ち着いたものになったことにも好感が持てる。


4ドアクーペ(カリーナEDスタイル)でホンダが頭角!?
スタイルがとてもいい。アウディA5スポーツバックやBMW4シリーズグランクーペとほぼ同等のサイズ感。こんな4ドアクーペが国内メーカーからも出て来ないかな!?若干ミーハーな感じもするけどそんな意識高い系ユーザーをターゲットにすべく、インテリア、エクステリア共に素材にこだわった作り込みがされているようだ。CR-Vやアコードのように北米で巨大なセールスを持っていて、ついでに日本にも投入されている類のホンダ車とは全くアプローチが違っていて、ヴェゼル、フリード、N-BOXといったモデルでその能力を遺憾なく発揮しているホンダのマーケティング能力の高さを示すサルーンモデルに成長すると思う。


欠点はないのか!?
気になる点(欠点?)は・・・結構たくさんある。スタイルが七難隠す!?じゃないかもしれないけど、冷静に考えればEX-BLACK・STYLEの362万円は、とりあえずアテンザ25S・Lパケ(354万円)よりも高い。4700mm以下でサルーンを探している人にとってはどーでもいいことだけど。アテンザLパケはフロントシートはレザー/パワーシート/ヒーターは当然で、さらに『ベンチレーター』まで付いている。リアシートにも『ヒーター』とバックウインドーには『サンシェード』が付く。マツダのコスパが良すぎるだけなんだけども。


HVの欠点もある
ただし10km/Lがやっとの2.5L自然吸気ガソリンに対して市街地でも17〜20km/Lくらいは出せるであろうi-MMDのインサイトの魅力は大きい。アコードはモーターのトルク感でゆとりの走りを演出していたけども、ユニットにパワーがあるCVTは割とトルコンATの乗り味に近い。乗り味に関しては心配はないのだけども、アコードHVは長距離ドライバーにとってはあまり嬉しくない瑕疵を抱えていた。アテンザなどのエンジン車はだいたい90km/h前後の定速走行に燃費の目玉がやってくるが、i-MMDを使うアコードHVの燃費は60km/h前後でベストを計測する。つまり高速道路での移動に関してはマツダのガソリン&ディーゼルモデルに遅れをとる可能性が高い。


まだ不確定な要素が・・・
やはり乗ってから決めるべきではあると思う。1.5Lユニットはどのようなマナーを持っているのか検分。あるいはサルーンに欠かせない静粛性だったり、ホンダの低床設計ゆえにカリーナEDスタイルもお手の物ではあるだろうけども、実際の居住性となるといかばかりか!?せっかくのパワーシートが存分に使えない!?あるいはドイツ車のように無理なルーフ下げで、ドライビングポジションが非常に取りづらい可能性もある。12月13日に正式に発売予定とのこと・・・1度は乗ってみたいな。


「小型車の理想形 アウディA3セダン と ホンダ・グレイス」



ホンダスタイル2月号

2018年6月24日日曜日

スズキ・ジムニー(2018年FMC)  「日本の未来のカタチ」

LEXUS・MAZDAに宿る嘘臭さ・・・

  LEXUSやMAZDAのホームページを見ると、いかに自ブランドのモデルがオシャレな都市空間に空気のように同化して 素晴らしい景色を作り上げます!!みたいなことがアピールされている。あまり過度に野次るつもりはないけど、作っている工場はすっかり田園風景の中にあるのにな・・・。


バブルの価値観が嘘くさい

  V37スカイラインの対象顧客はタワマンに住む外資系のエクゼクティブ・・・企画・開発の人間がどれだけ「発想が貧困」なのかをわざわざ晒している。そもそもエクゼクティブは好きラインを買うのか!? デザインやコンセプトは元々は全て「虚構」から生まれるわけだけど、アップルは売れて「現実」になったけど、レクサスやインフィニティは「虚構」のままだ。なぜレクサスは都市の風景になれないのか!?


日本人は貴族ではなかった・・・

  結局は日本の都市空間に生きる人々は、自分の人生を生きる余裕すら持っていない「奴隷」なのかもしれない。日々仕事に追われ、休暇には海外のパッケージ旅行に出かける。東京のど真ん中だと家賃は15〜25万円で、週末用の物置別荘&ホテル暮らしの方が安いくらい。結局ここはカリフォルニアでもないし、シンガポールでもカタールでもない。オシャレな都市空間なんてそもそも存在しない。


日本市場のラインナップは異質

  日本の都市空間なんて本質的には70年代と変わらないし、田園風景ももちろん変わらない。何も変わらないのにクルマのデザインだけが、商業主義の化身のように大きく変わる。ラグジュアリーな大型セダンや大型SUVはこれからもずっと売れることはないだろう。どっか陸続きの外国へ走っていけるならばいいけども、発展のスピードが鈍化するどころか、農村も都市もインフラの「維持」すら困難になっています。


虚栄に気づくことほど辛いものはない

  そんな日本の行く末を見据えると、どこか空っぽな気持ちになってしまって、高級セダン、高級SUVなんてなかなか買う気にならない。国はどんどん貧しくなるのに、貴族気取りの空虚さまるで1930年代の政党政治家のような危うい日常に近いかもしれない。


元気な国とは・・・

  高度経済成長期やバブル期のような右肩上がりの経済成長は、大企業や公務員が作ったわけではない、軽トラや軽バンなどの『商用車』で駆けずり回った個人事業屋が、小さなタネを大きく育てて作ったビジネスに、大資本が参入して収益を悪化させ、公務員がドヤ顔で課税するようになると全てが終わる。政府の仕事とは民間が儲け過ぎないように調整することだから、当たり前のことだけどさ。


商用車がスターになるべきだ

  景気がよくならないのは失政のせいだ!!どこでもやってる「金融緩和」しかやっていないアベノミクスは少しは評価できる!!・・・ここで議論が止まっているマスコミに誰もが疑問を抱きつつある。結局のところこの国がアメリカ、中国、タイのようなダイナミックさに欠けるのは、MRのバモスに乗る個人事業主よりも、FRのクラウンに乗る大企業や公務員の役職が偉そうだからではないか!?


終わりと不安から解放される日

  80年ほど前に政党政治家に制裁が加えられたように、大企業や公務員にも人員整理という名の鉄槌が迫っている。そして再び人々はマイクロな資本を背負って世界を広げる日々を送るようになる。ジムニーに乗って室町時代の馬借のように生きる。G7サミット参加国はどこも食料自給率は100%近いし、フェアトレードが広がり、日本よりも所得水準が高い国が40あまりもある中では、日本の1億人は国内で自給自足をする時代に向かっている。


自動車メーカーのセンス

  LEXUSもMAZDAも『高級SUV』や『高級セダン』ではなく、洗練されたデザインの『軽トラ』でも発売したらいいんじゃないかと思う。若い世代に対してはブランドイメージが上がると思う。メルセデスも日産OEMの『Xクラス』というピックアップトラックを日本以外では売っている。日産も三菱もトヨタもグローバルでは商用車で稼いでいる。実際に世界はプリウスよりもハイラックスをたくさん買っている。日本メーカー各社が、ピックアップやジムニーのようなラダーフレーム車を、日本市場で次々にラインナップする時代がやってきたら、その時こそ日本の景気回復・再生を実感できるかもしれない。




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2018年6月17日日曜日

トヨタ・クラウン(2018 年6月フルモデルチェンジ)


クラウン・リベンジ!!

  ここ数世代のクラウン開発の内側を描いたドキュメント本なんかが出たら是非に買って読んでみたいと思う。それくらいにモヤモヤしたものに包まれたまま終焉の時を迎えた現行モデル(14代目)でした。トヨタの経営が苦しい時期だったので、思い切った改革ができないまま、メーカーもファンもフラストレーションを貯めてきました。外野は言いたい放題だし、14代目よりも悲惨なドイツ車に乗ってる連中からもバカにされる始末・・・。


ゼロでスポーティに、そしてさらにスポーティに・・・なんか変

  2005年からのレクサスの日本導入が規定路線の中で、2003年に登場した12代目ゼロクラウンは、11代目までの国内専売の高級サルーン設計で、ひたすらに街中で「フワフワ」の乗り味を披露してきたクラウン、マーク2などのFRハイソカーを整理し、設計を一新して、グローバルで通用するFRサルーンへと転身しました。もちろんレクサスの日本・欧州展開を控えて、FRサルーンのベースシャシーとなるクラウンのシャシーを根本的に変える必要があったわけですが・・・。


島下泰久さんには鉄拳制裁があったのか!?

  13代目まではセルシオ(現レクサスLS)&マジェスタがクラウンの上のフラッグシップの座にありましたが、14代目のマジェスタは中国市場むけにロイヤルのボデーをストレッチした仕様にしか見えずに不人気に。さらにこの14代目クラウンは若造で生意気だけが取り柄の自動車ライター・島下泰久に著書(間違いだらけのクルマ選び)で「まっすぐ走らないクズ」とまで酷評される始末。実際はそんなことはあるはずもなく、島下氏の運転が下手過ぎるだけじゃないか!?という気がしないでもないが・・・。


奇形なボデーサイズだが・・・

  12/13代目と同じシャシーをそのまま使い回ししている14代目ですが、同じ2012年に登場した3代目アテンザが4860mmまでボデーを拡大することが判明した段階で、どうやら慌ててボデーサイズを変えたのでは!?と思われる『発売延期事件』がありました。2代目までのアテンザに対しては、マークXがほぼ同じサイズに設計するなどしてその名の通り「マーク」していたのですが、マツダの予想外の「マーク外し」で、13代目クラウンよりも全長、全幅が拡大した3代目アテンザに対して、14代目クラウンはEセグメントの格式を見せつけるべく設計変更がされたと思われます。


リーマンショックが生んだ名車ってことになるの!?

  当時はリーマンショックによって赤字を叩いていたため、トヨタにはクラウンを新設計する余裕がなかったこともあって、13代目のデザインもほぼそのまま流用。しかし何も変わらないのでは、乗り換え需要頼みのクラウンにとっては致命的であり、グリルデザインだけを大きくいじって差別化を図ったためにトータルデザインの『破綻』は、フラッグシップサルーンとしては致命的だったですね。運悪くアテンザがワールドデザインカーオブザイヤーのベスト3に選ばれて注目されたりしたので、クラウン開発の不手際が際立つ結果に。


トヨタとマツダのデザインの差

マツダのデザイナーによると、14代目クラウンと3代目アテンザのデザイン水準の根本的な違いには理由が3つあるそうで、1つ目はマツダが市場調査を廃止していて、試作車を一般ユーザーにみてもらって意見をフィードバックするという作業をやっていないこと。2つ目は長年スポーツカーを作り続けてきたマツダは、クレイモデラーのレベルが他社を圧倒していてデザイナーの仕事がしやすいこと。つまりトヨタはパソコン画面でデザインし、マツダはクレイモデルでデザインしている。そして3つ目はデザイナーの能力の絶対的な違い・・・なんだそうだ。


機は熟した

  島下泰久にディスられるのも仕方がないくらいに成り立ちが不自然過ぎた14代目のクラウンの設計の内幕はどーだったんですかね。色々と想像力を発揮してしまうところです。しかし世間に物笑いにされながらも、じっと辛抱したトヨタは、臥薪嘗胆が実り、いよいよ営業利益2兆円(マツダの売り上げに匹敵)の時代を迎えました。開発資金もたっぷり。その気になればイタリアの有名なカロッツァリアの1つや2つを丸ごと買うこともできる。


マツダの尻尾を掴む

  散々に恥をかかされたマツダに対しても、桁違いのカネを見せびらかして、グループ内に引き寄せて、ビジネスパートナーに収めてしまった(マツダの挑発的行為が実ったとも言える)。最近になってフォードが乗用車開発をやめてトラック&SUVに注力する方針を示しました。マツダが抜けた穴が全く埋められなかったようだ。北米進出を狙うマツダにとっては北米での販売チャンネルを手にいれる絶好のチャンスだったかもしれないが、トヨタとの北米共闘契約を今更に反故にすることもできないだろうし・・・。


予定通りのいいクルマ!?

「社長の熱意」「時間」「カネ」・・・いいクルマが生まれてくる全ての要素を満たしているここ数年のトヨタ。プリウスも発売を1年延期して、マツダが開発したアクセラHVの「ハイブリッドブレーキ」を完コピして「走りが劇的に良くなった」といった評価を得た。C-HR、カムリHVと新型モデルは続きましたが、これまでのハイブリッドが抱えていた「走り」においてネガティブな要素は、残るはCVTくらいになった。


欧州からのラブコールは来るのか!?

ハイブリッド、2Lターボ、さらに噂によると「GR」ブランドから3.5LのV6ツインターボによるスーパースポーツ版も出るらしい。460万円〜と言う価格帯ながら、すでにEクラスや5シリーズに完勝してしまうレベルに到達しているって話なので、14代目からの大幅値上げ(381万円→460万円)も、お買い得なクルマとして先代以上に売れるのだろうか!?ちなみに14代目は発売直後は月に5000台のペースで半年から1年売れ続け、末期になっても1000~2000台の水準は維持していました。とりあえず14代目と違ってちゃんと「高級車」に見えますね・・・。レヴォーグのように欧州市場からオファーが来るのか!?




