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新型スカイライン「進化か?迷走か?」

  もはやDセグセダンはブランド展開するには窮屈な存在という考え方がある。特に「メルセデス」を目指す、日本や韓国のメーカーにとってDセグは高級車としての「伸びしろ」が少ないと感じてしまうのかもしれない。とくにEセグのセダンを用意しているメーカーにとっては、モデル廃止もありうる状況だ。実際にプジョーでは407が中国市場を除いて後継モデルが作られていない。スカイラインのライバルのマークXも存続が危ぶまれている(FF化してカムリと別の設計はあり得ないだろう・・・)。

  そんな中、日産は日本ではめっきり影が薄くなっている「V型スカイライン」のFMCを今年行う。V36スカイラインは日産が誇る「プレミアムDセグセダン」として北米市場を中心に導入された。現行モデルは北米では3.7Lがベースグレードなので、ライバルのBMW3やメルセデスCより高額の$37000〜の設定になっている。それにもかかわらず、その走行性能の先進性でライバルを大きく上回っていることが評価され、このクラス($30000〜のDセグ)で一番の成功を収めている。その華々しい成功から、韓国のヒュンダイがV36クーペを徹底的に分解して作り上げたのが、ヒュンダイ初の$30000〜の量産モデル「ジェネシス」だ。

  日産からしてみたら、日本で月に300台しか売れなくても、まったく気にならないほどの成功を北米で成し遂げているので、モデル廃止などはまったく議論はされていないようだ。日米の市場で展開されているライバルの「レクサスIS」と「スカイライン」の価格設定には多少の違和感がある。日本では3.7Lのスカイラインの本体価格は北米ではレクサスIS250を$2000(約20万円)上回るのだが、日本に来ると、スカイラインの方が約20万円安くなる。もちろんエンジンの性能を考えるとスカイラインの方が断然にお買い得ということになる。この甲斐あってV36スカイラインはレクサスISとの比較でもかなり有利だった。

  しかし今年レクサスISとFMCが重なってしまい約半年ISの方が先行する形になる。しかもこの2代目ISはスカイラインとの実力差をあらゆる面で縮めてきたトヨタの渾身の一台になっている。トヨタが「新型IS」に賭ける情熱は、まるで2006年に日産が「V36スカイライン」でドイツ車をまとめて抜き去ろうとした意気込みのようだ。実際にV36はドイツ車を抜き去ったし、今度はISがドイツ車を抜き去っていくことは確実だと思うが、ISはスカイラインをも抜き去ることができるのか? 当然ながら新型ISはV36スカイラインのレベルはクリアしてくるだろう。新型スカイラインは果たしてそんな新型ISをさらに突き放すような進化をみせるのだろうか。

  聞こえてくる話はパワートレーンの生産が追いつかず、FMC時に用意できるのはフーガ用の既存のHVシステムくらいなのだとか。価格は520万円くらいするのだろうから、これでは480万円のISに販売面では逆転されるはずだ。2Lターボエンジンはまだまだ不確定な要素を残しているが、どちらにせよFMCには間に合わない。そうすると既存の3.7Lエンジンを軸にレクサスISと戦わなければならない。デザインもすでに公開されているが、レクサスISの方が先進性と個性が備わっているように思う。果たして日産は新型スカイラインをどのような形でリリースするのだろうか?


↓ルノーの影響からかフランス車的なエッセンスで異彩を放っていたV36スカイラインは歴史に名を残す名車になりました。それでも最近ではちょっと古臭く感じてしまいますが・・・。

コメント

  1. 記事を読んで、レクサスISとスカイラインの今後が楽しみに感じられてきました。

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  2. コメントありがとうございます。
    スカイラインはこのモデルで日産の開発のシャシーは「最後」という噂があるので、名残惜しみで売れちゃったりするのでしょうか・・・

    返信削除

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