スポーツカーに対して「実力派」という表現を使うこともあるでしょうが、基本的に「実力」があるのがスポーツカーであって、実力ないヤツは・・・。なので「実力派」というのは、価格が一般的に高くなく、基本的には標準スペックの小型車&中型車に対して使う表現だと思う。日本においては「輸入車」=「高価」はいまも不変の真理なので、「実力派輸入車」というのは構造的に生まれにくい。しかし日本車の価格もじわじわと上昇していて、おそらく「クルマ離れ」の原因はこれだろうと思うくらいに目に余るメーカーも現れ輸入車の割高感も薄れつつある。レクサスや日産を中心に高価格化が進み、今では200万円台で「自慢のクルマ」を新車で買う事が難しくなっている。
日本車でも高スペックなクルマは500万円〜が当たり前の時代に、この「ルノーメガーヌエステートGT220」は注目のクルマかもしれない。Cセグワゴンは今後主要メーカーから次々に出てくる流行スタイルになりそうなので、同様のクルマを日本メーカーも近々出してくるだろう。しかし現段階では日本の全メーカーのラインナップを見てもこのクルマに対抗するモデルはない(と思う)。強いて言うならば、スバルレガシィ2.0DITのワゴンが同じくらいに内容の詰まったクルマだがDセグワゴンなので、だいぶ意味合いが違う気がする。
このメガーヌエステートは簡単に言うと、今度発売される「オーリスワゴン」に86のエンジン載せて過給器を付けたようなクルマだ。走行性能から言うと三菱ギャランフォルティス・ラリーアートにワゴンタイプを新設するようなものか(2Lターボで250psくらいのスペックは価格設定がまともならかなり好まれるはず・・・)。トヨタにしても三菱にしてもなんでこんな便利な仕様に気がつかなかったのか?とちょっと不思議に思ってしまう。それでもトヨタや三菱が同様のクルマを作っても、価格面では特別な戦略価格を設定しないかぎりメガーヌエステートとほぼ同等の価格になってしまうだろう。
輸入車が国産車並みの価格で売られている(そもそも日本の自動車価格が高すぎるが・・・)。つまりこのメガーヌエステートはそれなりにコストダウンが図られているところがある。オーリスやギャランフォルティスと比べるなら、やはりサスペンションの形状だろう。欧州メーカーは欧州危機以降、生産コストの引き下げに本腰を入れていて、モデルチェンジを慌ただしく行っているところが多い。中にはアルファロメオみたいに売るクルマがほとんど無くなってしまうメーカーもある。ゴルフの早期のFMCもこれが理由なのは明白だ。そして新型のCセグ車ではプレミアムブランドを除き後輪サスでマルチリンクを使う割合がかなり減っている。メガーヌエステートもスペックの割に後輪サスはトレーリングアーム式でこれは低価格車で使われるサスだ。
PSA(プジョーとシトロエン)では上級モデルまでトーションビームが使われるようになっているので、フランスで売る分にはそれほどマイナスの要因にはならないだろう。日本でライバル関係になるトヨタのミニバン(エスティマ・プリウスαなど)もトーションビームを使っているので、これらと比較する分には問題ないのかもしれない。サスなんて気にせずに購入する人も多そうなので、「珍しさ」だけで売れてしまう予感がある。インプレッサがワゴンをやめてスポーツハッチを作っているが、その流れの逆を行くことで「個性」あるクルマになっていて、とても魅力的に見える。新しいトレンドを作る予感がをひしひしと感じる・・・。
↓ラテン車大好きなCGは特に「ルノー」びいきですね。ドイツメーカーには厳しい態度が目につきます(だから痛快!)。
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