 


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2018年6月10日日曜日

BMW・X2 「新生BMWの誕生を祝おう!!」

BMWは立派な「乗用車」ブランド

  BMWってのは特別なブランドだ。これまでスポーツカーなどにはわき目もふらずに乗用車を作り続けてきた。過去に2回、専用設計スポーツカーを企画したことがあった。1度目はランボルギーニに設計・製造を委託した『M1』、2度目は1989年に作った『Z1』。Z1のウィキペディアにはバカみたいな記述がある。Z1は不人気で2年で8000台程度の生産に終わった。大失敗だ。失敗の理由は『メルセデスSLとの競合に負けた』とある。そんなわけないだろ。BMW好きの日本オッサンが執筆するドイツ車関連のウィキの内容はだいたい腐っている。


柔軟性こそがBMWの魅力

  誰の目にもZ1失敗の理由は明らかだろう・・・「ギネス級」のあのクルマの前に完膚なきまでに敗れ去ったのだ。もう2度とBMWがスポーツカーを作ることはないだろう。Z3やZ4といった「擬似」の世界でアメリカのオバさん相手の商売を細々と続けているけども、シャシーは専用設計ではない。ポンコツでしかなかったL2やL7をそのまま使っている。幸か不幸か直6エンジンのスポーツカーをラインナップに投入したいと考えたトヨタからOEMのオファーが来た。過去の辛い歴史を振り切り、BMWに再びスポーツカーを作らせりょうとするトヨタも鬼畜な所業だが、勇気を振り絞ったBMWに拍手だ・・・。


2000年代の黒歴史を断ち切る

2000年以降BMWの名前を失墜させた「L2」「L7」シャシーの伝統が終わりを迎えるらしい。日本で走っているBMWのほとんどがこの両シャシーを使ったものだったけども、この古典的な『C/Dセグメント用FRシャシー』のシリーズを廃止し、新たに『Cセグ用FFシャシー』と『D/E/Lセグ用モジュラーFRシャシー』の2階層の乗用車シャシーに加えて、EV化も視野に入れた『スポーツカー専用シャシー』が追加されることになりそう。


3シリーズの役目は終わった!?

いよいよBMWもメルセデス、レクサス、ジャガーなどと同じ編成になった。北米市場でかろうじて10万台/年を維持している主力の3シリーズだが、予想どおりF30はE90よりも大きく販売台数を落とした。2014年以降好調なメルセデスCクラスの追撃を受け陥落寸前だ。ジャガーXE、インフィニティQ50などシェアを伸ばしているDセグメントサルーンのほとんどが、Eセグメントのシャシーを使った高級版だ。対抗するためにBMWも5シリーズと同じ設計のシャシーを次期3シリーズに投入する。


BMWの新ラインナップ

これまで北米市場のBMWは、5シリーズ以上の上位シャシーと、3/4シリーズの下位シャシーの2階建だったが、今後の配置展開によって3シリーズ以上の上位シャシーと、X1/X2の下位シャシーに別れることになる。新型のBMWに乗ってしばしば感じるけども、なんだかトヨタ・クラウンのような味わいがある。3シリーズもより一層クラウン化が進むことになりそうだ。上位シャシーは「トヨタ風味」、下位シャシーは「ホンダ風味」、そしてスポーツカーシャシーは「ポルシェ風味」だか「マツダ風味」だかに・・・。


BMWは『下位』が熱い!!

『上位』『下位』『スポーツ』と分けて表記すると、下位が最も魅力がないように映るかもしれない。しかしこれまでずっと日本のBMWファンを熱くさせて来たのは『下位』グループだった。メルセデスが40年近くに渡ってCクラスに投資して来ているが、未だに腰を割らなかったのは、これまで『下位』グループであり続けた3シリーズの人気が底堅かったから(残念ながら日本市場ではCクラスの前にF30は屈してしまったが・・・)。

『BMW』と日本人

日本メーカーは「ブランド名」よりも「車名」で呼ばれることが多い。フェアレディZやマークXに乗っていて、クルマを訊かれて「日産に乗っている」「トヨタに乗っている」と説明する人は少ないだろう。新成人へのアンケートでも「乗りたいクルマは?」と聞かれて、「GT-R」「プリウス」といった回答に混じって「BMW」が毎回上位になるらしい。つまりY世代以降の日本人はガキの頃から「BMW」という名称を通じてクルマの世界を理解する民族である。BMWが日本になければ、クルマに対する認識そのものが大きく変わっている可能性すらある。



これからのBMWはFFだ!!

FFベースのAWDで、 流行りに乗っかったSUVスタイルになったBMWにはすっかり失望しているオッサンもいるだろうし、そういう連中がこのX2に対して「厳しい論陣」を張るのも想像できる。BMWはFRであるべき、前後重量配分が50対50であるべき。・・・彼らの教義をねじ伏せようとは思わないけども、そんな古臭い期待に応えようとしたBMWの地位はドイツでもアメリカでもすっかり揺らいでしまった。どちらの国でも「衝突安全基準」で上位にランクされるのは横置きエンジンモデルばかり。きわめつけはVWティグアンがメルセデスEクラスをに対して、2階級下でしかも(安全上不利とされる)SUVという設計にもかかわらずユーロNCAPで打ち破ってしまったという衝撃的事件。


X2がベストプライス

これから若い世代が、憧れの「BMW」と楽しむならば、上の世代が持っている固定概念を受け継いではダメだ。そこにBMWの未来はない。ディーゼルも、3気筒もダメだ。失礼がだBMWには手に負えない。その手の技術車に乗りたいならVW、日産、ホンダ、マツダなどに任せておいた方がいい。つまり最も失敗しないBMW選びの結論は・・・横置きエンジンの直4ガソリンターボ192psモデル。不思議なことに日本市場の価格表を見ると横置きになっているX1/X2/2シリーズアクティブツアラー/グランツアラーのうちで、最もお手軽な価格設定になっているのが、『X2-20i・474万円』だ。他は『X1-20i・495万円』『2シリーズグランT-20i・464万円』はFF車なので、AWDのX2の方がお買い得。


ハリアーには勝てる!?

BMW『下位』グループのベストチョイスになるであろう「X2-20i」ですが、474万円という定価ならば、3月くらいには398万円、あるいは348万円くらいの「アウトレット」品が全国のBMWディーラーから放出されるだろう。試乗車落ちではなく、登録未使用車として・・・。「18i」だと298万円か248万円くらいまで下がるだろうが、このグレードでは残念ながらC-HR、CX5などの日本車勢には勝てない。一言で言ってしまうと直3&ゲトラグDCTはルノーのポンコツレベルなので買うべきではない。しかし「20i」が348万円くらいで手にはいるならば、とりあえずハリアーとか買ってる場合じゃないなって思いますけどね・・・。今後の「X2」の展開に期待。


「2018年最大の『ネタ車』へ。BMW・X2のプロモーションがぶっ飛んでる。」



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2018年6月5日火曜日

トヨタC-HRのMC 「スバル、マツダを圧倒した手際の良さ」



ベタだけど気合が入っていた

  2017年最大のヒット車だったトヨタC-HRに新グレードが追加されました。発売当初から割高な価格設定が指摘されていましたが、デザインのインパクトと、K沢先生に「ザックス!!」と言わせ続けた戦略が功を奏したのか売れに売れました。今も日本市場のSUVの販売のトップを快走。発売からの累計は日本市場だけで既に20万台で平均単価を考えれば6000億円の売り上げ。スバルやマツダが日本市場で稼ぐ1年分くらいってのがすごい。


トヨタの販売戦略

  プリウスのSUV版としての立ち位置なので、本来のプリウスの需要を確実に喰っているわけですが、同時に発売されている1.2Lターボのグレードは、今回のマイナーチェンジでFWDモデルが登場して一気に価格が下がるみたいです。『付加価値』バージョンで20万台あまりを売りさばいてからの、余裕を持っての廉価グレード投入は、発売1年後から値引き幅がどんどん大きくなる欧州車みたいな売り方です。マツダやスバルだと年次改良で価格は基本的に上がっていきますが、営業力に絶対の自信があるトヨタでは逆パターンになるようです。


局地戦に強いモデル

  営業力とかどーでもいいのですが、このC-HRの1.2Lターボは、なんだかフランスメーカーのPSAなどが社運をかけて作りそうな戦略車みたいな雰囲気があります。小洒落ていて個性的なボデーに、1.2Lターボのダウンサイジングユニットを積んでいる。トヨタもドイツ市場というよりは、フランス&イギリス市場を狙い撃ちにするのが当初からの予定だったのかも。アメリカ向けも全量輸出対応で4000台/月もあるのでそこそこ売れています。


トヨタのグローバル選抜チーム

  日本市場でトヨタというと、なかなか覚えきれないくらい車名があって、ポルテとかルーミーとかタンクとかよくわかんないクルマも結構ある。しかしグローバルでのトヨタは「主軸」モデルを選んで集中的に経営資源を投下していて、なぜか日本だけ発売されていないカローラセダンやRAV4だったり、カローラハッチバック(オーリス)、C-HR、プラド、プリウス、86、ハイラックスなどがほとんどの主要市場に投入されています。日本にもカローラセダンとRAV4の投入が計画されているようで、いよいよ日本市場もグローバルモデルへの置き換えがほぼ完了する見通しです。


トヨタのセンスの良さ

  トヨタがグローバルで売るモデルは、どれもキャラクターがハッキリしていて、ユーザーのマイカー・イメージを作りやすく工夫されています。「マイカー」っていうと昭和な香りがして古めかしい感じがするかもしれないが、今時のクルマ所有ってのはライフスタイルとの密接なイメージ共有が不可欠であり、昭和やバブルの残り香がただよう頃の「背伸び全開」のクルマ選びとは違っていて、例えばスポーツカーの86であっても、それは「プチリアイア世代」を意味したり、若年層の「修行時代」を意味したりするマイルドさが程よく織り込まれています。


トヨタは完全にVWの先を行っている

  タイやオーストラリア、アメリカをイメージしたライフスタイルならば、ハイラックスやRAV4、プラド所有がしっくりいくでしょうし、より都会的な洗練されたイメージを持っているのがプリウス、カローラ、C-HR。トヨタが展開する多くの国でこれらライフスタイルの共存が起こっていて、それらをリサーチしてグローバルモデルを緻密にデザインしています。そこに得意の技術を組み合わせて付加価値の高いモデルを作り、各市場でライバルを撃破する・・・やってることはVWがMQBで狙っている戦略そのままです。実際のところメディアの報道とは異なり、VWよりトヨタの方が一回り早く世界戦略を完成させていることがわかります。集約を完成させた結果の脅威的な利益率にそれが現れています。


C-HRは業界を刷新する破壊力

  このトヨタの「鉄壁」ラインナップを打ち破るには、トヨタを超える「ブランドイメージ」もしくは、「技術的アドバンテージ」のどちらかを武器に立ち向かうしかなさそう。マーケティングではおそらく勝ち目はないでしょうし。話は元に戻りますが、日本市場でスバルやマツダの1年分と同等の売り上げを出したC-HR。しかもスバルやマツダが最も得意とする中型車でそれをあっさりやってのけた・・・。しかもエンジンもシャシーも既存モデルの流用。主戦場でここまで鮮やかな仕事をされて、スバルやマツダにとっては顔に泥を塗られた格好です。


なぜXVは勝てないのか?

  ライバルとなる車格のスバルXVでは走行性能を担保する2Lガソリンモデルを中心に開発した。自然吸気ユニットとスバルがこだわるCVTのマッチングは洗練されているし、CセグSUVではまず負けることはないであろう上質な乗り味、ハンドリング、さらに最高レベルの衝突安全性を備えている。これだけ開発者がこだわっていて、よーいドン!!でほぼ同時期の発売で、C-HRに完敗って・・・。XVの設定はファンが考えるにスバルにしてはあまりに無難すぎたのかもしれない!?(これにFA20DITを積めというのか!?)




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2018年5月26日土曜日

マツダ・アテンザ (2018年5月マイナーチェンジ) 「良さそうだ・・・」

 


グリルかっこいい!!

  幻となった4代目アテンザ(?)向けに開発されていた新機能と思われるものが、かなりたくさん盛り込まれたマイナーチェンジが行われました(出し惜しみもあるのか!?)。シャシー&ボデーの基本設計は変わっていないし、パワートレーンもほぼ同じものなので、相変わらず初代、2代目オーナーからは「遠い存在」のまま。しかし3代目(現行)オーナーから見れば、かなり魅力的なアップデートなので、そこそこ買い替えの需要が見込まれます。


セダンの価値

  2012年のデビューはフォーマル化が前提の大きな方向転換だったこともあり、ディーラーに訊いても相当に輸入ブランドおよびレクサスからの買い替えがあったとのこと。コスパ、静粛性、ドライビングフィールなどを総合的に考えれば、減っているセダン需要においてそれほどライバルとの「綱引き」に負けてる印象もなく、特に生活水準は変わらないのに、アテンザから5シリーズやギブリに乗り換える人は少数だと思いますし、価格が接近しているカムリ&アコードよりも市場にアピールできているのでは!?(カムリの売れ行きは案外でした)


奥歯に何か挟まった評価!?

  セダン市場の縮小・伸び悩みには色々なファクターがあるでしょうけども、人口減少・クルマ離れ以外に、強いて挙げるならば、フラッグシップモデルゆえの割高感に対して、「感情」に訴える要素が各ブランド共に十分に用意できていないかな!?という気がします(もっと驚かせて欲しい)。もっともユーザーの側の質も経年によって変わっているのも事実で、セダンのどこを評価すべきかわかっていないのだろうな・・・という面も感じます(マイカーでレジャーする感覚が乏しい!?)。そもそも魅力をユーザーに伝えるのが仕事のカーメディアがあまりに素人過ぎ(老人過ぎ)なのも問題ですが・・・。当たり前のことを当たり前にしか表現できていない!?は無能。


セダンはデザインで評価するべきではない

  「アテンザ」というクルマは初代から現行の3代目まで、グローバル市場でもかなり高く評価されてきました。先日の会見でもグローバルで15万台を確保していて、右肩下がりという状況ではないようです。関連動画のコメント欄などを見ると、やれ「デザイン」「内装の質感」についての意見が飛び交っていますが、このシリーズの最大の魅力は、「世界で一番安全なクルマ」であること。まずこれ抜きには購入する動機にはならないと思うんです(もちろん今もこの水準は守られています)。


セダン市場の不幸な状況

  カーメディアは絶対に言わないことですけども、2013年頃にアメリカで「衝突安全基準」の意識が飛躍的に高まり、今では欧州や日本よりも群を抜いて厳しいテストが行われるようになりました(USNCAPとIIHS)。ほぼ自動車メーカーに対するイジメといっても過言ではないし、ドイツメーカーは文字通りボコボコにされている・・・。その中で驚異的な結果を出してきたのがホンダとマツダで、両メーカーに共通する「FF横置き」で「ある程度のサイズ」をもつ、アコード、シビック、アテンザ、アクセラのスコアは特に優れています。


高級セダンが抱える矛盾

  カーメディアが心情的に好む『輸入車』や『高級FRセダン』が、コスパに優れる『FF横置きセダン』に安全性の評価で全く勝てない。これはちょっと面倒な問題です。レクサスでIIHSのトップカテゴリーに入っているのはやはりFF横置きの『ES』だけ。この評価によってアメリカでは大きく保険料が変わりますから、レクサスのセダンで圧倒的に売れているのは『ES』です。


FRセダンも進化しつつある

  上級モデルではフロントにV8ユニットを押し込むためにFRシャシーが不可欠で30年以上に渡って定番になっているメルセデスやBMWにとっては、この「設計上のハンデ」は苦々しい現実でしかないです。最近ではアルファロメオの新規参入もあって、FRの衝突安全性が良くなりつつある!!とK沢先生がドヤ顔で言ってましたから、状況は良くなって行くとは思いますが。(ジュリアのスコアは素晴らしい!!)


2つの「方法論」

  「低コストな設計の方が安全」というねじれた関係が、アメリカでも日本でもセダン離れの元凶じゃないかなと思っています。「大排気量FR車に乗りたい」と「セダンは安全であるべき」の2つの動機がこれまでは完全に分裂してしまっていました。・・・そしてこのジレンマは驚くべきことに、すでに2000年代の発展黎明期の中国自動車産業はその本質をとっくに見抜いていました。


中国市場が実は正しい

  中国でもっとも歴史が古い『第一汽車』が2000年代に新たにスタートさせた中国版レクサスこと『紅旗』ブランドでは、世界最高水準の技術を持つサルーンがベース車として選ばれましたが、すでに当時からセダンの構造上の矛盾は認識されていたようで、その両方を満たすために2台のセダンが選ばれます。それがトヨタ・マジェスタとマツダ・アテンザでした。


プレミアムブランドは『紅旗』に学ぶ

  V8を載せる縦置きFRと、直4の横置きFFの2つをラインナップすることでしか最高のサルーンブランドにはなり得ない。面白いことに、この中国メーカーの方針が、その後のドイツプレミアム&レクサスの指針にもなっていきます。アウディ、メルセデス、BMWはいずれも中国でも大人気ですが、大排気量の縦置きFR(5m級)と、直4の横置きFF(4.5〜4.8m級)を両立させています。しかしそんなセダン天国の中国でもSUV人気は着々と進んでいます。レクサスもいよいよFFの新型『ES』を中国でワールドプレミアするなど、FR&FFの両立ラインナップを推進しています。


マツダのジレンマ

  なんでこのアテンザのマイナーチェンジで、セダンの市場動向の話を延々としたのか!?勘のいい人は気がついていると思いますが、マツダのアテンザに対するビジョンはやはり「曖昧」だったということです。経営不振の時期にちょうど差し掛かっていたので、仕方のないことではありますが、現行のGJアテンザになってから、従来「マツダ6」を高く評価してきた欧州で思ったほど伸びない原因は、やはり「市場をナメていた」部分があったのでは!?


メルセデスも正しい

  プレミアムブランドの中でセダン人気が根強いのはやはり名門メルセデスです。4ドアクーペもセダンの類型として含めると、グローバル市場で販売の主力になっているのは、伝統の「Eクラス」とまだ登場してから数年しか経っていない「CLAクラス」です。日本ではEクラスよりもCクラスの販売が多いですが、グローバルではFRの需要は完全に「E」が上。そしてAクラスをベースにDセグに格上げしたサイズの「CLA』が急成長しています。


メルセデスとマツダの「差」とは!?

  アウディやBMWも慌てて「A3セダン」や「1シリーズセダン」を中国に投入します。さらにA3セダンは北米にも展開されています(BMWは北米でのイメージを守るためかFFモデルの投入はSUVに限定されている)。初代&2代目アテンザは車格から「CLA」のサイズでした。これが3代目ではFFのままで「Eクラス」に近いサイズに拡大されました。メルセデスとマツダは別物という、合理的な判断においてデビュー当時の3代目アテンザの設計に表立って疑問を投げかけるカーメディアは存在しなかったのですが、今では当のマツダがこの判断を疑問視しているらしい・・・。


マツダ・セダン立て直しの道のり

  報じられている通りのマツダ首脳陣の態度から判断する限りでは、よほどの事情がなければ、次のアテンザ級セダンはプラットフォームを一新してFRシャシーになるようです。当たり前のことですが、これが『Eクラス』に相当するモデルになり、新たにFF横置きベースのアクセラセダンを、サイズを拡大した上で『CLA』あるいは『初代&2代目アテンザ』のような位置付けのクルマに仕立てることになりそうです。


アラバマでの企み

  ・・・が!!『SUV屋』という新しい魅力を放ち始めたマツダにとって、販売の主力となっているSUVのFR化が囁かれています。CX5さらに共通シャシーを使うアクセラまでもFR化されるのではないかとの推測もあります。アラバマ州に完成するマツダの新工場向けのモデルつまり「アラバマ・マツダ」車がFRになる有力候補ですが、アラバマ工場における合弁相手のトヨタも、レクサスを含め量産型FRモノコックのSUVがなく、ラインナップを増やしたい事情は同じ・・・企画屋トヨタによる「第3のFR」はスバル、BMWに続いてマツダとのコラボになるのかも!?


ボルボは失敗する!?

  トヨタの意向が入った、SUVありきのFRシャシーだとしたら、経営面ではリスクが相当に軽減されて、基盤の弱い(と自ら言っている)マツダにとってはいい話なんでしょうけども、マツダの洗練されたアイディアを楽しみたいというファンにとってはやや複雑な気分がします。そもそも第一汽車&メルセデスが掲げた路線を継承することが全てではないし、ボルボ&吉利汽車は『直4FF横置き』でS90を開発し、フロントDWBという初代&2代目アテンザの設計方針を盛り込み、新たにEクラスの競合車として名乗りを上げています。


アップデートは全て完了!?

  マツダファンならば、もっと現状のGJアテンザと素直に向き合って見るのもいいかも。「安全性」「ツアラー性能」「快適性」といった主要な機能性に関してはレクサス&メルセデスを相手に互角以上です。エンジンのバリエーションだけがネックですけども、『GS450h』(742万円)や『E350e』(811万円)と比べても仕方がない・・・。350〜400万円であらゆるシーンで十分に使えて、GSやEクラスに負けない前後シートヒーターや、フロントシートの除湿機能、さらに新素材が使われたインパネ&トリム。新しくなった「アテンザ・Lパケ」と少なくとも5年くらい付き合ってもいいんじゃないでしょうか!?(FRを待つ3年で人生は大きく変わちゃうでしょうし、今しかできないことがあるはず)


価格などはこちらからどうぞ(マツダ公式HP)↓






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↓『世界が認めた最高のロングツアラー』
このコピーがアテンザには一番合っていると思う。
個人的には一番刺さった!!

2018年5月20日日曜日

マツダCX3のMC 「ガソリン&MTで 212万円〜」




ついに発売された英国で絶賛のグレード!!
  マツダが5月16日にCX3のビッグマイナーチェンジを発表しました。5月31日から発売されるとのことです。注目すべきところは、1.8Lディーゼルなんかではなく、マツダがアクセラとかアテンザといった車名を使うようになって以来初の『2L自然吸気&MT』の組み合わせが実現したことです。もっとも欧州向けにはデビュー当初から存在していて、それを逆輸入すれば日本でも乗れるわけですが、それにしても英国トップギアも騒がせた2Lガソリン&MTのCX3が日本で正規販売されるようになるとは!!(トップギアCOTY部門賞受賞)


フォレスターはもうMT廃止でいいよ!!
  スバル・フォレスターが新型ではMTが廃止と噂されています。休日の楽しい探索ドライブに最適なフォレスターのMT需要もマツダが頂いてしまおう!!という戦略なんですかね。いっそのことアクセラ(スポーツ、セダン)とデミオにも2Lガソリン&MTを入れてしまったらいいんじゃないの!? ロードスターRFも含め、『ラインナップの中の軽量級は全て2Lガソリン&MTが基本です!!』みたいな、インパクトのあるブランディングを期待したい。税金とか気にする輩はホンダの軽を買うだろうから、あまりむやみに追いかけてもマツダの今後の戦略からはみ出すだけでは!?

相変わらずのディーゼル・オヤジ
  国沢氏のレビューではディーゼルの排気量アップに比して『馬力が十分じゃない!!』みたいな渋いことばかり書いてあったけども、なんでガソリン&MT導入の快挙に触れないんだろ〜か。デビュー当初からMTが基本で売っている英国のカーメディアは『2L自然吸気が楽しめるなんて最高だね!!』って手放しで褒めていたのにな。『ロードスターのスピリッツを感じる!!』『ジュークに勝てるのはこのクルマだけだ!!』『マツダが日産に挑戦している!!』とかいった論調が多かった。ちなみに欧州では日産はコンパクトSUVの生みの親みたいな扱い。


日本未発売が多いMTのコンパクトSUV
  マツダに決断させたのは、やっぱりシビックのMT成功だと思われます。1.5Lターボで280万円のシビックMTがオーダー待ちになるくらいだから、212万円で2L自然吸気ならば、これは絶対に喜んでくれる人がいるはず!!これこそが日本メーカーに求められていたものだと思う。ちなみに英国では、スズキ・イグニス、日産ジューク、三菱エクリプスクロス、スバルXV、トヨタC-HRなど、クロスオーバー/SUVで、MTで乗れて日本のエンジンが操れる!!ってのが結構ウケているみたいです。


CVTのコンパクトSUVってさ・・・
  ハッキリ言ってさ、偏見以外の何物でもないのだけど、2ペダルのコンパクトSUVってのは、感覚が若いと主張したい元ヒッピーのじーさん・ばーさんが選びそうな雰囲気がプンプンしていて、もうそれだけで無視を決め込んでしまいたくなるところがある。CVTとかトルコンATとかDCTとか関係なく、排気量小さいのに2ペダルで、しかもベースのBセグ車よりも100kg以上重かったりするモデルは、もう想像するだけで運転が億劫になる・・・。


欧州のガソリン回帰・・・
  マツダが2Lガソリン自然吸気のCX3を昨年日本で発売しましたが、思ったほど売れずにカーメディアに揶揄されてました。C-HRに負けた!?まあそれも否定できないけどさ、それでもマツダには「退屈なクルマにはしない」という意思は感じた。しかしやはりそれだけじゃ市場は動かないって・・・。多分ですが、CX3にはみんなさらに期待していたと思う。待っていればもっといいグレードが出るから、ちょっと様子を見て買い控えていたんだと思う。


日本市場にも最高のマツダ車を!!
  マツダがディーゼルにMTを合わせてゴリ押ししてくるのは、欧州向けのボリュームゾーンと一致するから。もうその辺の事情もマツダファンにはとっくにお見通しで、さっさとトップギアで絶賛された英国グレードもってこい!!と何度ブログで書いたことか・・・。要するに経営側にメリットがあるから。しかし状況は刻々と変わっていてディーゼルをアメリカへ、欧州ではガソリン回帰という動きがあるので、それに合わせて生産計画を調整した上でのCX3のガソリン&MTの販売なのかな!?という気もします。


欲しいクルマは2種類だけ!!
  「いいクルマが欲しい」という、まあそこそこ財産を自動車メーカーに捧げる覚悟があるユーザーの心を射止めるには、『MT小型車』と『上級車』の二択になってくるんじゃないか!?と完全に自分基準ですが、確信しています。メーカーにとってはそいつらの需要を懸命の掘り起こしたところで、売り上げが急激に伸びるということはないだろうけど、無駄に2、3台所有したがるヒマ人(だって乗るだけでも相当時間取られる)は、まだまだ結構いる。当然ながらそいつらの選択の俎上にあるのは、『MT小型車』か『上級車』だけ。(上級車の定義はまた別の機会に)


ポルシェからマツダへ移るオッサン!!
  最近発売された『マツダがBMWを超える日』という本も、ポルシェをさんざんに味わったバブル世代の元・電通マンが「福野礼一郎」と「小沢コージ」を足して2で割ったようなヌルい切り口で書いてますけども、ポルシェからロードスターRFへの乗り換えってのもあるみたいですねー。MTのポルシェに乗る道楽者もいるでしょうけど、やはりMTは気軽に売り買いできるくらいの新車価格であって欲しいってのはあるみたいです。読んだばっかりですけど、普段目の敵にしている還暦近い世代の著者にちょっとだけシンパシーを感じました・・・。


人には勧めない。自分で乗る。
  シビックに限らず、ルノーやMINIが日本市場で存在感を高めているのも「気軽な価格のMT」が重宝しているから。しかし高速を静かに巡航できる2Lクラスになると、『ミニクーパーS』(342万円)、『ゴルフGTI』(395万円)、『WRX・STI』(386万円)、『シビックtypeR』(450万円)となる。フォレスター(258万円)、86/BRZ(243万円)はかなり希少ですけども、フォレスターは残り余命わずか。86/BRZは2ドアでスペシャルティ過ぎてリアシートが使えない。そういう意味でも・・・マツダよ!!よくやった!!と褒めてあげたい、そんな今回のCX3のマイナーチェンジです。ハッキリ言って2012年以降のスカイアクティブ世代で一番心が動いてますね・・・。マツダにとっても増税前を見据えた大勝負なのだと思う。



「マツダCX3 が アウディ&メルセデスを完全ノックアウトも・・・」

「CX3ガソリンモデルの日本投入が決定!!」



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2018年5月14日月曜日

スバル・フォレスター 『変わらない信念』



 SGPのフォレスター
  間もなくデビューするであろう新型フォレスターが北米で公開されました。旧型(カッコ)と比べると4625(4595)×1815(1795)×1730(1715)mmとほぼ変わらないサイズさらにデザインもほぼマニアでないと判別不能なレベル(ゴルフ6と7みたいな)。変わったのは中身で、プラットフォームが新しくなった。いかにもスバルらしい実直なクルマ造りで、とうとうホンダ&マツダの世界2トップを衝突安全基準で喰ってしまったSGP(スバルグローバルプラットフォーム)は、動的性能はともかくレガシィ、レヴォーグ、フォレスターもとりあえずFMC後に買おう!!そう考えるしかないスバルのマーケット戦略・・・。

CX5を超える安全性!?
  SUVは北米のIIHS(保険料率に使う安全性評価)で苦戦する傾向にありましたが、マツダCX5がトップカテゴリーに名乗りを上げると、一気に10000台/月以上まで販売が増えるなど、アメリカ市場のトレンドは『SUV×安全性』が重視されていると断点しても良さそうな状況です。それに対してJNCAPで驚異のポイントを叩き出したインプレッサ/XVが、日本のカーメディアによって完全無視されているのは忍びない。広告費をたくさん支出するトヨタやドイツメーカーにとては『衝突安全性』は非常に都合が悪いデータではありますから・・・。

クルマのコモディティ化に歯止めを!!
  特に他の日本メーカーに顕著に見られますけども、SUV市場に遅ればせながら参戦してくる新型モデルに、当然のように『個性的デザイン』と『差別化のための機能』がどっさり乗っかってきますが、なんだか見ているとちょっと物悲しい気分になります。トヨタやホンダが過去最高益を達成して自動車メーカーの経営環境は良くなっているわけですが、50年以上の歴史を誇る製造業が、新手のITビジネスの巨大グループと株式市場で競うという滑稽な状況が・・・目に浮かびます。

メディアに中指を突き立てろ!!
  『注目度』が高い商品・サービスばかりが取り上げられ、変わり映えがしない新型モデルを出したら、散々にど素人な『日○トレンディ』や『東○経済』に叩かれる。ちょっと待ってくれ!!暴言になってしまうかもしれないが、クルマは『ビックリマンチョコ』でも『たまごっち』でもないし、『セカンドライフ』や『showroom』のような消耗型『課金』サービスでもない。

消費されないジムニー
  別に『ジューク』や『C-HR』がたまごっちだと言っているわけではないです。たまごっちが大ヒットした1998に、現行ジムニーが発売されていますが、2018年の今も大人気のままいよいよフィナーレを迎えました(先日生産終了)。新型ジムニーがワゴンRのような『狙った』デザインにならないことを切に願ってますが・・・。

スバルの覚悟
  利益優先は営利企業においては仕方のないことです。発売モデルも1年に1台か2台。三菱に至っては4年ぶりに新型車を発売するありさま。これでは幸運にも『主査』に選ばれたエリート開発者は、気合が入りますよね。絶対に失敗したくない。アイディアを可能な限り全て詰め込んで、一世一代の大仕事に挑むわけですが、そのスタンスと比べると、ここ数年のスバルが出した『レガシィ』『インプレッサ』『フォレスター』は、ちょっと信じられない出来栄えです。同じことはBMWにも言える(5シリーズ、X3など)。スバルとBMWは『消費されない』という強い決意を持ってブランド一丸でクルマ作りをしているようです(スバルもBMWも正念場だけど頑張れ)。

得意なことをやればいい・・・
  変わらないことに価値を置くスバルとBMW。それに対して、SUVをビギナーズラックで当ててしまったMAZDAや、『変化』『スピード』をかつてないほどに意識させるメルセデスそしてトヨタ/レクサスがセールス拡大に意欲的です。VW/アウディも『変わらない美徳』を貫いていましたが、いよいよ大規模なSUV攻勢によって新たな『顔』を出してくるようです。

 

北米8位をめぐる戦い
  VWアトラスクロスというモデルが同時にデビューするようですが、縦方向にユーティリティを主張するフォレスターと、横方向にフラット感を醸し出すアトラスクロスのどっちが売れるか!?は今後のSUVのトレンドを占う上で興味深いですし、ぜひ日本市場でもガチンコしてほしい。先日スバルもレヴォーグの次世代コンセプトらしきモデルを発表していましたが、ちょっとクロスオーバーの要素も入って、サイドウインドーが小さめのクーペみたいなデザインでした。ワゴン・クロスオーバー・クーペ!? このアトラスクロスもパサートヴァリアントの派生型みたいなものらしい。

メルセデスとBMWはコケたけど・・・
  SUVクーペに関して言えば、メルセデスもBMWも日本市場では今のところ相手にされていない。700万円くらいもするので価格がネックだし、果たしてコレがイケているのか不安でなかなか手が出せない。割高なくせに「ダサい」とかレッテル貼られたら踏んだりけったりだし、肝心な時に限ってカーメディアは頼りにならない。どいつもこいつも「いいんじゃないの〜」と気の抜けたレビューでごまかす。書いてる本人が半信半疑なんだろうけど・・・。


スバルはやはりキーマンになる
  ハリアーと同じくらいの価格帯で、VW、スバル、マツダが激突する筋書きがうっすら見える!?マツダも2021年から北米工場でアテンザのクロスオーバー版をFRシャシーで作るらしい。しかも生産拠点がトヨタとの合弁で作る場所なので、トヨタにもOEM供給される可能性もある。レクサスのSUVはランクルベースのLXを除き、FFベースの横置きのRX、NXが北米でも主力になっている。レクサス向けにランクルのようなラダーフレームではなく、モノコックで大排気量が搭載可能なFRシャシーが欲しいはず。北米で40000ドル〜で売られているアルファロメオ・ステルヴィオのようなクーペルックのSUVが出来上がりそうだ。




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2018年5月6日日曜日

トヨタ・新型カローラ・ハッチバック 『20年の集大成を見せてくれ!!』


カローラは誤解されている!?

  世界の頂点に立つトヨタ自動車。その中でも長い歴史を持つ「カローラ」という名称。日本市場のユーザーにはちょっと掴みにくいモデルですけども、ロサンゼルスで発表された新型カローラハッチバックは、今からほんの20年ほど前に次々と生まれたトヨタの新世代商品群の代表格であった「欧州カローラ」(日本名カローラランクス、ネッツアレックス)に端を発するシリーズです。ちなみに初代は18年前に免許を取って最初に乗ったクルマなので思い入れが相当にあります(その辺を割り引いて読んでください)。


万能ではないけど、ヘタレでもない

  初代から日本仕様のFFはリアサスがトーションビームだったので、平日朝の中央道を山梨方面に流れに沿って走るだけでも相当に怖かった思い出があります。追い越し車線に出るのもコツを掴むまではちょっと勇気が必要でした。当時は警察が裏金を作りまくっていたので、今ほど『罰金回収車』は稼働しておらず、クソ速い280psクラスのセダン、ワゴンが横を猛スピードですり抜けていた時代。190psのヤマハ製ユニットは素晴らしかったけど、2速で踏むといきなり直ドリに突入しそうな気配がプンプンしていて、免許取立てにはちょっと手に負えないモンスターでした。スペックは今度発売されるGRMNヴィッツと同等くらいで、車重は1100kgくらいだから怖くて当たり前ですが・・・。


ヘタレはNISSAN

  トヨタの新世代商品群は、21世紀のゼロクラウン、マークXより一足先に登場した世代で、中型車が多く、代表的なモデルは、カローラランクス(アレックス)、アルテッツァ、アベンシスそしてプリウス。その後ミニバンブームがやってきますが、この3車は生き残ったのに対して、セフィーロ(和田智)、プリメーラ(水野和敏)といった日産屈指の名車が敗れ去る結果に・・・。デザインは良かったけどエンジンで負けた!?


トヨタの中長期戦略は世界一だ

  トヨタも国内市場を寡占するために新世代商品群を用意したわけではなく、冷戦終結からの1993年のEU結成で本格的に活性化する欧州市場を狙った戦略車であることを当時は強調していました。欧州車を研究した跡が随所に見られるアルテッツァ、欧州カローラ、アベンシスはドイツなどでよく売れましたが、当時はプリウスに対する評価はさっぱりだったようです。今ではイタリアのタクシーといえばプリウスというほどポピュラーになってますけども。


トレンドのど真ん中に

  現行のオーリス(欧州カローラ)はあんまりカッコよくなかった(個人的な感想ですが)。シビックと並んでユーティリティを重視するのでデザインが難しいのだろう。マツダ・アクセラはユーティリティを多少犠牲にしてもデザインに走った結果、一部のカーメディアに「安物のくせに気取ってんじゃねー」と叩かれていたが、あのロングノーズ長の下にはスカイアクティブの肝になる4-2-1排気が収まっているという合理的な理由もあるのに、福野さんも西川さんも叩いていたな。同時期に出てきたAクラスにはその手の批判はなかったが・・・。


トヨタvs日産の・・・

  メガーヌがAクラス、アクセラ路線のロングノーズになって登場しましたが、トレードマークのアグレッシブなヘッドライトデザインが、新型カローラでも採用されているようです。パクリかもしれないですが、トヨタとしてはターゲットはゴルフではなくメガーヌだ!!とライバルを指名する意図もあったんじゃないかと思います。80年代、90年代はトヨタと日産が似たようなデザインのライバル車をお互いに開発して、他のメーカーを寄せ付けない人気を得ましたが、また再びトヨタvs日産の「マッチアップ戦略」が始まりそうな予感が・・・。


カローラとメガーヌの時代が来る!?

  日産の代理を務めるルノー・メガーヌは輸入車ですから、日本市場においてマクロで(新型カローラハッチバックを上回ることはないでしょうけど、ミクロの観点では、価格、性能、デザインなどの比較で引きつけるユーザーは出てくるのでは!? ミクロな現象が広まって突如としてマクロで観測されることも珍しくなくなった『ツイッター時代』。Cセグへの攻勢を強めるドイツのプレミアムブランド(真面目に良い車作れよ!!)も、アメリカや日本ではさっぱり売れなくなってきている。どっかのカーメディアがBMWが売れなくて新古車がたくさんある!!とネットで報じれば、そのコメント欄には5年前では考えられない光景が・・・みんな内心では思ってたんだね、BMWに定価通りの価値がないってことを。

ブレイドマスターは復活するのか!?

  カーメディアが歴史から抹殺しつつあるトヨタ車といえば、『トヨタ・ブレイド』。20年前に登場した初代カローラランクスの名称は1世代のみで終わり、次の世代ではオーリスとブレイドの2車種に分裂して存在。1.5L/1.8Lがオーリス、2.4L/3.5Lがブレイドに分けられました。ミニバン全盛の時代の上、トヨタにはアルテッツァ、セリカ、MR-Sなどスポーティな選択肢も多く、あまりメジャーな存在になれなかったけども、ゴルフR32を意識して、トヨタが本気でホットハッチを作った事実はもっと賞賛されるべきだと思うけど、カーメディアが描く『トヨタ像』とはイメージが乖離するせいかタブーにされている。

トヨタの新しい歴史を担う一台になりそうだ

  コアなカーエンスーに支持されてこそいるものの、名車ブレイドの無念さを、新型カローラハッチバックが少しは晴らしてくれるのではないか!?エスティマやアルファードで使われる横置き3.5Lエンジンは最大トルクの関係でトルコンATと組み合わされるが、車体剛性、足回りの質的向上など20年の進化をまざまざと見せつける1台になることを期待してます。

↓トヨタ版Vテックと言われる8000rpmレッドのカローラランクスZエアロ

ブログコメントで「ポロGTIに対抗できる日本車があるなら教えて!?」と言ってきたオッサンにコルトラリーアートと共に教えてやった。コメ欄で文句垂れてくる最近のオッサンは、かなりの確率でクルマのこと知らなねーんだよな・・・。一発レスですごすごと消えていく。

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2018年4月30日月曜日

三菱エクリプスクロス(2018 / 2月新規モデル) 業界震撼の1台です


三菱は・・・
  元々は三菱重工の一部門という位置付けから独立し、欧州でも北米でも日本メーカーで最強クラスの信頼を築いてきたのが三菱自動車です。大御所ライターの国沢さんは、相変わらずに三菱自動車をボロクソに言ってますけども、三菱は日本で逆風にさらされリーマンショックでトヨタ、スバル、マツダがことごとく転落した時でも、実は赤字を叩いたこともないです。

なぜ執拗に叩かれるか考えたことある!?
  リコール隠しなんて世界のどのメーカーでもやってますけど、なぜか三菱だけは異常に執着されましたね。まあ1990〜2000年代の三菱車の完成度の高さは異常なほどで、他のメーカーが危機感を抱くのもわかる。例えばエボ10なんかは、車体技術一つ見ても、AMGやBMW-Mなんかよりずっといいクルマなんですよ。未だに過去の問題で70年代80年代のホンダのようにふとした不祥事からマスコミにフルボッコにされてますけども、不倫した某女性芸能人じゃないけどちょっとヤラレ過ぎじゃないでしょうか。

判断はユーザーの自己責任
  過剰品質のメーカーがリコール隠しで叩かれる。もちろん背信行為は肯定しないですけど、その一方で軽自動車に衝突安全性で負けてしまうクソな『普通車』が当たり前に売られているのもまた現実です。どこのメーカーとは言わないですけど、JNCAPではホンダN-BOXに安全性で勝てるドイツ車はまだ存在していない。BMWとか平気で20ポイントも負けてます。なんでこんなことが許されるんだろう!?って思ってましたけど、案の定ドイツ本国では、三菱騒動を超えたスケールでドイツのすべてのメーカーに疑惑の目が向けられています。「そんなことユーザーにはわからないよー」とか嘆いているドイツ車オーナーいますけど、普段から乗っているなら品質的にヤバいって気がついてもいいんじゃない!?

トランプも黙るスリーダイヤモンド
  さて冒頭の動画ではノーテンキな3人組が動画で好き勝手言ってますけど、三菱っておそらく今でも日本メーカーの中で世界で一番影響力があると言っても過言ではないです。クライスラーとの提携が切れて、北米販売は全て日本からの輸出になっていることから、ランエボの生産が終わるちょっと前くらいに撤退を決断した三菱でしたが、アメリカ市場から「三菱行かないで〜!!」と懇願されて今も販売が継続しています。ちなみ現在は全車を日本からの輸出で賄っていて、輸出量だけならホンダの4倍!! 大統領が名指しで文句つけてきたら今度こそ撤退してやるー!!(笑) 

『三菱批判バカ』というカテ
  とにかくマスコミが無責任に叩くから、私の弱小ブログにまで「三菱GDIエンジンはゴミです」とかわざわざコメントしてくる無能なオッサンが湧いてくるんですよね。オッサンは学校で「三菱の技術が世界の自動車を支えている!!」とか習ってないですからねー。失礼ですが「ゆとり」を超えた「ゴミ」世代なんだよ。カタールの平均所得は日本の二倍以上という状況を直視できない日本のオッサンは、自分たちの労働生産性が異常に低いという事実が全くわかっていない。当たり前のことだけど無能がたくさんいるから国の借金が溜まる。高齢化だけが原因ではない。

『GDIはゴミ』と主張するオッサンのコメント


三菱問題には日本の闇が詰まっている
  キャバ嬢や風俗嬢のような「接客能力」もないし、アイドルやAV女優、ユーチューバーのような「コンテンツ能力」もないオッサンが偉そうなことを言うな!! そんなクソ世の中を徹底的に批判した「シンゴジラ」って映画がちょっと前に流行ったなー。何もできないオッサンが三菱を批判するってマジで笑えないです。本質を見極める力がないヤツは、エンジニアも投資家も絶対に務まらないって!!冒頭の動画に出ている二人の若者も、あれが素のキャラだったら相当にイタいな(小学校からやり直したら?)。国沢さんは偽悪者(三菱がスゴいこと知ってるけど、わざと情報を捻じ曲げる)だけど・・・。

プライド
  去年末ぐらいからGDIを載せたスティンガーとかいうクルマがカーメディアが大絶賛されてます。いよいよドイツ車が韓国車に屈する時がきた!?とか言われてますけども、ドイツ車も韓国車もすべて三菱パテントの直噴ターボをそのまま使ってます。それに対して日産の『可変圧縮比』やマツダの『SPCCI』は、三菱の軍門には下らないというエンジニアの意地を感じるわけですよ。メルセデスエンジンを載せる決断をしたスカイラインに対して、日産のエンジニアは強硬に反対したらしい。日産のプライド。ものづくりに関わるプライドをユーザーへ伝えるのがカーメディアの役割じゃないの!?そんなこと全く理解しないバカなオッサンが溢れてるぞ・・・。

いいクルマはまだ作られているってこと
  小沢コージさんが「セレナはミニバンのスカイライン」(意味不明だが)とか言ってたので、それを真似ると、「アウトランダーやエクリプスクロスはSUVのフェラーリ」じゃないでしょうか。直噴ターボに『Eデフ』。フェラーリ基準だとこれが今の最先端装備ってことになるわけですが、なんで国沢さんはこの話を一切しないのだろうか、エボ由来のAYCの技術概要とかさ、そういうものをサクっと説明するためにそこに座っているんじゃないんですか!?

 


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↓無責任すぎるカーメディアだな・・・



  

2018年3月13日火曜日

BMW・新型Z4(2018年・発売予定) 5番目のピュアFRスポーツカーがやってくる


デザインはさらに変わるのか!?
  いよいよ情報が出揃ってきたBMW待望の「専用設計スポーツカー」となる新型Z4が、いよいよ年内にも発売されるらしい。東京モーターショー2017にもプロトモデルが出品されていたけども、せっかくの専用設計スポーツカーなのに、顔つきがBMWテイストが出すぎていて、なんか違うよなー・・・と感じました。BMW顔が欲しいという潜在ユーザーもそれなりにいるでしょうけども、オープンで2シーターっぽく乗れるモデルなら、2シリーズロードスターなど他にもあるじゃないかと。

ボクスターが躓いている今がチャンス
  普段からBMWに乗っている人にとってはブランドの枠を離れて、例えばシボレー・コルベットのようなよりアグレッシブな「存在」を目指して欲しかったんじゃないでしょうか。それで600万円ならば・・・ターボになってから評判が良くない718ボクスター買うよりもいい選択かもな? 2012年に現行の981型ボクスターが日本で発売された時には、ポルシェが600万円(クラウンを買う感覚)で買えて、しかもデザインが相当に良くなっていて、もちろん6気筒の自然吸気ユニットが載っていましたので、相当な人気になるのも納得でした。

ピュアFRは結構希少です
  2年前にボクスターは直4ターボ化され『718ボクスター』となり、人気にやや陰りがあり、自然吸気時代の981が中古車市場でも人気。この相場が続く間に、次世代機へ乗り換えようという前期の981オーナーもかなりいるのでは!? ポルシェも久々のFR機を開発中との噂もありますが、今度はロングノーズのFRスポーツでロングツーリングを楽しもうという心境の変化は当然にあるはず。トヨタ86/フェレディZだとあまりに大衆向け過ぎるから、Fタイプかなー、それとも思い切ってコルベットへ行くか? 案外選択肢が少ない600~900万円クラス。

もうちょっとやる気出してー
  そんな希少な市場にBMWが「本物」のスポーツカーを投入するのだから、もう少し気合いを入れてくれてもいいんじゃないかと。例えば直4、直6が用意されるユニットも、2Lターボで300ps、3Lターボで450psくらいの意欲的なアップデートが欲しいですね。694万円の718ボクスターも794万円のFタイプも基本スペックは2Lターボ300ps。

NDと86が存在感出しすぎ?
  FRのピュア設計スポーツカーは、1000万円以下に限定すると、『NDロードスター/ロードスターRF/アバルト124スパイダー』『86/BRZ』『Fタイプ』『コルベット』の4種類のプラットフォームしかなくて、他にも普通車共通設計のSLC、フェアレディZはありますけど、これ買うくらいならCクラスやスカイラインに乗ればいいんじゃないですかね。

BMWの実力がバレる
  最近のスポーティカーのトレンドは、スイスポ、ルーテシアRS、アウディS1、アバルト595などなど楽しみ方は様々で、もちろん素晴らしいモデルがたくさんあるわけですが、やはりスポーツカーブランドを掲げるメーカーであるならば、シンプルでプレーンなFRスポーツの対決に挑んで堂々とファンを獲得してもらいたい。某巨大日本メーカーの出資もあって、BMWも「ピュア対決」に参戦することになりましたが、あまりにも不甲斐ないクルマが出てきたら、名声に傷がつくぞー。

FRピュアスポーツはもっと増えるのか!?
  噂のポルシェ以外に、ピュアFRの開発進行中を明言しているのがメルセデスで、SLCもCクラスとは切り離されるらしい。さらにホンダにもS2000後継モデルの噂があり、日産も専用設計でシルビア後継モデルの開発に入ったとか、そしておそらくMAZDAもロードスターとは別のハイスペックなFR車を用意しているはず。現行4設計に、Z4/スー◯ラが加わり、さらに新しい5設計がもし全て加わったら・・・日本市場飽和で共倒れか!?それとも新しいムーブメントが花開くか!?

BMWの難しい立場
  最後にちょっとした懸念。BMWが本流のFRシャシーで作ってきたサルーン/ワゴンの乗り味いわゆる「駆け抜ける喜び」との相対評価に別設計のZ4が晒されるとしたら、ちょっと面倒なことが起こりそうな予感が・・・。BMWが50年以上にわたって紡いできた「至高のグランドツアラー」というブランド価値と、そこからはみ出した「商品性」を狙ったZ4の存在は、BMWの立場を少々危なくする可能性がありそう。これが低迷期(2005年頃)ならば良い方向に作用するかもしれないですが、2017年のグローバル実績は・・・絶好調。




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2018年2月26日月曜日

ジャガーEペース (2018 / 2月新規モデル) 「マツダB系はまだ滅びず」




もうSUVブームは去った!?
  日本でもよく売れるようになったC/Dセグメント級SUVにジャガーが乗り込んできました。250〜350万円のせめぎ合いとしているハリアー、エクストレイル、XV、CX5、アウトランダーの勢いに怯んだ輸入車勢が350万円以下の値付けを余儀なくされていて、X1やGLAといったプレミアムブランド車もプライドをかなぐり捨てて350万円程度の未使用車を送り込んでいます。そんな中で注目されたジャガーEペースのベース価格は450万円。同設計のディスカバリースポーツが440万円、レンジローバー・イヴォーグが500万円なので妥当です。

マツダBプラットフォーム
  使われているプラットフォームはかつて日本で一世風靡したファミリアでおなじみの「マツダB系」の末裔。80年代90年代を通じて日本でカルト的人気を誇っただけでなく、欧州では同設計を使ったフォード車が、4世代目のVWゴルフを完膚なきまでに叩き潰すという快挙を達成。その後円高に苦しんだマツダがコストの見直しを軸とした経営再建に取り組んだ結果、欧州を制覇した『B系』及び『G系』のプラットフォームの開発は放棄され、この2つの中間に位置する『スカイ系』をアクセラ(40万台)、CX5(40万台)、アテンザ(10万台)の3車種で共用して100万台規模のファミリーを形成しています。

実力は高いはず・・・
  マツダが放棄した『B系』は、その後も復活を目指すVOLVOの販売を支えたV40で人気を博し、業界にただならぬ衝撃を与えて、北米/欧州/中国に幅広くまたがる「SUVの大ブーム」のきっかけとなった、レンジローバー・イヴォーグにも使われます。『G系』はフュージョン/モンデオとして北米では、日本勢が独占していたミドルセダン市場に割り込む活躍を見せました。2014年頃には北米トップ10ランキングにも堂々入り、アコード、カムリと肩を並べていましたが、やはりこのプラットフォームはコストがかかりすぎるようですね。フォードの収益性には疑問が持たれ、後続のヒットモデルもなく株価は低迷しています。

進化は続けるべきだ!!
  欧州の業界にとっては、80年代から世界をリードしたホンダ、マツダ、三菱のFFプラットフォームを受け継いだモデルは、ちょっと乱暴な表現ですが『反則級に出来がよい』ので、それ以外のブランドは軒並み大苦戦を強いられています(オペル、フィアット、PSAなど)。バブル期のクレイジーな投資の産物である日本の自動車技術に勝てるはずないだろ。結果としてVW&アウディは、フォード(マツダ)の技術者を引き抜いて設計をパクリましたし、メルセデスのFFはM&Aで手に入れた三菱のものであり、BMWも同じくMINIを介してホンダの技術を手に入れました。そしてボルボ、ランドローバーはマツダ。

新旧MAZDAはどっちが優秀なのか!?
  FF化されてやや不評が伝えられるBMW・X1、そしてメルセデスGLAなど、日本で販売が好調なブランドには欠かせないジャンルとなりつつあるFFのC/DセグSUVは、長年の日本メーカーの研鑽による耐久性、パッケージングの良さに加えて、80~90年代に好評だった日本車の発展/完成形としてユーザーには不満が少なく魅力が大きいモデルが多いと思います。果たして「スカイ系」のマツダは、「B系」のルーツを持つXC40(新シャシー導入)、イヴォーグ、ディスコスポーツ、Eペースに対して優位性を持っているのか!?

マツダの利益構造が・・・
  日本メーカーの決算報告を見ると、増収の要因のほとんどが「為替差益」と「コスト削減」です。直近の2月のマツダ決算を見ても、その2つの要因が100%を『超える』貢献をしています。つまりマツダの「生産/販売」計画に設定された損益分岐を下回るくらい販売は不調だったけど、その『損』を取り返してさらに過去最高に並ぶくらいの利益を「為替差益」と「コスト削減」で生み出していると自己分析しているわけです。

日本市場にピッタリの真意は
  それに対して、販売レンジが明確に高いジャガー・ランドローバーのマツダ『B系』車は、同グループの利益のほとんどを稼ぎ出しています(CX5もマツダのほとんどの利益を稼いでいるけど)。『スカイ系』と違って300psのユニットにも対応している『B系』(MSアクセラ、フォーカスST/RSなどもある)。運動神経の良さはジャガーが先行して出したスタンド映像でも証明済み。やっぱりバブル期の日本車の設計ってすげーんだなー。



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2018年2月13日火曜日

シトロエンDS7 (2018 / 9月 日本導入) マルチ&225psプリンスのフル武装


欧州デザインはやっぱりスゴかった。
  SUVはまずオシャレでなければダメなのか!?・・・もうSUVならぬVUV(ヴィジュアル・ユーティリティ・ビークル)とかいう新ジャンルを作ってもいいかも(デフ・ロックって何?ってレベルなんだから)。その中でもBMW・X2がどうやら熱いらしい。私程度(素人レベル)の感性を持ったプロライター連中が口を揃えてこれは売れるんじゃないか!?って書いてるだけですけどね。BMWの新型車のエクステリアを見てこれほどテンションがアガるのはいつ以来のことか(i8以来かな・・・)。

BMWとDS
  そんな意欲作のX2に対して、日本発売で鉢合わせになりそうなタイミングではありますけども、一足先に限定モデルの日本導入が発表されたのがシトロエンDS7クロスバックです。先行限定モデルは589万円ですが、9月以降に導入される予定の標準モデルは、BMW・X2(6月頃発売)の価格を見極めた上で決定されるようで、500万円を下回る価格に収まりそうなので、価格でもX2とガチンコになりそうです。

ボルボを弾き飛ばす!?
  さらにボルボからもほぼ同じタイミングでXC40が出てきましたが、なかなかハイレベルな三つ巴の対決の行方は、価格次第でしょうけども、とにかく400万円を下回らないと、日本ではまともに売れそうに無い。しかしC-HRに300万円払う人がウジャウジャいるわけだから、400万円台なら売り方次第では成立するのかも。売れる売れないは別にして、C-HRやCX5といった「モード」デザインで世界の最先端だとか吹かしていたトヨタとマツダの肝いりデザインが、欧州メーカーに完敗しているっていう事実・・・。


BMWもすごいが、DSもかなりの力作
  X2、DS7クロスバックのどちらも4.5m級のスタイリッシュなSUVですけど、BMWとシトロエンDSが真剣勝負するなら、これまではブランド力のBMWと、前衛的なデザインのDSという構図でした。しかし今回はBMWによってシトロエンの得意技を封じられた格好に。しかしシトロエンDSの反撃もなかなか凄いです。フラッグシップを務めるDS7クロスバックは、これならば500万円払う人もかなりいるのでは無いか!?というくらいにしっかりと作り込まれたインテリアの「世界観」がとても素晴らしいです。

日本車では無い何かが示す心地よさ
  シトロエンDS5もそうでしたが、「スペースシップ」をイメージした内装はとても革新的で、既存のプレミアムブランドに対して『DS』の武器を示したものになってましたが、いよいよそのフラッグシップのイメージを引き継ぐべく投入されたDS7クロスバックの内装は、形容するのが難しいですけども、気品と個性が芸術的なレベルで融合したオートクチュールに限りなく近いラグジュアリーといったところでしょうか(は?)。これならばX2にも一矢報いることも可能。いやいや、わかっている人だけが密かに楽しむ秘密のSUVってのがあってもいいかも。

500万円でもOKじゃないか!?
  欧州のフラッグシップらしいアナログ時計が付いてくるダッシュボードは、トヨタやホンダの量販型SUVと比べても材質に大きな差があるようには思えないのだけども、造形が「フランス車」であることを主張してくる。日本車やドイツ車のコスト感覚だとまず省かれてしまうアナログ時計のような装備を当たり前のように入れて「手数」を商品力として新しいフランスのプレミアムを創造しようとしている。そしてシートのデザインも秀逸。

マルチリンク装備にエンジン性能アップ
  デザインに走ったBMWに対して、DS7クロスバックはドイツ車、日本車に負けない足回り&エンジンを用意して対抗してきました。PSAが使うLMP2プラットフォームを使うモデルは全てリアサスにトーションビームが仕込まれていましたが、このクルマはマルチリンクを使ってきました。DS5からの大きな変更点です。さらにガソリンターボに使われる1.6Lターボのプリンスエンジンが、なんと225ps/5500rpmまでスープアップされていて、ホンダもびっくりの高効率ガソリンターボが使われています。5000rpmがピークになっているBMWのB48ユニットよりも踏んで楽しいはず。

PSAグループの新世代戦略に期待
  PSAも頑張ってますね。このマルチリンクサスを使って、プジョー508やシトロエンC5の後継モデルも準備されているんでしょうね。225psのユニットならば往年のプジョー406のようなスポーツセダンも近々復活しそうです。走りを忘れた!!は語弊があるかもしれませんが、いまいちパッとしないBMWを目覚めさせるのは、案外PSAなのかもしれません。




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2018年2月6日火曜日

メルセデスAクラス(2018/未定 FMC) サイズアップでいよいよ北米上陸!?



ドイツメーカーだって頑張っている!!
  日本のカーメディアでは、「日本vsドイツ」みたいな大雑把な対比がされているが、同じドイツで メルセデスとVWでは開発のスタンスが180度違うと思う。どう違うのか!?簡単にいうと・・・いやいや簡単じゃないです。日本の独立系6メーカーのうちアメリカで独自シェアを十分に確保しているトヨタ、日産、ホンダ、スバルに対して、残りのスズキ、マツダはハッキリ言って「中国ありき」のビジネスモデルになっています。つまりドイツメーカーと同じです。

MAZDA型とスズキ型
  世界で2位、3位を占める中国&日本市場の基盤に加えて、アメリカ市場で勝負をかけているのがマツダで、世界4位となったインド市場に注力しているのがスズキです。当然ながらドイツメーカーの経営も、「スズキ型」か「マツダ型」に分かれますが、スズキ型に当てはまるのがVWであり、マツダ型になるのがメルセデスです。やや短絡的な予測ですが、ゴルフやポロは次期モデルでスズキ・スイフトのようなクルマへと、そしてメルセデスAクラスは、MAZDA3(アクセラ)へと収束していくことが予想されます。


中国、インド、北米のどこを獲るか!?
  今年発売が予想されるVWポロとメルセデスAクラスがすでに基本データが公開されていますが、ほぼほぼ想定通りのサイズアップを遂げていました。新型ポロは『ルノー・ルーテシア』を、新型Aクラスは『シビック』を追っているとも解釈できますが、ルノーの小型車開発を支えているのは日産であり、シビックはもちろんホンダ、この2つの大手日本メーカーは、先ほども述べましたがアメリカで独自のシェアを確保していて「中国がなくても成立する」メーカーだと言えます。ドイツメーカーはとりあえず中国で売れないと話にならないので、日本のビッグ3を安易に真似するのはリスクが大きいかも。

スズキ型に未来はない・・・
  特にVWブランド車は2017年のグローバル販売623万台のうち、半数の300万台を中国で売りあげています。半分を中国で作って中国で売っているのだからもう中国メーカーと称してもいい気がするんですけども・・・。フランスメーカーもアメリカでは勝負すらできない(販売していない)ですから、現状は完全に中国頼みになっていて、やはりVWと同じように「スズキ型」ビジネスモデルを模索しています。当面VWグループはトヨタを超える販売台数を記録するでしょうけども、そもそも「スズキ型」ビジネスの今後の展望は全く無いと思います。遅かれ早かれ新興国メーカーに飲み込まれる運命。いやフォードのように時期がきたら生産設備をまとめて・・・する戦略でしょうけど。

MAZDA型は内燃機関の最終戦争へ
  そんな出口戦略を見据えた「スズキ型」ビジネスモデルと違って、果てしない地獄で戦うのが大好き!!というドMなメーカーが選ぶのが「マツダ型」ビジネスモデルです。とりあえず当面は世界のメディアが「EVシフト」を大合唱する極限状態の中で、アメリカ向けに高性能な新型「エンジン」を開発し続ける覚悟が求められます。そしてそこで待ち受けるのは、日本や欧州とは勝手の違う、北米流の燃費よりもエモーショナルを追求している「地場産業」的なアメリカメーカーと、市場を支配する「世界のトヨタ」「世界のエンジン屋・ホンダ」「圧縮比可変の日産」・・・。これはほとんどの中堅規模のメーカーには絶望的な状況ですが、どうやらMAZDAとメルセデスはやる気のようで、すでに戦略的な内燃機関用のテクノロジーを公開しています。

ドイツメーカーだってエンジンを進化させる
  MAZDAのSPCCIはすでに世界に知られるところになりましたが、これに対してメルセデスの次世代技術は「電動チャージャー内蔵ユニット」というものらしいです。エンジン内にモーターを仕込み内燃機関の弱点を補強する「電動アシストユニット」。さてさて従来のマイルドHVよりもどれだけのブレークスルーがあるのかはわからないですが、ガソリンターボの欠点に対して決して誤魔化さずに、再び世界の頂点で戦えるユニットへとダイナミックに進化させようという明確な意図はあるようです。

メルセデスが日産とホンダの間を押し通る!?
  メルセデスの現在の北米戦略は非常に好調でほぼ10位が定位置になりつつあります、ここ数年抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げていたBMW(11位)やMAZDA(12位)を徐々に引き離しつつあります。メルセデスがアメリカで量販が見込める車種を新たに投入して、それがスマッシュヒットしたならば、いよいよVW(9位)やスバル(8位)も射程に入って栄光の「8位」(アメリカは米3日3韓1の7大グループが支配)が見えてきます。

横置きエンジンにも同様の改良が及ぶのか!?
  その戦略モデルになるのではないか!?と思われるのが新型Aクラスです。先代モデルよりも120mm拡大したボデーは、いよいよMAZDA3(アクセラ)と同じサイズになりました。現在のところ、北米市場には横置きのメルセデス車は、CLA250とCLA45AMG(どちらもAWD)のみですが、新しい電動チャージャーユニットが横置きにも配備されるならば、一気にアメリカ市場で大ブレークする可能性もありそう。

日産、MAZDA、メルセデスのエンジン三つ巴の時代が来る!?
  MAZDAや日産といった化け物級のエンジンメーカーに対して伝統のメルセデスがどこまで互角に戦えるのか!?SPCCIのMAZDAと、圧縮比可変ユニットの日産は、完全なる飛び道具ですが、よりわかりやすい技術を組み合わせて、高性能なユニットを作ろうとするメルセデスの電動スーパーチャージャーの方が信頼性という意味では上かもしれません。果たして日産やMAZDAの技術がどれだけ効果的なのかはわからないですけども、メルセデスは既存技術のベースアップなので確実に性能を上げて来るでしょう。5年後のアメリカ市場、日本市場はどうなっているのでしょうか!?




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2018年1月28日日曜日

アルファロメオ・ステルヴィオ(2018/未定 日本導入) PWRを気にするSUV!?

まだ時期尚早か!?

  もうSUVで稼いで販売を伸ばして、スポーツカーを作る体力を蓄えるという時代はとっくに終わって、これからはSUVがそのままサーキットモデルに変身するのが当たり前になる!? ポルシェ以外のドイツメーカーはSUVのスポーツカー化には否定的なようですけども、ジャガーやアルファロメオはなんか「閃いちゃった」ようですねー。

これからの時代の「走り」

  全高1200mmくらいの低いクルマもいいですけども、実際の道路はそんなクルマを走らせるにはちょっと気がひけるような舗装も多い。4500~4700mmくらいのサイズで、ハンドリングが生きる縦置きユニットで、ダートでもガンガン入っていける楽しいクルマとなると、案外ミドル級SUVに帰結するのかも。

日本車SUVの落とし穴

  それならば200万円台で良質な日本車のSUVがいくらでもあるだろ!!って思うのですが、日産もトヨタも150ps程度の2L自然吸気エンジンに1600kgくらいの車体を引っ張らせるという、まるでミドルサイズのミニバンと同じような基準を当てはめています。ファミリーカーとして日常で使うには申し分ないですけども、ワインディングの上りを気持ちよく加速する・・・にはちょっと不満が。

SUVの付加価値

  マツダはBセグベース1300kg程度の車重のCX3に、2L自然吸気ユニット(150ps)を組み合わせていますが、これくらいが欧州市場のドライビング重視の設計(GTとかグレード名につく)としては平均的なようです。日本メーカーはそのマーケットでは全く数字が見込めないから否定的なのかもしれないですが、ミドルサイズでは1600kgで200~250ps前後のユニットが欲しいかも。ドイツメーカーもあまり積極的ではなく、BMW・X3 20iは1850kgに184psという、日本のファミリータイプSUVに近似したスペックです。

BMWを否定しろ!!

  いつもいつもカーメディアのせいにばかりしちゃってますが、あまりSUVの動力性能に対してマトモにコメントしようというライターは少ないかも。ゆったりとしたファミリーカータイプの乗り物と捉えていて、積極的な変革を期待するジャガーの取り組みがあまりにも無視されている気がします。前述のX320iの1850kg&184psに対して、ジャガーFペースのガソリンモデルは1710kgのアルミボデーに、2Lターボで250psのユニットを組み合わせます。

ジャガーの孤独な戦い

  さすがは「西洋のMAZDA」の異名を持つジャガーですね。180psのユニットはSUVには搭載しない方針のようで、Fペース(4746mm)とそれよりもひと回り小さいEペース(4395mm)のガソリンターボも250ps版が使われます。アルミ設計のFペースが1710kgなのに対して、レンジローバー・イヴォーグのシャシー(旧MAZDAのC1プラットフォーム改)を使うEペースは1800kgあります。ランドローバーの流用シャシーは重いようですね。

日本で今売れてる輸入ブランドは全部クズだ・・・

それでも現状ではBMWは好調、ジャガーは苦戦。ジャガーの戦略の優越性を語るにはちょっと厳しい状況です。そんな中でジャガーの援軍として2018年に日本に送り込まれるのが、アルファロメオ・ステルヴィオで、ジュリアのユニットをそのまま流用すれば280psのヴェローチェが600万円台の価格設定になりそうです。Fペースよりもさらにハイパワーでコスパも比較的優れているアルファロメオの走りのSUV。


600万円=実質400万円(未使用車価格)の時代

イタリアってちょっと落ち目の国とか思っている日本人多いですけど、まだまだGDPは世界8位(人口6000万人)。韓国(11位)にもブラジル(9位)にも負けていません。そんなイタリア設計/製造の由緒正しいSUVですから、相当に粗悪な設計でもない限りは欧州価格でも300万円以上はします。それを日本に少量運んできてディーラーを営業して売るわけですから、まあそれなりの価格になるのは仕方ない。フランス車だって400万円もするし。

もうアフリカ車は要らない!!

少なくとも、中国、メキシコ、アフリカで大量生産されるために、設計の制度を下げている某国メーカーに比べれば、クルマの設計の自由度は断然に上。これはイギリス設計、イギリス/ベルギー製造のジャガーにも当てはまるかも。本国設計、本国生産で競争力の高いモデルを供給するブランド・・・アルファロメオ、ジャガー、MAZDA。これからの付加価値の高いSUVはこの3ブランドが中心であってほしい!!いやそうなるはず・・・。ステルヴィオの日本発売が色々と楽しみです。

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↓ウイスキーのように愛情の地場産業で作られたクルマは美味い。



2018年1月17日水曜日

BMW・X3(2017 / 10月フルモデルチェンジ) 日本のブランドでは真似できないな

BMWの隠れた魅力がここにある!!


  BMWは世界の人々に愛されるべく、貪欲にピープルムーバーを作っていますが、旧来のファンからの期待が重すぎてなかなか総合自動車メーカーとしての実力を発揮できていないようです。その昔にホンダが「BMWのような走りをするピープルムーバー」としてオデッセイを発売しましたが、今ではBMWがオデッセイ的なクルマを企画するようになっています。

BWMで最も貴族な存在!?


  640万円で直4ターボのガソリン&ディーゼルのみの設定。あまり飾り気もないピープルムーバーですけども、BMWのようなスポーティなブランドが企画すれが付加価値のある『商品』として成り立っている部分はあります。このX3と同じようなクルマをトヨタ、日産、ホンダが企画しても、とても売りにくいでしょうし、とても600万円という価格では売れそうにないです。まあそんな絶妙な立ち位置のクルマといっていいかもしれません。

ギリギリこそがBMWの真価!!

  1850kgの重量ボデーを184psのB48型ユニットで引っ張るのは数字の上では苦しいので、マイルドハイブリッドでもつければ良さそうですが、乗ってみると案外余裕。BMWが今もなお世界から賞賛されるのは、エンジンの内部抵抗だったり、ギアボックスやシフトに置けるフリクションの少なさにあるわけで、パワーウエイトレシオがギリギリのクルマを作らせると予想外にBMWの良さが光るケースが多かったりします。








BMWは周りに流されてはダメだー


  BMWはゴリゴリのスポーツカーを作ることには否定的です。相変わらず改造スポーツセダンで他ブランドに対抗しようとしています。スーパースポーツ級のグランドツアラー開発競争にもいやいや巻き込まれて、M5などでは600psだったり、0-100km/hのタイムを4秒以下にするためにAWDを持ち込んだりなどなど、周りに振り回されてフラッグシップ辺りではやや「らしさ」を見失っているように感じます。

日本車みたいなユルイのも許されない!?

  もちろん早いクルマを作ることは、BMWが「実力が伴った」スポーツブランドとして認知されるために不可欠ですけども、公道派の人にとってはウルトラスペックなんて不要。昔みたいに3ペダルで操縦できるようなBMWが欲しい!!って思っているはず。だからと言ってプリウスみたいな「ぼんやり」したスペックのクルマを作っていればいいというわけでもなく、実際にBMW318iは魅力的な価格も販売は渋いです。

BMWの日本マーケットはデフレ全開・・・

日本市場のBMWの販売は月に4000~5000台前後で推移していて、屋台骨の3シリーズだけがコンスタントに1000台以上売れていて、800台前後に2シリーズ、X1、1シリーズが位置しているわけですが、ファミリー向けBMWとして400万円以下で買えるこの4車種を顧客にローテーションさせるのが戦略になっているようです。



 

BMW車には格が必要

  アルピナは3シリーズ、X3以上のBMWモデルをベースに、贅沢なコンプリートカーを作っていますが、やはりBMW車の醍醐味は3シリーズかX3以上のモデルが持つ迫力なんだなー・・・としみじみ感じます。VWみたいなスモールカーを模倣するのではなく、BMWとは中型・大型の乗用車を良質なメカチューンでスポーティに走らせることに本質があることを再認識させられます。X3の隆々としたボデーラインには、BMWが輝ける新しいステージは4700mm級(トヨタハリアー、レンジローバーヴェラール)にあって、そのジャンルで不器用に佇むX3はちょっとマイナーな存在かもしれません。

格式高く、真面目に、どこまでも・・・

  デザインのチャラさとか、内装のデコり具合にばかり目がいくユーザーには、X3はあまり魅力的には映らないかもしれないですが、例えばトヨタハリアーの非力なグレードと比べた時に、BMWのメカチューンの良さで確実にアドバンテージを感じられる、という意味で非常に所有していて満足感が得られるのはX3の方じゃないかと思われます。これからもギリギリのBMWには色々期待していきたいと思いますね。「同じジャンルのクルマならトヨタもメルセデスも同じでしょ!!」とか言ってる鈍感な日本のユーザーにでも違いがわかるくらいの「刺激的」な存在としてBMWには頑張ってもらいたいものです。

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↓希少になった直6モデル

2018年1月12日金曜日

ジープ・コンパス(2017/12月フルモデルチェンジ) 笑顔になる

JKラングラーのことは忘れよう

  もう福野礼一郎さんのレビューが強烈すぎて変なイメージがオーバーラップしちゃうんですけど、そんなに価格や車格など諸々のことを総合して考えても、決して悪い企画ではないと思うんですけどね。そのレビューを要約すると『JKラングラー以外のジープを買う人はわかってない』。このライターはもう熱すぎるんですよ。『ジープを名乗るならば本格クロカンでなければならない』といった十字架を世界中のブランドに突きつけるのがこの人の芸風なので仕方ないですけど。

ジジイはうるせーな

  だったら本格クロカンの振りをしてユーザーをその気にさせている、某北関東の中堅メーカーはなんなんだよ!!とか言いたくなりますけども、その群馬ブランドの「森林男」って名前の現行モデルは福野さんのレビューで大問題を起こしていて、「このクルマは壊れているのか!?」と心配になって試乗が継続できなかった・・・みたいなことが書いてありましたね。他にも某フランスブランドのSUV風味のクロスオーバーモデルが「ゴミ」って断罪されてたりで、モノコックボデーのいわゆる「都市型SUV」ってジャンルにやたら厳しい。

21世紀にもなって壊れたクルマを売るメーカーなんてある!?(ジープのことではありません!!)

  その日本メーカーの「森林男」みたいな名前のSUVに対しては、『これ作ったヤツは開発をやめたほうがいい!!』くらいのこと言ってたなー。確かにあの北関東メーカーのクルマって心から『いい!!』って思ったことは一度もないから、確かに作り込みの意識は低いかも!?って気は前々から感じてましたけどね。他の日本メーカーやドイツメーカーならば一度くらいは感動した経験はありますが・・・。

マルちゃんは頑張っている

  FCAだってさ頑張っていると思うんですけどねー。敏腕でアイアコッカみたいな大胆な戦略を取るイタリア人CEO・マルキオンニの仕事振りは素晴らしい!!日本で絶賛されている豊田章男さんと同等かそれ以上に、経営のスピード感覚があってズバズバと大胆な戦略を採っている。マツダがNDロードスターを作れたのもこの方のアイディアでフィアットの出資があったからこそだし、一時期と比べてアルファロメオやマセラティはとっても元気だし、ジープも日本で売れているし、なんかとてつもないスケールの経営者なんだと日本にいながらに感じております。これでフェラーリにディーノが復活したら完璧だが・・・。

ジープには日本が求めるものが詰まっている

  日本でイタリア製のジープが買えるってのがいいですよね。『クルマ何乗ってんの?』と訊かれて相手・状況・気分に応じて『今はイタリア車だね』とも『今はジープ』とも答えを使い分けられる。広島生産のアバルト124スパイダーだとここまで器用には振る舞えない!? さて次のFCAは何をするんだ!?ってワクワク感がある。とにかくアルファロメオばかりが注目されるけども、このジープ・コンパスもマニアにとってはなかなか味わい深い1台です。たとえ福野さんが酷評しようとも・・・。


 
エンジンフィールなら任せろ


  簡単に言ってしまうと、新たにフィアット500X / ジープレネゲード用の設計を使ってますけど、ボデーサイズは先代と同等のエクストレイル/CX5クラスまで拡大してあって、レネゲードの上級モデル「トレイルホーク」に使う2.4L自然吸気エンジンを全グレードに載せました!!って話です。ベースモデルはFFなので、レネゲードトレイルホーク(AWD/345万円)よりも安い323万円に設定。アップデートされたデザインにレトロ感すらある非ターボのガソリンユニット。なかなか味わい深いかも。

『NEOジャパニーズ』の勝ち組

  やはりこのコンパスの最大の魅力は、「NEO・ジャパニーズ」とでもいうべき、日本市場に上手くハマるサイズ&存在感を持った新型車群のど真ん中にいることじゃないでしょうか!? 今まで90%以上を占有してきた日本メーカーがリーマンショック後に相次いで組織や経営方針の大変革を行った結果、今まで無駄にきめ細かい設定がされていて、かつ価格も低く抑えられていた日本車が、グローバルサイズで大味な設定に変わってきている。そして日本市場単独で黒字化できる水準まで価格をあげていることで不人気に・・・。衰退する市場だから下手にダンピングしてシェア拡大する必要もないし。

クルマ選びはセンスの時代。ジジイの話は不要。

  輸入車にとってはビッグチャンス到来で、ほぼ全ての輸入ブランドが昨年比で数字を伸ばしています。売れているモデルは軒並みライバルの日本車よりもお買い得感がある!!去年から絶好調のジープですが、さらに昨年を上回る実績を挙げています。そーだよなカ○リなんて買っている場合ではない・・・。

コンパスのライバルはシビックかもしれない!?

  さてコンパスが名乗りを挙げた「NEOジャパニーズ」ですが、2012年のマツダCX5、トヨタ86、2013年のスバル・レヴォーグの3台以降に本格化します。輸入車では絶好調のMINIクロスオーバーと今激暑のプジョー3008。そして先代コンパス。単にサイズ、スペック、高級感を日本市場向けに揃えればいいというものではなく、おそらく最大の鍵は「存在感」だと思います。このクルマは只者ではない!!と市場に印象づけることができるかどうかが一番重要ですね。

実はブランド力は関係ない!?

  「ブランド力」とか「ストーリー性」とかいろいろなファクターはあるでしょうけど、メルセデスGLAのように名門ブランドの手頃なSUV風クロスオーバーでも思いっきりコケています。見た目がAクラスにそっくりというのは致命傷だったかも。アウディQ2やBMW・X1もかなりヤバい。新たにコンパスと兄弟車になったフィアット500Xも見事にコケましたね。

ゴルフより高いクルマもガンガン売れる

VWゴルフよりも高いレヴォーグやCX5がずっと売れ続けるってのは、ユーザーが目的やライフスタイルに合わせてシビアな眼でクルマを選んでいるからに他ならないです。このコンパスもゴルフより高いですけどそこそこ売れるんじゃないでしょうか!?カーメディアのオッサン達は「日本のユーザーは何もわかってない!!」とか言うかもしれないですが、市場全体が見えていないのはオマエらの方だからなー!!


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2018年1月11日木曜日

日産スカイライン(2017/12月マイナーチェンジ) 全然新しくないけど、いいクルマだよ。


スカイラインは今も日本車最強

   あまりにも変化に乏しいマイナーチェンジなので、ほとんどのカーメディアからは事務的に処理されているスカイラインですけども、うーん、なんか寂しいですねー。「スカイライン」と名がつく歴代のクルマは、常に同サイズのセダンにおける最高の性能をユーザーに提供してきました。日本で生産される「クオリティカー」の代表的なモデルなんですけども、日産からもカーメディアからもやる気を感じない・・・。

もはや反則レベルの技術力

  誤解を恐れずに言うならば、「いいクルマとは?」ドイツ車ではなく・・・スカイラインに近いかどうか!? それくらいにスカイラインに投入されてきた技術の多くは、他のメーカーはただ指をくわえて見ているしかない「桁違い」なものばかり。簡単に言ってしまうと、市販乗用車の世界での「ブガティ・ヴェイロン」みたいなもの。あまりにも水準が高過ぎて、比較対象にしてもらえない。スーパーカーの世界でブガティはほぼ反則扱い。

批判している奴は、『ウサイン・ボルトは遅い』と言っているのと同じ

  今回のマイナーチェンジで350GTAWDの最上級グレードSPは、580万円の設定なのですけども、このクルマ0-100km/hを5秒で走ります。2000万円以上するBMW・i8とほぼ同じ。BMW・M3が北米では65000ドルくらいで買えますけども、北米と同じくらいの経済的負担でハイスペックなGTセダンに乗ることを実現した希少な1台です。他にはホンダ・レジェンドがあるだけ。フーガはちょっと運動性能に劣るかなー。

水野さんの置き土産が、ドイツプレミアムを駆逐している

  当然にアメリカではよく売れていて直近のデータではレクサスのすべてのセダンよりも販売台数は上です。北米レクサスを支えているのは完全にNX、RXのSUV勢(約7割)ですが、インフィニティのエースはなんと4ドアセダンのQ50(スカイライン)で全体の32%に達します。メルセデスもBMWもSUV頼みとなっている北米市場のプレミアムブランドの中で、昨年の成長率ナンバー1はもちろんインフィニティ。唯一4ドアセダンが引っ張るプレミアムブランドです。

輸出が少ないと批判していた奴らは全員謝罪を!!

  すでにアキュラ、ボルボ、アウディ、ジャガー&ランドローバーを抜き去りこのまま成長が続けば、北米で2〜3万台前後を毎月販売して争っている北米プレミアムトップ4(メルセデス、BMW、レクサス、マツダ)を追い越すのも時間の問題。日産本体も北米での成長率は大手でダントツトップの昨年比118%(18%増)を記録しています。日本からの輸出台数の少なさから数年前は日産は日本の産業に貢献していない!!とか批判されてましたが、今ではマツダ2万台、スバル2万7千台を大きく上回る4万台(2017年11月度)の大台越えを果たしています(栃木上三川工場フル稼働)。ちなみにトヨタ6万2千台、ホンダ6千台、三菱8千台です。・・・日本でしくじった分がアメリカへ回った!?

開発者がベンベを潰す宣言してたけど、その通りの展開に!?

  インフィニティQ50(スカイライン)の何が人気なのか!?北米での価格設定ですが、悪名高いメルセデス製直4ターボを搭載した廉価モデルの200tが35000ドルの設定で、これはBMW320iと同じです。日本でも200tが410万円で、320iは定価530万円も大幅値引きで400万円前後に下げてもらえるとか。プレミアムブランドって客が移りやすいから「市場価格」が形成されやすいみたいです。色々乗ってみたいとかいうミーハーが多い!?


エンジンが良ければそりゃ売れるでしょ!!

  日産が独自に開発した3LのV6ターボは300ps版が38000ドル、400ps版が51000ドルの設定です。そしてHVの350GTが50000ドルです。北米でもV6自然吸気の販売は終了したようですが、上級モデルのQ70(フーガ)には5.7LのV8自然吸気が用意されています。日本では350GTが495万円〜これってかなりすごくないですか!?コスパナンバー1といっても過言ではない。このレートから計算すると400ps版の3Lツインターボは520万円前後になります。限定発売でもいいから発売して見たらどうでしょう!?もしかして国土交通省が危ないからダメって言うのか!?最近ちょっとモメてるしトラブってるしで・・・タイミングが悪い。

結論

スカイラインを批判しているプロのジジイは目障りだから全員引退しろ!!現役復帰するならもっと見る目を養ってくれ!!せめて世界情勢を見極めてから発言してくれ!!生意気言ってるのはよくわかっているけど、スカイラインに対するあまりに片手落ちの報道に辟易したよ。テレ朝の朝生で9条2項の条文が言えずに「恥を知れ!!」と罵られた某お笑い芸人がいたけど、スカイライン批判を目にするたびに「恥を知れ!!」と言いたくなる。

結論が長ーな

今やV37はかつて日本車が経験したことがない頂に到達しようとしていて、セダン好きにはちょっとワクワクする展開。北米の次は欧州も喰らうかも知れんよ!!ホンダやマツダもV37を超えるような王道ハイスペックGTサルーン作ってくれー!!レクサスとスバルは実績もないし、多くな期待できそうもないので、新ジャンルのSUVでも作ってセコセコと稼いでいたらいいと思うよ。グッドラック。




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2018年1月9日火曜日

スズキ・クロスビー(2017 / 12月新型車種) これは弄り甲斐がありそうだ!!






このサイズこそが日本車だー!!

  東京モーターショーで予告されていたスズキ・クロスビーが発売されました。スズキディーラーマンによる動画でもやたらと「新ジャンル」であることを強調されていますが、おそらく多くの人がこのクルマに「トヨタbB」や「日産キューブ」と同じ用途があると連想したのでは!? もはや死語になってますけど「マイヤン仕様」の国内専売モデルでよく売れていたジャンルを狙っているようです。

  カーエンスー気取りの輩からは、しばしば冷ややかな評価がされたりするかもしれないですが、日本のクルマユーザーは、地元ブランドが日本の風土に合わせて開発した「オリジナリティ」のあるこのクロスビーのようなクルマにもっと目を向けてもいいんじゃないですかね。別にVWが好きでたまらないというオッサンに無理にクロスビーを勧めるつもりはないですけども、某広島や群馬のメーカーのようにVWゴルフに対峙するクルマと単調に作り続けるよりも、新しい需要を掘り起こすクルマを作ることの方がずっと素晴らしいと思うんですよ。

デザインが上手いブランドと下手なブランド

  ついでに言っておくと群馬メーカーは、誰も知らないエ○シーガという3列クロスオーバーがひっそりと生産終了になります。ちょっと変化球なボデータイプを導入する際のセオリーは、やはりbB、キューブそしてこのクロスビーのように、とにかく個性的なエクステリアで話題作りをして好意的な興味を持って見にきてもらうしかないよな。誰も見に行きたいと思わないデザインで作ってしまうと、エ○シーガや、ジェ○ドみたいなことになる。いやこの2台が決してブサイクだって言ってるわけではないですけど、フツーなんだよな。

  ここ数年のスズキデザインは、とってもエキサイティングな仕上がり!!自動車ユーザーの高齢化ばかりが取りざたされる中で、思いっきり「対象年齢」を引き下げるようなデザインをうまく作るんですよねー。アルトもワゴンRもイグニスもソリオもエスクードも良かった!!まあ結局は引退世代が喜んで買ってたりするわけですけども、このクロスビーなんかは「ユニセックス」なデザインで若い女性が実はターゲットだったりするようです。

  某愛知メーカーのパッ○(他社OEM車ですけど)なんかは、ドラえもんのヒロイン(ドラミちゃんではなくしずかちゃん)のクルマとしてやたらと「ジェンダー」を強調していましたけど、あれじゃ若いユーザーはどんどん離れていくって。世界的な大企業の戦略としてはあまりにも稚拙だったような気がします。

スズキだけが作る普通車Aセグメントの独特の世界観

  クルマの中身はスズキ寺男さんの動画解説を見ればだいたいわかりますけども、この動画はやっぱり売り込みたい意識が出ちゃっているので、聞いていてもあまりこのクルマに前のめりにはならないかもしれないですね。やはり売りつけられるのはみんな嫌いですから。なので私が中立の立場で簡単に最近のスズキ車の概要について語ってみましょう。

  現行のスズキ車は、『軽』、『普通車(ナロー)』、『普通車(ワイド)』の3タイプをベースに開発されています。それぞれに走りの特徴があって、まず『軽』は700kg前後の車重で軽快に使えるモデルが魅力です。アルトターボRSなど。『普通車(ナロー)』は、車庫に制約があって5ナンバーフルサイズだとギリギリという人をターゲットに、ファミリーカーとしての圧倒的なスペース効率を売りにしたモデルが多いです。ソリオ、クロスビーなど。そして『普通車(ワイド)』はスズキの隠れた魅力である本格的AWD性能を活かしたクルマが多いです。

スズキのフィロソフィー!!とか大文字でいいんじゃねーの!?

  このクロスビーも3760✖︎1670mmというサイズですが、スズキのナロー普通車は、他社と違って5ナンバーサイズ目一杯には作っておらず、フィアット500やルノー・トゥインゴのような欧州Aセグメント車サイズなので、日本車離れした独特の存在感があります。スズキもその魅力を十分に承知しているようで、エクステリアからインテリアまでイタリア車かフランス車を思い起こすような作り込みです。イグニスやこのクロスビーに使われているインパネのトグルスイッチは最新のプジョーみたい。

2016年末にスイフト、2017年末にクロスビーが登場し、今年2018年はいよいよジムニー/ジムニーシエラがフルモデルチェンジになるらしいですが、21世紀になって初めてのFMCでジムニーのデザインがどう進化するのか!?もう想像もつきません。「アルトワークス」「スイフトスポーツ」に加えて、「ソリオ」「イグニス」「クロスビー」。そして「ジムニー」これからも長く作り続けて欲しいクルマが粒ぞろいの素晴らしいブランドです。そろそろ日本市場もスズキ中心に回り始めてもいいんじゃないかと・・・。

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